SS暫定まとめwiki~みんなでSSを作ろうぜ~バキスレ お待たせしました


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「ちぇっ、やはりそうか」。
メガゾンビを連れて、とりあえず学校の裏山に向かう途中で。
最初に、オリバが奇妙な飛行物体に気が付いた。
つられて空を見たのび太が、飛行物体が大きくなるにつれてその正体を知る。
米中の軍事拡張へ抗するための最終兵器。とても同じ時代に存在するとは思えない兵器だと伝え聞いている。
彼我の距離、目測で1km。こんな間合いで地対空のガンファイトができるのはD・Tougouぐらいだろう。
最終兵器の『顔面』が、のび太にははっきり見えた。
前からそうではないかと思っていたが、のび太は極度の遠視だったのだ。
最終兵器と目が合ったとき、(この子にも彼氏とか居るんだろうな)(ここへは結構な距離を南下してきたのか)
と物思いがしばし頭をよぎったが、そんな思考を終える頃には最終兵器の位置エネルギーが・・・
バケツを縦に半回転させたようにスピードへと変換されて久しかった。
22世紀のショックガンは、大気も何も関係なく1km程度の距離をのび太が指す軌道でエネルギーを撃ち出したのだ。

オリバが見下ろすのは、ショックガンが納まりそうもないスペアポケット。
そこへストンッと鳴る衣擦れを残して、百均玩具みたいな外観のショックガンが納まる。
脅威のハンドポケットを前に、しかし近隣で隕石が落下したかのような轟音と飛来物を背に上機嫌なのがオリバだ。
オリバの背(やや猫背になるだけで僧帽筋で首と頭をガード!)をボフボフと打つ、民家の塀の欠片やルーフ類。
公共のゴミ箱、飲食ゴミ、路傍の石、何かの部品らしき金属片。
だが、音が一部吸い込まれてるような不審すぎる金属音に振り返ったオリバをリフォルドのロボットが切りつける。
寸での回避。半身になり、バックステップ。オリバの筋肉が石片を弾くと、ロボから一刀分の間合いで音も無く転げる。
その石だけではない。ロボが球体の中心軸でもあるかのように、飛来物が水滴のように空中を滴ったり跳ね返されたりする。
オリバが反撃を始めないうちから、何らかのバリアを展開しているのだ。
ドラえもんはリフォルドの防御フィールドが未来道具『バリアーポイント』と同種の物と看破し、すぐさまそれを片手に前進。
「旧型亜種らしきバリアを中和しろ!」

しかし、ドラえもんの前進が止る。そして次には押され始める!
最終兵器が墜落した余波の第一波が止んだ刻、ドラえもんはキレイな円形の動きで転倒した。
リフォルドのバリアは22世紀の地球製品が少なくとも旧型亜種とは把握していないシロモノなのだ。
前に出るのび太。
間合いが、ロボの裁断器官のそれに入った!
のび太が弓手に持つバリアー・ポイントはバリアの中和しかしていないのだ。
オリバが身を締めたとき、リフォルドのロボはコンモリとしたスライムのようになっていた。
ロボが揺れ始めたタイミングで、粘着剤に当たらないよう普通に振り返って歩いて来るのび太。
オリバがのび太の安否を気にしたが、すぐさまロボの異変とのび太の銃技の関連性に気付く。
メガゾンビは、先ほどのからの超常現象に心がついていかず「うーん」と唸って昏睡した。

オリバは、ショックガンの重量感と機能の関係について気にしていた。
質感だけなら、そういった偽装は21世紀初頭ではもう珍しい物ではないから気にしない。
だが、重量と機能はそれで偽装できるものではない。
けれどものび太、銃の本体ともいうべき物体が一流の銃士の域を出ていないからすぐどうでもよくなった。
オリバの渡って来た地球の一面で、のび太ほどの年齢で銃を撃つ者は珍しくない。

メガゾンビが倒れるとすぐドラえもんがオリバと正対し、人垣になったうえで
のび太が『ポイポイカプセル』でメガゾンビの収容を試みた。
しかしダメだったので、別の道具を取り出し「イルイルッ」と音声入力のような所作を経て無事収容した。
学校の裏山に『漫画制作用の缶詰』を置いて、メガゾンビを介抱する。
その両サイドには、ドラえもんとお医者さんカバン・のび太&オリバが座る。
メガゾンビは、気付け薬の塗布を受けてからすぐ起き上がり胡坐の姿勢になった。
しかし、その姿勢を崩す余力さえない様子で「あの、とりあえず証人保護などでしたらありがたいです」
などとオリバに的外れな挨拶をしている。
それでもまだ、フィールド・サプライズを疑っているので完全にオリバたちを帝愛の手先でないと信じるまでには
至っていない。

そんなメガゾンビの心境を推し量り忘れたオリバが、無造作にクチを開いてしまう。
「ところでのび太、京浜第3シェルターからジャッカルの自動二輪隊が動いたぞ。心当たりは無いか」。
のび太には心当たりが無いので「いいえ?」とだけ言ったが、その間にメガゾンビは完全に誤解してしまった。
(よりによって、あの回収珍走隊が・・・俺が知らないとでも思っているのか)
事態が動いたことを知らず、時間の経過を制御する缶の機能を利用しドラえもんは仮眠用寝具で休養の準備を始めた。
めいめい、グルメテーブル掛けの指定おまかせモードで肉類を食べる(本来の用途は不飽和脂肪酸の補給)、
座布団を二つに畳む、押入れに入る、狸寝入りをするといったふうな消灯モードになった。