「透明な想い出に・お母さんの目玉」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

透明な想い出に・お母さんの目玉」(2023/10/17 (火) 17:50:24) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

&aname(toumei){} **透明な想い出に  #center(){ ~ お洒落でエエカッコシイの合唱団に ~                             平吉 毅州 合唱団アムサティークの誕生、そして第一回演奏会おめでとう。 ボスの川邊君とは、学生時代からのポン友で、他の仲間と一緒に、 やれソシアルダンスだ、やれビリヤードだ、とよく遊んだ。 昭和30年代の話である。 当時から、彼は極めてお洒落でエエカッコシイで、そのくせ変に勉強家、 そして性格が明るい。それは今も変わらぬ。 クルマを持てばVW、そして今はアウディとくる。 ベンツ、ポルシェでないところがカワユイ。 俺達も、もう50代の後半に入ろうかというところ。 長生きして、新生アムサティークと一緒にひたすら前へ前へと進んで欲しい。 これは、この合唱団の名誉顧問であるワタクシの心からの希いなのです。 今回、第一回コンサートを記念して、メンバーの糸川真弥さんの詩 「透明な想い出に」に曲をつけて、プレゼントします。 } #right{(第一回演奏会パンフレットより)} ---- #center(){#ref(toumei1.JPG)} ----  「透明な想い出に」は、アムサティークの名誉顧問である[[平吉毅州先生>名誉顧問紹介]]に   第一回演奏会を記念して作曲して頂いた混声合唱曲です。  (ちなみにこの曲が出来上がったのは、演奏会の二週間前でした。)  この美しい曲は、次の一節から始まります。         ひたいにかざした  手のひらから         光がにじむ         夏のしずくが  こぼれてきた         なにもかもが  透明で         なにもかもが  美しかった 作詞者である糸川真弥さんにコメントを頂きました。 「透明な想い出に」は、平成3年の春に第1回のアムサティークの 演奏会で初演されました。  その前年、アムサティークが結成された時に名誉顧問を引き受けて くださった平吉毅州先生に「ぜひ委嘱作品を」との話が持ち上がり、 その作詞をさせていただくお話をいただいたのです。  恐れ多くもあの平吉先生に曲をつけていただける・・・それまで 趣味程度に詩を書いていた私は「本当にいいのかな?」と恐縮しな がらもこの幸運な企画をお受けし、ちょうどその前年に不慮の事故で 亡くなった、私たちのある一人の合唱仲間を思って書き上げました。 古臭い言葉だけれど 誰もが持っている「青春の1ページ」。 私たちの青春はまさに「歌」でした。 うれしいことも、かなしいことも 一緒に歌ってきた歌の思い出と 分かり合えた仲間は 永遠に透明であり続けます。 あの時代を忘れないで・・・生きていきたい。 彼女の分まで。 そんな気持ちで書いた詩です。 ---- ---- &aname(medama){} **お母さんの目玉    私たちアムサティークは1991年の第1回演奏会より、毎年2月又は3月に 演奏会を開催していますが、1995年だけ演奏会を開催出来ませんでした。  同年1月17日に起きた阪神淡路大震災の為です。 団員の中にも被害が出た事もあり、この年は演奏会を中止しました。  しかし、歌を続けたいという想いは強く、翌年の1996年には再び演奏会を 開催する運びとなりました。この記念すべき演奏会で[[平吉毅州先生>名誉顧問紹介]]に作曲して 頂いたのが、混声合唱曲「お母さんの目玉」です。      目の見えない まあちゃんのつくった      「お母さん」という題の 粘土細工      お顔がまるくて ぽっちゃりしてて      おっぱいが出てて      まるで 春のお日様のよう 作詞者である糸川真弥さんにコメントを頂きました。  「お母さんの目玉」は、かつて私が盲学校に教員として勤務していた頃に、 ある作品展で出会った「先天性全盲児が作った粘土細工」から受けた衝撃を 書いた作品です。  目の見えない子は、既成の物体を指で触ることによって「どんなものか」を 理解しますが、大好きなお母さんをたくさん触って確認しても、どうしても 目玉だけは触ることができません。  そこで「目玉のない」お母さんの粘土細工が出来上がります。 その悲しくも切ない現実に直面した時、私は言葉を失い、その粘土細工を見た だけで胸がいっぱいになりました。  そしてその時の思いを何とか表現しようと言葉にしたのがこの「お母さんの 目玉」でした。  平面的な私の言葉も、平吉先生にメロディがつけられ、アムサティークの メンバーによってハーモニーが綴られると、あの時のなんとも言えない心の 動揺が、再現されるようでした。 ---- ---- #center{ 1998年5月28日、平吉毅州先生は永眠されました。 突然の訃報に、先生方をはじめ全団員が衝撃を受けました。 「「透明な想い出に」と「お母さんの目玉」、 もう一曲作って、混声合唱組曲にしよう。」 その想いは、ついに実現することはありませんでした。 今となっては残念でなりません。 私達の宝物であるこの2曲に共通しているのは、平吉先生の 人柄でもある限りない優しさではないでしょうか。 } ---- ----  どちらの作品も、私にとっては宝物であると同時に、長年歌い続けている アムサティークにとっても宝物です。  この2作品を書いた頃、私は「独身の社会人」でしたが、今はアムサティ ークには参加できない土地で「2人の娘のお母さん」をしています。  時間が流れ、時代が移り変わっても、この2曲は変わることはありません。 僭越ながら作詩者として、アムサティークで歌い続けられていることを心から 誇らしく、うれしく思いますし、何よりも変えがたい宝物を残してくださった 平吉先生には感謝の気持ちでいっぱいです。                           (2007年2月 糸川 真弥) #center{ 透明な想い出に  色をつけずに 私達も前向いて  歩いていこう 海も 空も 風も  美しいものそのままに 愛も 夢も あの歌声も  そのままに } #right{(「透明な想い出に」より)} ---- #center{#ref(toumei.jpg)} ---- #center{(画像・歌詞等の無断転載を禁じます)} ---- 2008年9月、「透明な想い出に」と「お母さんの目玉」がカワイ出版より出版されました。 出版に際し、ご尽力頂きました関係者の皆様に、団員一同、心よりお礼申し上げます。 ありがとうございます。 (ISBN 978-4-7609-1253-7 C3073) ---- // プラグインエラーとなるため、非表示化(2023-10-17) //#image(http://www25.atwiki.jp/amusatik/?cmd=upload&act=open&page=%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8&file=toumei.jpg,http://www25.atwiki.jp/amusatik/pages/23.html) 「透明な想い出に」と「お母さんの目玉」が、カワイ出版より出版されました。 「混声合唱のための 透明な想い出に」(ISBN 978-4-7609-1253-7) 平吉先生の最後の合唱曲「空」も収録されています。 パナムジカではこちら (パナムジカコード:GZHRTKJ) [[透明な想い出に>http://www.panamusica.co.jp/ja/product/9097/]] //ミュージックトレードではこちら //[[2008年9月の新刊>http://www.musictrades.co.jp/book/2008/09/vocal/]] Amazonではこちら [[混声合唱曲集 透明な想い出に (楽譜)>http://www.amazon.co.jp/混声合唱曲集-透明な想い出に-作曲-平吉毅州/dp/4760912533/ref=sr_1_16?ie=UTF8&s=books&qid=1221570987&sr=8-16]] //楽譜ネットではこちら //[[商品の詳細 平吉毅州/透明な想い出に(混声合唱のための)>http://www.gakufu.ne.jp/detail/view.php?id=90712]] //セブンアンドワイではこちら //[[楽譜 透明な想い出に>http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/32133464]] //Jbookではこちら //[[楽譜 透明な想い出に>http://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/3642358/s/~6b19cf0ce]] //chuya-onlineではこちら //[[カワイ出版 混声合唱のための 透明な想い出に 合唱楽譜>http://item.rakuten.co.jp/chuya-online/28667/]] //楽天での検索はこちら //[[透明な想い出に>http://esearch.rakuten.co.jp/rms/sd/esearch/vc?sv=2&sitem=%C6%A9%CC%C0%A4%CA%C1%DB%A4%A4%BD%D0%A4%CB]]  出版に際し、ご尽力頂きました関係者の皆様に、団員一同、心よりお礼申し上げます。 ありがとうございます。 ----
&aname(toumei){} **透明な想い出に  #center(){ ~ お洒落でエエカッコシイの合唱団に ~                             平吉 毅州 合唱団アムサティークの誕生、そして第一回演奏会おめでとう。 ボスの川邊君とは、学生時代からのポン友で、他の仲間と一緒に、 やれソシアルダンスだ、やれビリヤードだ、とよく遊んだ。 昭和30年代の話である。 当時から、彼は極めてお洒落でエエカッコシイで、そのくせ変に勉強家、 そして性格が明るい。それは今も変わらぬ。 クルマを持てばVW、そして今はアウディとくる。 ベンツ、ポルシェでないところがカワユイ。 俺達も、もう50代の後半に入ろうかというところ。 長生きして、新生アムサティークと一緒にひたすら前へ前へと進んで欲しい。 これは、この合唱団の名誉顧問であるワタクシの心からの希いなのです。 今回、第一回コンサートを記念して、メンバーの糸川真弥さんの詩 「透明な想い出に」に曲をつけて、プレゼントします。 } #right{(第一回演奏会パンフレットより)} ---- #center(){#ref(toumei1.JPG)} ----  「透明な想い出に」は、アムサティークの名誉顧問である[[平吉毅州先生>名誉顧問紹介]]に   第一回演奏会を記念して作曲して頂いた混声合唱曲です。  (ちなみにこの曲が出来上がったのは、演奏会の二週間前でした。)  この美しい曲は、次の一節から始まります。         ひたいにかざした  手のひらから         光がにじむ         夏のしずくが  こぼれてきた         なにもかもが  透明で         なにもかもが  美しかった 作詞者である糸川真弥さんにコメントを頂きました。 「透明な想い出に」は、平成3年の春に第1回のアムサティークの 演奏会で初演されました。  その前年、アムサティークが結成された時に名誉顧問を引き受けて くださった平吉毅州先生に「ぜひ委嘱作品を」との話が持ち上がり、 その作詞をさせていただくお話をいただいたのです。  恐れ多くもあの平吉先生に曲をつけていただける・・・それまで 趣味程度に詩を書いていた私は「本当にいいのかな?」と恐縮しな がらもこの幸運な企画をお受けし、ちょうどその前年に不慮の事故で 亡くなった、私たちのある一人の合唱仲間を思って書き上げました。 古臭い言葉だけれど 誰もが持っている「青春の1ページ」。 私たちの青春はまさに「歌」でした。 うれしいことも、かなしいことも 一緒に歌ってきた歌の思い出と 分かり合えた仲間は 永遠に透明であり続けます。 あの時代を忘れないで・・・生きていきたい。 彼女の分まで。 そんな気持ちで書いた詩です。 ---- ---- &aname(medama){} **お母さんの目玉    私たちアムサティークは1991年の第1回演奏会より、毎年2月又は3月に 演奏会を開催していますが、1995年だけ演奏会を開催出来ませんでした。  同年1月17日に起きた阪神淡路大震災の為です。 団員の中にも被害が出た事もあり、この年は演奏会を中止しました。  しかし、歌を続けたいという想いは強く、翌年の1996年には再び演奏会を 開催する運びとなりました。この記念すべき演奏会で[[平吉毅州先生>名誉顧問紹介]]に作曲して 頂いたのが、混声合唱曲「お母さんの目玉」です。      目の見えない まあちゃんのつくった      「お母さん」という題の 粘土細工      お顔がまるくて ぽっちゃりしてて      おっぱいが出てて      まるで 春のお日様のよう 作詞者である糸川真弥さんにコメントを頂きました。  「お母さんの目玉」は、かつて私が盲学校に教員として勤務していた頃に、 ある作品展で出会った「先天性全盲児が作った粘土細工」から受けた衝撃を 書いた作品です。  目の見えない子は、既成の物体を指で触ることによって「どんなものか」を 理解しますが、大好きなお母さんをたくさん触って確認しても、どうしても 目玉だけは触ることができません。  そこで「目玉のない」お母さんの粘土細工が出来上がります。 その悲しくも切ない現実に直面した時、私は言葉を失い、その粘土細工を見た だけで胸がいっぱいになりました。  そしてその時の思いを何とか表現しようと言葉にしたのがこの「お母さんの 目玉」でした。  平面的な私の言葉も、平吉先生にメロディがつけられ、アムサティークの メンバーによってハーモニーが綴られると、あの時のなんとも言えない心の 動揺が、再現されるようでした。 ---- ---- #center{ 1998年5月28日、平吉毅州先生は永眠されました。 突然の訃報に、先生方をはじめ全団員が衝撃を受けました。 「「透明な想い出に」と「お母さんの目玉」、 もう一曲作って、混声合唱組曲にしよう。」 その想いは、ついに実現することはありませんでした。 今となっては残念でなりません。 私達の宝物であるこの2曲に共通しているのは、平吉先生の 人柄でもある限りない優しさではないでしょうか。 } ---- ----  どちらの作品も、私にとっては宝物であると同時に、長年歌い続けている アムサティークにとっても宝物です。  この2作品を書いた頃、私は「独身の社会人」でしたが、今はアムサティ ークには参加できない土地で「2人の娘のお母さん」をしています。  時間が流れ、時代が移り変わっても、この2曲は変わることはありません。 僭越ながら作詩者として、アムサティークで歌い続けられていることを心から 誇らしく、うれしく思いますし、何よりも変えがたい宝物を残してくださった 平吉先生には感謝の気持ちでいっぱいです。                           (2007年2月 糸川 真弥) #center{ 透明な想い出に  色をつけずに 私達も前向いて  歩いていこう 海も 空も 風も  美しいものそのままに 愛も 夢も あの歌声も  そのままに } #right{(「透明な想い出に」より)} ---- #center{#ref(toumei.jpg)} ---- #center{(画像・歌詞等の無断転載を禁じます)} ---- 2008年9月、「透明な想い出に」と「お母さんの目玉」がカワイ出版より出版されました。 出版に際し、ご尽力頂きました関係者の皆様に、団員一同、心よりお礼申し上げます。 ありがとうございます。 (ISBN 978-4-7609-1253-7 C3073) ---- // プラグインエラーとなるため、非表示化(2023-10-17) //#image(http://www25.atwiki.jp/amusatik/?cmd=upload&act=open&page=%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8&file=toumei.jpg,http://www25.atwiki.jp/amusatik/pages/23.html) 「透明な想い出に」と「お母さんの目玉」が、カワイ出版より出版されました。 「混声合唱のための 透明な想い出に」(ISBN 978-4-7609-1253-7 , ISBN 978-4-7609-5470-4 ) 平吉先生の最後の合唱曲「空」も収録されています。 パナムジカではこちら (パナムジカコード:GZHRTKJ) [[透明な想い出に>http://www.panamusica.co.jp/ja/product/9097/]] //ミュージックトレードではこちら //[[2008年9月の新刊>http://www.musictrades.co.jp/book/2008/09/vocal/]] Amazonではこちら [[混声合唱曲集 透明な想い出に (楽譜)>http://www.amazon.co.jp/混声合唱曲集-透明な想い出に-作曲-平吉毅州/dp/4760912533/ref=sr_1_16?ie=UTF8&s=books&qid=1221570987&sr=8-16]] //楽譜ネットではこちら //[[商品の詳細 平吉毅州/透明な想い出に(混声合唱のための)>http://www.gakufu.ne.jp/detail/view.php?id=90712]] //セブンアンドワイではこちら //[[楽譜 透明な想い出に>http://www.7andy.jp/books/detail/-/accd/32133464]] //Jbookではこちら //[[楽譜 透明な想い出に>http://www.jbook.co.jp/p/p.aspx/3642358/s/~6b19cf0ce]] //chuya-onlineではこちら //[[カワイ出版 混声合唱のための 透明な想い出に 合唱楽譜>http://item.rakuten.co.jp/chuya-online/28667/]] //楽天での検索はこちら //[[透明な想い出に>http://esearch.rakuten.co.jp/rms/sd/esearch/vc?sv=2&sitem=%C6%A9%CC%C0%A4%CA%C1%DB%A4%A4%BD%D0%A4%CB]]  出版に際し、ご尽力頂きました関係者の皆様に、団員一同、心よりお礼申し上げます。 ありがとうございます。 ----

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: