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裏・クロウガルトの魔法戦士
作者 -- Lunatic Invader -- ゴア
取得元 タイトル記録ミス,http://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1060/10603/1060398502
取得日 2005年09月27日
タグ Author:ゴア mc ファンタジー
概要&あらすじ 魔法戦士アリシアは、魔法使いクレストとの戦いに破れ、家畜奴隷へと調教される。その3/10
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ご注意:以後の作品の著作権は、作者(書き込み主)にあります。
裏・クロウガルトの魔法戦士 第3話

                (4)
「なにっ!」
 どうっ
 アリシアは地面に倒れた。
 アリシアの足をつかんで引き倒したのは、ミリアムだった。
「指一本触れさせないって言ったでしょう?」
 ミリアムは、アリシアの足を両手で抱えると、ずるずると引きずった。
「なっ、やめて!」
(呪文がもう解けた?そんなはず無い!)
「あはは、あたしがそこらの町娘か何かだと思ってたんでしょ?
 『美少女盗賊ミリアム』って聞いたことない?」
 少女ミリアムも冒険者だったと言うのだ。アリシアは動転していてミリアムの
質問に答える事はできなかったが、心の片隅に『美少女盗賊』と名乗る子供の冒
険者の記憶はあった。
 ミリアムはアリシアの呪文で眠った振りをして、隙を窺っていたのだ。スリー
プが効かないということは、そこそこのレベルの冒険者だったはずだ。(なんて
こと!私がこんなペテンにしてやられるなんて!)
 アリシアは悔しさに歯噛みした。
「クレスト様はスゴイ御方なのよ。あなたなんかにご主人様の邪魔はさせないわ」
 そう言いながら、ミリアムはアリシアの横腹を何度も蹴りつけた。
 どすっ、どかっ。
「ぐふっ!ぐ・・」
 たまらず身体を折るアリシア。
(やめて、私は、あなたを助けようとしているの!)
 言っても無駄な事とは知っていた。だからアリシアは心の中で叫んだ。
 同時に、中堅の冒険者をもここまで調教するクレストの実力に恐怖さえ感じて
いた。
 そのクレストは、無音の場を脱していた。
「よくやったぞ、ミリアム」
「ご主人様!」
 ミリアムはクレストに笑いかけた。
 クレストはもがくアリシアに向けて呪文を放った。
「ファイヤー・アロー!」
 ぼうっ!
「が・ぁっ!」
 容赦のない攻撃だった。
 アリシアの革鎧が燃えた。
 まだ持っていた剣を、たまらずに放してアリシアは苦悶した。手で炎を払い、
何とか消し止める。
「あぅ・・・あぁぁっ」
 アリシアは死ななかった。瀕死の状態ではあったが、まだ意識はあった。くじ
けそうな闘志をかき集めて、反撃のチャンスを待った。
「まだ生きてます。ご主人様」
 ミリアムが冷静な声で報告した。ミリアムは、裸身が炎にあぶられるのにもか
まわず、アリシアの足を抱えて離さなかった。
「さすがだな」
 クレストも冷静だった。クレストは未だにアリシア達から距離を取って立って
いた。
 アリシアは痛みとあせりに耐えた。迂闊な動きは控え、クレストにつけ入る隙
を待つ。今出来る最善の策はそれだけだった。
 クレストはさらに呪文を唱えた。
「ホールド(金縛り)!」
「くっ!」
 びくり。
 アリシアのピアス型対呪文護符はこの呪文を無効化していた。
 アリシアは一瞬迷ったが、取り敢えず金縛りに合った振りをしてさらに隙をう
かがった。
「ミリアム、これを」
 クレストがミリアムに何かを投げた。
「あはっ!はい、ご主人様」
 ミリアムはアリシアの足を離し、受け取ったものをアリシアの顔の前にかざし
て見せた。それは家畜奴隷用の首輪だった。
「さあ、あなたもご主人様の家畜奴隷になるの。
 あなたラッキーよ!ご主人様のご調教は最高なのよ」
 そう言ってミリアムはアリシアに首輪をつけようとした。

 魔法使いが使う調教用の首輪の中には、首輪型のマジックアイテムがある。そ
の効果はものによって様々だが、つけたものの抵抗力を奪う点では共通している。
 ミリアムの言葉と、この状況から考えれば、つけようとしている首輪はマジッ
クアイテムに違いなかった。

 アリシアは一瞬で決断し、覆い被さって来たミリアムのみぞおちに膝蹴りを入
れた。
「ぐっ!」
 油断していたミリアムはこの蹴りをまともに受けた。
 ミリアムは気絶した。
 チャンスは一瞬しかない。次の攻撃を受けてしまえば、アリシアの身体は恐ら
くそれに耐えらない。
「なにっ!」
 アリシアはホールドを破られて驚くクレストに、気絶したミリアムを抱えて投
げ付けた。
 同時に横に転がり、魔法剣ヴァルキュリアを拾い上げた。
 クレストは意識の無いミリアムを払いのけている。
「はあっ!」
 一歩でクレストの懐に飛び込んだ。下から剣を振り上げた。
「なにいっ?!」
 今度は、アリシアが驚きに目を剥いた。
 クレストが2人いた。
(しまった!鏡分身!)
 魔法使いの初歩呪文の一つで、自分の虚像を産み出し、それを攻撃させるもの
だ。
 アリシアの攻撃はクレストの虚像に命中した。クレストの身体は真っ二つにな
り、そしてかげろうの様に消えた。
「たいしたものだ。だがここまでだ」
 クレストはそう言うと、横に廻りこんでアリシアの首筋に拳を押しあて、指に
はめた指輪についた針を刺した。
 アリシアが避ける間もない、すばやい動きだった。
「パラライズ」
「あっ!・・・」
 アリシアの身体に、クレストの指輪から魔法の力が流れ込んで来た。
 クレストが唱えた言葉は、魔法の指輪を発動させるコマンドワードだったのだ。
 ピアスの護符は呪文を防ぐ事はできるが、このようなマジックアイテムによる
力を防ぐ事はできない。そして、今のアリシアに抵抗する体力は残っていなかっ
た。
 麻痺の指輪は効力を発揮した。
 アリシアは、動けなくなってその場に倒れた。

 アリシアの敗北であった。

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                       -- Lunatic Invader -- ゴア

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