根管貼薬剤としての水酸化カルシウム


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水酸化カルシウムは、根管から検出されるほとんどの細菌に対して抗菌効果が認められており、その抗菌効果は主としてpH上昇作用によるものと考えられている。さらに炎症組織の中和作用、骨吸収抑制と骨形成促進作用、血管収縮作用、LPSの不活化作用、PGやTNF-αの産生抑制作用、組織溶解作用(NaOClとの併用でさらに効果的になる)などの作用がある。これらの作用が、根管拡大後の残存細菌の撲滅・根尖歯周組織の炎症の消退・根管内容物の病原性の不活化・仮封材からの微小漏洩に対するバリアー形成・根管内を乾燥状態に保つ、という根管貼薬剤の使用目的に合致した上で、組織為害性が少ない・作用時間が長いという特長を持つため根管貼薬材として注目されている。
 水酸化カルシウムは、従来よく使われてきたホルマリン系薬剤と比較した場合、組織為害性が少ない、作用時間が長い、鎮静作用や滲出液の抑制作用がある、取り扱いが容易である、等の利点があるが、その一方で組織と接触しないと効果が弱い、除去が困難、シーラーの硬化を阻害することがある、細菌種によっては効果がない、等の欠点も持ち合わせている。