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弥子が起きたのは翌朝の早い時間だった さっきから部屋に備え付けられた電話の音が飽きもせずに鳴っている
弥子は無視して寝ようとしたがいっこうに鳴り止まない電話に諦めて受話器を取った
「はいもしもし」
弥子は眠そうに不機嫌な声で答えるとよく知った声が応じた
「先生おはようございます やっとお目覚めになりましたk」
思わずガチャ切りした電話がまた鳴り響く
「貴様我が輩からの電話を切ったな…誰が主人なのか分かっていないようだな」
電話越しに威圧感を感じる声でネウロが言った…もしかして機嫌悪い?
「だっていきなり敬語で怖かっ…ごめんなさい」
「まあよかろう…謎が発生した 貴様のリュックに入れてある捜査用具を持って我が輩の部屋に来い」
ネウロはそれだけ言うと電話を切ってしまった
「はいはい分かりましたよ…」
全く人使いが荒いんだから…そんなの魔界能力(どうぐ)使えば済むじゃん…でも探さなかったら私の身が危ないんだよね…諦めた私は大きなリュックの中身から入れた覚えのない物を探し始めた
「最終日用お菓子のリュックの奥底にあるなんて…絶対嫌がらせだ」
私はお菓子の山をかき分けつつ食べて減らし
やっと見つけた袋を持って部屋を出た
弥子が起きたのは翌朝の早い時間だった さっきから部屋に備え付けられた電話の音が飽きもせずに鳴っている
弥子は無視して寝ようとしたがいっこうに鳴り止まない電話に諦めて受話器を取った
「はいもしもし」
弥子は眠そうに不機嫌な声で答えるとよく知った声が応じた
「先生おはようございます やっとお目覚めになりましたk」
思わずガチャ切りした電話がまた鳴り響く
「貴様我が輩からの電話を切ったな…誰が主人なのか分かっていないようだな」
電話越しに威圧感を感じる声でネウロが言った…もしかして機嫌悪い?
「だっていきなり敬語で怖かっ…ごめんなさい」
「まあよかろう…謎が発生した 貴様のリュックに入れてある捜査用具を持って我が輩の部屋に来い」
ネウロはそれだけ言うと電話を切ってしまった
「はいはい分かりましたよ…」
全く人使いが荒いんだから…そんなの魔界能力(どうぐ)使えば済むじゃん…でも探さなかったら私の身が危ないんだよね…諦めた私は大きなリュックの中身から入れた覚えのない物を探し始めた
「最終日用お菓子のリュックの奥底にあるなんて…絶対嫌がらせだ」
私はお菓子の山をかき分けつつ食べて減らし
やっと見つけた袋を持って部屋を出た
しかし下を向いていたせいで前に居た誰かに気づかずぶつかった
「へぶッ…ああごめんなさい」
前に居た人は驚いたように振り返ってこっちをみた
「おやおやドラム缶さんお早いお目覚めですね」
「…Gさん…」
私は何とか言葉を絞り出すとまるで体がコンクリートで固められた様に動かなくなってしまった
「朝食の用意が出来たので皆様を起こしに来たのですが…どうしました?顔色が悪いですよ」
その時弥子の後ろから黒手袋の手が伸び彼女の顔を覆うように包むと自らのそばに引き寄せた
「お気遣いなく!先生はいつもこんな顔なので」助かった…私はやっと自由が戻ってきた体に力を入れ ネウロの服をつかみしっかりと立った
「…ネウロ」
「全く…あまりに遅いから来てみれば…見た目が似ているだけの事で恐れる理由にはならん…理解できん」
私の大変さもいざ知らず軽口を叩くネウロにムッとして言った
「…アンタにはわからないよ」
私たちはそのままみんなと一緒に食堂に向かいシェフの料理に舌つづみを打ち始めた
「おいしーやっぱり一流店のシェフが作ると違いますね」
私は近くで料理を盛り付けてくれているシロタシェフに話しかけた
ネウロは隣で誰かと話しながら 時々料理を私の皿に投げて来る
「ははは 誉めて頂けるのは光栄なのですが…恥ずかしながら ほとんど冷凍物なのですよ」
その一言に周りから驚きの声が上がった
「こんなに美味しいのに冷凍?」
「こんな場所ですから使う時と使わない時の差が大きくてね…
冷凍物のほうが無駄無く美味しく食べられるという訳です」
「ほとんどってことは…全部では無いんですか?」
「ああスープだけは私が一晩かけて1から作っている お客様には少しでも美味しい物を食べさせたいと思ってね」
その言葉に私はあの事件を思い出した
「シロタさんも…オーナーの…おいしくつくろうという情熱を受け継いでるんですね」
その言葉を聞いたシロタはうつむいて言った
「あの事件…あの人は悪い人じゃないんです…ただ情熱を向ける先をほんの少し間違ってしまっただけで…」
その時 食堂の扉が開きGさんが飛び込んできた。キョロキョロと落ち着き無く周りを見ている彼はかなり慌てている様子だ
「どなたかやられやくさんの行方を知っていらっしゃいますか?」
「見てないわ」
「俺も…昨日の夜から見ないよなあ」
「墓地部屋に朝食をお持ちしても返事が無く…もしやお帰りになられたかもと玄関に来てみたのですが…靴が残っていまして」
それを聞いたネウロはおもむろに立ち上がって言った
「鍵はどこに?」
「GM部屋の中です」
ネウロは私にウインクすると腕を鷲掴んで言った「行きましょうか…先生」
…正直言うとアンタが人間くさい時の方が普段より怖い…のは言わないでおこう
私たち三人は急いで二階にあるGM部屋へと向かった ノックをしてみても返事が無くドアノブをひねるとなんと…鍵が掛かっていない
「GM部屋がもぬけの殻ですね…おや この映像は監視カメラですか?」
壁に埋め込まれた二つのモニターに目をやって聞いた
「はい墓地部屋と食堂にそれぞれ配置しています…そんなバカな…墓地部屋に居ないなら一体どこへ…まさかまだ客室に!」
動揺しているGさんとは対照的にネウロは冷静に言った
「行ってみましょう…鍵はどこです?」
Gさんは無言で鍵をつかむと奥の部屋に走りドアを開けた
「ああそんな…どうして」
「やられやくさん…死んでるの?」
彼はアイマスクをした姿で扉の前に横たわっていた…変わり果てた姿で
「可能性が現実となり…謎が生まれた…この謎は美味か…否か…人狼たちのお手並み拝見と行こう」
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