1960年9月24日
群馬県谷川岳一ノ倉沢
谷川岳宙吊り遺体収容事件

9月19日に群馬県警谷川岳警備隊に一ノ倉沢の衝立岩正面岩壁で
救助を求める声が聞こえたという通報があったため、現場に急行したところ
岩壁の上部200m付近でザイルで宙吊りになっている登山者2人を発見します

2人は前日に登山した神奈川県横浜にある蝸牛山岳会の会員で、20歳と23歳の男性でした
滑落したために宙吊り状態になったとみられ、発見時には既に死亡していました
(死亡確認は双眼鏡による観測により行われました)

2人の所属していた蝸牛山岳会の仲間が遺体収容に駆けつけますが、
超級の難所のため遺体の収容は困難であり、2次遭難の危険もあるため断念します

所属する山岳会や2人の両親のたっての願いで、遺体を宙吊りにしているザイルを銃撃で切断して遺体を収容することになります
発見から5日後の9月24日に陸上自衛隊第1偵察中隊から狙撃部隊が召致され銃撃を試みました
2時間で1000発以上の小銃・軽機関銃の弾丸を消費しますが、失敗に終わります
その後、ザイルと岩の接地部分を銃撃することでザイルの切断に成功し、遺体は収容されました
最終的に消費された弾丸の数は1300発に上りました

朝日ニュースの当時のニュース映画の映像です

最終更新:2009年08月19日 01:50