地上に戻ってきた五人は城の会議室に行くことにした。
「私達が魔界に行っている間に魔物が襲ってきたという事はもう既にヴェルザーが地上を狙っている証拠。
ダイ君やレオナ姫が気になりますが一時地上に留まりましょう。」
「ダイ・・・姫さんも何処にいるんだ?」
不本意ながらも五人は地上に留まる事を余儀なくされた。
「これからもし魔物達が大軍で攻め込んできた時の事を考えましょうか?」
「相手の出方が分からない今正面からぶつかるしかない。」
バーンとの戦いと違い敵が攻めなければ情報の得られない状況ではヒュンケルの答えにすがる他はなかった。
そんな中会議室の窓から一通の手紙の様な物が入ってきた。
~宇宙~
”それ”は太陽の近くから発生した。
一人の魔族の死体から発生した黒い霧、”それ”は太陽を求めて戦い続けた魔族の凄まじい(生への執着)を意味していた。
黒い霧はだんだんと人の形を模る。”それ”は急速に星に落ちる。
一人の魔族は凄まじい生への執着と目的を達成する為、転生を始めていた。
~天界~
「この花を竜の騎士の神殿の奥に置いてくれるか?」
オーディンは一本の花をダイに渡す。
「大きな花だね。でも何でこれを神殿に?」
「理由は少しすれば分かる。さあ、私が君を地上に送ろう。」
オーディンのバシルーラによってダイは天界から消えた。
「私達が魔界に行っている間に魔物が襲ってきたという事はもう既にヴェルザーが地上を狙っている証拠。
ダイ君やレオナ姫が気になりますが一時地上に留まりましょう。」
「ダイ・・・姫さんも何処にいるんだ?」
不本意ながらも五人は地上に留まる事を余儀なくされた。
「これからもし魔物達が大軍で攻め込んできた時の事を考えましょうか?」
「相手の出方が分からない今正面からぶつかるしかない。」
バーンとの戦いと違い敵が攻めなければ情報の得られない状況ではヒュンケルの答えにすがる他はなかった。
そんな中会議室の窓から一通の手紙の様な物が入ってきた。
~宇宙~
”それ”は太陽の近くから発生した。
一人の魔族の死体から発生した黒い霧、”それ”は太陽を求めて戦い続けた魔族の凄まじい(生への執着)を意味していた。
黒い霧はだんだんと人の形を模る。”それ”は急速に星に落ちる。
一人の魔族は凄まじい生への執着と目的を達成する為、転生を始めていた。
~天界~
「この花を竜の騎士の神殿の奥に置いてくれるか?」
オーディンは一本の花をダイに渡す。
「大きな花だね。でも何でこれを神殿に?」
「理由は少しすれば分かる。さあ、私が君を地上に送ろう。」
オーディンのバシルーラによってダイは天界から消えた。
ダイが飛ばされた場所は神殿の水晶のある部屋だった。
「ここに花を置けばいいんだよね?」
ダイは水晶の近くに花を添えた。
しかし花を添えても何も起こらなかった。
「あれ?何も起こらないや。何でだろ。」
不思議に思いながらもダイは神殿を後にする。
神殿から出て湖を泳ぎ切ると水面上に神秘の国、テランが映る。
ダイは地上に上がり、実感した。
「ああ、地上に帰って来たんだな。」
回り道をしながらも地上に戻ったダイだが魔界に残したエスタークの事を考えると素直に喜べなかった。
~天界~
「オーディン様、”世界樹の花”を渡して良かったのですか?」
「もう神々の力ですら止めることが出来ぬ程の悪が栄え、聖母竜は新たな竜の騎士を産むことは出来ない。
しかし”あの男”ならば蘇生が間に合うはずなのでな。駄目で元々、世界樹の花の蘇生力に賭けるしかない。」
オーディンはこの絶望的な状況で一筋の光を見出したかのように呟く。
その願望に応える様に竜の騎士の神殿は光り出した。
運悪くダイは水面が光り出した事に気付かないまま出発してしまった。
一方ベンガーナ城に入った一通の手紙を一行は読んでいた。
『地上の様子を見ていました。貴方達に頼みたい事がありますので是非天空城へお越しください。
追伸 天空への塔を経由して下さい。』
「これ、行くのか?」
ポップが問う。場内にいる全員答えはYESだが主戦力が行くという事はなるべく避けたかった。
「俺は天空城に行くぜ。城に留まるなんて出来ねえからな。」
「ダイ様も天空城に呼ばれている可能性もあるかも知れん。俺は行く。」
ヒムとラーハルトが出発すると意気込んでいる所をフローラ姫がまとめる。
「今回はマァム、貴女が行って下さい。何時攻められるか分からない状況でアバンが動く訳にもいかないでしょう?」
こうして最初の四人の内、アバンの代わりにマァムを入れる形になって天空城へ向かうことになった。
「ポップさん、お気をつけて・・・」
メルルは少し小さい声でポップに告げる。
「心配すんな!必ず戻ってくるさ。」
そして四人は出発した。
「ここに花を置けばいいんだよね?」
ダイは水晶の近くに花を添えた。
しかし花を添えても何も起こらなかった。
「あれ?何も起こらないや。何でだろ。」
不思議に思いながらもダイは神殿を後にする。
神殿から出て湖を泳ぎ切ると水面上に神秘の国、テランが映る。
ダイは地上に上がり、実感した。
「ああ、地上に帰って来たんだな。」
回り道をしながらも地上に戻ったダイだが魔界に残したエスタークの事を考えると素直に喜べなかった。
~天界~
「オーディン様、”世界樹の花”を渡して良かったのですか?」
「もう神々の力ですら止めることが出来ぬ程の悪が栄え、聖母竜は新たな竜の騎士を産むことは出来ない。
しかし”あの男”ならば蘇生が間に合うはずなのでな。駄目で元々、世界樹の花の蘇生力に賭けるしかない。」
オーディンはこの絶望的な状況で一筋の光を見出したかのように呟く。
その願望に応える様に竜の騎士の神殿は光り出した。
運悪くダイは水面が光り出した事に気付かないまま出発してしまった。
一方ベンガーナ城に入った一通の手紙を一行は読んでいた。
『地上の様子を見ていました。貴方達に頼みたい事がありますので是非天空城へお越しください。
追伸 天空への塔を経由して下さい。』
「これ、行くのか?」
ポップが問う。場内にいる全員答えはYESだが主戦力が行くという事はなるべく避けたかった。
「俺は天空城に行くぜ。城に留まるなんて出来ねえからな。」
「ダイ様も天空城に呼ばれている可能性もあるかも知れん。俺は行く。」
ヒムとラーハルトが出発すると意気込んでいる所をフローラ姫がまとめる。
「今回はマァム、貴女が行って下さい。何時攻められるか分からない状況でアバンが動く訳にもいかないでしょう?」
こうして最初の四人の内、アバンの代わりにマァムを入れる形になって天空城へ向かうことになった。
「ポップさん、お気をつけて・・・」
メルルは少し小さい声でポップに告げる。
「心配すんな!必ず戻ってくるさ。」
そして四人は出発した。
世界の中心に空高く聳え立つ塔、天空への塔に四人は行きつく。
「うわ!てっぺんが見えねえ!!」
やけにハイテンションなポップを尻目に三人は中へ入る。
塔の中はやたらと複雑なうえ、モンスターも出てくる。
「あー、またあのシールドヒッポの野郎アストロンをしやがった!!」
というような声も珍しくはない。
既に三時間は経っているが塔の全行程からすればまだ序盤の方である。
「はあ、そろそろ疲れたぜ。」
と、ポップが言い始めていた時正面に少し小柄な中年に入っていそうな男がガーゴイルから逃げ回っていた。
「わーーー!!!」
「ペタン(重圧呪文)!!!」
ポップの重圧呪文でガーゴイルを退け、一命を取り留めた男性が近付く。
「ありがとうございます。私はプサンと申します。天空城へ行きたいのですがモンスターが強くて・・・」
「ああ、だったら俺達と一緒に行こうぜ?」
ポップの言葉にマァムが反対する。
「ちょっと!こんな素性も知らない人と・・・」
「いや、俺は賛成する。」
答えたのはラーハルトだった。
「うまく言えないがこの男はバラン様やダイ様と同じ様な気配を感じるのだ。」
こうしてプサンが加わり五人となったチームで塔を登ることにした。
~魔界~
「気分はどうかな・レオナ姫。」
個室で幽閉されているレオナを覗き込むようにヴェルザーは話す。
「こんな所で気が休まるわけないじゃない。」
レオナは衰弱仕切っていていつ死んでもおかしくなかった。
「死なせはせん、貴様にはまだ利用価値があるからな。」
ヴェルザーの高笑いが魔界に響き渡った。
「うわ!てっぺんが見えねえ!!」
やけにハイテンションなポップを尻目に三人は中へ入る。
塔の中はやたらと複雑なうえ、モンスターも出てくる。
「あー、またあのシールドヒッポの野郎アストロンをしやがった!!」
というような声も珍しくはない。
既に三時間は経っているが塔の全行程からすればまだ序盤の方である。
「はあ、そろそろ疲れたぜ。」
と、ポップが言い始めていた時正面に少し小柄な中年に入っていそうな男がガーゴイルから逃げ回っていた。
「わーーー!!!」
「ペタン(重圧呪文)!!!」
ポップの重圧呪文でガーゴイルを退け、一命を取り留めた男性が近付く。
「ありがとうございます。私はプサンと申します。天空城へ行きたいのですがモンスターが強くて・・・」
「ああ、だったら俺達と一緒に行こうぜ?」
ポップの言葉にマァムが反対する。
「ちょっと!こんな素性も知らない人と・・・」
「いや、俺は賛成する。」
答えたのはラーハルトだった。
「うまく言えないがこの男はバラン様やダイ様と同じ様な気配を感じるのだ。」
こうしてプサンが加わり五人となったチームで塔を登ることにした。
~魔界~
「気分はどうかな・レオナ姫。」
個室で幽閉されているレオナを覗き込むようにヴェルザーは話す。
「こんな所で気が休まるわけないじゃない。」
レオナは衰弱仕切っていていつ死んでもおかしくなかった。
「死なせはせん、貴様にはまだ利用価値があるからな。」
ヴェルザーの高笑いが魔界に響き渡った。