【作戦】

・常に相互支援体制を敷き、狙った敵を確実に撃破する。
・センサー類の電子情報は、チーム内で共有できるようにする。
・敵の位置情報を共有する事によって、死角を無くす。
・死角を見せた敵を優先的に叩く。
・各機は役割を分担し、敵を追い込むようにして効率良く撃破する。
・頑強な敵に対しては、火力を集中させ、確実に撃破する。
・敵機より速度が速い場合はハイヨーヨー、敵機より速度が遅い場合はローヨーヨー、で敵機の背後より接近して攻撃を行う。
・単独で先行せず、2~3の味方機とのコンビネーションを心がける。
・光学照準と電子照準による補正を組み合わせ、正確に攻撃する。
・複数の攻撃を組み合わせ、回避を困難にする。
・ECMやジャマーで敵の索敵・回避行動を阻害、攻撃の正確性を向上させる。
・敵との距離を正確に把握し、有効射程距離内に収める。
・各機の連携を緊密に行い、確実に敵を撃破する。
・宇宙港から目標物の現在位置データを逐次送信して誘導する
・方位角の変化に敵の照準が追い付かないうちに集中攻撃でしとめる。
・仲間同士はある程度離れた位置に陣取り、爆撃に巻き込まれないように注意。
・I=Dの通信回線やナショナルネットなどにより常に情報リンクできているため、敵情報を速やかに伝達することで命中率を高める。
・独立したセンサー系による自動迎撃
・FCSによって随時弾道修正を行う事で命中率を上げる
・対空機関砲使用の際、対空近接信管を使用した高密度の連射
・複数の方角から機関砲やミサイルを撃つことで互いにカバーしあう
・十分な照準をおこなっての集弾は見込めないので通過予測範囲に弾丸をばらまいて当てる事を第一とする
・予想目標到達時間から逆算して早めに射出。この際、レーダーサイト等からの情報フィードバックをリアルタイムで行い、射撃誤差を可能な限り軽減する。
・高速で飛行しているため敵は細かな空戦機動は取れず、機動予測が容易である。
・進行の妨害と本体の撃破とに役割を分担させ、効率を高める。
・射角は出来るだけ広範囲を確保する。
・撃ちっぱなしによって連射速度を高く保てる
・対象の危険度から優先順位を選定、順番に撃破する。

 

 

【SS】

 

空を翼持つ物達が舞っている。
対してこちらは重力の鎖を立つ事も出来ぬ猫の巨人。

「まさに地べたすりって奴ですかねぇ」

けらけらと笑う双樹。


「こんな時になにくだらない事を言ってるにゃ!!」

データを計算し軌道を計算する夜星がウインドウから目を離さずに叱咤する。
にゃふにゃふは必死に渡されるデータに状況修正をかけている。

「いや、少し滑稽になってね、こんな戦いを続ける俺達が」

なおもけらけらと笑う双樹。

―ふぅ。

夜星はため息をつくと立ち上がる。
がしっと双樹の頭を掴み振りかぶって殴り付ける。

「夜星!?」

にゃふにゃふが声をあげた。
双樹を見据える夜星。

「腐るんだったら生き残ってからやれ。人の命を背負うこの場所で、絶望なんかに負けてるんじゃない!!」

一喝して作業を再開する夜星。

「…ははっ。」

笑う双樹。

「そうだ。そうだよな。まだ負けてない。俺の後ろには守るべき人達がいるんだ!」

ぱんっと大きな音を立てて両手で自分の頬を叩く双樹。

「ありがとう。夜星。データ検算を開始する」

「あまり世話を焼かせないでくれ…よし、計算終了にゃ」

「検算も問題無し。攻撃、開始します!!!」

 

 

(文責:双樹真)

 

/*/

 

『ドシュウウウウウウウウウ――――!!!!』

3機の鋼の獣より繰り出されしミサイルが、まるでサーカス飛行のような軌道と軌跡を描いてホーミング。でかい。敵・大型戦闘機たちに、直撃をしても、どこまで通ったものか。うまく狙って燃料タンクを食い破り、あるいは火器へと直撃・誘爆でもしてくれれば恩の字だ。

鋼の塊が、空を、突き抜ける。

コードネーム:ルージュ。その名に相応しき赤い華は、天に咲き誇るか、それとも地に咲き誇るか。

「距離がある分根源力判定なくて助かりましたね」

資源猫士たちに、ノワールよりもたくさん協力してもらっている以上、そういうピンチは避けたいところだった。

コードネーム:アカタテハ。今回の作戦に備えて急ピッチで軍部のシンクバンクが仕立てた戦闘パターン。

蝶は、かよわい。かもしれない。

鋼の鳥や、ましてやアラダの乗る赤き翼の前には嵐の前のなんとやら、なのかもしれない。

だが。

「それでも地べたすりとは言わせないぞ…ビアナ・オーマ!」

大半のアイドレスの、いや、世界中のみんなはその理屈で言えば取るに足らない地べたすりだ。でも、その地べたすりだからこそ出来る戦いというのが、絶対ある。

命中の、可否は。

レーダーを見守りつつ、双樹は祈るを超えて、もはや信念を噛みしめながら、想いという名の情報をそこにこめた――――。

 

(文責:城華一郎)

 

/*/

 

『―――データリンク完了、敵、捕捉。』

『Boot,,,』

「火器管制開始。照準偏差、よろしく。」

山のように詰みあがった気候データが王都電算室より流され、それらのデータを正しくコンパクトに運用するべく、アメショーの電子回路が見えざる聞こえざる唸りを上げて束ねを開始。猫士たち、にゃーにゃー。コパイ、こちらも指を走らせる。

高速飛行をするターゲットに命中させるのは至難の業だ。

ただし。

それは旧来の陸戦型アメショーの仕様によるならば、の話。

「全員で仕上げた防空型、ここで今こそ見せてやりますよ…!」
「うん、やってやるともー!」

『射出開始』
「射出開始!」
「射出開始」
「射出開始」
「了解、行っちゃってください!」
「行ってみようかぁー!」

陣形を組む5機のアメショーのうち3機より、けたたましい炸裂音を響かせミサイルが解き放たれた。たんまりと、ここ、西国産の燃料を喰らってすっ飛ぶミサイルだ。敵に当たれば爆裂し、粉砕する。

「航空機はデリケート!」
「だったらあてれば…!」
「後は自分の速度が仇になって、まともに動けはしないはず!」
「だから」
「あったれええええええ!!!!」

 

 

(文責:城華一郎)

 

/*/

 

ここ東都はレンジャー連邦における軍事の要所である。
堅牢においては王都に劣るか。物資においては北都に劣るか。しかしそれらより、もっとも大事なものが、ここにはある。
その身を鍛えぬいた思い出と、一番に、使って使って使いぬいた場所であるという、地の利だ。

一撃必倒の宿命を背負わされた、三機のアメショーがある。先の羅幻王国における大戦【ノワール】を、生き延びたアメショーだ。

今、その機体に、ほとんど国民の大半がおしよせ急ピッチで換装を完了させ、対空装備を備えた。さらには1機、新しく建造・配備までされている。

「――――僕たちには仲間がいます。その仲間の声を信じましょう。」
「うん、そうだね。」

王都を見やる面々。

その電算室からは、ウイングオブテイタニアにより指揮されたオペレーター部隊にしてハッキング部隊が、時間を秒も遅し勿体無しとばかりに指と目と心を疾らせて、彼らの戦闘を支援する手はずになっている。

あとは、超高速で飛来するターゲットを狙い過たず撃ち落すのみ。

乗り込む前に気合いをもらった。双樹は思う。ここでも勝てなきゃ、僕たちは一体なんだ。

負けてたまるか。負けてたまるか。負けて、たまるか―――!

名パイロットとしての血潮がたぎる。今、まさに――――勝負の時!!!!

 

(文責:城華一郎)

 

/*/

低く穏やかな、それでいて緩みのない声がレンジャー連邦の電算室に響き渡っていた。

オペレーティングをしているのは彼だけではなく、よって聞こえているのも、彼の声、だけではない。だがしかし、それは自然とその場にいたものたちの、そして通信相手の耳に直接響く、説得力のある声と、誘導だった。

青黒い、海の雄大をその身にまとった男がいた。

カール=T=ドランジ。その本名をカール=ヨウヘイ=ドラケンと名乗る、ゲルマン系の彫りの深い顔立ちをした金髪碧眼の堂々たる体躯をした白人である。

その男、舞踏子あるところに必ずありと言うほどに、必ず駆けつけ参戦する。その愛へと誠実たること、友情との違いこそあれど、滝川一族の名に相応しきものだった。

「ドランジさん!」

ウイングオブテイタニア。今はドランジの愛人としての姿ではないが、その妖精の女王としての姿は舞踏子にして絢爛。

「ドランジさん!」

アメショーから、舞花。ドランジを追い、ここまで来たドランジ妖精の一人。コパイ席で、遠く王都から聞こえる彼のその声に支えられている。

「ドランジさん!」
「ドランジさん!」
「ドランジさん!」

ここで死なせてなるものか。ここで勝たねばどのツラさげて戻れるよ。

ああそうだ。レンジャー連邦とは。ああそうだ。愛の国なのだ。

守るべき愛すべき支えるべきACEがただ1人戦場にいるそのことだけで、前にもまして100倍の力で戦える、愛と愛とあと萌えと燃えとで出来た、純度100%の想いの国なのだ。

そんなドランジと、テイタニアの両ACE率いるオペレーティングに導かれたアメショーのスタンバイは、その姿、さながらエジプトに名高き猫の原点か。

次なる一撃を、姿勢を支えて耐えるそのために、次なる一撃を出して倒すそのために、情報収束がアメショーのコンピュータ内で美しいほどのアルゴリズムのダンスを描く。

コパイの、猫士の指が走る。パイロットの腕ももげよとばかりに操縦桿が鋭く素早く細かく切られ、フットペダルの、精密さよ愛しき相手を愛でるほどにもやさしくやわらかで繊細であれと踏み込まれ、そうして戦場にアメショーの関節が、戦闘駆動音をそびやかして、吼えた。

「ドランジさんのオペレーティングに乗っかり、アカタテハ隊はここで一気に敵をしとめます!!!!」
「「「「了解!!!」」」」

天には飛来する赤を背負ったオーマたちの、鋼の翼。

されども。

「勝利するのは、俺たちだぁあああああ!!!!!!!!!!!」

戦いは続く…!!!!

(文責:城華一郎)

 

 

 

 

 

【イラスト】

○アメショー


(絵:サク)

 

 

○パイロット

 

(絵:舞花)

 

 

【RP】

遊佐 呉@レンジャー連邦 > 「敵攻撃地点予測…天候による誤差修正。いつでも指示をどうぞ」
ビッテンフェ猫@レンジャー連邦 >「赤オーマなど、この対空型であっと言う間に、叩き落としてやるでござる!」
舞花@レンジャー連邦 > 「! っと、データの更新が…。いえ! まだ、あきらめない。アメショー各機の連携でなんとか!」
小奴@レンジャー連邦 > 「アメショー、最後の一機までサポートします。」
双樹真@レンジャー連邦 > 「片っ端からデータを集める。最善に最善を尽くす」
城華一郎@レンジャー連邦 > 「ここでしとめる以外にないってことかよ・・・・アメショー、支援する!」
城華一郎@レンジャー連邦 > 「情報のありったけをよろしく頼む!」

小奴@レンジャー連邦 > 「敵陣形を崩せ!藩都、四都、人の住む場所から出来る限り、引き離せ!」
双樹真@レンジャー連邦 > 「高速軌道開始!各機、連携モーションコードヒタテハを送信します。タイミング合わせてください!」
ビッテンフェ猫@レンジャー連邦 > 一撃必中!
サク@レンジャー連邦 > 「アカメガネアゲハ隊から敵解析情報!データ展開、いきます!!!」

 

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最終更新:2007年06月16日 22:49