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(絵:わんちょぺ)

食料生産地(施設)

田畑の風景

藩国の南に広がる、国内平原の半分以上を農地とした広大な田畑である。
広さに負けず見事に区画整理された田畑には、等間隔に銀色の格納庫のような食料保存庫が建てられている。
この食料庫に納められるのはライ麦、小麦、大麦などの麦類だ。
寒さに強い麦は、雪が珍しくないほど気温の低いジェントルラット藩国でも、広い平原で十分に育てることが可能な穀物だった。
ここで育てられる麦の品種には「猫耳かじり」という寒さにより強い改良品種や、特産品ねずみうどん用の「紳士鼠の夢」という改良品種がある。にゃんにゃん共和国に亡命してからは、新たに「猫犬鼠葵」という環境に敏感ながらも他品種より沢山の種を付ける品種も植えられるようになっている。

田畑の人々

麦畑で働く親父や爺さん、女性に幼女たちは皆、自らの仕事に誇りを持って畑仕事に従事している。
それもすべて畑の区画ごとにリーダーを置いているためだ。リーダーたちは食料庫に運ばれた麦や収穫量の管理、工場への出荷、祭の準備、政庁への連絡、区画事の作業方針の意志決定、働く人々の悩み相談までを一手にこなし、人々がストレスを溜めることなく仕事に集中できる環境を整えている。
リーダーに選ばれるのは美しいと言われる北国人の中でも特に美しい女性達である。彼女たちの任期は二年から三年。その間、彼女たちは自身の担当する田畑を見回り、農作業する人々から愚痴を聞き、疑問に答えたりして、忙しい日々を送る。
任期を終え、リーダーを辞した彼女たちは、その後培った技能を生かすため、バトルメードを目指す者が多いようである。

田畑の祭、宴会

麦に赤かび病を防ぐ薬をまく日には、演台の上で笛を吹く道化役の後ろを人々が踊り歩き、その中の一人が道化の笛を折って祭の終了を告げるという豊作祈願の小祭と宴会が執り行われている。

区画リーダーの選任が決まる日にも各リーダーのお披露目会のような祭が行われ、リーダーが辞めることになるとやはり小さな祭が催される。

春麦の収穫には、藩国を上げて、安寧と幸運を授けてくれるという伝説の白い犬を感謝を捧げる大祭が行われている。(にゃんにゃん共和国に亡命したので犬を猫にしようか話し合いが行われ、祭る像は猫と犬の二つの顔を持つ謎の動物に決定した)

冬麦の収穫には子を持つ者、または高貴な者が白い衣を纏った冬生まれの子供を抱えて壇上に上がると五穀豊穣の言葉を読み上げ、祭会場にいる者たちを人差し指で指して宴会を宣言する大祭が行われる。

夏のある晴れた朝には畑の一カ所に蜘蛛が集まっているという伝説もあり、誰かがそれを見たといえば、年に一度だけその日の夜に同じ役職の者たちが各自で集まって宴会が行われる。(年に一度という決まりはあるものの、今まで嘘をついた者がいない。もし宴会をしたいがために嘘を付いた者が現れた場合、いつの間にかその者はいなくなるという説話がある)

また、田畑が広すぎることをいいことに、スイトピー再訪祈願祭という謎の秘祭が一部の者たちの間で行われているという噂がある。関連があるかはわからないが、毎月必ず一つ、円や模様の形に踏み倒される麦畑があり、政庁に犯人捜しの要請が出されている。
(文:かまくら丸)