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青髪 蛍


■キャラクター名の読み仮名
あおがみ ほたる

■性別
女性

■学年
1年生

■所持武器
時計

■ステータス
攻撃:20/防御:0/体力:7/精神:3/FS:0

■FS名
未来

特殊能力名:ダムドの巣孔

ダイスが振り直されることは、ダムドにより、世界が滅ぼされたことを意味する。
青髪蛍は、皆を救うために、ダイス判定に介入するが、ダムドを呼び覚ます結果にしかならず、その都度、世界は滅ぼされ、ダイスは振り直される。
青髪蛍が、未来改変に失敗した時、ダムドは現れず、ダイスは振り直されない。

効果:乱数操作
対象:ルール
時間:1ターン
制約:1度しか使えない
能力休みなし

<効果内容>
命中判定、発動判定、成功判定、その他ダイスを振る必要のある全ての判定において、その都度、毎回ダイスを振り(奇数ターンなら1D6、偶数ターンなら1D10)、その出目の数だけ、1D100ダイスを振ってから、ダイスによる判定処理を行う。

発動率:100% 成功率:100%

能力原理

<接触>
「君には幸せになる権利があるよ」
それは、はじめにそう告げた。
深い雪が降りしきる夜の出来事だった。
その鼠のような、奇妙な生きものは、歯を剥き出してニッと笑った。

<ダムドとの契約>
確率の結果により、平行世界は生起する。
同じ歴史を辿った世界でも、確率によって生じる可能性の分岐の数だけ、世界線は分かれ、平行世界は生まれていく。
しかし、ヒトが未来を持ち込むことでも世界は変わる。
青髪蛍は16歳の誕生日を永劫繰り返す。可能性の分岐の迷路の中を、永遠と彷徨い続ける。
青髪蛍は自身の「16歳の誕生日」を忘れない。何度となく経験したその日を、青髪蛍は覚えている。
青髪蛍は記憶と経験に基づき、自身と関わった人を守るために、意識・無意識のどちらであれ、過去であり、未来である「16歳の誕生日(今)」を変えようとする。
ダムドに潜む者共は、その気配を感じて目を覚ます。
本来知り得ない未来の情報によって世界が書き換えられる時、世界が宿す可能性という名のエネルギーの総量は、無秩序に膨れ上がり、その爆発力を増す。
ダムドはそれを待っている。
青髪蛍を唆し、彼女の所作により、エントロピーの増大した世界を、無秩序に縺れ分岐した世界線ごと喰らう。
ダムドに潜む無数の口が、青髪蛍の胎を引き裂き現れ、ヒトを、町を、国を、海を、空を、時をも、全て喰らい尽くして、世界を消滅させる。
世界の消滅に伴い、青髪蛍の意識は途切れ、彼女は次の「16歳の誕生日」の朝に目を覚ます。

<ダムドの生き餌>
青髪蛍は、未来を変える。
何度となく、世界を変えようと、確率による神の意志を否定し、介入しようと試みる。
しかし、ダムドはその都度、世界を喰らい滅ぼす。

<楽園からの帰郷>
子どもの心に楽園(ダムド)は潜む。
楽園(ダムド)を見た子どもたちは、暗闇に怯え、交わり(親)を恐れ、何処かへと姿を消す。
そうして楽園(ダムド)にいざなわれた仔山羊の群れは、目覚めとともに大口を開けて、世界を喰らいに戻るのだ。

キャラクター説明

青髪の少女。
「ダムド(可能性)」の宇宙に囚われており、16歳の誕生日(20XX年XX月XX日)を、永劫繰り返している。
確率によって生じる多様な世界線を放浪していく中で、自身の身体に巣食う「ダムド」の存在に気づき、「ダムド」に奪われた「明日」を探し求めることになる。

<楽園の入り口>
「カワイイナァ」
 ふすまの向こうから、声がした。
 暗闇の中で、影が蠢く。 
 ぬらぬらと輝く、二つの肢体。
 聞いたことのないような声で、そいつは歌を歌っていた。
 荒い息遣い。
 妹の怯えるような目つき。
 ああ、ようやく赦されたのだと、このときになって私はようやく実感した。
 華奢な手が、暗闇から伸びるのを見て、私はとっさに目をそらす。
 ――助けて。
 妹が必死に伸ばす手を、私は見て見ぬふりをした。
 私は何も見ていない。そう自らに言い聞かせる。
 何事にも順番がある。
 次はあんたの番だから。
 助けを求める妹に手を振る。
 ――バイバイ。
 そう呟いた。
 殺すつもりでいた男を前に、私は踵を返した。
 ナイフを握る手が緩む。
 母がこの家を去った日の夜を思い出していた。
「怒らせないようにね」
 母は憐れむように私達兄妹を見比べていた。
 母の背後で下品な汚らしい笑みを浮かべたその男は、自らを「パパ」と名乗った。
 男は品定めるように、私達を見比べた後、私を見てその分厚い唇を舐めずんだ
「上は男の子って聞いたから、どんなのかと思ったけど、カワイイナァ」
 でっぷりとした手が私の方に伸びてくる。
 その夜、私はそいつに全ての尊厳を踏みにじられた。

<はじまり>
 十年も前に姿を消した妹の「蛍」が、今になって現れた。
「ただいま、お兄ちゃん。……今はもう『お姉ちゃん』なのかな?」
 そう言って玄関先ではにかむ蛍は、十年前と何ら変わらない姿で、私は白昼夢でも見ているような気がした。
 呆然としている私に、蛍は不安げな表情を浮かべる。
「妹の蛍だよ。僕のこと忘れてたりする?」
 何となしに自身の頬をつねると、鈍い痛みが走った。
「あんた……死んでなかったのね」
「死ぬわけ無いじゃん」
「死んでりゃよかったのよ」
 蛍は頬を膨らます。
「ひっどーい」
「あんたは、あの男から一抜けできてラッキーよね。私はこの有様よ」
 そう毒を吐くと、蛍は、何がおかしいのかけらけらと笑った。
「いい気なものね」
 私がそう言うと、蛍は、あの頃と何も変わらない屈託のない笑顔を向けた。失踪する直前まで、この女は、私が受けた屈辱を知りながら、辛いことなど何一つないかのように笑っていたのを思い出す。
「まあ、あんたが幽霊でも、わたしゃ驚きゃしないけどね」
「あ、足ならついてるよー」
 蛍は自身の足を指差す。
「足がついてったって、死んでる時は死んでるわよ」
 そう返した私の顔を蛍はまじまじと見つめる。
「何よ?」
「お兄ちゃん。霊能者っていうキャラだった?」
 確かに、私は霊感の類があるなどと、最近まで口にしたことはない。
 信用できる人間など、どこにもいなかった。だからといって、今いるのかと言われればノーだが。本業の傍ら、気まぐれでお客相手に始めた占いが好評となり、その手の話が持ち込まれるようなって、応えているうちに、成り行きで、こうなっただけだ。
「あんたには言わなかっただけ」
 そう蛍には告げる。
「えー、なんでぇー」
「昔から大嫌いなのよ。あんたが」
「もー、いけずぅー」
「というか、あんた今更何のよう? 今頃、生き返ってこられても困るのよね」
 墓の中とは言わないが、どこへなりとも姿を消して、大人しくもう死んでてほしい。
 あの男がこの町にいる以上、私はこれ以上、波風を立てたくない。
「……お兄ちゃん」
「…………何よ」
 どんな罵詈雑言が返ってくるのかと身構える。
 しかし、蛍は心配そうな顔を私に向けたかと思えば、私のスカートの中を覗きこんだ。
「オカマになって、心まで歪んじゃった?」
 私は、悲鳴をあげてとっさに後ずさる。
「オカマ関係ないし! というか、本当に何しに来たの、あんた?」
「ほら! 今日は、一応、僕の16歳の誕生日でしょ。なのに、お墓すら立ってないから、一言文句つけてやろうと思ったわけさ」
「あんた、今25でしょ」
「死して永遠の16歳ってやつ?」
「……やっぱ、あんた、ろくな女にならなかったわね」
「なるほど。自分のほうがいいオカマだと」
「うっさいわね。少なくとも、あんたよりは、床上手のいいオンナよ」
「うっわー……。オカマとは言え、兄として妹にそういうこと言っちゃう?」
「わたしに妹はいないわ。understand?」
「だから、あの日も助けてくれなかった」
「そのとおーり。というかお互い様よ。恨み節なら、あの世で聞くわ。だから、see you again」
「あはは。ホントいけずぅ。まぁ、そう言わずに、お酒も買ってきたしさ。一緒に飲もうよ」
 蛍はどこから取り出したのか、缶チューハイを二本取り出してみせる。
「あんた、設定ぐらい守りなさいよ」
 そう突っ込む私に、蛍はプルトップを開けてクイッと口をつけて、中の液体を飲み下す。
「っぷは―! ぼく、不良少女だからいいのー。それに、今更、酒もタバコもやめられませんっ。」
 蛍は缶チューハイを、その場でグビグビ飲み始める。
 やけにでもなってるのかと私は疑う。
「……ちょっと、いくらなんでも、会って即日に首括るとかは、目覚めが悪いからやめてよね」
「首なんか括んないよっ!」
 そう言い返す蛍の目には、深刻そうな色は見えない。だが、死ぬ気配を見せずに亡くなるケースがないわけでもない。
「……まぁ、今度はお墓くらいは用意してあげるわ」
「もうっ。僕、そんなつもりで帰ってきたんじゃないよ」
「じゃあ、何よ。突然」
 ふと、一抹の不安がよぎる。
「もしかして、お金?」
「違う!」
 蛍は首を振った。
「ずっと、兄妹ばらばらだったからさ。これからは、お兄ちゃんとまた暮らしたいの」
「あんた、死ぬの?」
「思い切り健康体だよ! ねえ、一緒に暮らそうよ。また、兄妹仲良くさ」
「いやよ」
 兄妹仲良くしてた覚えも私にはない。
「と言うか、何で、この歳になって、生産能力のなさそうな自称16歳(女)を、私が養わなきゃならないのよ」
 見るからに、生活が立ち行かなくなって、戻ってきたようにしか思えない。
「いやいや。私けっこう稼げるよ? ほら、この十年、苦難だって乗り越えてきたからっ」
「じゃあ、その経験とやらを活かして、私に頼らず、水にどっぷり浸かってきなさいよ」
「どざえもん?」
「水商売よ」
「えー。でも、僕、おとなの男の人って怖いんだよね……。ほら、あんなこともあったわけじゃん」
「私に比べりゃましよ」
「何があったの?」
「言ってたまるか」
「まぁ、最悪、僕は衣食住さえどうにかなればいいんだ」
「それ、生きるのに必要な全部、私に面倒見ろってことじゃない」
「そうとも言うね」
「そうとしか言わない」
 蛍は、もう一本の缶のプルトップも開けた。
「どうぞ、お納めください」
 頭を下げて、蛍は私にそれを差し出す。
「あんたさぁ……」
 私は思わずそれを手に取る。
「ありがとう。僕、お兄ちゃんの押しに弱いところ大好きだよ」
「誰も許可してないわよ」
「でもここ、元々、私たちの家だもん」

<登場人物>
  • 青髪 蛍(あおがみ ほたる)
 青髪の集団「ダムドの落とし子」の一人。
 本名を「菅原蛍」と言う。
 十年前、自身の16歳の誕生日の夜に、母が連れてきたアマノと呼ばれる男に操を奪われたことで、家を飛び出し、そのまま消息不明となっていた。
 しかし、失踪当時と変わらない姿で、兄である「灯」の前に姿を現し、兄と同居生活を始める。(再会当初は、驚かないように髪は黒く染めていた。)
 実のところ、彼女自身もダムドの斥候である「眠らざるもの」であり、本物の菅原蛍は、永遠の時と引き換えに16歳の誕生日を繰り返す契約を、ダムドと結ばされた。
  • 菅原 蛍(すがわら ほたる)
 ダムドの宇宙に囚われている本物の蛍。永遠に「16歳の誕生日」を繰り返しており、この時間の流れから外れ、可能性の渦に飲まれている。
  • 菅原 灯(すがわら あかり)
 蛍の兄。
 小柄で可愛らしい容貌から、幼い頃から女の子と間違えられてきた。
 紆余曲折あり、今は、女性として暮らしている。
 霊能力があるらしく、美容院を経営する傍ら、占いなども行っている。
 蛍が何か得体のしれないものを引き連れているのを知りながら、自身に被害が及ばない限りは知らんぷりを決め込んでいる。
 その可愛らしい容姿からアマノに辱められ、蛍の誕生日に、アマノの殺害を決行するが、アマノの対象が自身から妹に移ったことで取りやめる。
 しかし、蛍が失踪したことで、アマノから蛍の失踪を幇助したと疑われ、暴行を加えられた後、罰として性器を切除された。
  • アマノ(アマディウス・ユウ)
 蛍の母が連れてきた肉付きの良い背の低いアジア系の中年男性。「カワイイ」が口癖。
 資産家の息子で、政財界にも通じている。
 三十五年前、仲間とともに菅原邸に押し入り、蛍の母、菅原ひかりの両親を殺害後、彼女を拉致し、自身の屋敷に監禁した。(その他にも、三十五年前、アマノ率いるグループは、近隣地域にて様々な凶悪犯罪を犯しているが、それらの犯罪には、警察関係者や財政界の有力者の子息たちも大勢関わっていたことから、事件そのものが揉み消されている。)
 しかし、監禁から数年後、屋敷内に偶発的に生じた「扉」を通して、ダムドの斥候たちが次々に現れたことで状況は一変する。ダムドの急襲にあったことでアマノ邸は炎上し、菅原ひかりは身重であったが、アマノとの間にできた男児を抱えて、屋敷からの逃亡に成功する。
 アマノ自身も命からがら逃げおおせるが、ダムドの出現と、菅原ひかりとを関連付けて、彼女を執拗に追い始める。
 そして、二十年前、菅原ひかりを追い詰め、彼女に刷り込んだ恐怖心を利用して、菅原ひかりを連れ戻した。
 現在は、ダムドの扉を再び開き、その力を手中に収めるべく、菅原ひかりに子を生ませては、様々な実験を施している。また、娘の蛍が神隠しから戻ったという噂を聞き入れてからは、蛍を新たな実験体とすべく行方を探している。
 菅原ひかりとは幼なじみ。アマノがお金と権力の使い方を知らず、逆に周囲から妬まれ酷い虐めを受けていた頃、菅原ひかりだけが彼を庇い、彼の話を聞く理解者だった。
 菅原ひかりがアマノを守った結果、酷い暴行を受けたことを知り、それでも自分を守ろうとしてくれる彼女を救うため、金と権力の使い方を覚える。しかし、そのことにより性格が歪み、自身の欲望を満たすためなら手段を選ばず、倫理・道徳をも踏みにじるようになっていった。
 数少ない彼の写真からは、若いころは、母方に似た小柄で中性的な可愛らしい容姿だったことが伺える。
 魔人能力「エンゼル・フォール」は、好きな女の子を自身の夢の中へと引き入れる恐るべき力。
  • 菅原ひかり
 蛍達の母。蛍達からすれば、自分たちをアマノに売った女。
 三十五年前に、アマノに拉致され、五年もの間、監禁生活を余儀なくされた。監禁生活の中で、アマノとの間に三人の子を孕むが、うち一人はアマノによって違法な薬物で堕胎させられた。
 謎の爆発事故が起こった際に、アマノからの逃亡に成功するが、アマノからは執拗に追われる。そして、二十年前にアマノに見つかり、アマノへの恐怖心からアマノの元に戻る。
 その際、自身の身代わりとして、蛍と灯をアマノに差し出した。 
  • 眠らざるもの
 ダムドの斥候。
 鼠の頭に軟体動物のような胴と手足の生きもの。これらの「眠らざるもの」たちは、扉となったモノを再構成して、その姿を借りて現れる。
 例えば、菅原蛍が「扉」となった際は、十年後に彼女の姿で「眠らざるもの」は現れ、彼女に成り代わり、蛍の兄である灯の家にあがりこんでいる。
 三十年前、様々な偶然が重なったことで、アマノが堕胎させた菅原ひかりの胎児が「扉」となり、この世界に現れた。
 また、そのとき現れた個体のうちの一体は、この世界に適応して言葉を覚え、十年前、蛍が家を飛び出した夜に現れて、彼女をダムドへといざなっている。
  • ダムドの落とし子
 ヒトの姿をした眠らざるもの。
 青髪の少年・少女の姿をしており、彼らの人格を併せ持っている。
 人間社会に溶け込み、ダムドが目覚める日を待っている。






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