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天宮あやめ


■キャラクター名の読み仮名
あめのみや あやめ

■性別
無性

■学年
1年生

■所持武器
球体アストロラーベ

■ステータス
攻撃:7/防御:1/体力:7/精神:4/FS:11

■FS名
怜悧の眼差し

特殊能力名:人理演算天球図

効果1:「同マス1人への付与貫通」付与(※1)
効果2:攻撃力上昇+2

時間:1ターン
対象:隣接1マス1人
制約:なし

※1:この効果を付与されたキャラクターは、同マスに居る任意の相手1体のみに対して、付与貫通をもった状態で通常攻撃、特殊能力を使用できる

発動率:90% 成功率:100%

能力原理

天宮あやめ渾身の全力サポート(仲の取りもち)能力。
能力対象者に対して戦闘前に仲を取りもっておいたリザーバーの1人の名を叫ぶ。
(あるいは彼or彼女を想起させる情報を伝えたり、思い出の品を投げ渡すかもしれない)

盤面で能力対象となったキャラクターは天宮あやめの行動に刺激され、
ライバルなり恋仲なり悪友なりのそのリザーバーを想い、
回想シーンを経て(十中八九)本当に強くなる。敵のバリアを打ち破るくらい。

この能力を使用した際、GKやGKコールやラジオ出演者は、
能力対象キャラとサポート役として選ばれたリザーバーとの関係性や
回想シーンについてアレコレと語りあっても良い。

※リザーバーの誰をサポート役にするかはその場で決めても、
あるいは事前にこのキャラのサポート役はこのキャラだ! 等、
応援SSや雑談スレ、陣営ラジオで決めておいても良い。

キャラクター説明

高潔と洞察と気苦労の少女、天宮あやめ(あめのみや あやめ)
9月20日生まれ(乙女座)
――右手に揺るぎなき己が信念を。左手に真理探求の飽くなき疑念を。

古代新潟民族の錬金術師集団『星獲り』が造り上げた
真理探求・天体観測用人工島施設『佐渡ヶ島』生まれの少女。

世界救済や真理探求に魂を燃やす高潔な学究の徒たちのなかで生まれ、
物心つく前からその閉鎖環境で教育を受けたため、通常の人間関係経験値はほぼゼロ。
「犠牲者のいない自己犠牲」「終生叡智を磨く」を良しとする人格に育った。

現在は人工島を離れ、希望崎学園に住み着いている。

故郷で鍛えられた洞察力と思考力により他人同士の人間関係の機微には聡く、
他人事となればなにかと調整役や調停役、人と人との仲を取りもつ役回りをこなし、
陰に日向に人の和の存続に立ちまわる善意の少女である――――が。

一転、自分の人間関係となると、物事の価値観がズレ気味の彼女は常々苦戦中。
真面目&善意100%で行動する実直な性格である当人はいつも当然に善意で人と接するが、
その行為が善良過ぎると周囲からは逆に勘ぐられ、日々を気苦労と共に過ごしている。

近頃は人付合いの文献を読み漁り、『愚痴を言う・弱みを見せるほうが信頼される』
『私欲で動いていると思わせたほうが安心される』『他人にアドバイスしない』等、
頑張って一般的・世俗的な人間関係構築技術(自分用)を勉強中&実践中である。


■『佐渡ヶ島』
錬金術師集団『星獲り』(ラテン語名『アストロラーベ』、英語名『スターテイカー』)
によって造り上げられた面積854.76km2、周囲262.7kmの巨大な人工島。
島には旧国大和朝廷の財政を潤わせた純金を錬成する工房『佐渡金山』を擁し、
高さ1000mを超える高層塔『金北山』の頂上では日夜天体観測が行われている。
人の繁栄の象徴たる電光を模した稲妻型の海上移動要塞であり、知識の殿堂である。

天宮あやめがアクセサリー代わりに持ち歩く小型天体観測機器もこの島の製造物。

プロローグSS

~~以下、興味を持った方のみご覧下されば幸いです~~


『誉明依(ほまれ めい)の日記帳』
■月■日
今日の夕食 焼き魚

今日もあやめから田舎の名産だっていう米でつくったクッキーを貰った。うまかった。
この辺でも買えるのかって詳しく聞きゃあなんか珍品で入手困難だとか。
俺がぜんぶ食ってよかったのかってそれなりに気にはなったけど、
「美味しそうに食べている誉が見られればそれで私は嬉しい」っていつもの調子だった。

こいつは食べ物どころか、前に商店街のふくびきで4人旅行の券を当ててクラスの奴と
旅行の計画を立ててたときも俺が「券を当てたあやめに他の奴らは遠慮するんじゃね」
って言ったら「一理ある」なんて言って自分の券を他の奴に譲っちまうようなバカだから
お姉ちゃんあやめの将来が心配だよ? とか柄にもないこと言ってみたり。
しかもその時は旅行先で自分がいなくても困らないようにって券を譲った奴に下調べした
目的地のこととか宿の泊まりかただとか説明してて、お前な! どんだけ配慮すんだよ!


■月■日
今日の夕食 マトンカレー

今日もあやめは悩んでた。先週からずっとクラスの奴とメールのやりとりを続けてる。
たしかなんか笑い話をしてみたらマジ話と取られたっぽい反応されたとかで、
「彼女の普段の言動からして私の発言の意図が伝わっているのはほぼ確実。
 だがそれにしては返答の仕方に違和感と言おうか、煮え切らないものがある」
なんて言って、相手に自分の言ったことが伝わっているかの確認をずっとしてるらしい。
そいつとの人間関係を大切にしたいとか、失礼の無い発言をしたいとか唸ってやがる。

「相手が敢えて真意を誤魔化しているならこちらから直截な物言いをするのも避けたい」
だとか、そりゃもうまわりくどい遠回しなやりとりで本音を聞こうとしてたもんだから、
「たぶん伝わってんならいいじゃん」って俺が言えば、
「誉がもし仮に意中の人に『貴方の為に毎日味噌汁を作らせて』と告白したら、
 『おお、ちょうど金欠で空腹だった。味噌汁はいらないが腹に溜まるものを頼む』、
 なんて返されたとして、告白が成功したかどうか八割方の確信を持てたとしても、
 意図が伝わったか確認せずにはいられないだろう?」って言われて押し切られたけど。

お前、マジで毎日が告白タイムかよ! 身体張りすぎ!


■月■日
今日の夕食 ビーフカレー

今日は希望崎で最近増えてたモヒカンザコの二人組に絡まれた。
あやめが人の言うことをなんでも聞くとか噂に聞いてヒャッハーしに来たらしい。ウゼェ
まあそいつら素手だしカラテもやってないようなザコだったからのしてやったが。
あやめは『便利な女』じゃなくて、けっこうお前らみたいのに容赦ないからな。
なんて言うか『いいこと』ならなんでもしますって女なだけだからな。
こう言うとあやめにはちょっと違うとか言われそうだな。まあいいや。

それから後のあやめはまあいつも通りだった。
俺にロープで縛られるまで愉快そうにしていたザコと、縛られた後の死体みたいなのと、
それぞれ見比べてあいかわらず難しいことばかり考えているみたいだった。
「刹那主義や快楽主義は幸福を求める上で一考の価値はあるが、
 持続性の観点から優良とも言いづらいものがある。我侭を通す力を持つか……」
だとか、あやめに縛られたやつが「オレ、目覚めそう!」なんてバカ言ってるのを聞いて
「楽観主義や当人の『快楽』の定義次第では人生を幸せに生きられるか……」
だとか、真剣に悩んでた。コイツらゼッテェそんなこと考えて生きてねえよ!?

襲われかけた自分と襲ってきた相手がどうすりゃどっちも幸せになれるかだとか、
俺にはまったく理解できないことを考えてて、正直、引いた。


■月■日
今日はいつだったか縛って捨てたモヒカンザコ共が食い物を持ってきた。

今日もあやめは窓辺で待ちぼうけてた。
なんかの資料作りを頼んでいた奴の返事待ちを続けて二週間はこの調子だ。
俺が「そいつ、『そんなことより野球しようぜ』とかグラウンドで遊んでたぞ」って
ツッコミ入れても「人の価値観や物事の優先順位は他人が容易に測れるものでもない」
だなんておとなしく待ちっぱだし、お前はまたそれか!
約束より野球が優先されてていいのかよ。まあいいんだろうなあ。

それはお前が損してるんじゃないのかとか、お前が損してたらダメなんじゃないかとか、
聞いてみたけども、まあ大丈夫だとか言ってたな。
「例えば筋骨隆々な男と幼女が居て、どちらかが1リットルペットボトルの『負担』を
 抱えるとする。男は指先ひとつで持ちながら居眠りも出来る、つまり負担ではないが、
 幼女にとっては両手で抱えて必死に持たねばならないそれは、文字通りの『負担』だ。
 私は他人の『負担』に対する許容範囲は確信できないが、私のものならば確信できる。
 今回の件に関して言えば、私にとって待つことが負担でない以上、私が待てば安心だ」
だっけか。最大多数の幸福だとかも言ってた気がするけど、あいかわらずで引いた。

「いや待ちぼうけ喰らってるお前を横で見てる俺がツラいんだけど」って言ったら
「それは済まない。ルームメイトにそんな思いをさせていては我が名折れ」とか言って、
ようやく相手に催促のメールを送りはじめたと思えば、
「どう書けば相手に心苦しい思いをさせない文面になるか」とか唸ってて、真面目か!

そりゃ真面目だな。

ちなみにこんなゴチャゴチャと語るあやめだが、これで本人は「理屈より確信で動く」
タイプなんだとか。「自分の行動を人に説明するときに理解しやすいよう理屈も考える」
だけだから誤解しないでくれと言われたが、その話も理屈っぽいと思ったぞ。真面目め。


■月■日
今日の夕食 カニ鍋

今日はクラスで「天宮あやめはマイペースでワガママだ」と言ってる奴がいた。
ある意味マイペースっちゃあマイペースだしワガママっちゃあワガママだが、
人を喜ばせるために自分のペースを作るし人を喜ばせるために自分を殺して
ワガママ貫いているあいつをお前はどんだけ知ってんだって思った。
後であやめに聞いてみたら、昨日、魔人能力一発芸大会なんてのをやってたらしい。
んで、その大会を企画してたのが例の発言したそいつだったと。
あやめは「私の能力は特に派手ではないし、ほぼ参加する気はなかったが」って言って、

ああそう。あやめも希望崎にいるだけあって能力持ちだけど、
モヒ甘太郎にモヒ次郎のことを思い出させる能力っていうか?
誰かに誰かのことを思い出させて、その時に思いだした思いの強さだけ? 強くなる?
とかなんとか、小難しい能力だって言ってた。
わけわからんって俺が言ったら
「漫画で主人公が強敵と戦闘中、回想シーンを挟むと強くなるだろう。つまりあれだ」
って説明されてなんとなく納得した。

で、話をもどして、あやめは大会に参加する気がなかったけども、大会参加者がどうも
思ったより集まらなかったんだと。
目立ちたがりの多いバカばっかの希望崎だけど、最近は古参だ新参だってそのうち
ドンパチ始めそうな状況だし、あんま能力を見せたい奴もいなかったのかね。

そんで大会開催も危ないかもってなったから、あやめも人数稼ぎに参加したと。
「一応、芸は魔人能力に限らずなんでもOKってルールだと主催者に確認したし、
 大会を開催することで皆が楽しめる場を維持できるのならそれで良い」
ってのがあやめの言い分。
なんか科学的だか数学的だかの原理でバランス取るオモチャだとか手品を見せたらしい。
一部にはウケたとさ。

つまりはそれでその主催者様に「コイツ空気読めてねえ」って思われちゃったと。
ダメ押しにあやめのいつものステキな思考回路で
「参加した以上は『とても楽しめました』と言うのが礼儀だろう。事実、
 私は喝采をくれた観客が最大限楽しめるよう努力したし、言葉に偽りなく楽しんだ」
なんて調子だから、あわせ技で「好き勝手やって自分だけ楽しんでやがる」となったと。
本当に損な性分だなこいつ!

結局、「どう思われるか分かってんなら全部ぶっちゃけちまえばいいじゃん」にも
「『参加に乗り気ではなかったけれど貴方の大会開催のために我慢して参加しました』
 などと言っては――実際には言葉を選ぶだろうが――相手にとって重荷になるだろう」
とか言ってて、あやめと親しくなけりゃもうオカルトサイトの『意味がわかると怖い話』
とかそういうレベルの話だよなこれ! 意味がわかるといいヤツ、あやめ。バカだ。

ただ、さすがに最後になってあやめが
「自分の行為で皆が楽しめることが私の『得』であり、
 自分がちやほやされたいために行動しているわけではないから問題ないよ」
なんて言ってるあたりでちょっと悪いけどかわいそうになってきたから
「でも誤解されっぱなしはツラいだろ。ちやほやされたら嬉しいだろ」って聞いて、
「こうして親しく話す誉には理解されているから充分に幸福だし、
 ちやほやされたら嬉しいのは確かだから、それでは皆の分を誉がちやほやしてくれ」
なんて言うから、仕方ねぇと頭をなでておいた。
少しは頭の中身が軽くなったほうがいいんじゃねえの?


■月■日
ゴメン、時間無いや。
俺は死にたくないし、いつもツッパってたのを目につけられてたみたいでかなり危ない。
俺は逃げる。ケータイとか使って大丈夫かも分からんし連絡はもうできないかもしれん。
まあ元気でやってくれ。

あ り が と   う!!!



 * * *



希望崎学園の片隅で、広くなった自室に天宮あやめは佇んでいた。
ルームメイトが残した日記帳は大部分が黒く塗りつぶされていたが、
あやめに関する内容だけは生き残り、主人の気持ちを代弁し続けていた。

あやめは読み終えた日記帳を、ゆっくりと主のいない机の上へと戻すと、
自分と、もう一人の友とのかつての交流を思いだした。

『どうも私の発言は聴き手に「否定的な事を言われた」と誤解され気味な気がする。
 相手の行為を否定するならば相応の配慮が必要であり、言葉の前に充分な緩衝材を
 並べなければならないが、相手の行為に肯定的な反応を示すならばそれほどの配慮は
 不必要なのだから、良いとも悪いとも付けずに感想を述べたならばそれは肯定的な
 発言に決っていると私は思ってしまうのだが』
『いや希望崎の奴らはどうせ親からも教師からも何をするにも否定されて生きてきた
 ようなのばっかだから、なんか言われりゃなんでも否定的発言だと思い込むんだよ』
『可能性の選択肢として考えてはいたけれど、本当にそうなのか……。
 それでは何を言うにも好意的感想だが、などと前置きしなければならないか』
『ちなみに好意的だと前置きされると皮肉言われてると思うのが俺達だぞ』
『それじゃあ八方塞がりじゃないか。どうするんだ』
『だから迂闊なことなーんも言わずに『ヤベェ』と『パネェ』でやり過ごすんだよ』
『なるほど、その言葉は知っていたがそういう活用法が。……しかし、そればかり
 言っていては馬鹿かと思われたり馬鹿にしているのかと思われたりしないのだろうか』
『だーかーら、その辺はうまいこと空気読んで俺らは使ってるんだよ』
『パネェ』
『グッド』
『なるほど』
『まあでも、ぶっちゃけるとあやめの見た目のせいだけどね。ソレ。
 その、ソファにふんぞり返って私の足を舐めろって台詞が似合う顔と目つきのせい』
『目つき』
『ホラさぁ、あの俺とかお前になついてるザコ共いるじゃん?
 アレから『あやめの姐さん!』って呼ばれてる時点で気付こうぜ。
 俺達、話したことない奴らから『不良グループを率いる女王様とその片腕の武闘派』
 とか、そういう感じに思われてたことだってあるんだぜ? 見た目で』
『見た目で……』

騒々しく、楽しく、新たな知識を多く与えてくれた日々。
それらを可及的速やかに取り戻すため。

大義なき争いは望まぬことと、これまで静観を決め込んでいたが。
命を落とす危険を冒すのは、褒められたものではないと騒動から距離を置いていたが。
闘う相手にもまた友があり、どちらの存在が向後の世界にとって大切かなど分からぬが。

「我が友の窮地を救うため。理屈じゃなく、私が望んで闘おう」

――こうして天宮あやめは何度目とも知れない希望崎のハルマゲドンに身を投じた。
――他人を思う心は人を強くし、万難を排すると信ずる己の心情をその胸に携えて。





応援

登場SS


イラスト