「この間パパの友達からもらったチケットであのケダムサーカスを見に行ったんだけど
本当にすごかったよ、ピエロ・ボルネーゼ。100人以上に分身してさ。
あれは正に世界レベールだよ。ほら、これがその時の写真さ」
いつもの空き地の土管の上に座り興奮気味に自慢話をするスネ夫は写真を取り出した
そして土管の下でスネ夫の話を聞いていたドラえもん、のび太、ジャイアン、しずかの4人は差し出された写真を見る
確かにその写真には大勢の観客の中心で135体の同じ顔のピエロが玉乗りをしながらお辞儀をする姿があった。
それを見て
「道具なしでこんなことができるなんて・・・。」
「もう人間のできる業じゃないね・・・。」
とドラえもんとのび太
「すごいわ~・・・私もこんな大勢の前ででバイオリンのコンサートしてみたいわ・・・・。」
「俺もだぜ、しずかちゃん!!」
今の話題とは的外れでそれでいて実現されたら死人が出そうな事を平然と言ってのけるジャイアンとしずか
「もぉ、そんな事は今は関係ないだろ!それでどう?次の公演のチケットがあるんだけど行きたい?」
「「「「行きた~い!!」」」」
声を揃える一同
「けどのび太は駄目!!ついでにドラえもんも!!」
「「ええ~?」」
いつものノリではあるが不満の声を上げるのび太、そして予想外のことに驚くドラえもん
「ちょと、のび太君はわかるけど何で僕も駄目なのさ?」
「ドラえもん・・・。君時々素でひどい事言うよね・・・。」
ドラえもんの言葉に落ち込み気味の、のび太
「だってチケットは三枚しかないからね、のび太は確実としてドラえもんには常日頃から散々と痛い目にあってるからね。お返しだい!!」
「そんな勝手すぎる!!大体のび太君をいじめるから悪いんだろう!!いくらのび太君が
愚図で頭悪くてノロマでアホで間抜けで馬鹿で金に汚くて泣き虫でドジでトンマでエッチで丸眼鏡で足短いからっていじめ過ぎだよ!!」
その時ドラえもんのシッポが引っ張られる音ともにドラえもんの機能は停止した。
ドラえもんの尻尾を引っ張った事により電源が切れたのだ。
そしてそれをしたのは紛れもないのび太だった。
のび太は顔を真っ赤にして額に青筋を立て全員を見ると
「なんだいなんだい!!みんなして僕を馬鹿にしてスネ夫の言うケダムだか毛むくじゃらか知らないけど僕は絶対それよりすごいサーカスを見てやるもんね」
その言葉に笑いを隠しきれないジャイアンとスネ夫
「「面白い、じゃあ見せてもらおうかドラえもんの力なしで」」
ジャイアンとスネ夫が息ぴったりに同時に言う。それは確実にのび太を馬鹿にした態度だ。
「もぉ・・・やめなさいよ」
影の薄いしずかが制止に入るが今の、のび太に効かない
「ああいいとも、そっちこそ後でほえづらかくなよ!!」
そう言うと電源が切れてただの鉄の塊と化したドラえもんを放置したままのび太は立ち去っていった。
----------数時間後
時刻はすっかり夜、人通りの寂しい小道の電柱についた電灯を頼りにのび太は
つい啖呵を切ってしまったものの135体・・・下手すればさらに多くに分身できるピエロを中心に
個人のレベルが世界レベールの水準を持つ脅威のサーカス団
未来の世界のサーカスなら勝てるかもしれないがドラえもんの力を借りないのを明言してしまった今その手段は使えない。
などと考えていると
ドン
のび太は誰かにぶつかってそのまま倒れてしまった
「眼鏡・・・・眼鏡・・・」
と倒れた拍子に落とした眼鏡を落としてしまい地面を叩いたりして眼鏡を探していると
「ぶつかってすまなかった・・・立てるかね?」
という声と共に差し出された眼鏡をのび太は受けとって掛けて見ると目の前の人物を見て絶句していた
背が高い男の人だったが一番驚いたのは目玉のある筈の所は黒い穴がぽっかり空いてるだけだった
それを見て小さく悲鳴を上げたがすぐに見間違いで目玉だということに気づく
そののび太の行動に男は「どうかしたかね?」と尋ねられ
「あ・・そのなんでもありません・・・・。」とまるで先生に怒られるような心境でのび太は答えた。
「ふむそうか・・・。しかしこんな時間に外に出歩くとはなかなか勇気のある少年だな」
「え?」
そこで初めてのび太は今が夜遅くだということに気が付いた
「いけな~い、早く帰らないとママに怒られる、それじゃあ!!」
と足踏みしながら男から立ち去ろうとするのだ男に呼び止められた
「待ちたまえ」
「なんですか?僕は急いで帰らないといけないんですけど・・・。」
「ぶつかったお詫びといっては何だがね、私が経営しているショーのチケットを貰ってはくれぬかね?」
そう言うと男はチラシ付きのシルク・ド・フリークと書かれたチケットを数枚取り出した。
「いいんですか?」
「ああ、いいとも。友達もいっしょにどうぞ」
そう言ってニッコリと笑う男・・・だがのび太の目には唯怖いとしか思えなかったがショーのチケットをくれたのだ、
悪い人ではないのだろう、そう思って
「わぁ・・・ありがとうございます」
そうお礼を言いながらチケットを受け取るとのび太は急いで家路へと向かっていった
そしてそれを見送った男は
「あれが野比のび太・・・なるほど、面白そうな子だ・・・。」
そう言うと薄ら笑いを浮かべて去っていった
その数十分後のび太は
「のびちゃん!!いつまで遊んでるの!!今日はご飯抜きです!!」
鬼神と化したママにこってり絞られていた。
そして「ドラえもーん!!!」と今だ空き地に放置されているドラえもんに救いを求めたのであった・・・・。
本当にすごかったよ、ピエロ・ボルネーゼ。100人以上に分身してさ。
あれは正に世界レベールだよ。ほら、これがその時の写真さ」
いつもの空き地の土管の上に座り興奮気味に自慢話をするスネ夫は写真を取り出した
そして土管の下でスネ夫の話を聞いていたドラえもん、のび太、ジャイアン、しずかの4人は差し出された写真を見る
確かにその写真には大勢の観客の中心で135体の同じ顔のピエロが玉乗りをしながらお辞儀をする姿があった。
それを見て
「道具なしでこんなことができるなんて・・・。」
「もう人間のできる業じゃないね・・・。」
とドラえもんとのび太
「すごいわ~・・・私もこんな大勢の前ででバイオリンのコンサートしてみたいわ・・・・。」
「俺もだぜ、しずかちゃん!!」
今の話題とは的外れでそれでいて実現されたら死人が出そうな事を平然と言ってのけるジャイアンとしずか
「もぉ、そんな事は今は関係ないだろ!それでどう?次の公演のチケットがあるんだけど行きたい?」
「「「「行きた~い!!」」」」
声を揃える一同
「けどのび太は駄目!!ついでにドラえもんも!!」
「「ええ~?」」
いつものノリではあるが不満の声を上げるのび太、そして予想外のことに驚くドラえもん
「ちょと、のび太君はわかるけど何で僕も駄目なのさ?」
「ドラえもん・・・。君時々素でひどい事言うよね・・・。」
ドラえもんの言葉に落ち込み気味の、のび太
「だってチケットは三枚しかないからね、のび太は確実としてドラえもんには常日頃から散々と痛い目にあってるからね。お返しだい!!」
「そんな勝手すぎる!!大体のび太君をいじめるから悪いんだろう!!いくらのび太君が
愚図で頭悪くてノロマでアホで間抜けで馬鹿で金に汚くて泣き虫でドジでトンマでエッチで丸眼鏡で足短いからっていじめ過ぎだよ!!」
その時ドラえもんのシッポが引っ張られる音ともにドラえもんの機能は停止した。
ドラえもんの尻尾を引っ張った事により電源が切れたのだ。
そしてそれをしたのは紛れもないのび太だった。
のび太は顔を真っ赤にして額に青筋を立て全員を見ると
「なんだいなんだい!!みんなして僕を馬鹿にしてスネ夫の言うケダムだか毛むくじゃらか知らないけど僕は絶対それよりすごいサーカスを見てやるもんね」
その言葉に笑いを隠しきれないジャイアンとスネ夫
「「面白い、じゃあ見せてもらおうかドラえもんの力なしで」」
ジャイアンとスネ夫が息ぴったりに同時に言う。それは確実にのび太を馬鹿にした態度だ。
「もぉ・・・やめなさいよ」
影の薄いしずかが制止に入るが今の、のび太に効かない
「ああいいとも、そっちこそ後でほえづらかくなよ!!」
そう言うと電源が切れてただの鉄の塊と化したドラえもんを放置したままのび太は立ち去っていった。
----------数時間後
時刻はすっかり夜、人通りの寂しい小道の電柱についた電灯を頼りにのび太は
つい啖呵を切ってしまったものの135体・・・下手すればさらに多くに分身できるピエロを中心に
個人のレベルが世界レベールの水準を持つ脅威のサーカス団
未来の世界のサーカスなら勝てるかもしれないがドラえもんの力を借りないのを明言してしまった今その手段は使えない。
などと考えていると
ドン
のび太は誰かにぶつかってそのまま倒れてしまった
「眼鏡・・・・眼鏡・・・」
と倒れた拍子に落とした眼鏡を落としてしまい地面を叩いたりして眼鏡を探していると
「ぶつかってすまなかった・・・立てるかね?」
という声と共に差し出された眼鏡をのび太は受けとって掛けて見ると目の前の人物を見て絶句していた
背が高い男の人だったが一番驚いたのは目玉のある筈の所は黒い穴がぽっかり空いてるだけだった
それを見て小さく悲鳴を上げたがすぐに見間違いで目玉だということに気づく
そののび太の行動に男は「どうかしたかね?」と尋ねられ
「あ・・そのなんでもありません・・・・。」とまるで先生に怒られるような心境でのび太は答えた。
「ふむそうか・・・。しかしこんな時間に外に出歩くとはなかなか勇気のある少年だな」
「え?」
そこで初めてのび太は今が夜遅くだということに気が付いた
「いけな~い、早く帰らないとママに怒られる、それじゃあ!!」
と足踏みしながら男から立ち去ろうとするのだ男に呼び止められた
「待ちたまえ」
「なんですか?僕は急いで帰らないといけないんですけど・・・。」
「ぶつかったお詫びといっては何だがね、私が経営しているショーのチケットを貰ってはくれぬかね?」
そう言うと男はチラシ付きのシルク・ド・フリークと書かれたチケットを数枚取り出した。
「いいんですか?」
「ああ、いいとも。友達もいっしょにどうぞ」
そう言ってニッコリと笑う男・・・だがのび太の目には唯怖いとしか思えなかったがショーのチケットをくれたのだ、
悪い人ではないのだろう、そう思って
「わぁ・・・ありがとうございます」
そうお礼を言いながらチケットを受け取るとのび太は急いで家路へと向かっていった
そしてそれを見送った男は
「あれが野比のび太・・・なるほど、面白そうな子だ・・・。」
そう言うと薄ら笑いを浮かべて去っていった
その数十分後のび太は
「のびちゃん!!いつまで遊んでるの!!今日はご飯抜きです!!」
鬼神と化したママにこってり絞られていた。
そして「ドラえもーん!!!」と今だ空き地に放置されているドラえもんに救いを求めたのであった・・・・。