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希望号四号機


L:希望号4号機={
 t:名称=希望号4号機(ACE)
 t:要点=形の違う希望号
 t:周辺環境=夜明けの船2
 t:評価=全能力20
 t:特殊={
  *希望号4号機のACEカテゴリ = 逗留ACEとして扱う。
  *希望号4号機の乗り物カテゴリ = RBとして扱う。
  *希望号4号機は出撃のたびに燃料30万tを消費する。
 }
 →次のアイドレス:・芝村舞(ACE)・青の厚志(ACE)

設定文章

希望号四号機がジェントルにゃんにゃん藩国に突然出現した。
雨中正人騎士(藩王代理)はその説明に以下のような話を行なっている。


それは珍しく雪の降らない夜の事でした。
大部分の人々は皆々暖かい布団の中で眠りに就いていました。
起きているのはジェントルにゃんにゃん藩国中勤勉で知られる摂政と整備士達、それに梟
や鼠ばかり。

その中で最初に異変に気付いたのは鼠でした。
「鼠」は「寝ず見」に通じると言います、真夜中で彼等ほど何かを見ているものもいない
でしょう。

異変が起こったのはあの小麦畑です。夕暮れ時に見れば黄金にも見える小麦畑もいつも通
りであれば夜には静まり帰っているものです。
しかしその夜の小麦畑は意志を持っているかのようにそわそわとその身を揺らしていまし
た。
星の光を受けて、真夜中であっても小麦畑は依然黄金の様に見えました。
鼠の若者達は次々に「不吉な事の前触れでは」と噂を始めましたが、
鼠の老人達は皆「いいや、違う」とにっこり笑って言いました。老人達には何と無く、無
意識的に何が起こるかを見ていたのです。

鼠に縁のある国である故か、ジェントルにゃんにゃん藩国にはジェントルラット藩国の頃
から鼠がたくさん居ます。
小麦畑の話は次の鼠へ、次の鼠へと鼠算式に波紋の様に伝わっていきます。ジェントルに
ゃんにゃん藩国中の鼠達が小麦畑の事を知るのにそんなに時間は掛かりませんでした。
話を聞いた鼠達は「不吉でないなら是非見よう」と皆々小麦畑へと向かいました。

鼠。鼠。鼠の大移動です。
家々に住むもの。基地に住むもの。針葉樹林に住むもの。木すら無い雪原に穴を掘って住
むもの。北に高く聳える鼠山に住むもの。
国中全ての鼠達が一気に動くその様は、普段鼠を狙う梟達も驚いて逃げ出すほどでした。


その頃。
宮廷の音楽ホールの真ん中で1人の男が一心不乱に歌っていました。


それは闇夜に煌く星の光
人の心を絶望が襲う時 何処からとも無く現れる魔法の剣
それは誰もの心の内にある幻想の一つ
絶望を貫き滅ぼす無敵の剣は今此処に
絶望よ 去るが良い
見よ!この明るい空を!

怪しい人物ではありません。この国の藩王代理です。藩王代理なら十分怪しいじゃないか
と言う人も居ますが耳の毒なので聞き流したほうが良いでしょう。


それは闇夜を照らす月の光
人の心を絶望が襲う時 何処からとも無く現れる魔法の盾
それは誰もの心の内にある幻想の一つ
絶望から心を守る無敵の盾は今此処に
絶望よ その程度か
見よ!月の輝くこの夜を!

藩王代理は白髪を激しく振り、白い肌に汗を流し、美しい顔に様々な心を込めて、防音壁
をも越えるほどの歌を歌っていました。
普段とは違いとても綺麗な歌声でした。


それは闇夜を払う太陽の光
人の心を絶望が襲う時 何処からとも無く現れる魔法の光
それは誰もの心の内にある幻想の一つ
絶望を消滅させる無敵の光は今此処に
絶望よ これで終わりだ
見よ 夜明けの到来を!

彼は彼の国のために深い祈りを篭めながら歌っていたのです。


その結果だったかは分かりませんが、変化は確かな物になりました。
鼠達が小麦畑で踊る中、小麦畑がいっそう騒いだかと思うと、一瞬閃光が起こりました。
鼠達が驚いてそちらを見ると、先程までは居なかった、大きな大きな巨人が、小麦畑の真
ん中に鎮座していました。
見計らったように鼠の老人は言いました「この巨人はこの国を守るために現れた」のだ
と。


次の日には星見司が総出でこの巨人の調査に当りました。
この巨人は『希望号』と呼ばれているラウンドバックラーに良く似ていますが、微妙に形
が違います。
数時間の後、最後には「これは希望号四号機で夜明けの船2から召喚されたのだ」と星見
司は結論付けました。

まぁ、しかし、大半の人にとってはその様な知識はどうにも良い事でした。
人々と鼠にとっては、国を守る心強い味方が出現した事こそが真に重要で、その出自がど
のようなものであっても問題無かったのです。

(絵:わんちょぺ)(文:雨中正人)