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ジェントルラット騎士藩国、星見司兼吏族たららの日記より抜粋



ジェントルラット騎士藩国、星見司兼吏族たららの日記より抜粋

20107002  晴れ   :到着 就職:

キノウツンを逃げるように脱出して一週間ほど。
ようやく目的地にたどり着いた。
遠かったー……! もうあんなことはしない……!!
この国からは出て行くわけにはいかんからな……。

この国にはピー様が来るらしいのだから。

湖の中央にある藩邸の古城に行って士官の申請をするとすぐに面接となった。
町を見て予想はしていたが深刻な人手不足らしい。ちょうど吏族の出仕要請が来ていたらしくそれを頼まれる。ついでに星見司も。
星見司の資格を持ってないと言うと、試験の問題と解答を渡されて、この問題が出るから覚えていけ、実務はサポートするから。と言われた。
WD兵をやっていたときにモス検定の筆記試験では似たようなことをしたことがあるが……いいのかなあ……こういう試験って形骸化するもんなんだろうか……。ここまで人手不足深刻って、俺がこなかったら吏族出せなかったんじゃないのか……。というか新人に任せていいのか? 吏族とか失敗したら御取潰しじゃないか。

と、思ったがまあここまでの戦時なら仕方ないか。
弱小藩国ならなおさらだろう。
さっそく今日から頑張ろう。ピー様のために!

夜、星見の仮免許が配布される。


30107002   曇り  :藩王代理:

この国は元来女性が治める国であったのだが前藩王が女児に恵まれず、息子の今の藩王が代理として治めている。だからふさわしい人が来ればそのお方が藩王になるのだと。そんな話しをもう一人の吏族兼星見司のわんちょぺから聞いた。

ピー様のことだろうな、と思った。
ここの藩王代理のことは聞いていたから。
俺もそのために来たのだし。

今日から吏族の仕事だったから、来られる前に国を潰すわけにはいかないね、ということを話し合った。失敗したら国が御取潰しだ。藩王のお帰りになる場所を守らねば。

吏族の出仕場に行くと何か凄い混乱してて、不況な国の日雇い労働者になった気分になった。火星はどこもこんな感じだったなあ。

このまま部屋のすみっこにいれば仕事を割り振られずにすむのでは! 
と、わんちょぺと二人してわくわくしてたのだが、当然そんなことは無かった。っち。

自分らの担当の分をその日の午前中に軽くチェックし、夜になってから再度確認、提出して仕事を終えた。


40107002   快晴   :流れ星:

今日はあまり仕事は無かった。
が、仮面とはいえ一応、星見司の仕事もある。
小国でお金が無いのかここの天文台はさして豪華ではない。
というか民家に無理やり天体望遠鏡をくっつけたようになっている。

望遠鏡を見ることに疲れたのと、雪がめずらしくて、
月明かりで淡く光る雪原に出ていたら、流れ星を見た。
本当の藩王様が、ピー様が無事にお帰りすることを祈った。


50107002   雪    :未来予測が出る:

各国は資金、資源の調達のために冒険に出るようだ。
当然、小国の我々としても行くべきなのだが、一度でも失敗するとそれだけで国が瓦解する恐れがあったため他国の結果を様子見することになった。今は一人でも人員を欠くわけにはいかないのだ。小国は稼ぐためにも慎重にならないといけないからなあ。

夜に星見司所で「そろそろ真の藩王がお帰りになる」というほぼ確定の未来予測がでた。
よっし! やったやったやったあああ!!!!!
無事でありますように! 怪我とかされてませんように!!


60107002   晴れ    :運悪し:

嬉しくて嬉しくて昨日はあまり寝れなかったが体調は最高だった。
早朝から昨日の他国の冒険結果と事前予測データを調べて我が国でも何とかなりそうなものを探し、夕方までかかって分析を終える。いくつか何をすればどういったものが手に入るか、どの冒険なら成功できそうかの予想はついたが我が国の保有アイドレスで何とかなるものは一つも無かった。

……まあそういう時もある。運が悪いくらいで滅んでたまるか。

データが出たあと凹でしまったので気晴らしに町を散歩した。
夕焼けが綺麗に雪を紅く染めていて、今が戦時中だということを忘れそうになったが、町並みに散見される土嚢や作りかけの塹壕、機関銃台座が現実を見せ付けるようだった。

お帰りまで絶対に国を守りきらねば。

夜にふと良い案を思いついて、藩王に話す。
「代理ー代理ー、真の藩王が帰ってきたときのためにそろそろ死にましょうよ! ちょうど死の可能性が高い冒険が! 成功したらお金だし、失敗したら死亡! どっちに転んでもお徳ですよ!! さあ!」

殴られた。


70107002   曇りのち晴れ   :戦争迫る:

吉沢とキルリアナの二人が伝説のケーキのレシピを見つけたから、藩王がお帰りになったときのために作る! といってケーキを作った。出来たケーキはまずくて食べれたものじゃなかったらしいが、戦争準備中の国民にとっては良い笑い話となったようだった。まあこういうことのためにならお金を出してもいいんだろう。

今日は利族の仕事が無く、早い段階から天文台につめていたが、いくつか不吉な兆候が観測された。そろそろ本当の戦争が始まるようだ。

今の我が国の体力じゃ、一度の交戦に耐えれるかどうか。
戦費の供出だけで破綻してしまいそうだ……。


80107002    雪のち曇り、夜間快晴  :静かな日:

今日は昨日のケーキ作りを吉沢が記事にする以外は特に何も無かった。
逆にこういう静けさが荒らしを予感させて緊張するが。

藩王はまだお帰りにならない。
ちゃんと藩王代理とか藩王代理(代理にアクセント)とか代理(省略)とか呼んでるのに。

ああ、早く真の藩王からの命令を受けたいものだ。
その命令でなら何だって出来るような気がする。

代理からも今のうちに休んでおくように、と伝達がきたので早めに床につくことにする。


90107002    晴れ    :戦時動員開始:

帝国から戦時動員命令が来る。
予想通り、供出だけで国が消し飛ぶ量だった。

とにもかくにも国中引っかきまわして資金と燃料をかき集めた。
さらに帝国が、国の現状に合わせて資金の提供をするからレポートを提出せよ。と言ってきたのでこの日記を提出することにする。代理いわく、「こういうものの方が現実感がありますからね。」ということらしい。

さらに他の人もいろんな手段でどうにかこうにか都合をつけにいった。
みんな頑張ってくれ。まだ絶対に国を潰すわけにはいかないんだから。

昼過ぎ、藩王が日課の儀式に向かった。
今日あたり来られる気がします。何ていつも言っていることを言っていた。
私もいつものように、では準備をしておきます、と答えて一言だけ付け加えた。
国を守りましょうね、と。


このレポートを読む人が我が国の現状に思いを馳せ、
どうか寛大な処置をしていただけることを願って。


わんわん帝国 ジェントルラット騎士藩国 吏族兼星見司たらら