「今の落雷はライデインだった。何で勇者しか使えない筈のライデインが・・・」
物思いに耽るヒムを尻目に三人は声を揃えて言う。
「ダイ(様)があそこに!!!!」
「長老にレイラ、世話になったな!」
そう言うとポップはすぐに飛び立ってしまった。
「なんとも慌ただしい旅立ちじゃな。」
ポップの後を追いかける三人にレイラが話しかける。
「必ず、必ずダイを見つけたら、この村に来るように言ってね!?
絶対よ!!」
レイラの少し濡れた顔を見て三人は赤面した。
「ダイ君も困りものですね。レオナ姫やレイラさんをこんなに心配させるなんて。」
アバンはそう言っているが、かつて自分もフローラ姫に心配を掛けさせている。
「ぐずぐずしている暇はないぞ!急ごう。」
こうしてポップ達はアーリーの村を出た。彼等の背中を見ながら長老と女性が話す。
「漆黒に彩られたこの魔界を変えることが出来るのはやはり、あの人間達かもしれんな。」
「私もそう感じます。」
近い未来に魔界は変革を起こす。
その先にあるのは絶望か、希望か。
「ここにダイがいるかも知れないんだな?」
ポップ達四人は必至でダイの行方を捜した。
「ん?何だありゃあ。」
ヒムの目線の先には一人の人間に近い魔族が倒れていた。
「や、やべえんじゃねえか?」
四人は息も絶え絶えの魔族に近づいた。
「もしかしたらここで何があったかを知っているかもしれませんね。」
四人はとりあえず治療をした。
魔族の男はもう少し発見が遅れていれば死んでいただろう。それ程深い傷だった。
ポップはメルルを救ったザオリク級の魔力で見る見るうちに彼の傷を塞いだ。
「やっぱり結構魔力が減るな・・・」
ばてているポップを尻目に男は目を覚ます。
男の言葉を聞いた瞬間体力のきれたポップですらが飛びあがった。
「ダイ!!!ロザリー!!!」
「ダイだって!!!!!!」
四人は一斉に男に飛び掛かった。
「お前達は一体!?」
「「「「それはこっちのセリフだーーー!!!!!!」」」」
冷静に男の立場になれば最悪の状況である。
死にかけの状態から回復したと思ったら男四人が大声を張り上げて顔を近づけるのだ。
ホモでなければ吐いてもおかしくはないが比較的にムサくない事が唯一の救いだった。
「ダイを知ってるのか、知ってるのかー!!」
ポップは唾を飛ばして男に顔をぶつけて叫んでいた。
「言え!!!ダイ様は今どこにいる!!!どこだーーー!!!!」
「ラーハルトってあんなキャラだったか?」
ヒムがかなり戸惑った顔でラーハルトを見ている。ポップとラーハルトはメダパニに掛かった様な顔で男を見る。
「まあ、待ってください。いきなり大声を出しても何も分かりませんよ?落ち着いて、
まずはあなたの名前を教えて頂けませんか?」
アバンの言葉によって二人は落ち着いた・・・様に見えた。
「俺の名前はエスタークだ。」
物思いに耽るヒムを尻目に三人は声を揃えて言う。
「ダイ(様)があそこに!!!!」
「長老にレイラ、世話になったな!」
そう言うとポップはすぐに飛び立ってしまった。
「なんとも慌ただしい旅立ちじゃな。」
ポップの後を追いかける三人にレイラが話しかける。
「必ず、必ずダイを見つけたら、この村に来るように言ってね!?
絶対よ!!」
レイラの少し濡れた顔を見て三人は赤面した。
「ダイ君も困りものですね。レオナ姫やレイラさんをこんなに心配させるなんて。」
アバンはそう言っているが、かつて自分もフローラ姫に心配を掛けさせている。
「ぐずぐずしている暇はないぞ!急ごう。」
こうしてポップ達はアーリーの村を出た。彼等の背中を見ながら長老と女性が話す。
「漆黒に彩られたこの魔界を変えることが出来るのはやはり、あの人間達かもしれんな。」
「私もそう感じます。」
近い未来に魔界は変革を起こす。
その先にあるのは絶望か、希望か。
「ここにダイがいるかも知れないんだな?」
ポップ達四人は必至でダイの行方を捜した。
「ん?何だありゃあ。」
ヒムの目線の先には一人の人間に近い魔族が倒れていた。
「や、やべえんじゃねえか?」
四人は息も絶え絶えの魔族に近づいた。
「もしかしたらここで何があったかを知っているかもしれませんね。」
四人はとりあえず治療をした。
魔族の男はもう少し発見が遅れていれば死んでいただろう。それ程深い傷だった。
ポップはメルルを救ったザオリク級の魔力で見る見るうちに彼の傷を塞いだ。
「やっぱり結構魔力が減るな・・・」
ばてているポップを尻目に男は目を覚ます。
男の言葉を聞いた瞬間体力のきれたポップですらが飛びあがった。
「ダイ!!!ロザリー!!!」
「ダイだって!!!!!!」
四人は一斉に男に飛び掛かった。
「お前達は一体!?」
「「「「それはこっちのセリフだーーー!!!!!!」」」」
冷静に男の立場になれば最悪の状況である。
死にかけの状態から回復したと思ったら男四人が大声を張り上げて顔を近づけるのだ。
ホモでなければ吐いてもおかしくはないが比較的にムサくない事が唯一の救いだった。
「ダイを知ってるのか、知ってるのかー!!」
ポップは唾を飛ばして男に顔をぶつけて叫んでいた。
「言え!!!ダイ様は今どこにいる!!!どこだーーー!!!!」
「ラーハルトってあんなキャラだったか?」
ヒムがかなり戸惑った顔でラーハルトを見ている。ポップとラーハルトはメダパニに掛かった様な顔で男を見る。
「まあ、待ってください。いきなり大声を出しても何も分かりませんよ?落ち着いて、
まずはあなたの名前を教えて頂けませんか?」
アバンの言葉によって二人は落ち着いた・・・様に見えた。
「俺の名前はエスタークだ。」
ヴェルザーの間
「それでは地上に殴りこみですね?」
「ああ、だがあくまでも宣戦布告だ。間違っても地上を破壊するな。」
「分かりました。」
カンクロウはヴェルザーの命令を受け、地上に向かった。
「これで地上は俺の物だ。」
その時我愛羅がヴェルザーの肉体を持ち帰ってきた。
「おお、やっと持ち帰ってきてくれたか!!!礼を言うぞ我愛羅。」
ヴェルザーの石像から黒い影が伸び、その影がヴェルザーの肉体に結びついた。
その瞬間、石像は崩れおち、巨大な漆黒の竜が眼を開けた。
「フフフ、はははははははははーーー!!!!!やっと元に戻ったあ!!!待っていろ地上、そしてダイよ。
バランの血を引く貴様を殺し、地上を、太陽の光をわが手に!!!」
限りなく強欲な暗黒の竜を睨みながら我愛羅は部屋を後にする。
「くくくくく。」
極限まで喜びに浸っているヴェルザーに周りは見えていなかった。
「自身の復活、そして地上支配のスタート、幸運続きで微笑ましいですね。ほほほほほ。」
全長数十メートルあるヴェルザーの後ろに190センチ程の魔族が立っていた。
「貴様は魔道士ゲマ!どうせミルドラースの使いだろう。」
「ほほほ、その様に邪険になさらなくとも・・・」
上機嫌だったヴェルザーの表情が一変して憤怒の顔になっていた。
「ミルドラースは今何をしている?バーンが死んで一番喜ぶだろうが・・・」
「ミルドラース様は大変不機嫌でございますよ。『獲物を横取りされた』と。ほほほ。」
数百年前、魔界の神の座を競い合い、戦った二人の魔王。バーンとミルドラース。
そして主君を護衛するゲマとミストバーン。
四人は魔界の平原で死闘を繰り広げた。
死闘に終止符を打ったのはバーンのカラミティエンドだった。
ミルドラースは肩から切り裂かれ、事実上勝敗を決した。
ゲマとミストバーンの戦いは両者共に無傷であったが、主君の戦いが決した事により、戦いを止めた。
その戦いをヴェルザーはすべて見ていた。
「あの戦いはまるで昨日の様に覚えている。地上を欲したオレと地上を消そうとしたバーンとミルドラース、
そのうちの一人は死んだがな。」
「バーンに復讐する為にミルドラース様は『奥の手』を編み出したのですが、
バーンがダイに殺されたそうなのでミルドラース様はダイに矛先を変えるそうです。ほほほ。」
「相変わらず小さな男だ、いつまでも『エビルマウンテン』に閉じ籠っていると小さな事にとことんこだわるな。」
ヴェルザーはまた高笑いを繰り返す。
「それでは地上に殴りこみですね?」
「ああ、だがあくまでも宣戦布告だ。間違っても地上を破壊するな。」
「分かりました。」
カンクロウはヴェルザーの命令を受け、地上に向かった。
「これで地上は俺の物だ。」
その時我愛羅がヴェルザーの肉体を持ち帰ってきた。
「おお、やっと持ち帰ってきてくれたか!!!礼を言うぞ我愛羅。」
ヴェルザーの石像から黒い影が伸び、その影がヴェルザーの肉体に結びついた。
その瞬間、石像は崩れおち、巨大な漆黒の竜が眼を開けた。
「フフフ、はははははははははーーー!!!!!やっと元に戻ったあ!!!待っていろ地上、そしてダイよ。
バランの血を引く貴様を殺し、地上を、太陽の光をわが手に!!!」
限りなく強欲な暗黒の竜を睨みながら我愛羅は部屋を後にする。
「くくくくく。」
極限まで喜びに浸っているヴェルザーに周りは見えていなかった。
「自身の復活、そして地上支配のスタート、幸運続きで微笑ましいですね。ほほほほほ。」
全長数十メートルあるヴェルザーの後ろに190センチ程の魔族が立っていた。
「貴様は魔道士ゲマ!どうせミルドラースの使いだろう。」
「ほほほ、その様に邪険になさらなくとも・・・」
上機嫌だったヴェルザーの表情が一変して憤怒の顔になっていた。
「ミルドラースは今何をしている?バーンが死んで一番喜ぶだろうが・・・」
「ミルドラース様は大変不機嫌でございますよ。『獲物を横取りされた』と。ほほほ。」
数百年前、魔界の神の座を競い合い、戦った二人の魔王。バーンとミルドラース。
そして主君を護衛するゲマとミストバーン。
四人は魔界の平原で死闘を繰り広げた。
死闘に終止符を打ったのはバーンのカラミティエンドだった。
ミルドラースは肩から切り裂かれ、事実上勝敗を決した。
ゲマとミストバーンの戦いは両者共に無傷であったが、主君の戦いが決した事により、戦いを止めた。
その戦いをヴェルザーはすべて見ていた。
「あの戦いはまるで昨日の様に覚えている。地上を欲したオレと地上を消そうとしたバーンとミルドラース、
そのうちの一人は死んだがな。」
「バーンに復讐する為にミルドラース様は『奥の手』を編み出したのですが、
バーンがダイに殺されたそうなのでミルドラース様はダイに矛先を変えるそうです。ほほほ。」
「相変わらず小さな男だ、いつまでも『エビルマウンテン』に閉じ籠っていると小さな事にとことんこだわるな。」
ヴェルザーはまた高笑いを繰り返す。
「ダイは死んでなんかねえよ!あいつの死体なんかこの近くになかった。」
「ならばダークドレアムが消したのだろう?ダイが生かされている保障などない!!!
とにかく俺はダイの仇を討つ、お前達には感謝している。」
エスタークは呟きながら、涙を流して去って行った。
「先生、ダイは死んでなんかいませんよね!!」
ポップの言葉にも心なしか力が入らなかった。
「ならばダークドレアムが消したのだろう?ダイが生かされている保障などない!!!
とにかく俺はダイの仇を討つ、お前達には感謝している。」
エスタークは呟きながら、涙を流して去って行った。
「先生、ダイは死んでなんかいませんよね!!」
ポップの言葉にも心なしか力が入らなかった。