「蝸牛の有毛細胞」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

蝸牛の有毛細胞」(2007/01/24 (水) 18:19:46) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

<解答1> 児玉 [Hair cells] 有毛細胞とは、感覚毛(不動毛)を細胞表面にもつ内耳の(蝸牛の基底膜上にある)感覚細胞であり、有毛細胞には外有毛細胞[Outer HC]と内有毛細胞[Inner HC]とがある。外有毛細胞の上部には80~100本の不動毛があり、1本の聴神経に多数の外有毛細胞が繋がっている。外有毛細胞は、能動的過程と関係し、基底膜の振動に伴い脱分極と過分曲を繰り返す(細胞体が伸び縮みすることで感度が上がる)。その役割は、脳から情報を受け取り基底膜の感度を上げることである。一方、内有毛細胞の上部には約60本の不動毛があり、1つの内有毛細胞に16~20本の聴神経が繋がっている。内有毛細胞は、センサーとして機能し、音情報を中枢に送り出す役割を果たしている。外有毛細胞の収縮・伸張は基底膜に反映され、刺激音の周波数に対応した場所の基底板振幅が増大し、より大きな振幅が内有毛細胞に伝わる…こうして周波数弁別機能が高まるのである。 * 外有毛細胞は、能動的過程と関係し、基底膜の振動に伴い脱分極と過分曲を繰り返す(細胞体が伸び縮みすることで感度が上がる)。その役割は、脳から情報を受け取り基底膜の感度を上げることである。 * 内有毛細胞は、センサーとして機能し、音情報を中枢に送り出す役割を果たしている。 * 外有毛細胞の収縮・伸張は基底膜に反映され、刺激音の周波数に対応した場所の基底板振幅が増大し、より大きな振幅が内有毛細胞に伝わる…こうして周波数弁別機能が高まるのである。 音が伝わる過程における有毛細胞の働きをもう少し細かく説明すると(以下は特に弱い記述なので補足・訂正ありましたら宜しくお願いします)、 鼓膜→耳小骨→蝸牛と伝わってきた音に対して、基底膜は周波数分析を行う。基底膜上にある有毛細胞では、基底膜の振動に伴って不動毛が倒れ、その際に不動毛先端からカリウムイオンが細胞内に流入し中の電位が変化し、その変化を神経伝達物質が聴神経へ電気信号として伝える…。ちなみに、位相固定が起こるのは、不動毛が蝸牛外側方向に倒れたとき(だいたい振幅のピークに一致する?)であり、このとき同時に神経の発火率も上がるようである。
<解答1> 児玉 [Hair cells] 有毛細胞とは、感覚毛(不動毛)を細胞表面にもつ内耳の(蝸牛の基底膜上にある)感覚細胞であり、有毛細胞には外有毛細胞[Outer HC]と内有毛細胞[Inner HC]とがある。外有毛細胞の上部には80~100本の不動毛があり、1本の聴神経に多数の外有毛細胞が繋がっている。外有毛細胞は、能動的過程と関係し、基底膜の振動に伴い脱分極と過分曲を繰り返す(細胞体が伸び縮みすることで感度が上がる)。その役割は、脳から情報を受け取り基底膜の感度を上げることである。一方、内有毛細胞の上部には約60本の不動毛があり、1つの内有毛細胞に16~20本の聴神経が繋がっている。内有毛細胞は、センサーとして機能し、音情報を中枢に送り出す役割を果たしている。外有毛細胞の収縮・伸張は基底膜に反映され、刺激音の周波数に対応した場所の基底板振幅が増大し、より大きな振幅が内有毛細胞に伝わる…こうして周波数弁別機能が高まるのである。 -外有毛細胞は、能動的過程と関係し、基底膜の振動に伴い脱分極と過分曲を繰り返す(細胞体が伸び縮みすることで感度が上がる)。その役割は、脳から情報を受け取り基底膜の感度を上げることである。 - 内有毛細胞は、センサーとして機能し、音情報を中枢に送り出す役割を果たしている。 -外有毛細胞の収縮・伸張は基底膜に反映され、刺激音の周波数に対応した場所の基底板振幅が増大し、より大きな振幅が内有毛細胞に伝わる…こうして周波数弁別機能が高まるのである。 音が伝わる過程における有毛細胞の働きをもう少し細かく説明すると(以下は特に弱い記述なので補足・訂正ありましたら宜しくお願いします)、 鼓膜→耳小骨→蝸牛と伝わってきた音に対して、基底膜は周波数分析を行う。基底膜上にある有毛細胞では、基底膜の振動に伴って不動毛が倒れ、その際に不動毛先端からカリウムイオンが細胞内に流入し中の電位が変化し、その変化を神経伝達物質が聴神経へ電気信号として伝える…。ちなみに、位相固定が起こるのは、不動毛が蝸牛外側方向に倒れたとき(だいたい振幅のピークに一致する?)であり、このとき同時に神経の発火率も上がるようである。

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: