飛駆鳥はもはや未熟な若武者ではない。
新芽でしかなかった彼の光の力は、いまや完全に開花した。
額に輝くは太陽の閃光結晶(さんびーむくりすたる)!胸に煌くは頑駄無結晶!
光の超将軍、飛駆鳥超将軍へとその姿を変えたのだ。
雄叫びと共に繰り出された飛駆鳥の鉄拳は、そのまま巨大な闇魔神を殴り倒す!
光り輝く両の拳での、ラッシュ!ラッシュ!ラッシュ!
新芽でしかなかった彼の光の力は、いまや完全に開花した。
額に輝くは太陽の閃光結晶(さんびーむくりすたる)!胸に煌くは頑駄無結晶!
光の超将軍、飛駆鳥超将軍へとその姿を変えたのだ。
雄叫びと共に繰り出された飛駆鳥の鉄拳は、そのまま巨大な闇魔神を殴り倒す!
光り輝く両の拳での、ラッシュ!ラッシュ!ラッシュ!
「これは国土を焼かれた影舞乱夢の民の怒り!」
飛駆鳥が闇魔神の顔を殴り飛ばした瞬間、彼の兜ははぜ割れた。
「これは国土を焼かれた赤流火穏の民の怒り!」
飛駆鳥の蹴りが突き刺さるや否や、闇魔神の胸甲が砕けた。
「これは冥府から呼び戻され戦わされた武者たちの怒り!」
抜刀一閃!飛駆鳥の太刀の前に闇魔神の右腕は裁たれた。
「これは理不尽に晒された者たちの怒り!!」
飛駆鳥必殺の飛燕竜巻返しが闇魔神を打ちのめす!
千力の必殺技、爆流の奥義、鉄斗羅の捨て身の一撃、
彼らの魂の込められた攻撃で既に闇魔神の鎧は亀裂が入っていた、
飛駆鳥の攻撃はその亀裂を繋げるように討ちこまれていく。
光の力の前に、難攻不落の城砦の如き闇魔神の装甲が、悲鳴をあげて崩壊を始めたのだ。
千力の必殺技、爆流の奥義、鉄斗羅の捨て身の一撃、
彼らの魂の込められた攻撃で既に闇魔神の鎧は亀裂が入っていた、
飛駆鳥の攻撃はその亀裂を繋げるように討ちこまれていく。
光の力の前に、難攻不落の城砦の如き闇魔神の装甲が、悲鳴をあげて崩壊を始めたのだ。
「図ゥにッ!ゥ乗るゥぬぅあァあア亜ぁアあァあ!」
しかし、黙って成すがままにされる闇魔神ではない!
ラッシュの途切れた一瞬の隙をついて再生を果たすと、
背から生やした八つの禍々しい爪から、闇色の電撃を光の超将軍に放つ!
受けてはたまらずとばかりに避ける飛駆鳥だったが、闇色の電撃は意思を持っているかのように飛駆鳥に追いすがる!
腰にはいた太刀を引き抜き、闇の電撃を切り払うも、多勢に無勢。
電撃を喰らってもんどりうつ飛駆鳥!
追撃せんとする闇魔神だったが、飛駆鳥の剣技の前にその手を阻まれる。
事此処にいたって恐れていた事態が発生した。
拮抗してしまったのである。
ラッシュの途切れた一瞬の隙をついて再生を果たすと、
背から生やした八つの禍々しい爪から、闇色の電撃を光の超将軍に放つ!
受けてはたまらずとばかりに避ける飛駆鳥だったが、闇色の電撃は意思を持っているかのように飛駆鳥に追いすがる!
腰にはいた太刀を引き抜き、闇の電撃を切り払うも、多勢に無勢。
電撃を喰らってもんどりうつ飛駆鳥!
追撃せんとする闇魔神だったが、飛駆鳥の剣技の前にその手を阻まれる。
事此処にいたって恐れていた事態が発生した。
拮抗してしまったのである。
新生闇軍団の手によって、嘗てスペースコロニーと呼ばれた天の島が影舞乱夢や赤流火穏に落ちた。
締めは闇の者にとっては仇敵の住まう地、天宮であることは明々白々。
この計画を察知した新生大将軍だったが、この危機的状況下において彼の力の象徴・結晶鳳凰は砕け散り、
閃光結晶となって天宮中に散らばってしまった。
閃光結晶に選ばれた七人の武者が超将軍となり、この窮地を挽回すべく、
新生闇軍団本拠地・悪無覇域山にむかって旅に出たのであるが、
事態は一刻を争うのだ。
大将軍側には天の島が何時落下してくるのか分からない。
それに加え、光の力を失った新生大将軍は病に伏したままである。
締めは闇の者にとっては仇敵の住まう地、天宮であることは明々白々。
この計画を察知した新生大将軍だったが、この危機的状況下において彼の力の象徴・結晶鳳凰は砕け散り、
閃光結晶となって天宮中に散らばってしまった。
閃光結晶に選ばれた七人の武者が超将軍となり、この窮地を挽回すべく、
新生闇軍団本拠地・悪無覇域山にむかって旅に出たのであるが、
事態は一刻を争うのだ。
大将軍側には天の島が何時落下してくるのか分からない。
それに加え、光の力を失った新生大将軍は病に伏したままである。
それが、この土壇場になって闇邪神と飛駆鳥超将軍の力が拮抗したのだ。
闇邪神の布いた闇の結界は、その効果を薄れさせつつある。闇邪神もまた限界が近づいているのだ。
だがしかし、その限界は少なく見積もっても天の島が天宮に落ちるその時まではもつだろう。
その事実に気が付いた超将軍たちは、知らず歯噛みしていた。
闇邪神の布いた闇の結界は、その効果を薄れさせつつある。闇邪神もまた限界が近づいているのだ。
だがしかし、その限界は少なく見積もっても天の島が天宮に落ちるその時まではもつだろう。
その事実に気が付いた超将軍たちは、知らず歯噛みしていた。
「あ…、あれこそは。
胸に光り輝くはまさしく頑駄無結晶!」
胸に光り輝くはまさしく頑駄無結晶!」
爆煙と共に散ったはずの男の声によって、超将軍たちは歯噛みするのをやめた。
「鉄斗羅!
無事だったのか!?」
無事だったのか!?」
真っ先に反応したのは、一行のリーダーである荒鬼である。
いまだ鉄斗羅捨て身の一撃の爆煙の晴れない戦場だ。こちらに向かって歩いてくる鉄斗羅の姿は、
左半身しか見えていなかった。
いまだ鉄斗羅捨て身の一撃の爆煙の晴れない戦場だ。こちらに向かって歩いてくる鉄斗羅の姿は、
左半身しか見えていなかった。
「…ッ!その姿は…!」
のこり右半身が荒鬼の目に入った瞬間、こんどこそ彼は驚愕の声を上げた。
「…すべての闇の力を使い果たしたとき、閃光結晶が…。
いや、大将軍様が新たな命を下さったのだ」
いや、大将軍様が新たな命を下さったのだ」
闇の鎧の下のそれは、彼らと同じ『頑駄無』の顔!
「新たな姿とともに!
鉄斗羅頑駄無超将軍!ここに推参!」
鉄斗羅頑駄無超将軍!ここに推参!」
力強い言葉とともに、鉄斗羅を覆う闇の鎧は砕け散り、彼は新生した!
鉄斗羅"頑駄無”超将軍へと!
鉄斗羅"頑駄無”超将軍へと!
「荒鬼どの!いまこそ我らが授かった力をひとつにする時!」
鉄斗羅の言葉に呼応し、光り輝くは七つの閃光結晶!
鉄斗羅の紫色の閃光結晶が先陣を切って飛駆鳥のもとへと飛んでいく!
鉄斗羅の紫色の閃光結晶が先陣を切って飛駆鳥のもとへと飛んでいく!
「おう!
閃光結晶よ!今こそ光を!」━━荒鬼から蒼白に煌く閃光結晶が!━━
閃光結晶よ!今こそ光を!」━━荒鬼から蒼白に煌く閃光結晶が!━━
「閃光結晶よ!飛駆鳥に新たな力を!」━━雷鳴からは若草色の閃光結晶が!━━
「閃光結晶よ!鳳雛を鳳凰へと変えたまえ!」━━獣王からは山吹色の閃光結晶が!━━
「閃光結晶よ!あの坊主に大いなる力を!」━━天地からは緋色の閃光結晶が!━━
「閃光結晶よ!闇をはらう灯明をもたらしてくれ!」━━千力からは黄金色の閃光結晶が!━━
「閃光結晶よ!新たな光の子の誕生の時だ!」━━爆流からは青鋼色の閃光結晶が!━━
そして、機動武者大鋼からも閃光結晶が飛駆鳥に向かって飛ぶ。
八つの閃光結晶が集ったとき、伝説は蘇る!
八つの閃光結晶が集ったとき、伝説は蘇る!
「みろ!結晶が円陣を組み始めた!」
獣王の声に、超将軍たちは歓喜を含んだ声で叫ぶ!
「おお!あれこそは伝説の『八紘の陣』だ!」
だれともなく、宙に浮かんだ陣形をみて叫ぶ。
八紘の陣。それは光の力を最大限にひきだす頑駄無軍団の秘奥である!
かつてこの地・悪無覇域山において完全覚醒し、強大な黒魔神闇皇帝を打倒した
初代大将軍が背負っていた八紘の光輪(はっこうのこうりん)に象徴されるように、
八人の光の武者の力によって頑駄無大将軍に力を与えるものだ。
今、超将軍たちの前に姿を現した八紘の陣は、あたかも意志を持っているかのように飛駆鳥を陣形の中央へと誘う。
そこには、一羽の鳳凰が居た。
否、鳳凰の形のエネルギーがあった。
八紘の陣。それは光の力を最大限にひきだす頑駄無軍団の秘奥である!
かつてこの地・悪無覇域山において完全覚醒し、強大な黒魔神闇皇帝を打倒した
初代大将軍が背負っていた八紘の光輪(はっこうのこうりん)に象徴されるように、
八人の光の武者の力によって頑駄無大将軍に力を与えるものだ。
今、超将軍たちの前に姿を現した八紘の陣は、あたかも意志を持っているかのように飛駆鳥を陣形の中央へと誘う。
そこには、一羽の鳳凰が居た。
否、鳳凰の形のエネルギーがあった。
「大いなる力をたたえよ…」
鳳凰は囁くように、語る。
「新たなる光の主に」
鳳凰は謳うように、語る。
「この名を授ける」
八紘の陣の中心で、飛駆鳥は光の鳳凰と己が同化していくことを実感していた。
四肢に漲る光の力、細胞の隅々にまで染み渡るようだった。
四肢に漲る光の力、細胞の隅々にまで染み渡るようだった。
「飛駆鳥大将軍の名を!」
鳳凰が一際大きく輝くと、そこには新たな大将軍が光臨していた!
━━誕生!飛駆鳥大将軍!次回を待て!!━━
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