Eの概念


まずは 「Eの概念」 を説明しよう。
一般に上級者が説明の際に度々使う 「E」 と云う単語がある。これは 「運動エネルギー(Enagy)」 のことを指す。
物理や理科が苦手な貴方でも別に敬遠することは無い。単純に、 「自機が攻撃・回避機動を行う為にはEが必ず必要で、量が減ると機動がしづらくなる」 と云う一点を覚えておくだけで良いのだから。

さて、このEには2つの種類がある。 「高度エネルギー」 と 「速度エネルギー」 <の2つだ。これらは 相互に変換することが出来る 。

簡単な例として、 10,000ft(3,000m) を 180mph(290km/h) で飛行中の機体を例に取ってみよう。
この機体は高度Eを 10,000ft(3,000m) 、速度Eを 180mph(290km/h) 保持している状態だ。

ここから、 5,000ft(1,500m) まで降下し速度を 360mph(580km/h) まで上げたとする。
この場合、高度Eを 5,000ft(1,500m) 失った代わりに速度Eを 360mph(580km/h) まで増やしたことで、 Eの総量は変わっておらず 、この機体は再度 速度Eを減らしながら上昇し高度Eを増やすことが可能 である。

次の例として、旋回する機体のEを考えてみよう。
上記の例と同じく、高度 10,000ft(3,000m) 、速度Eを 180mph(290km/h) の機体を例に取る。

水平飛行中から横方向に1度急旋回したところ、高度 3,000ft(900m) 、速度 125mph(200km/h) となった。これは 高度Eと速度Eの両方を同時に急激に失っているので、同じ機動を連続して行うとどんどん地上に近づき、最後は地面と衝突 してしまう。

この様に、 上昇・降下の機動は必ずEが増減し、減らし続けるとそれは容易には回復出来ない ことが判るかと思う。


Last update:2003/06/07

(C) JAS_SDR

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最終更新:2007年09月04日 17:21