※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

単旋律聖歌に関する音楽理論が、中世初期を通してしだいに確立していった。その理論は、教会旋法とよばれる音楽組織に基礎をおく。

教会旋法の分類

   * 正格旋法・・・アンビィトゥス(音域)が、フィナリス(主音となる音のこと。その聖歌の終止音となる。)からその約1オクターブ上まで。

第1旋法=ドリア旋法(フィナリス:二音)
第3旋法=フリギア旋法(フィナリス:ホ音)
第5旋法=リディア旋法(フィナリス:へ音)
第7旋法=ミクソリディア旋法(フィナリス:ト音)

   * 変格旋法・・・アンビィトゥス(音域)が、フィナリスの4度下の音からはじまり、通常フィナリスの5度上まで。

第2旋法=ヒポドリア旋法(フィナリス:二音)
第4旋法=ヒポフリギア旋法(フィナリス:ホ音)
第6旋法=ヒポリディア旋法(フィナリス:へ音)
第8旋法=ヒポミクソリディア旋法(フィナリス:ト音)

   * 混合旋法・・・ひとつの聖歌の中で正格、変格両方の旋法が用いられている。
   * その他の旋法

 エオリア旋法・ヒポエオリア旋法(フィナリス:イ音)
 イオニア旋法・ヒポイオニア旋法(フィナリス:ハ音)
(これらの旋法については、16世紀になるまで教会側から正式には認められなかった。しかし、ムシカ・フィクタ〔臨時による変化音の使用〕が行われることによって、結果としてすでに使われていた。)


旋法の中のどの音からはじめなければならないという決まりはない。また、グレゴリオ聖歌の中には終止音以外の音に終止したり、音域を逸脱するものも多い。また、原則的に副終止音(支配音)の支配力が強く、強調される。

楽譜については、西洋音楽史(p47)参照
|