老人が複数の男達と戦っている
老人優勢
ボスが出てくる
ボス「まだお前らでは無理か」
悪人が盛り返し膠着
子分「これでもくらえ」
手下が粉状のものを老人に投げつけた
老人「くっ」
隙を突いてボスの剣が老人の腹に刺さった。倒れる老人。
少年「じいちゃん」
老人が落とした大剣を掴むが、両手で持ち上げるのが精一杯で振り回すことはできない。
ボスは少年を無視して部下に対し
ボス「(息を切らし)はぁ、はぁ。予想以上にダメージを受けたな。今日のところは退却だ。老人
さえいなくなればあの村はこちらのものだからな」
去っていく悪人たち
(ナレーション)その後、悪人たちは数年に一回村を訪れては食料や財産を略奪していった。始めのうちは村人の中には抵抗を試みるものもいたがかなうはずもなく倒された。それ以降、山賊が来ると王都に逃げこむしかなくなったのだった。
国王軍は周囲の村々を襲う山賊がいることは知っていたが、すべての村に軍を配備するほどの国力はなかった。知らせを受けて国王軍が村に着くのは小麦や家畜を運び去った後であった。
少年はそんな村で、親戚の家に引き取られて育った。その家には(@@@年上?年下?)女の子がいた。女の子の名前は「アネモネ」。
少年は村はずれの道場で剣の修業をし、たくましく育っていった。少年の願いは、老人の敵を討つことと村を平和にすることだった。
10年の歳月が流れ、少年は青年に育った。子供の頃には両手でも扱えなかった大剣をかつての老人のように、片手で自由に操れるようになっていた。剣の師匠をも打ち負かせるほどになった。村人は主人公に老人の面影を見た。最後まで村を守って倒されたあの老人だ。主人公の名は「@@@」。
主人公「旅人から奴らの情報がありました。じいちゃんを倒したアイツらに違いないようです。明日でかけます」
養父母に告げた主人公であった。
養父母や村人が用意してくれた旅装に身を包み村を出て行く。
村人は二人に気を使い、それぞれの家の前で別れの言葉を投げかけるにとどめた。
ふたりの長い影・・・夕日の射す村はずれ。
主人公は振り返る。
少女の目をまっすぐに見つめ
主人公「行ってきます」
無言で見つめ返し頷く少女。背を向けて力強く歩き出す主人公。見送る少女。
(命がけの旅に出かけるというのに。ホントはあなただって行きたくないはずよ。なのに、なんでそんなに真っ直ぐな目で見られるの?そんなふうにいわれたら、「行かないで」って言えないじゃない・・・最後になるかもしえれないのに、こんなときまで・・・)
「敬語かよ」
独り言をつぶやいた
細い道に馬が走ってくる。道を譲る主人公。しかし、先頭の馬が主人公の近くまで来た時に、驚いたように立ち止まった。
馬にまたがっていた兵士は慌てずに馬を制し、後続の兵士たちにも停止の合図をした。馬にまたがっているのは若者だった。周りの態度から、その青年がリーダーであることが分かった。
兵士長「お怪我は有りませんか?」
ちらっと、主人公の挿す大剣に目をやる。(なんだ、あの剣は。あんなものを振り回せるというのか?ホワイト・ジャスティスがこの男の殺気に反応したのか?)
主人公「大丈夫です」
(何者か分からないが、山賊の一味ではなさそうだ。それに、今は一刻も早く城に向かわなければ。)
「ホワイト・ジャスティス。ハイヤァ~」
主人公は、走り去る兵団を背に、再び歩き始めた。
昼でも薄暗い森の小道を歩いていると、小さな鳥のようなものが主人公にまとわりついた。
主人公「何だこれは?」
ゴーレム「せつめいしょう」
と大男といっていいのか、全身が石の鎧を着たというか、顔や手足の先までが石でできた像が話しかけてきた。
ゴーレム「これは妖精レベル1じゃ。わしはゴーレム。お前は?」
主人公「オレは主人公」
ゴーレム「悪いやつではなさそうだな。
主人公「なぜ分かる」
ゴーレム「説明しよう。この妖精は人間の心を見分ける力があるのだ。悪人が現れると姿を隠す。」
主人公を見つめるゴーレム。ゆっくりと
ゴーレム「道に迷ったのか?」
主人公「いえ」
ゴーレム「では人探しか?」
主人公「はい」
妖精「お前が探しているものを当ててやろう。お前は可愛い女の子をさがしているな」
食い気味に
主人公「違う」(強く否定する)
妖精「あれ?そうか、それはお前が一番大事に想っているものだったみたい。う~んっと。ああ、こっちか。不細工な大男たちのほうか。くさそ~」
主人公(少し動揺しながら)「そっちだ」
妖精「こいつらなら最近見たよ、1リーグ離れてもこいつらの匂いは分かるよ」
ゴーレム「やつらか。奴らの血なまぐさい匂いには俺でもうんざりだった」
妖精「そうそう。二度と顔を見たくないね」
主人公「奴らの居場所を教えてくれ。」
ゴーレム「何か事情がありそうだな。それに、お前一人で倒せるような奴らとは思えんが」
主人公「これでもか」
と、いった瞬間背負った大剣を抜きゴーレムの鼻先に突きつけた。
ゴーレム「なかなかの腕前と見た。が、お前の剣には殺気がない。お前のような心の持ち主が人を斬ることができるかな?」
主人公「俺は、心を村においてきた。」
妖精「そんなこと出来るわけないよ。私には見えるもん」
主人公「そんなことはない。なんなら、お前を切ってみせようか」
ゴーレム「まあ、良いではないか。我々が敵でないことは分かったのだから剣を収めろ」
剣を収める主人公
ゴーレム「時に、その剣はどうした。盗んだか?」
主人公「馬鹿にするな。この剣はじいちゃんの形見だ。俺が子供の頃奴らに一人立ち向かって倒されたんだ」
ゴーレム「まさか」
主人公「知っているのか」
ゴーレム「ああ、俺の恩人だ。我らにとっては50年の時など朝寝坊程度のことだが、人間にとっては年老いるに十分なんだなぁ」
主人公「どういうことだ」
ゴーレム「50年前、俺が悪人どもに追いつめられた時に救ってくれた。その剣でな。(@@@回想シーン入れるか?)あの男の孫を今度は俺が助けるのか。テンション上がるじゃねえか」
主人公「だれが一緒にいくといった」
妖精「ゴーレムは一回言い出したら絶対に意見を変えないよ。元々は泥でできてたくせに石になっちゃったんだから」
主人公「命の保証はないぞ。食料も一人分しかない」
ゴーレム「舐めるな。我らは山の妖精。山にいる限り木や水の精気を吸い取って生きることが出来る。山さえ元気であれば我らの心配は無用じゃ」
効果音:ピロリロリロリロリン(ナレーション)「ゴーレムと妖精レベル1が仲間になった」
王女「兵士長は帰らぬか」
側近「未だでございます。山賊が北の村を襲ったということで討伐に出掛けております」
王女「ええい、火を放て」
側近「山賊は決まった住居を持っておりません。山に住んで常に場所を変えておるゆえ兵士長も苦労しておられます」
王女「わらわは燃え上がるのを見たいのじゃ」
側近「無茶をおっしゃいますな」
兵士長「ただいま帰りました」
王女「遅いぞ。山賊は皆殺しにしたのか」
兵士長「いえ、我らが村についた時には山賊は逃げた後でした」
王女「では、手近な村でも火を放て」
兵士長「ははっ」
城塞の近くの村に枯れ葉の山が積まれている。その前に立った兵士長が大声で
兵士長「用意はいいか」
兵士「はい」
兵士長「火を放て」
村人1「まったく、迷惑な話だな」
村人2「ああ、わがまま王女のおもりも大変だな」
村人1「まあ、枯れ草を置いておけばいいだけだから、山賊よりはずっとマシだがな」
(ナレーション)これが、この地方で後に名物となる火祭となった
妖精「なんかいやな臭がするよ」
男「おっと、その剣と食料を置いていってもらうか」
主人公「何者だ」
男「名乗る気はないね。お前はここで死ぬんだから聞いたってしょうがないだろ」
斬りかかる男
主人公は身を翻し、大剣を抜いたかと思うと、一太刀で男の剣を払い落とした
効果音:カキーン
男「ひえ~覚えてやがれ。」
効果音:(と逃げ去る足音)
遠くの木の上からその様子を見ていた女がいた。鋭い目つきに微笑を浮かべて
女密偵「チッ、使えない奴。最初から期待してなかったけど・・・」
少し間を置いて
女密偵「 それにしても、面白い奴が入ってきたねぇ。これでカードが揃うかも・・・(@@@カードが伏線?)」
妖精「あんな奴、切っちゃえばよかったのに」
主人公「切るまでもない。口では偉そうだが、あいつにできるのはこそ泥くらいだ。あの腕では案山子も切れんだろ」
ゴーレム「その優しさが甘さでなければいいがな。@@じいさんは必要があれば鬼なれる人だった。そして、その後そのために苦しむことが分かっていても迷わなかった。すべてを背負い込んで生き抜いたんじゃ。@@じいさんはその剣を使うようになってからというもの、安らかに眠ることはなかったかもしれん・・・」
焚き火を囲んでミーティングの真っ最中
ボス「プロジェクターの用意はいいか。今日のプレゼン資料は誰が作った」
子分A「俺です。でも、パソコンの調子が悪くて未だ途中なんですよ」
ボス「馬鹿野郎。お前が見本にならなきゃならんのに、何やっとんじゃ。しかも、作りかけにしてもこの見出しのフォントは何だ。角ポップ体を使えと言っておるだろうが。わしのテンプレートを使わんのか」
子分B「いや、ボス。それは古いですよ。今はフラットデザインの時代ですよ」
ボス「うるせえええ。俺はMSの講習を受けたんだ。お前らに指図はされないぞ。とにかく、次回から必ずミーティングの前日の午前中までに資料を作り参加者全員に配布するんだ。参加者は必ず資料に目を通しておくこと。いいな。」
(ナレーション)意外に、ちゃんとした山賊たちだった
ボス「とにかく、今回の仕事で当分の食料は確保した。次回の仕事は3ヶ月後くらいでいいな」
子分A「はい。次回は@@@YYからXXにかけて行きましょう。あそこの畑は今年は豊作だったそうです。3年間開いてますんで、そろそろ蓄えもあることでしょう」
ボス「国王軍は大丈夫か」
子分B「ええ。どうせあの兵士長は王女の相手で城から離れて駐屯することはできません」
ボス「アホだな」
子分B「助かります」
子分A「後、ひとつ女密偵から情報が」
ボス「なんだ」
子分A「剣士らしい旅人がうろついているようです。賞金稼ぎかもしれません。若造一人なんで、心配するほどのことでもないと思いますが」
ボス「ふ~ん。今時、そんな馬鹿がいるとはな。」
子分A「ところで、女密偵がもっと金をよこせと言ってきてます。」
ボス「欲張り女が。俺らはあいつに貢ぐために仕事してるみたいになってきたぞ」
子分A「やりますか」
ボス「いつか、やった上でな。奴がいないと敵の動きがわからんし、奪ってきたものを金にするのも難しい。やるとしたら、あの女の代わりができる人材を育成した上でだ。」
子分A「はい」
ボス「ということで、次回の議題は女密偵の代わりになる人材のスカウトと育成についてだ。各自案を考えておくように。議事録は明日中にBが作って全員に配布しろ。解散」
(ナレーション)大木の枝の上に女のシルエット
女密偵「アホだな。あんな話を大声でやってるよ。あいつに私がやれるって?二重の意味で?冗談じゃない。それに私は(@@@伏線?)」
主人公たちは塀を張り巡らした砦についた
ゴーレム「俺達はここで待ってる。砦に入ったら大騒ぎになるからな」
主人公「何か買ってきてほしいものはないか」
妖精「人間の食い物なんか要らないよ。」
ゴーレム「説明しよう。俺たちは湧き水と木の精で生きているのだ」
主人公「そうか。じゃ」
一人砦に入る。
門番「何者で、何をしに来た」
主人公「私は主人公、旅をしている」
門番「旅は分かっている、旅の目的を聞いておる」
主人公「人探しだ。ここに寄った目的は食料の補給とATMで金を下ろすためだ」
門番「通ってよし」
コンビニ向かう主人公
ウィーン
トクマス「いらっしゃいませ。Bポイントカードはお持ちですか?」
主人公「いえ、持ってません」
トクマス「お作りしましょうか。ポイント貯めたら甲冑がもらえますよ」
主人公「何ポイント要るんですか?」
トクマス「800万」
主人公「アメリカンドック一つ」
トクマス「あっ、全力で無視するんだ。はい、ありがとうございます」
主人公「あっ、マスタードは要りません」
(ナレーション)マスタードが苦手な、子供舌な主人公だった
(アメリカンドックを食べながら村のメインストーリーを歩く)
村人1「ここは@@@砦だよ。@@@劇場で有名だよ」
主人公「近くに山賊のいる山があると聞いたのだが?」
村人1「ここは@@@砦だよ。@@@劇場で有名だよ」
主人公「いや、あの・・・」
村人1「ここは@@@砦だよ。@@@劇場で有名だよ」
(ナレーション)立ち去る
主人公「あの」
村人2「ここの歌姫はいろんな男どもを食い散らかしてるらしい。お前も気に入られそうだから気をつけろ」
主人公「すみません」
村人3「歌姫の歌は催眠術のようだ。気がついたらいっつも終わってる。でも、その後は身体が軽くなってるんだ。」
通りの突き当りに劇場風の建物があった
劇場の人「さあ、@@@嬢のステージがはじまるよ。空席は残り少ないよ」
歌い手「
(@@@今は歌い手として砦にいて、若い兵士を食い散らかしているが、歌声で人を操る術を持った妖術使でもある)