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 *芝村舞2
 
 &ref(舞:鍋村 次郎@鍋の国.jpg,,y=300,http://www25.atwiki.jp/gentle-rat/?cmd=upload&act=open&page=%E8%8A%9D%E6%9D%91%E8%88%9E2&file=%E8%88%9E%EF%BC%9A%E9%8D%8B%E6%9D%91%E3%80%80%E6%AC%A1%E9%83%8E%40%E9%8D%8B%E3%81%AE%E5%9B%BD.jpg) 
 (鍋村 次郎@鍋の国 クリック拡大)
+「舞だ。芝村をやっている」
+ この言葉を聞いて度肝を抜いたプレイヤーは多いであろう。
+ 彼女は、そのセリフで全てを体現していると言ってもいい。
+ 彼女は、芝村である。芝村一族の末姫。本来は竜を作る為の撒き餌として育てられ、死ぬ運命だった少女。
+ しかし、彼女は死ななかった。全ては、彼女の性分が、運命を変えたと言ってもいい。
+ 挑むような目をした、黒髪をポニーテールに束ねた少女。華奢な体からは、とてもじゃないが強そうとは思えない。彼女も、自身の欠点をよく分かっていた。故に、努力をした。
+
+ 舞は第一世代である。本来は肉体改造を施された第六世代と違い、ウォードレスは着れない体である。確かに肉体だけならば、どんな人間よりも弱いかもしれない。しかし彼女には希望があった。負けても勝つまでやめなければいい。己の体は、まだ限界を知らない。前向きだったのである。彼女は、努力に努力を重ねて、経験を蓄積し、ついには「電子の巫女王」と呼ばれる程の電子戦能力とウォードレスを着れる肉体を手に入れた。その能力を胸に、かの5121小隊に入隊する事となった……。
+
+ 仕組まれた運命さえも、運命と言えるのならば、この二人の出会いは確かに運命だったのであろう。
+ 速水厚志……後の青の厚志との出会い。彼女は知らない。自分の誇り高い信念が、彼を変えたと言う事を。彼女は知らない。青の厚志が、自分に嘘をつき続けている事を。彼女は知らない。この仕組まれた運命によって、己の運命を変え、未来を勝ち取った事を。後の歴史を見てみれば、彼女はかの熊本城決戦でも生き残り、熊本の領土を取り戻す事に貢献している。現在は広島の山岳騎兵と行動をともにして、防衛戦を展開している。戦争が故郷とはよく言ったもので、彼女はこの地でまたも、激戦を生き残る事になる。
+
+「ふふっ」
+ 普段の舞からは分からないような柔らかい笑い声が聴こえた。
+ 舞は動物が好きである。しかし、本人は嫌われると思い込んでいる。そのせいだろうか。雷電は動物兵器と呼ばれる生き物であり、パートナーとは一心同体の生き物である。その気性もさる事ながら、雷電のフカフカした毛並みに、舞はメロメロになっていた。
+ どの雷電も可愛いが、特にお気に入りなのは、竜造寺紫苑の雷電ジジである。竜造寺の許可をもらい、今日もジジにギューッしていた。
+ 戦闘前の彼女は、このような愛らしい姿を見せる事もある。しかし、その事を指摘してはいけない。彼女は既にカダヤ……恋人がいる身なのだから。
+
+ この度、芝村舞は青の厚志と共にニューワールドにやってくることになった。プレイヤー一同、心より歓迎したいと思う。
+(金村佑華@FEG)
 
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 (テル@るしにゃん王国 クリック拡大)
+「なにやら、とある地方で大きな作戦が行われるとかで、我らも招集された。私は明日に出立する。そなたともしばらく会えぬが、息災でな」
+ロールアウトしたばかりの希望号四号機から降り立った黒髪のポニーテールの少女は、その足下にじっと座って待っていた己の体より遥かに大きい雷電の首筋に、恐れもせずに抱きついた。
+抱きつかれたほうも慣れたもので、前足を軽くひとふりすれば簡単に折れそうな華奢な少女の体を優しく受け止めて、小さく喉を鳴らす。
+
+「うむ、そなたのことは忘れぬよ。ほら、ちゃんとこれも持参するし」
+顔を上げると周りに他に誰もいないことを確認してから、彼女は、寝るときにはいつも抱きしめているぬいぐるみを、そのモデルとなった雷電に…ジジに見せた。
+「激しい戦いが起こっていて、人々は疲弊し難儀しているらしい。そこに侵攻をしている敵は複数の種族で、多方面より攻撃を受けているという。だが」
+
+少女は芝村舞は、不遜に笑った。
+それは、世界を征服する人の笑みであった。
+「だが、芝村は負けぬ。悲しみを払う剣は決して幻などではないのだ。それに、厚志もともに行く。だからそなたも心配せず、こちらで主人と共に戦場を駆けるがよい」
+
+そういって、舞は、誇り高い瞳をジジに向けた。
+「なんでも、にゅーわーるどのじぇんとるらっととかいう地方にまず赴けと、善行が言ってよこしたが…現地の地図はまだ入手できておらぬのだ。あやつにしては手落ちなことだが、ともかく早く行かねばならぬ」
+
+ジジは、その言葉の何かに急に反応して、立ち上がるとなぜか何やら己の体を見回し始める。
+「あ、いや、なにもそこがにゃんにゃんわんわんまみれでうはうは…とかいうきゃつの戯言にのせられたわけでは、け、決してないぞ」
+急に顔を赤らめ、なにやら言い訳を始める。
+「そなたはそなた、そのままでよい。毛皮はふわふわだし…ん?」
+ジジは、腰につけられた小物入れから何かの紙片を銜えて取り出すと、舞の目の前に差し出した。
+「なに……どきどきお見合い大作戦? な、なんだこれは…にゅーわーるど…私が向かう先ではないか!戦場でこんなたわけたことを開催予定だと!」
+
+今度は違う意味で顔を赤く染めると、彼女は拳を振り上げて怒りだした。
+「なにが絶望的な状況だ、善行め、たばかりおって。よほど芝村の地獄を味わいたいと見える…む、なんだ?」
+ジジが、なおももの言いたげに紙片を彼女に押し付けるので、舞はしぶしぶもう一度紙片を見直し、やがて愕然となった。
+「な、なに!見合いの相手は敵ではないか!しかも、敵の間に味方も訳の分からぬ輩も渾然一体となっている。どういうことだこれは。ジジ、そなたの主もいるぞ」
+ジジは、悲しげに少女をみやると、頭をすり寄せた。
+隅から隅まで紙片を読み終わると、舞は大きく嘆息した。
+「芝村は無駄な戦いは好まぬ。確かに敵と和解ができれば、弱き者が傷つく確率は小さくなろう。しかし、この催しは果たしてうまくいくのか、私にはわからぬ。色恋は私が戦う分野には入っておらぬ」
+
+とはいえ、見合い参加者リストの中に青の厚志が、若しくは彼女自身の名前が入っていたら、あらゆる意味で世界は終わっていただろう。
+が、そうではなかったので、まあこれなら善行、瀬戸口がそれぞれメッタ切りの瀕死になるくらいか、と彼女は無情な判断を下す。
+「まあ、その土地にはその土地のやり方があるしな。私は私に出来る戦いに備えて準備するだけだが…そなたの主は心優しいしから、このような茶番でも断りきれなかったのであろう。そなたも気苦労なことだ」
+
+少しの間考えると、舞は大きく頷き、なにやらしょんぼりしている心優しき雷電を見上げた。
+「ジジ、そなたも行きたいのか? コガのように、主の側にいたいか?」
+彼女が何かを護ろうとするとき、人か人でないかの区別はない。
+弱きもの、悲しんでいるものは護る。それは自分よりはるかに戦闘力の高い雷電ですら、当たり前にその対象となる。
+
+ジジが、主を心配し、離れるのを悲しむその心を、彼女は見逃さなかったのだ。
+芝村舞は、ただの人である。
+特別な力を持って生まれたわけでもない。いや、むしろ虚弱に生まれついた。
+だが、そのただの人が、ひたすらに努力を重ねた。強い想いを胸に。
+傷ついても、理解されずとも、一人で。いつも頭を凛ともたげて。
+
+目の前の、弱きものを護るために。今、このときのように。
+雷電の目をのぞき込み、そこに肯定と希望の光を見いだした彼女は、胸を張った。
+そして、高らかに宣言した。誇らしげに、運命に挑むように。
+「では、世界を救いに我らと共に行こう。明日出立だ。希望号は速いぞ、遅れぬようしっかりついてくるがよい」
+(森沢@海法よけ藩国) 
 
 &ref(舞:結城玲音@紅葉国.jpg,,y=300,http://www25.atwiki.jp/gentle-rat/?cmd=upload&act=open&page=%E8%8A%9D%E6%9D%91%E8%88%9E2&file=%E8%88%9E%EF%BC%9A%E7%B5%90%E5%9F%8E%E7%8E%B2%E9%9F%B3%EF%BC%A0%E7%B4%85%E8%91%89%E5%9B%BD.jpg) 
 (結城玲音@紅葉国 クリック拡大)
 
 &ref(舞:S×H@ビギナーズ王国.jpg,,y=300,http://www25.atwiki.jp/gentle-rat/?cmd=upload&act=open&page=%E8%8A%9D%E6%9D%91%E8%88%9E2&file=%E8%88%9E%EF%BC%9A%EF%BC%B3%C3%97%EF%BC%A8%EF%BC%A0%E3%83%93%E3%82%AE%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%82%BA%E7%8E%8B%E5%9B%BD.jpg) 
 (S×H@ビギナーズ王国 クリック拡大)
+  「ふむ、ここがアイドレス世界か・・・」
+ 政庁のバルコニーから眼下の街を見下ろす、ポニーテールの少女が居る。一見、キツイ印象を受けるが、その纏う空気は穏やかである。
+  「うん。この間、来た時はあまりゆっくりできなかったらね」
+ おっとりした印象を受ける青い髪の少年が応える。しかし、その印象とは裏腹に、その瞳は不敵な輝きを放っている。
+ 正反対の要素を併せ持つ二人の少年少女を前に、ジェントルラットの摂政 たららは緊張しながら犬耳をピクピクさせていた。
+ 何せ、目の前に居るのはかの青オーマの長たる青の厚志と、電子の巫女王たる芝村舞である。緊張するな、という者が居たとしてもそれは無理な相談である。
+ ・・・こんなにドキドキ状態でちゃんと案内できるのだろうか。
+ そんな不安に内心、頭を抱えていると目の前ではそんな懸念も吹っ飛ぶような光景が広げられ始めた。
+
+ 「あれは、そなたが赤ん坊なんかになって、ふしだらなことをしていたからだろう!」
+ 「だって、ゲームなんだと思っていたから。普段とは違ったことをしてみたいじゃない」
+ 「普通にしていればよいのだ!」
+ 「もしかして、妬いてくれてるの?」
+ 「そ、そんなことはないっ」
+ 「そうか、舞は僕がどうなってもいいんだね」
+ 「なんでそうなるっ」
+ 「痛いっ。殴らないでよ」
+ 「変なことを言うからだ、まったく・・・」
+ 「・・・ぷっ」
+
+  たららは思わず、噴き出してしまっていた。二人の遣り取りがあまりにも、可笑しかったので、緊張も忘れてしまっていた。
+ 「し、失礼しました」
+ 「いや、よい」
+ 慌てて謝るのを制し、舞は微笑を浮かべる。
+ 「醜態をさらしたのはこちらの不手際だ。では、最初の予定通り、案内を頼みたい。我らが招かれたということは、そういうことなのだろう?」
+ 「ええ、悲しいことですが。お二人にご助力を賜りたく、招かせて頂きました」
+ 「我らは芝村だ。戦いのあるところには必ず現れる。それが遅いか、早いかだけの話だ」
+ 「お気遣い、痛み入ります」
+ 「芝村に気遣いはない。では、話しを伺おう」
+
+ 三人は屋内へと戻っていく。こうして、二人の英雄はNWに再び現れる事となったのである。
+(刻生・F・悠也@フィーブル)
 
 &ref(舞:南天@後ほねっこ男爵領.jpg,,y=300,http://www25.atwiki.jp/gentle-rat/?cmd=upload&act=open&page=%E8%8A%9D%E6%9D%91%E8%88%9E2&file=%E8%88%9E%EF%BC%9A%E5%8D%97%E5%A4%A9%EF%BC%A0%E5%BE%8C%E3%81%BB%E3%81%AD%E3%81%A3%E3%81%93%E7%94%B7%E7%88%B5%E9%A0%98.jpg) 
 (南天@後ほねっこ男爵領 クリック拡大)