クロコダインとアトラス、力と力の勝負に相応しくどちらも引く様子を見せない。
互いの武器が交差し、一歩も譲らぬ展開になった。
「どけ~~~~!!!」
アトラスが思いっきり棍棒をクロコダインに叩きつける。クロコダインはそれも防ぐが、アトラスの第二撃は一息もつかない内に放たれた。
アトラスの自慢の怪力があってこそのなせる技である。この攻撃力を前にクロコダインも一瞬膝を崩す。しかし、この程度で彼が闘志を失う訳がない。
クロコダインはアトラスに近づき、グレイトアックスを振り下ろす。
「唸れ、爆炎よ!!!」
斧を振り下ろすとイオナズン級の爆炎がアトラスを包み込んだ。
「これ程の物か、このグレイトアックスならば、いける!!」
追い打ちをかける様にアトラスに攻撃を仕掛ける。
ボブルの塔にポップ達四人、ダイとエスターク、そしてバーンが侵入してから大分経ち、全員地下に進んでいた。
「しかしさっきの竜の像はなんだろうなあ。」
先程見かけた眼の無い竜の象に興味を示すポップ。
「もしかしたら眼を見つけて像に付けるんじゃねえか?」
「仮にそうだとしても像の眼などそう簡単に落ちているものではないだろう。」
ポップの言葉にラーハルトが返す。そんな事をしている内にポップ達はこれまでとは一線を隔すモンスターを見かけた。
「何だ、こんな奴等塔に呼んだ覚えはないんだがな。」
馬面のモンスターはポップ達に近づく。
「まあ、招かれざる客は殺しておくのが一番安全か・・・」
モンスター・ジャミはポップ達の”掃除”を実行に移す。
「本気で私達を殺すみたいね。鎧化!!!」
「鎧化!!!」
マァムとラーハルトが全身を鎧に包み迎撃する。
「よし、俺もやるか。」
ヒムは右腕に闘気を溜める。ポップは後方からメラゾーマ、マァムは閃華裂光拳で攻撃する。
「ふふふ、貴様等は決定的なミスを犯した!」
ポップのメラゾーマ、そして、マァムのマホイミが自分達を襲う。
「こ、これは、マホカンタ!?」
「その通り。俺の前には魔法攻撃は通用しない。例え身にまとった物でもな。」
自信に充ち溢れながらジャミが言う。
「ならば、俺だけで闘おう。」
ラーハルトが一人ジャミの前に躍り出る。
「無茶よラーハルト!!一人で行くなんて。」
マァムも止めようとしたがポップに止められた。
「呪文が効かない上にお前やヒムの技は発動までに時間がかかる。だからあいつは一人で闘おうとしてるんだ。」
「下手に不意を突かれて共倒れでもしたら厄介だか・・・」
ヒムが喋りきる前にジャミがバギクロスを唱えた。
「おっと、こういうことだ。もたもたしてたら足手まといになっちまうぜ?」
不本意ながらもポップ、マァム、ヒムはこの場をラーハルトに任せた。
「ふん、一人だけで闘わせるとは、余裕があるのか、馬鹿なのか?」
「さあな、その内知ることになるだろう。」
その一部始終を見ていた者がいた。
「ふん、まさかジャミがこの塔にいるとはな…ミルドラースめ、とうとう沈黙を破ったか。」
バーンは言動とは裏腹に顔が微笑んでいた。
「地上爆破前の面白い余興になってきたな。」
バーンは二人の闘いの結末を見通した様に笑った。
互いの武器が交差し、一歩も譲らぬ展開になった。
「どけ~~~~!!!」
アトラスが思いっきり棍棒をクロコダインに叩きつける。クロコダインはそれも防ぐが、アトラスの第二撃は一息もつかない内に放たれた。
アトラスの自慢の怪力があってこそのなせる技である。この攻撃力を前にクロコダインも一瞬膝を崩す。しかし、この程度で彼が闘志を失う訳がない。
クロコダインはアトラスに近づき、グレイトアックスを振り下ろす。
「唸れ、爆炎よ!!!」
斧を振り下ろすとイオナズン級の爆炎がアトラスを包み込んだ。
「これ程の物か、このグレイトアックスならば、いける!!」
追い打ちをかける様にアトラスに攻撃を仕掛ける。
ボブルの塔にポップ達四人、ダイとエスターク、そしてバーンが侵入してから大分経ち、全員地下に進んでいた。
「しかしさっきの竜の像はなんだろうなあ。」
先程見かけた眼の無い竜の象に興味を示すポップ。
「もしかしたら眼を見つけて像に付けるんじゃねえか?」
「仮にそうだとしても像の眼などそう簡単に落ちているものではないだろう。」
ポップの言葉にラーハルトが返す。そんな事をしている内にポップ達はこれまでとは一線を隔すモンスターを見かけた。
「何だ、こんな奴等塔に呼んだ覚えはないんだがな。」
馬面のモンスターはポップ達に近づく。
「まあ、招かれざる客は殺しておくのが一番安全か・・・」
モンスター・ジャミはポップ達の”掃除”を実行に移す。
「本気で私達を殺すみたいね。鎧化!!!」
「鎧化!!!」
マァムとラーハルトが全身を鎧に包み迎撃する。
「よし、俺もやるか。」
ヒムは右腕に闘気を溜める。ポップは後方からメラゾーマ、マァムは閃華裂光拳で攻撃する。
「ふふふ、貴様等は決定的なミスを犯した!」
ポップのメラゾーマ、そして、マァムのマホイミが自分達を襲う。
「こ、これは、マホカンタ!?」
「その通り。俺の前には魔法攻撃は通用しない。例え身にまとった物でもな。」
自信に充ち溢れながらジャミが言う。
「ならば、俺だけで闘おう。」
ラーハルトが一人ジャミの前に躍り出る。
「無茶よラーハルト!!一人で行くなんて。」
マァムも止めようとしたがポップに止められた。
「呪文が効かない上にお前やヒムの技は発動までに時間がかかる。だからあいつは一人で闘おうとしてるんだ。」
「下手に不意を突かれて共倒れでもしたら厄介だか・・・」
ヒムが喋りきる前にジャミがバギクロスを唱えた。
「おっと、こういうことだ。もたもたしてたら足手まといになっちまうぜ?」
不本意ながらもポップ、マァム、ヒムはこの場をラーハルトに任せた。
「ふん、一人だけで闘わせるとは、余裕があるのか、馬鹿なのか?」
「さあな、その内知ることになるだろう。」
その一部始終を見ていた者がいた。
「ふん、まさかジャミがこの塔にいるとはな…ミルドラースめ、とうとう沈黙を破ったか。」
バーンは言動とは裏腹に顔が微笑んでいた。
「地上爆破前の面白い余興になってきたな。」
バーンは二人の闘いの結末を見通した様に笑った。
三人が三ヶ所に別れた分岐点まで歩いた所でヒムが提案する。
「おい、たまには別々で散策しねえか?ラーハルトは今向こうで交戦中だし、一方向を三人で進むよりは有意義だろう?」
「確かにそれもいいかもしれないけど、危険すぎるわよ。」
「危なくなったら引き返すこともできるし、大丈夫じゃないか?」
等の意見も出た結果、別行動を取ることになり、一時間後に落ち合うということで話がまとまった。
「もう、ポップも勝手な発言しちゃって、後で泣きついたって助けてやらないんだから!!」
歩きながらマァムが文句を言いふらす。一方でヒムは将来ポップは尻に敷かれるな…等と思いながら歩いて行った。
「おい、たまには別々で散策しねえか?ラーハルトは今向こうで交戦中だし、一方向を三人で進むよりは有意義だろう?」
「確かにそれもいいかもしれないけど、危険すぎるわよ。」
「危なくなったら引き返すこともできるし、大丈夫じゃないか?」
等の意見も出た結果、別行動を取ることになり、一時間後に落ち合うということで話がまとまった。
「もう、ポップも勝手な発言しちゃって、後で泣きついたって助けてやらないんだから!!」
歩きながらマァムが文句を言いふらす。一方でヒムは将来ポップは尻に敷かれるな…等と思いながら歩いて行った。
ダイとエスタークは竜の像を見ていた。
『なんだろう、何かこの像から気配を感じる。竜の神殿に行った時みたいだ。』
「おい、何してるんだ?行こう!」
大分落ち着いてきたのか、エスタークもダイと行動を共にしながら移動していた。
「おい、あそこに階段がある!」
エスタークは地下への階段を見つけると、急加速した。
「あ、待てって・・・」
エスタークが階段を下りた先には見知った者がいた。
「ゴンズ!!」
「やっぱりここに来やがったな。正直他の奴が来た時はどうしようかと思ったぜ。」
エスタークはゴンズに斬りかかった。一足遅れでダイも相見える。
「エスターク!!」
流石のダイも二人が闘い始めていることには驚いた。
「ダイ、手を出さないでくれ、これは俺のけじめなんだ!!」
一度は剣に手を掛けたダイだが手を下げた。傷が癒えなくても共に刃を向けた自分が手を貸してもらう事など彼の誇りが許さない。
ダイは心残りを隠しながらも、エスタークの闘いを見続ける。
「すぐに助けを呼ぶことになるぞ。グハハハハ!!」
覇王の剣を巨大な斧で受け止めながらゴンズは笑っていた。
『なんだろう、何かこの像から気配を感じる。竜の神殿に行った時みたいだ。』
「おい、何してるんだ?行こう!」
大分落ち着いてきたのか、エスタークもダイと行動を共にしながら移動していた。
「おい、あそこに階段がある!」
エスタークは地下への階段を見つけると、急加速した。
「あ、待てって・・・」
エスタークが階段を下りた先には見知った者がいた。
「ゴンズ!!」
「やっぱりここに来やがったな。正直他の奴が来た時はどうしようかと思ったぜ。」
エスタークはゴンズに斬りかかった。一足遅れでダイも相見える。
「エスターク!!」
流石のダイも二人が闘い始めていることには驚いた。
「ダイ、手を出さないでくれ、これは俺のけじめなんだ!!」
一度は剣に手を掛けたダイだが手を下げた。傷が癒えなくても共に刃を向けた自分が手を貸してもらう事など彼の誇りが許さない。
ダイは心残りを隠しながらも、エスタークの闘いを見続ける。
「すぐに助けを呼ぶことになるぞ。グハハハハ!!」
覇王の剣を巨大な斧で受け止めながらゴンズは笑っていた。
「こんな所にまだ下りる所があったのかよ。」
ヒムは偶然見つけた下り階段を下りていく。その先には一人の魔道士が立っていた。
「おやおや、ここにたどり着く者はダイかエスタークと思っていたのですがね。おほほほほ。」
魔道士ゲマは嘲笑う。ゲマの言葉にヒムが反応した。
「まさかここにダイがいるのか!!!?」
唐突なダイの名前にヒムも驚く。
「私の立てた計画をゴンズが成功しているのならばダイもここにいるでしょうね。しかし、見た所勇者に味方をする魔物の様ですが…おほほほほ。」
ゲマの人を見下した笑い方にヒムがキレた。
「その笑い方をやめねえと、首の骨をへし折るぜ。」
ヒムは偶然見つけた下り階段を下りていく。その先には一人の魔道士が立っていた。
「おやおや、ここにたどり着く者はダイかエスタークと思っていたのですがね。おほほほほ。」
魔道士ゲマは嘲笑う。ゲマの言葉にヒムが反応した。
「まさかここにダイがいるのか!!!?」
唐突なダイの名前にヒムも驚く。
「私の立てた計画をゴンズが成功しているのならばダイもここにいるでしょうね。しかし、見た所勇者に味方をする魔物の様ですが…おほほほほ。」
ゲマの人を見下した笑い方にヒムがキレた。
「その笑い方をやめねえと、首の骨をへし折るぜ。」
「貴様~叩き潰すぞ~。」
優勢だったクロコダインも体力の差で次第に追い詰められていく。
『く、ここまでか。…いや、ここで諦める訳には…」
その時頭上から巨大な棍棒がクロコダインの頭部に激突した。
あまりのダメージに思考さえ飛び、遠のいていく。その時ピンチを救ったのは友の言葉だった。
「諦めるなクロコダイン!!新たなグレイトアックスに誓って、勝つはずではなかったのか!!!
例え、草の根に噛り付いてでも、諦めるな。諦めない限り、必ず勝利の兆しは見えてくる!!!!」
友、ヒュンケルの言葉がクロコダインの脳裏に焼き付いて離れなかった。
「そうだ、この武器を造ったロンベルク殿もノヴァも…俺の敗北を望むはずがない。
それに・・・・ヒュンケルは……傷ついた体を押して、俺を励ましたのだ・・・・・・尚のこと、負けるわけにはいかん!!!!」
不屈の闘志でクロコダインが立ち上がった。
『お前を奮い立たせた言葉がアバン殿の言葉ならば、俺を奮い立たせた言葉は、
ヒュンケル、友の言葉だ!!!!』
優勢だったクロコダインも体力の差で次第に追い詰められていく。
『く、ここまでか。…いや、ここで諦める訳には…」
その時頭上から巨大な棍棒がクロコダインの頭部に激突した。
あまりのダメージに思考さえ飛び、遠のいていく。その時ピンチを救ったのは友の言葉だった。
「諦めるなクロコダイン!!新たなグレイトアックスに誓って、勝つはずではなかったのか!!!
例え、草の根に噛り付いてでも、諦めるな。諦めない限り、必ず勝利の兆しは見えてくる!!!!」
友、ヒュンケルの言葉がクロコダインの脳裏に焼き付いて離れなかった。
「そうだ、この武器を造ったロンベルク殿もノヴァも…俺の敗北を望むはずがない。
それに・・・・ヒュンケルは……傷ついた体を押して、俺を励ましたのだ・・・・・・尚のこと、負けるわけにはいかん!!!!」
不屈の闘志でクロコダインが立ち上がった。
『お前を奮い立たせた言葉がアバン殿の言葉ならば、俺を奮い立たせた言葉は、
ヒュンケル、友の言葉だ!!!!』