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フーガ

17世紀に発達した模倣対位法の最も円熟した音楽形式。
ひとつの調に基づき、関係調がその原調を修飾しながら曲が進んでいく。
ある主題に対して、他の声部が応答し、それが複数声部によって曲を盛り上げる。
有名作品はバッハ作曲「トッカータとフーガ ニ短調」、
「平均律クラヴィーア曲集」、「フーガの技法」など。

フーガは基本的に、提示部と嬉遊(きゆう)部(エピソード)との交替で構成される。
最後の提示部の後には追迫部(ストレッタ)が置かれる。

↓こんな感じ
提示部(主調) - 嬉遊部 - 提示部(主調以外) - 嬉遊部 ………… - 追迫部(主調)

提示部には主題と応答(最初の声部が主題を提示し、その主題を‘他の声部が’模倣することを応答という)がある。
厳密に主題の完全5度上に転調して模倣された応答を「真正応答」、
調的な安定のために、転調した旋律の一部の音程を変えた応答を「調性的応答」という。

全声部が主題を提示した後、嬉遊部に入る。嬉遊部では、ここまでで提示された主題などを素材に、
比較的自由な間奏がおこなわれる。

この嬉遊部以降に始まる提示部では、最初の提示部から転調されている場合が多い。

こうして提示部-嬉遊部を繰り返し、最後に追迫部(ストレッタ)が置かれる。
追迫とは、ある声部の主題が完結しないうちに次の声部で応答が導入されること。
これによって緊張感が増す。

いろんなフーガ

○縮小・拡大フーガ・・・曲のなかで、主題が縮小されたり、拡大されたりして登場するフーガをそれぞれ
           縮小フーガ、拡大フーガという。縮小っていうのは2倍速、拡大っていうのは1/2倍速
           みたいなもの。例えば拡大では8分音符→4分音符、32分音符→16分音符、となる。

○多重フーガ・・・主題が1つではなくて何個もあるとき、その主題の数にあわせて2重フーガとか3重フーガとか呼ぶ。

○フゲッタ・・・ちっちゃいフーガ。

(補足)対位法
対位法とは音楽理論のひとつ。
和声法が「和音をいかに連結させるか」というのに対して「いかに旋律を重ねるか」という目的がある。
簡単に言うと、”旋律をそれぞれの独立性を保ちつつ、互いに調和させて重ねる技法”ってことらしいです。
クラシック音楽ならではのお話でした。

(補足)模倣
対位法的な楽曲において、ある声部の旋律や音型を、他の声部が引き続きマネて演奏すること。
フーガやカノンの基礎をなす。


カノン

カノンとは2声あるいはそれ以上の声部が、先行の旋律を模倣して進むように作られた曲。
先に出てくる声部を「先行声部」、それに後から追って模倣していく声部を「後続声部」と呼ぶ。
声部が旋律を演奏する回数によって無限カノンと有限カノンというのがある。
「輪唱」は、最も簡単な無限カノン。
有名作品はパッヘルベル作曲「カノンとジーグ ニ長調」。通称「パッヘルベルのカノン」。

いろんなカノン


○並行カノン・・・先行声部を厳密に転調した旋律が後続声部となるもの。転調した度数によって名前が決まる。
        例えば3度転調したら「3度カノン」、5度転調したら「5度カノン」。

○拡大・縮小カノン・・・縮小・拡大フーガと同様。

○反行・逆行カノン・・・ 後続声部の旋律が上下転回されている場合、反行カノンと呼ぶ。また後続声部が左右
           (時間の前後)を逆にされている場合、これを逆行カノンと呼ぶ。
           例えばハ長調の「ドミソシ」の第3音を軸とした反行カノンは「ソミドラ」、
           一方逆行カノンは単に逆さ言葉なので「シソミド」となる。
  wikipedia

フーガとカノン、どう違うの?

フーガは主題以外の旋律に自由が許されているのに対し、カノンは旋律を厳密に模倣しつづけて進行していく
という点で両者は区別されます。もっと言うと、フーガはカノンを発展させたものなので、カノンはフーガに含まれちゃいます。
上で述べた「真性応答」はイコール「5度カノン」です。でも、フーガの「調性的応答」のように
旋律が変更されるっていう現象はカノンにはありません。また、嬉遊部にあたるものもカノンにはありません。
カノンをより柔軟にし、発展させたものがフーガといえるでしょう。

注意したいのはフーガやカノンは対位法的‘技法’、テクニックを指すのであって、
ソナタ形式とかロンド形式のような明確な進行上の決まりがあるわけではないです。
ただ、その発達した展開の仕方などから単なる技法としてではなく形式の名前としても用いられているようです。
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