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ja
2007-01-24T20:43:58+09:00
1169639038
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ウェルニッケ野とブローカー野
https://w.atwiki.jp/ad2004ks/pages/105.html
ウェルニケ野
(英語:Wernicke's area)
脳の左半球にある、言語を認識する時に働く部分である。ウェルニッケ野、ウェルニッケ中枢ともいう。ドイツのウェルニッケが発見したことにちなむ。ここに損傷があると失語症を引き起こすとも言われている。
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ブローカ野(運動性言語野)
言語野の位置 人間の脳の左側面図。
運動性失語という、言語理解はできるものの発話や書字のできない患者において主に損傷している部位。フランスの医師ブローカの患者で、「タン」としか発音できない患者がおり、1861年に死後解剖を行ったところ左半球の下前頭回(ブロードマンの脳地図では44、45)に脳梗塞を発見し、ここを運動性失語の病巣および発話等の中枢と推定した。
ウェルニッケ野(感覚性言語野)
感覚性失語という、単語の発話や書字はできるものの意味をなさず、言語の理解も困難になる患者において主に損傷している部位。ドイツの医師ウェルニッケは1874年、左半球の上側頭回から角回のあたり(ブロードマンの脳地図では39,40,41,42,22の一部で諸説ある)に損傷があると感覚性失語が生じることから、ここを感覚性失語の病巣および言語理解の中枢と推定した。
2007-01-24T20:43:58+09:00
1169639038
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ウェーバーの法則
https://w.atwiki.jp/ad2004ks/pages/104.html
ウェーバーの法則とは、刺激に関する感覚についての法則で、原則として中等度の刺激の下で五感のすべてに当てはまる精神物理学の基本法則。
刺激の弁別閾(丁度可知差異;気づくことができる最小の刺激差)は、基準となる基礎刺激の強度に比例する。 はじめに加えられる基礎刺激量の強度をRとし、これに対応する識別閾値をΔRとすると、Rの値にかかわらず
”ΔR/R=一定”
この一定の値をウェーバー比という。
ウェーバーの研究をさらに追求したフェヒナーがこの関係を定式化しました。
すなわち、「感覚量は刺激量の対数に比例する」あるいは「感覚量が等差級数的に変化するとき、物理量は等比級数的な変化となる」となります。
S = a × log R + b
S:感覚量、R:刺激量(物理量)、a、b:定数(感覚ごとに異なる値)
この法則は「ウェーバー=フェヒナーの法則」とも呼ばれます。
2007-01-24T19:43:25+09:00
1169635405
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臨界帯域
https://w.atwiki.jp/ad2004ks/pages/103.html
音の周波数成分が、狭い周波数範囲ごとに別々に処理されていると仮定すると、多くの精神物理学的なデータが統一的に説明できる。この、一つ一つの周波数範囲の処理単位のことを臨界帯域という。臨界帯域の周波数幅は、中心周波数の関数として表され、500[Hz]以下に対しては常に約100[Hz]となり、 500[Hz]以上に対しては中心周波数の5分の1程度となる。純音成分に、同時マスキングを最も及ぼしやすいのは、その純音成分を中心とする臨界帯域に含まれる他の成分である。複合音や雑音の音の大きさの知覚に関しては、臨界帯域ごとに、音エネルギーが音の大きさ(ソーン値)に変換され、全ての臨界帯域にわたって音の大きさが加算されると考えれば、かなり良い近似が得られる。ひとつの臨界帯域は蝸牛の基底膜における一ミリの長さに対応している。
雑音が純音をマスクする場合、純音の周波数を中心とした特定の狭い大域内の成分だけがマスキングに貢献する。この大域を探すには、マスクされる純音の周波数を中心とした、きわめて狭い大域の雑音によるマスキングを求め、つぎに大域をじょじょに広げていくと、ある大域以上に広げてもマスキングが変化しない大域はばがでる。これが臨界帯域幅。
周波数分析のバンド幅に相当する帯域を臨界帯域といい、この臨界帯域ごとにマスキング効果を持つと考えることができます
2007-01-24T19:22:02+09:00
1169634122
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基底膜の興奮パターン
https://w.atwiki.jp/ad2004ks/pages/102.html
内耳は側頭骨の中に位置し、直径1cm程度で2回り半巻いておりカタツムリのような形をした蝸牛(かぎゅう)、半規管、前庭よりなる。蝸牛は内部が3層構造になっており(上から前庭階、蝸牛管、鼓室階)それぞれリンパ液などで満たされている。あぶみ骨の振動が蝸牛の入り口の小窓(卵円窓:らんえんそう)に伝わり、内部のリンパ液を振動させ、コルチ器を載せた基底膜を振動させる。このとき最も強く振動する基底膜の位置が音の周波数により異なり、高い音の方が入り口付近、低い音の方が入り口から遠い位置の基底膜を振動させる。この振動がコルチ器のうちの内有毛細胞の不動毛を変形させ、イオンチャンネルを開かせ細胞を電気的に興奮させ、内耳神経へと伝えられる。
このような基底膜の物理的な周波数特性に加え、内有毛細胞の特定の周波数への「チューニング」という生物的な要素により、我々は音声認知の初期から、周波数情報を神経細胞興奮という情報に変換しているのである。基底膜の周波数特性を発見したベケシー(Georg von Békésy)はその業績で1961年のノーベル医学生理学賞を受賞している。
2007-01-24T18:28:50+09:00
1169630930
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音声知覚の運動説
https://w.atwiki.jp/ad2004ks/pages/101.html
>音声知覚の運動理論
>音声の産出に際して調音器官を「動かす」ために脳が送り出す神経の信号で
ある運動指令が、音声の知覚過程にも利用されているのではないかという理論。
言語心理学における音声知覚研究の中に、有名な「音声知覚の運動(Motor Theory of Speech Perception)」理論がある。
この理論を提出した Liberman らは、言語の産出過程と言語の知覚過程の関係について考察し、言語の知覚は言語音的なものであり、一般的な聴覚と同じではないとの重要な仮説を発表した。
この理論に基づけば、言語は人間にとって特殊な聴覚刺激であり、われわれはそれに接触すると自動的に言語状態に移るということになる。言語状態においては独自の過程、独自のルールで言語を聞いており、音楽やその他の非言語音を聞くのとは異なる。言語状態での知覚は人間に内在する特有なもので、われわれがある語音を産出する動作と話そうとする音のかたまりとを結びつけている。
>脳における言語音声のコミュニケーションに関する仮説である音声知覚の運動理論により、音声の知覚過程は調音動作の内部表象あるいは知識を参照しながら実現している(Libermanら,1960, 1985)
>音声生成時の聴覚の関与を示す現象は, 古くから報告されてきており, 例えば騒
音のある場所で話すときには, 音声の性質が変ってしまうことが Lombard 効果と
して知られている.
>また, 残響などで自分の出した声が少し遅れて聞こえると, 正常な発話を維持するのが困難になる. 自分の声を人工的に遅延させ, 聴覚にフィードバックするシステムを用いた遅延聴覚フィードバック (DAF) と呼ばれる実験手法では, 数百 ms 程度の遅延を与えたとき, 多くの被験者が普通に話すことができず, 言い誤りや吃音に似た発話障害を起こしたり, 異様に遅い話し方になることが知られている.
>また,基本周波数,音量などの音声の物理パラメータに対して,発話音声を変換しフィードバックすることで,発話の変化を観察する研究手法もある.変換聴覚フィードバックと呼ばれるこの手法では, フィードバック音声の発声に与える影響を定量的に検討することができる.
>これらの現象は,発話の制御に聴覚フィードバックが関与してい
2007-01-24T12:21:53+09:00
1169608913
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べき関数の法則
https://w.atwiki.jp/ad2004ks/pages/100.html
<解答1> 児玉
[Stevens' power law] 物理量と主観量との関係については多くの研究がなされているが、「べき関数の法則」とは、アメリカの実験心理学者 Stanley Smith Stevens(1906-73) が提唱したもので、主として、量推定・量産出の実験結果を記述するために「主観量は物理量のべき関数に比例する」としたものである。この法則は、相当な量のデータを集めても、荒い近似として成り立つのみであるが、簡単な式(↓)によって異なる感覚様相にまたがるデータをも関連づけることができるので、多くの研究者に支持されている。 音の大きさのべき指数:β≒0.3である。
<解答> (田代)
一般的に多くの感覚現象について、物理的強度の心理的印象はべき関数に従う。
S.S.Stevensは、様々な刺激についてマグニチュード推定法で測定を行い、
N=cX^β
の関係を導いた。
N:実験参加者による心理量の判断
c:定数(心理量を実験参加者が用いる実際の数値に変換するのに使う)
X:物理的強度
β:感覚属性によって異なる定数(心理量と物理量との関係を支配する。刺激が音の強度ならβ=0.3)
この式を変形して
logN=logc+βlogX
横軸にlogX、縦軸にlogNをとってグラフを描く(またはX、Nを対数方眼用紙にプロットする)と、傾きがβの直線上にデータがのる。
2007-01-23T21:51:29+09:00
1169556689
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マグニチュード推定
https://w.atwiki.jp/ad2004ks/pages/99.html
<解答1> 児玉
マグニチュード推定法とは、実験参加者に一連の刺激を呈示し、刺激の主観的な大きさ[magnitude]に比例するような数値を、それぞれの数値に割り当てるよう求める、という感覚の大きさの直接的な測定法である。この方法は S.S.Stevens によって開発され、音の強さだけでなく、光の強さ、においの強さ、皮膚への圧力といった様々な刺激について測定が行なわれ、「刺激の物理的強度」と実験参加者の反応から推測される「感覚の大きさ」との対応関係を調べることを可能にした。
→閾値・極限法と恒常法
<解答2> (田代)
マグニチュード推定法とは、心的属性に数を割り当てる方法の一つ。
実験参加者に一連の刺激を呈示し、刺激の主観的な大きさに相当するような数値を、それぞれの刺激に割り当てさせる。
S.S.Stevensは、この方法によって感覚量を直接測定し、べき法則を求めた。
(それまでのウェーバーの法則やフィヒナーの法則でも言われていた心理量と物理量の対数比例の関係を、感覚量を直接測定し実験的に吟味することを可能にした。)
この方法により、Stevensはべき関数の法則を導いた。
音の強さ、見えの長さ、皮膚への圧力など、様々な刺激について測定が可能で、物理的強度と、実験参加者の反応から推定される感覚の大きさとの対応がわかる。
(「どのくらい多いか」という加算的な感覚の次元であれば、どのような刺激でも適用可能ということ。
「どんな種類か」というような置換的な次元では可能ではない。)
○詳しい実験例は音響実験Ⅱの実験書参照。
2007-01-23T21:51:08+09:00
1169556668
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閾値
https://w.atwiki.jp/ad2004ks/pages/98.html
<解答1> 児玉
閾とは境目の意味であり、閾に対応した刺激量を閾値という。閾値には、大きく分けて刺激閾、弁別閾の2種類ある。刺激閾(絶対閾)[stimulus threshold]は、感覚を生じるか生じないかの境界の刺激値である。しかし、感覚を生じさせる刺激値の境界は明瞭ではなく、刺激強度が徐々に増すことにより感覚が生じる確率も徐々に増加していくため、刺激閾を定義するのに感覚が生じる確率(0.5であれば二分の一の確率なのでばらつくため、0.75 が適当である)を用いる。弁別閾[difference threshold]は、2つの刺激量の相違に気づくか気づかないかの境界の刺激変化量である。
-刺激閾(絶対閾)は、感覚を生じるか生じないかの境界の刺激値である。
-弁別閾は、刺激量の相違に気づくか気づかないかの境界の刺激変化量である。
<解答2> (田代)
[刺激閾]
物理量(無限小から無限大まで存在)に対して、心理量は刺激に対する間隔が存在する範囲内に限られる。
刺激閾は、統計的に50%反応を生起させる刺激量である。
心理量の下限及び上限に対応する物理量をそれぞれ最小刺激閾、最大刺激閾という。
聴覚に関していうと、物理量は周波数や音圧、心理量は音の高さや大きさである。最大可聴値を越すと、音の感覚ではない別の感覚(痛覚、不快感など)に移行する。
[弁別閾]
弁別閾は、心理尺度上で変化が認められるときの、物理尺度上の最小の変化値である。
変化を検知できる確率が50%であるときの、物理尺度上での変化量となる。
聴覚に関していうと、音の強さや周波数の変化に対して考えられる。
2007-01-24T19:47:16+09:00
1169635636
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極限法と恒常法
https://w.atwiki.jp/ad2004ks/pages/97.html
<解答1> 児玉
[method of limits & constant method] 極限法および恒常法とは、閾値を測定する方法のことである。極限法とは、実験者が刺激の次元を一定の間隔で変化させていき、実験参加者は、その標準刺激と比較刺激を比較し、あらかじめ用意してある選択肢から選んで回答してもらう、という風に測定を進める方法である。極限法には、所要時間が比較的短く容易に実施できるというメリットがあるが、慣れの誤差や期待誤差の影響を受けるというデメリットもある。一方、恒常法とは、実験者が刺激の次元を一定の間隔に変化させてあらかじめ刺激を決めておき、それをランダムに呈示して測定を進める方法で、極限法と異なるのは、刺激値の増減が一定方向ではない(ランダムである)という点である。よって、恒常法は被験者の慣れや期待による誤差を取り除くことはできるが、測定には時間がかかる。
-極限法は、測定時間は短いが、実験参加者が刺激に対して慣れたり、期待・予測をしてしまう、というおそれがある。
-恒常法は、慣れ・期待のおそれは軽減されるが、測定に時間がかかるし、その為に実験参加者が疲労により反応が鈍くなるおそれは出てくる。
→閾値・マグニチュード推定
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<解答2>北原
上にも書いてあるように、極限法、恒常法は閾値の測定にむいています。主観的等価値(PSE)をもとめるならば調整法(method of adjustment)をつかいます。
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とは、一定の割合で比較刺激を変化させ(上昇、下降)、標準刺激と比較し、あらかじめ決めてある選択肢の中から答えてもらう方法(だいたい3件法)。例えば…
ある純音(1kHz、40dB)を標準刺激とする。その音より明らかに小さな純音を刺激とし提示し、「大きい」「小さい」「同じ」と答えてもらい、徐々に音を大きくしていく。回答が「小さい」から「同じ」、「大きい」となった時点で打ち切る。次に明らかに大きな音を提示し同様に行う。上下下上… 上下同じ回数行い、回答が変化した値を上昇系、下降系にわけその平均をとる。上昇系閾値が39dBで下降閾値が41dBであれば今回の実験の弁別閾は 1dBとなる。
&h
2007-01-24T19:02:56+09:00
1169632976
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聴覚の情景分析
https://w.atwiki.jp/ad2004ks/pages/96.html
<解答1> 児玉
[auditory scene analysis] 聴覚の情景分析とは、「どんな音が、どこで、どんな風に鳴ってて、他の音との関係はどうなっているのか」を把握する働きのことである。例えば、オーケストラの音の中から特定の楽器の音を聴きとり、音楽全体の中に位置づけるような状況(特定の音を聴きとるという点では、いわゆるカクテルパーティー問題にも通じる状況)である。
→音脈・マスキング
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* カクテルパーティー問題(効果)
多くの人の声でざわめいている立食パーティーの会場でも、私たちは隣の人と普通に会話ができ、注意して耳をすませば、少し離れたところのヒソヒソ話まで聞くことができる。
2007-01-23T21:49:45+09:00
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