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・コンチェルト(協奏曲) concerto[伊] 独奏楽器とオーケストラとが合奏する形式の楽曲。バロック時代のコンチェルト・グロッソから発展し、古典派時代にはソロ・コンチェルトの新たな形式を生み出した。その楽曲形式にもある程度の定石があり、急-暖-急の3楽章構造をとることが多く、特に第1楽章は後期バロックにおいてはリトルネッロ形式、古典派時代からはソナタ形式であった。ロマン派においても、協奏曲は独奏用に作曲され、形式的には古典派のものと格別の変化は見られないが、カデンツァは演奏者が任意に演奏する習慣から、作曲家があらかじめソノ曲固有のカデンツァを作曲することが多くなった。また近代から現代にかけてはマーラー、ショスタコーヴィチ、メシアン他によって、大オーケストラや室内オーケストラのための作品も生まれている。 バロック時代は・・・  コンチェルト・グロッソ(大協奏部)  第1楽章はリトルネッロ形式であることが多かった(後期)  ヴィヴァルディにより、急-暖-急の3楽章形式が確立された   古典派は・・・  ソロ・コンチェルト  第1楽章はソナタ形式であることが多かった  ソロで演奏することで、数人で演奏するコンチェルト・グロッソよりも演奏の技巧などを凝らすことができた ロマン派は・・・  超人的な演奏技巧を誇示する極端な名人芸用の協奏曲が作られる傾向が強まった  独奏と管弦楽とが協奏する楽曲というよりは、独奏者をもつ交響的な楽曲といった傾向が現れてきた ※コンチェルト・グロッソ:バロックの器楽コンチェルトの形式。大小二つの合奏体から成る、いわゆる合奏協奏曲において、大きいほうの合奏体のこと。小さいほうの合奏体は、コンチェルティーノ。もとは暖-急-暖-急といった4楽章構造であったが、ヴィヴァルディにより、急-暖-急の3楽章形式へとうつっていった。  バロック時代の協奏形式は、主に3つあって、 1)1つの独奏楽器と合奏部との協奏形式(独奏協奏曲) 2)数個の独奏楽器と合奏部との協奏形式(シンフォニア・コンチェルタンテ) 3)小協奏部と大協奏部との協奏形式(コンチェルティーノとコンチェルト・グロッソ) ※カデンツァ:一般に曲が最後のカデンツ(終止)へ入る直前に、独奏者の演奏技巧を充分に発揮させるように挿入される、華美な装飾的楽句を指す。

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