遅延について


EFZはXPだと常時64FPSが標準だが、環境に応じてFPSが変化することがある
これについては原因が多数あり、恒常的にFPSが下がる場合と、一時的に下がる場合(カクつき)がある
表示上は常時64FPSでも、微妙なラグが発生している場合もあるため、気になる時はチェックしよう

また、モニタの種類・接続方法によって表示速度に差が出たり、パッドの接続方法によって入力速度が違うなどの要因もある
オフで環境が変わった時、違和感が出るのはこれらの速度差によることが多い
特に大会等をやる場合は注意しておいて損はないはず


OSによるFPSの違い

まず基本FPSは

OS FPS
Windows 98 62.5(表示は63)
Windows Me 62.5(表示は63)
Windows 2000 64
Windows XP 64
Windows Vista 62.5(表示は63)
Windows 7 62.5(表示は63)
となっている。たまに62.5fpsしかでないXPノートパソコンがあるが、逆にvista,7で64fpsでますっていう個体は今のところ存在しないと思われる。
現在この界隈は64FPSでの対戦が主流となっているのでガチでやるならば別PCとしてXPを用意することをおすすめする。

62.5FPS組の中での違いは、9x系は映像に比べ音声が若干早く再生されるがvista以降のOSではそうならないという違いがある。
これは、血ゲージlv.3郁未で線をやると、三段目のヒット音がする前に線の行動音がするのが9x。ヒット音と同じ時に行動音がするのがvista,7。と違いがわかるので各自ためされたし。
ちなみに64FPS組は後者となっている。


熱帯時の遅延とFPSのふらつき


対戦中にFPSがふらつくのは通信が追いついていない状態で、
頻繁に起こる場合はFS(Frame Skip)を増やしてやり取りするデータを減らす必要がある。
しかし、FSを増やすということは本来の入力をカットしているわけなので、当然遅延やコマンド漏れが発生する。
体感では、FS1程度なら違和感は少なく、FS2もある程度違和感を覚えるものの対戦可能なレベル。
FS3以上が必要な場合はかなりの遅延を覚悟すべき、といったところ。

  • ツールごとの違いについて
EX以前のツールで直接接続を選択すると、FSを増やしても入力遅延がそれほど増加しない代わりに、入力が1/2にカット(具体的にはFS3以上で起こる)され、コマンドが入らなくなる。
EX以前のディレイ方式、EXはどんなに高FSにしても入力はカットされないが、FSが増えるごとに入力遅延が増す。
EXでFSを増やした場合にどのくらいの入力遅延が出るかはデータをとった人がいるので後述してある。

よくEX使用のネット対戦でコマンドが入らないといっている人がいるが、FPSがガクッと落ちた時にコマンドを入れたということがない限りはコマンドが飛ぶことはない。
もちろん、入力遅延のおかげでキャンセルタイミングがオフラインとはズレてうまくキャンセルされない。ということがあるのは間違いない。
しかしそのような発言は対戦後の空気を悪くするだけ。安易に発言していい内容ではないことは記述しておく。


その他FPSがふらつく原因はいくつかあるが、よく聞く理由は
  • 窓化によるふらつき
  • directXのバージョン
  • 回線が安定していない(特に無線)
の3つ

窓化すると、ネット対戦時にFPSがまともに安定しないので、ネット対戦配信するときに窓化にして超ラグに見舞われる人が多いがこれは仕様と諦めるしか無い。

オフでは64FPSでるのにネット対戦だと60~62FPSいったりきたりする現象は、directXが古いバージョンの時に起こる。
directXはウェブダウンロード版(容量が小さいやつ)だろうとそのバージョンのdirectXがダウンロードされる。
自動で最新版が落ちてくるわけではないので、きちんとdirectXランタイムなどでググって最新版をダウンロードして当てると改善する。

無線については、相性にも寄るが基本的に避けた方が無難。
回線が部屋に引けない人でもPLCにすれば劇的に改善するので、少々高いが導入を検討したほうがいいかもしれない。
それすら無理な人は・・・

  • 実験
窓化したときの遅延について調査。
+ ...
調査方法。directinputにいってキー入力を視覚化するソフトとEFZを両方同時にキャプチャして遅延を調べる。もちろん動画は64FPSで撮影。
そうじゃないとコマ落ちするのでね。よって音ズレするので映像のみの確認となります。

一応環境公開。directinputからの遅延調査なので関係ない部分もまじってるが気にせずw

環境
i7 930(定格) DDR-3 3G GTX260 USBレート標準 XP-SP3 USBドライバ標準
使用したコントローラー:RAP2SA+JYPSUAD1(変換器のレスポンすはhttp://www.3rd-sri.com/report/rapidfire/rapidfire11.html
公開されてるとおりかなり優秀で、入力漏れはほぼ絶対無いといえる。)
液晶 BENQ E2220HD
キャプチャソフト アマレココ3.10a(コーデックAMV3標準 64FPS)
コマ送りに使用したソフト aviutl99i7
計測ソフトを自作する際にモロパクリしたソース http://msdn.microsoft.com/en-us/library/bb153252(VS.85).aspx

  • D3DWindowerのみで窓化した場合
D3DWindowerのみだとdirectinput→EFZまでに遅延は確認されなかった。

ただこの窓化だと、アクティブ切った途端にEFZが強制終了するので、次に説明する方法をとってる人が多いはず。

  • D3DWindower+dxwnd120 の2つを使って描写60で64FPSを実現しかつアクティブきっても落ちない一見最高に見える窓化方法の場合
どうやらこの窓化方法だとDirectinput→EFZまでに1F遅延してしまうことが確認された。

どおりでこの窓化だと露骨に目押しがズレるわけだ。
ちなみに、Dxwndのみでも1Fの遅延が確認された。どうやら、DxWnd側になんらかの問題がある模様

あと、D3Dは入力遅延は0だが表示のほうで遅延してる可能性あり。
体感で目押しのタイミング違うのでたぶん遅延はあると思う。


熱帯の遅延について調査。
+ ...
上でD3D単体だと入力遅延は0だということがわかったので、
D3Dのほうで窓化して熱帯つなげてサンプルとって遅延を調べる。

調査方法自体は窓化のほうと同じだが、FPSがふらつくので、サンプル回数を多くとることでなるべく信憑性を高めることにする。

撮影はコマ落ちするとどうしようもないので64FPSで撮影。よって61FPSになった際に最大3コマ分1F→が2Fに延長されるということになる。
つまり、実際の数値よりも最大3/64の確率で1F少ない可能性があるので、それを念頭にいれつつデータを見ると吉。
ちなみに同回線複数PCを使ったLAN内対戦なので平均pingは1ms以下。

表の見方
FS○ □F:△
とかいてあったら
FS○の時に、△回□F遅延した。ということ

  • Ex 0.11 beta 2007.1.15版
FS0 1F:11 2F:7
FS1 1F:3 2F:9 3F:6
FS2 1F:0 2F:5 3F:11 4F:2
FS3 1F:0 2F:0 3F:1 4F:9 5F:8
FS4 1F:0 2F:0 3F:0 4F:3 5F:9 6F:6

まずぱっと目につくのはFS0の時点で必ず1F遅延するということ。
下のFSにいくにしたがって、たまぁに少ない遅延で入力できてる部分もあるが、FS0でも遅延0が絶対にないっていうこと
というわけで、このツールのFS0は1F遅延してる。ということになる。
あとはのきなみFSが1上がるごとにどんどん1Fずつ遅延が増加していって、FS3で一気にガクンとレスポンスが落ちるかんじと。



ホストとクライアントの差について調査。
+ ...
コントローラーを2つ用意(今回はrap2sa)して、片方のRAP2SAの弱ボタンともう片方の弱ボタンをリード線で配線して、
片方のコントローラーの弱ボタンを押しただけで、同時にもう片方のコントローラーの弱ボタンが同時に出るように配線。
PCにJYPSUAD11を2つ繋げます。両方ぶっさします。lan内のネット対戦でEFZ起動します。VS行きます。キャラを密着させます。
ひたすら配線済み弱ボタンを押します。もちろん相打ちします。ラウンド5までそこそこ相打ちしつづけたのを確認して調査終了。
1Pと2Pを買えたり、USBポートを変えたりDPPに繋げ変えて調査。

結論として、EXではホストとクライアントでキーレスポンスは変わらなかった。ネット対戦ツールってよくできてるもんですね。


DirectXのバージョンによるFPS遅延

前述のとおり、熱帯だと速度がでないという人はランタイムの最新版をあてましょう。

HDDの劣化によるFPSのふらつき

オフラインでも途中でFPSがガクッっとおちるときがある。というのはOSをインストールしてかなりたったPCでよく起こる現象。
HDDの劣化とOS自体がかなり重たくなった時に起こるので、これが起きるようになったらもういっかいクリーンインストールしなおせば改善することが多い。

まずは熱帯でガクッっと落ちるようになり、ひどくなるとオフラインでも落ちるようになるので、熱帯で落ちるようになったら黄色信号。なるべく早く対応されることをおすすめする。


モニタの種類による表示速度の差

まず最速はCRT。液晶はブツによる。
液晶は、後述するが接続方法によって遅延量が大幅に異なるので評価が難しい。
接続という概念が存在しないノートパソコンはほぼ一定量の遅延を示すのでオフラインに持って行く場合はノートパソコンが安定している。そこまでひどい遅延をするモノもあまりない。
ちなみにスペック表記の「応答速度」とは色の切り替わりに要する時間であり、入力信号に対する表示遅延とは別物。
むしろ応答速度を上げる仕組みが遅延を生んでいる場合があるため注意。

  • 実験
+ ...
外部CRTに関しては、
ノパソとデスクを用意するそれぞれ同じ型番のCRT2台を用意し接続する。
lan内でネット対戦をさせ、その2台のCRTを並べて60連射可能なカメラで撮影し映像の遅れが無いかを調査してみた。

ノートパソコンは手持ちのノートの中で同様の調査を行なって一番早かったものを使用し、デスクも同じように一番早いやつを使用したところ、
ノパソ側のCRTがクラでもホストでも若干の映像の遅れが観測された(3,4枚に1枚遅れるくらいなので0.3Fくらい)
外部CRTは若干の遅延が発生するようだがここまで小さいと対戦大きな支障が出るとは思えないので十分無視できるはず。

パッドの接続方法による入力速度の差

PC専用のパッドなら、多くの場合USBで直付けできるだろうが、
サターンやプレステ等のパッドを使っている人も多い。
その場合の接続方法としては、
  • 変換器を使用する
  • 三科研のUSB化基盤等でUSB化する
  • 三科研のDPPケーブル等で接続する
あたりが一般的なのだが、それぞれ入力レスポンスが違うため、別の方法を使うと違和感が出る。
大雑把に言うと、DPP>USB化>>>変換器 こんな感じっぽい。
DPPが挿せるPCは希少なので、サタパの場合はUSB化がバランスのいい選択肢と言えるだろう。

  • 実験
+ ...
自分の家のPCでニコニコのスティックの遅延差の動画と同じようにダイオードによる同時出力で調査してみた。
私がサタパ持っていない時の調査なのでサタパの記事はないが、参考になると幸い。
もちろん調査に使用したゲームはEFZ。

EFZ界隈のメインはサタパなので、
サターンパッドDPP接続と、サタパUSB基盤、ATR-USB、マジックボックス、ifsega 
このへんの数値があるのは理想だが、サターンDPP以外はは手持ちがないのでどうにもならないので有志による調査を求む。

接続方法は http://ffr41.air-nifty.com/faf_saf_v/2010/10/real-arcade-pro.html これと全く同じ(ダイオードの種類は違うけど)


  • パッド差
PS1パッド>PS2パッド

  • 変換器の差(USBレートは1000Hzに改造済み)
DPP>JYPSUAD1>360変換器>BCGなんちゃら (RAP2SAを接続した場合) 

個人的な感想をあえて書いてみると、マジックボックスはやたらと遅い気がします。
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最終更新日時:2012年06月22日22時36分44秒
2012/06/22 22:36:44(Fri)

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最終更新:2012年06月22日 22:36