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『女騎士VS悪の秘密結社ファミーリエ』


 「こんな筈では……!」
 白瀬・ウルフレット・桜子は正義の女騎士である。だが、悪の秘密結社の本拠地を突き止め潜入したものの、敵の戦闘員に見つかってしまい彼女は抵抗虚しく拘束される。全ては巧妙に仕掛けられた罠だったのだ。
 暗い地下室に後悔の呟きが洩れるも、時既に遅し。慣れ親しんだ愛剣は取り上げられ、鍛え抜いた身体には無慈悲にも縄を打たれて身動きも取れない。あまつさえその尊厳を奪うかのように両足を大きく広げられた、殊更扇情的な姿勢で固定されていた。
 そんな中、開く扉と共に差し込む一条の光。唐突な眩しさに一瞬、桜子の目が眩む。
 「気分はどう? 女騎士様」
 場にそぐわぬ清らかな声。光を背にしたその姿はまるで天使のような聖性を感じさせる程。流れるような長髪がきらきらと星の如く輝き、優しい光を湛える瞳は見る者を魅了してやまない。
 だが、桜子は知っている。その者こそが全ての元凶、悪の秘密結社の首領なのだと。
 思わず惹き込まれそうになる己を強いて、桜子は自らを鼓舞する。
 「こんな真似をして、私を愚弄する気か……無駄だ! 決して悪には屈しないぞ……!」
 苦境にあろうと凛々しく、巨悪に抗する。それが正しき騎士の矜持。
 「そんなことを言ってられるのも今のうちだけ……すぐに心変わりすることになるからね」
 「くっ、殺せ! たとえ命を奪われようとも、私の誇りを汚すことだけは誰にもできない!」
 苦々しく歯噛みする桜子の表情は、決意の美しさに満ちていた。
 容赦のない陵辱に敗北し、屈辱の中で牝馬に堕ちたいななきを晒す時までは……。

 「お疲れ様でした、社長」
 恭しく一礼し、事を終えて部屋を出た己の主を迎えたのは金髪の女性エルフ。名はクレスツェンツ・ズィッヒェル。
 ビジネススーツをぴしりと着こなし、無駄を感じさせない立ち居振る舞いの彼女は外見から受けるイメージの通り、 《ファミーリエ》にて社長の右腕を務める美人秘書である。
 「うん。後はいつもの通りお願い」
 激しい行為を終えた直後にも関わらずその声に疲れの色はなく、見た目に反した壮健さが示される。ただ、まだその呼称に慣れていないのか、若き社長はややくすぐったそうに答えると事後処理を任せた。
 「かしこまりました、手配しておきます。……お疲れのところ申し訳ありませんが、次の仕事への移動をお願い致します」
 「今度は何処?」
 「エディンバラです」
 主従二人並んで廊下を歩きながら会話を交わし、社長用のドレスルームに入る。
 「エディンバラ……スコットランドだったかな」
 「はい。着替えはご用意してありますので……失礼致します」
 手際良く社長の身支度を整えるクレスツェンツ。最初は他人に手伝われる事が気恥ずかしかったが、下手に抵抗しても時間が掛かるばかりか恥ずかしさが増すだけなので最近はあまり気にしないようにしている。
 だが、着替え始めると流石に社長の口から疑問の声が出た。
 「えっ……これってスカートじゃないの?」
 上衣はともかく、腰に巻いたタータンチェック柄の布は女性のスカートとしか思えない。
 「キルトはスコットランド伝統の男性用民族衣装ですので、何も問題はありません」
 しかしクレスツェンツは至って冷静に事実を述べた。その目には一点の曇りもなく真剣そのもの。
 「今回は特に現地の伝統と風習に合わせる必要がありますので」
 「そうなんだ……」
 信頼する有能秘書にそう言われては、返す言葉はない。大人しく着替えると、その場でくるりと軽く回ってスカートの……もとい、キルトの裾を持ち上げて確認する。
 「どう? おかしくないかな?」
 「…………とても、良くお似合いです」
 鉄面皮の才女は彼女には珍しく、僅かな間を持って返答した。だが、それに気付く者は誰もいない。
 「ありがとう。じゃあそろそろ出発しようか」
 「かしこまりました。表に車を待たせておりますのでお先に。私もすぐに参ります」
 彼女にはもう一つ大事な仕事がある。上司を先に行かせてまでもやるべき仕事が。

 クレスツェンツは地下室とドレスルームに秘密裏に仕掛けているカメラから動画&画像データを回収すると、自らのPCの秘蔵フォルダに転送した。

                                               <了>



 ※合意の上での特殊なシチュエーションプレイです。原案:桜子、脚本:クレスツェンツ。事後、桜子には温かいお風呂と清潔な衣服が供され、きちんと自宅まで送り届けられましたのでご安心ください。
 桜子に何度説明しても悪の秘密結社扱いで会社に侵入してくるので、説得は諦めて気が済むように付き合ってあげているうちに、定期的に交流を持つ事に。


参考リンク