559 :Htare:2007/08/20(月) 17:42:02 ID:Vq5PzWpa
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夜の公園を少女が走り抜けていた。
金髪をツインテールに結い、あどけない顔を険しくして走っていた。
間違いなくこんな時間に外に出ていい年齢ではない、胸も身長も小さな少女である。
小さい意外に特筆すべきはその服装だろう。普通ならば着ないような、そんな不思議な服装をしているのだ。
妖しい模様が書かれた黒いワンピースに、真っ黒なニーソックス。足首には金色のリング。腕には無骨な手甲の様な物をはめている。
そして、
「わっ!?」
突然、走っている少女の足元が弾け、地面を割って木の蔦の様な物が飛び出てくる。
しかし少女は瞬間的に白い翼を生み出しはためかせ、危なげなく飛び上がって攻撃を回避した。
純白の翼が広がり、夜空を飛翔して地面に降り立った。
翼は閉じて光になって消える。魔術の一種らしい。
「見つけたーっ!」
普通ならばそんな異形の存在を見れば恐れる。しかし少女が当たり前の様に、その手に持っていた『武器』を振るった。
少女には似つかわしくない、真っ赤な鎌だった。肩に担ぐように構えると、一振り、目の前の異形の蔦は切り裂かれた。
切り裂かれて力無く落ちる蔦を見つめて、小さく息を吐いた。
深夜とも言える時間に異形を狩る少女、名前を冬代伊万里(ふゆしろ いまり)といった。
彼女がこんな事を始めたのは、彼是一ヶ月も前になるだろう。いつも通りの通学路、放課後の帰り道、突然襲われたのだ。
大柄な男性に見えていたそれは、その実異形の存在であり、どんなに抗っても逃げられないと諦めかけた時に助けられた。
伊万里よりも小さい長い銀髪をした少女は、アリスと名乗った。
伊万里を助ける為に傷付いて負傷したアリスを介抱し、その間またも襲われる事となる。その時戦うと決めたのは伊万里自身だった。
その夜から毎日、伊万里は普通ならば眠っている時間に頑張って異形と戦っていたのだった。
「ミスティックシフト」
戦い終えて、闘衣(チャクラドレス)を解除する。漆黒のドレスが消滅。真紅の鎌の中に封印されるように消滅し、最後にはその鎌も小さくなって伊万里の腕に収まった。
この間、小さな擦り傷などは消滅する。ある程度の再生能力があるのだ。大きな傷は中々治らないが、小さい傷はしっかり直してくれるのだ。
その再生能力で回復できないレベルの負傷を、アリスは負ったと言う事なのだが。
「順応性が高いのね」
腕を組んで無表情で伊万里を見つめている、アリスが居た。
「うん、今回も上手く行ったよっ!」
ピースっ、と二本の指を立てて笑う伊万里に、アリスは分らないように溜息をついた。安堵の溜息。戦いに恐怖したりしてないので安心したのだ。しかし逆の懸念もある。恐怖しないからこその危うさ。
闘衣の方は伊万里の命令を大人しく聞いていて、それは良い兆候だと思っていた。
「でも油断はしないように」
そんな心の内をおくびにも出さず、アリスは伊万里を相変わらずの無表情で見つめた。彼女は感情を外に一切出さない。
伊万里よりも小さく、まだ遊びたい盛りの少女が、こんな無表情でいる理由は不明だった。
「大丈夫だよ! 全然弱いし」
明るく言う伊万里に、少し心配になるアリスだった。
そしてその不安は的中した。
……
異形にはさまざまな種類がいる。
虫の形をしていたり、獣の形をしていたり、おおよそ人が見て気持ち悪いと思う形のオンパレードだった。
今回の異形も、そんな気持ち悪いものの極みとも言える形をしている。
まとめて魔族と言われるその存在は、普通に人間社会の背後に潜んでいた。
しかし普通にしていては見えない。何かしらの魔法によるコーティングにより、一般の人間には見えないのだ。
深夜の公園の真ん中にいたその魔族は、シャチホコのような形をしている。ねとねととした魚の表面を再現したような皮膚、そしてその腐臭。どれもが気持ち悪かった。
上が頭なのか、下が頭なのか分らない。上には変わった段々とした形の管、下には口のように開いて中から気持ち悪い何かが見え隠れしている。
(動きが遅そう。一気に決めちゃおう……)
鎌を肩に担ぎ、夜空から一気に急降下。
そう、伊万里は空に滞空してその異形を見つめていたのだ。
落下の勢いを乗せて、伊万里は真っ赤な鎌を振り異形に叩きつけた……が。
「えッ?」
560 :Htare:2007/08/20(月) 17:43:05 ID:Vq5PzWpa
ズルンと鎌の軌道がそれて地面を穿つ。ぬめった表面が戦闘経験が薄い伊万里の歯の立ってない一撃をそらしたのだ。
それでも普段の魔族なら切り裂いていた。それだけの威力があるのだから当然なのだ。だが今回の魔族はそういった攻撃を防衛する手段として、その皮膚を持っていたのだ。
穿った鎌は地面に深く突き刺さり、
「ん、ンッ!」
伊万里の力では抜けなかった。伊万里の力でも触れるよう、その重量を軽くし、攻撃する時の意思に準じて威力を上げる武器である。決して伊万里の力を強くするものではないのだ。
だから鎌を引き抜こうとしている伊万里は、完全に無防備な、闘衣のお陰で多少身体が頑丈な非力な少女だった。
ビュッ!
「え? きゃぁッ!?」
お腹を長い触手が撒きつき、伊万里を魔族が引き寄せた。
ベチャっと背中に魔族の皮膚があたる。魔族は伊万里をシャチホコのように反った体に乗せてしまったのだ。
「やっ、やぁあッ!! きもちわるいぃ!」
暴れる伊万里の腕と足を、更なる触手が絡めとり押さえつける。肘まで絡めて上に万歳するように、足も太腿までぬめった触手が撒きついてより一層魔族に密着するように後ろに回された。
ニーソックスがぬめった触手の液体に触れ、僅かにずれて抜け出せそうな気がした伊万里は、足に力を篭めて引き抜いた。
細く健康的な足が抜け、もう片方もと思った時、
ジュルルッ!
「ああっ、やぁああああっ!」
細い生足に触手が更に強く掴んで引き寄せた。直接足に触れるぬめぬめとした感触に、伊万里は涙を流しながら小さく震えた。
「やめ……やめてぇ、やだぁ……」
このまま食べられてしまう自分の未来を想像し、伊万里は恐怖に震えながら許しを請う。
しかし魔族は容赦がなかった。
足に巻きついた触手が、太腿をはいずり上にあがってくる。
「あ、く……やぁ……」
くすぐったいような気持ち悪い感触に伊万里は全身を更に振るわせた。そのまま進んだ触手は、闘衣のスカートにもぐりこむ。
「だ、だめっ、そこダメだよぉ……っ」
目を見開いて下を見る。もごもごとスカートが盛り上がり、中で伊万里の大事な部分が弄ばれている。
下着の上から舐るように触手を動かし、何度も執拗に幼裂を攻め立てる。
まだ小さく、性の知識など皆無に等しい伊万里に、無理矢理快感を送り込んでいく。
ズルッ、ズルッ、ズズルッ
「あ、ああっ、ああ……っ、やぁっ」
首を振って、未知の感触に翻弄される。痺れるような熱いような感触に、伊万里は頬を染め始めていた。
(な、んで、なんでこんなこと、するの……? 気持ち悪いよ、アリス、助けてよぉ……)
今宵に限り、いつも見守ってくれているアリスは居なかった。力が戻ってきた事を確認する為、単独で魔族を狩りに行ったのだ。だから伊万里は今日に限って一人だった。
魔族は容赦なく伊万里の身体を貪り始める。
「あっ、あああっ! や、とっちゃだめ!」
下着の両端を捉えた触手が、そのまま引きずり落としてしまう。途中、力に耐えられず、下着は無残にも千切れてただの布となった。
当然生えても居ない、一筋の幼裂を、一本の触手が凝視するように見つめている。伊万里のまたの間でゆらゆらと、まるで恐怖を誘うように揺れているのだ。
「やだぁ…み、みちゃだめ……だめだよぉ」
561 :Htare:2007/08/20(月) 17:44:20 ID:Vq5PzWpa
伊万里にはまだ意味が分らなかった。痛いことをするわけでもなく、だからと言って解放する訳でもない。
しかし魔族は確かなる目的をもって、伊万里を弄んでいるのだ。
ちゅく……。
「ふあっ……」
下着の上から散々弄ばれた秘裂は、僅かに花開き緩んでいた。そこに伊万里は知らないが、男性器より一回り大きな触手が口付けをするように触れた。
生暖かい感触に、伊万里は小さく悲鳴を上げた。伊万里自身が僅かに流した愛液と、触手自身のぬめり。その二つを持って、魔族は伊万里の中に入り込もうとしていた。
万歳している腕を更に固定し、肩を掴み押さえつけ、腹部に撒きついている触手も固定された。
何かが起こるのはわかっていた。それもとてつもなく恐ろしい事が。伊万里は本能的に震えて、全身の力を篭めた。
それが禍した。
ズッ……!
「あくっ! いたッ、いたぁぁあああっ!」
無駄に力を入れて痛め、引き裂くような痛みが伊万里を襲った。
小さな秘裂をまさしく引き裂くように突き進む触手。だがやはり小さい。伊万里の身体はまだ受け入れる体勢も出来て居ないし、受け入れるだけの年齢ですらないのだ。
一向に進まないことに業を煮やした触手は、秘裂に僅かに沈んだ触手は、浅く出入りさせるだけで新たな標的を目指して這い上がった。
「あっ、あぅ、いたっ、うぅ……くっ、やめ! や、いやっ!」
這い上がってきた触手の新たな標的は、全く膨らんでいない伊万里の胸だった。まだ闘衣に包まれていてその姿を現していないが、与えられた感触に反応して乳首が屹立していた。その突起を触手は撫でるように触れた。
「ふあぁんっ!」
電気を流されたような感触に、可愛らしい悲鳴を上げる伊万里。
「ふうぅんっ、んっ、ひあぁ……っ」
何度も何度も執拗に、伊万里の乳首を撫で触れていく触手。一応闘衣はそれなりの防御力を誇っているので、この魔族に破く事は出来なかった。しかし袖口から入り込むことは可能だった。
ずるるる……っ。
「はひゃぁっ! や、やぁ……っ」
黒く肌にぴっちりと密着した闘衣の中を、魔族の触手が這い回る姿がくっきり浮かび、妖艶に踊っていた。
小さく膨らんでもいない胸を無理矢理絡めて集め、何度も揉みしだく。
「はっ、ふあっ、はぅ……んんぅ」
その魔族の愛撫に、伊万里は焦点を失ってぼうっとなりながら受け入れ始めていた。怖いのもあったが、身を委ねてもいいと思えるくらい心地よい愛撫だったのだ。ぬめった触手も、その腐臭も、今の伊万里には関係なかった。
幼い秘裂を弄んでいる触手も、そうやって力を抜いている伊万里を感じて、その動きを激しくした。浅く入り込むのは変わらず、カリの部分だけの挿入で秘裂を馴染ませていく。
「はぁー……やぁー……だめぇ、だめだよぉ、こんなこと、だめ、なんだよ…」
言葉は否定なのに、身体は脱力して魔族の身体に完全にもたれかかっていた。
そして、そんな伊万里にとうとう触手は本格的な行動に出た。
もう一度同じように伊万里を強く拘束する。胸を弄んでいる触手は先端を開き、細かい歯が並んだ口のようなもので乳首をくわえ込む。
「ひゃぁうっ!」
目を見開いて悲鳴を上げる。
咥えられ、突き刺さることなく甘噛みする触手に、伊万里は気持ち良いと思ってしまう。
そして緩んだ秘裂に、触手は今度こそ力を込めて、
562 :Htare:2007/08/20(月) 17:46:03 ID:Vq5PzWpa
ズッ、
「いッ―――!」
ズズズーッ
「たぁぁああああッッッ!」
悲鳴が夜の公園に響き渡った。
伊万里の処女が、魔族の触手に犯されたのだ。普通でも太いのに、伊万里に太すぎるその触手は、彼女の子宮口を叩いて止まった。
「あ、あっ、あ……ぐっ、い、やぁ……あああっ!?」
止まって終った。そう思っていた伊万里に、突然魔族はストロークを始める。
ズルンッ、ズルンッ、ズッズッズッズ
「ひぐッ! んはぁっ! 許しっ、うくぅうッ、許して、ごめんなさい、ゆるしてくださいっ! こんなの、こんなのやだぁーーッ!」
魔族が此方の言葉を理解しているはずもなく、伊万里の中を蹂躙する為に更に奥へ進むように触手を叩き込む。
「しぬ、しんじゃうよっ! こんなの、いくらなんでもっ、はひぃっ、くあぁああッ! たすけ、うくぅぅーっ!」
無理矢理蹂躙し犯す魔族に、このままでは伊万里の身も心も壊れてしまう。だがそんなこと魔族の感知する事ではないのだ。魔族の目的は、伊万里が生きてさえいればいいのだから。
「あくっ、あくっ、ふあぁあっ! ひ、ひぃあぁああっ!」
突然魔族は、伊万里の細い膣を馴染ませるようにゆっくりと動き始めた。
痛みが僅かに治まり、逆に快楽を産み始める。幼い伊万里が快感を覚え始めていたのだ。痛みから逃避するように、快感を無理矢理感じて涙を流して悲鳴を上げる。
「ああああっ、んぐぅッッ! ひうぎぃ……っ」
そんな伊万里に新たな苦痛が待ち受けていた。
ゆっくりと動いていた触手の付け根が僅かに膨らんでいるのだ。そのふくらみは、触手が伊万里の幼い秘裂を往復する度に上にあがり、伊万里の膣に向っていた。
力強く、止まる事なく、無慈悲に伊万里を目指していた。
そして、
「あぎッ!?」
そのふくらみはとうとう、伊万里の秘裂に到達する。
幼裂はそれを受け入れるのを拒否するが、そのふくらみはそんなこと関係ないとばかりに、伊万里の秘裂を無理矢理広げて中に沈みこみ始める。
「あ、がっ……」
伊万里はその痛みがなんなのか、自分の下腹部を見つめた。今まさに入ろうとしているふくらみ。それは魔族の卵なのだが、伊万里にはそれが何かわからない。
だが何をしようとしているのかだけは、分った。
「ひ……っ、や、いやっ! そんなの、はいんないっ、入んないよぉおっ……! お願い、ゆる、ひぎぃぃぃいいッ!」
ズ……ルンッ!!
「が……ッ、い、ぎ……っ」
伊万里は身体を強張らせて、そのふくらみを、卵を胎内に宿した。
伊万里の子宮口に張り付くようにじっとしていた触手の先端が、そのまま卵を伊万里の中に推し進めていく。
「ンハァアッ! かっはァッ……!!」
入り込んだ魔族の卵に、伊万里は気絶してしまった。あまりの激痛に、意識が吹き飛ばされたのだ。
しかし直ぐに目覚めさせられる。
触手が伊万里のお尻を両サイドから開くように掴み、広げたのだ。そしてそのアヌスに向かい、秘裂を犯している触手とは別の触手が入り込んだのだ。
「ふぐぁァッ!? な、ぐ、そこ、入る所じゃ……くうぅ、んッ!」
お腹に入り込んだ異物で僅かに膨らんだ伊万里のお腹を、更に圧迫するようにアヌスに触手が突き進み、中ほどまで進んだ所で、
ズ、ズルルルルッ!
「あ、あひぃっ、やだぁぁくぁあ!」
吸引を始めたのだ。中味を全て飲み下すように、触手は伊万里の中を吸い取った。
「な、なんで……なんでこんなことぉ……」
涙にべったりと濡れた伊万里の顔が暗くかげる。
563 :Htare:2007/08/20(月) 17:46:52 ID:Vq5PzWpa
「え? うぐぅぉお……ッ!」
見つめた瞬間、口に何かをつきこまれた。
「えぐ、うぐっ、ふぱぁああ……ひやぁッ、ひぃッ!?」
喉の奥まで犯そうと進む触手に首を振って抗うが、顔を掴まされて動けなくされた。そして更に奥まで進む触手。
そしてしっかりと入り込んだ触手は、その先端から魔族の腐臭よりもさらに匂いのきつい何かを流し込んできた。
「うごぅぅーーーッ! うぐぅ、うぐっ! ん、ぐっ!」
無理やり飲まされたモノがなんなのか分らず、伊万里はただ悲鳴を上げられずうめき声だけをあげた。
この魔族の行為は、母体で卵を温めさせ、その間死なないように栄養補給をして、排泄物を魔族自身が食べる事により、そのサイクルを続けると言うものだった。
子供を生めば、更に卵を植付け、そしてまた死なないように繰返す。
無限の陵辱地獄なのだった。
救いのない陵辱……だと思われた。
「伊万里っ!」
突然響いた声は、夜空の果てから聞こえてきた。
伊万里の一撃がブンッ! というものなら、
その一撃は、ヒュンッ! というものだった。
歯の立ったその一撃は、無防備な魔族の背中を切り裂き、絶命させた。
「あ……くあぁ……」
力を無くした魔族が伊万里の体内から、口内から、その触手をズルリと落とす。
「あ、りす……」
「伊万里、ごめん。付いていてあげるべきだったわね」
ボロボロにされた伊万里の身体を抱きかかえ、アリスはその胸に手を当てた。
「ミスティックシフト」
闘衣が光り輝いて、伊万里の身体を癒していく。
体内に入り込んだ卵は浄化され、傷付いた身体は万全とまで言えるくらいにまで回復させる。処女膜ですら修復されただろう。
しかし心の傷までは癒せない
「う……ううっ、ひっく……」
アリスの腕の中で静かに泣く伊万里に、声もなく抱き締める事しか、アリスには出来なかった。
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堕落姫乃眸.
最終更新:2007年11月18日 22:08