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NPO法人科学映像館
2014/04/28 に公開
製作:日映科学映画製作所 企画:日本原子力研究所
1973 年 カラー 11:11
放射線と放射能を正しく理解し、如何に活用されているかを映像化した作品である。
目に見えない放射線も"ウィルソンの霧箱"を使えば、飛跡が飛行雲となって現れる。
放射能は、放射線物質が放射線を出す能力のこと。一方、放射線物質から出てくる放射線には、α線、β線、γ線があって、それぞれ質量とエネルギーの差異があるので、物質を浸透する力が違う。
こうした放射線には共通して、蛍光作用・写真作用・電離作用があるが、そのひとつ写真作用の実験を2~3紹介している。
・1957年。日本にはまだ放射能の恐怖を映画で公にする風土があったのです。
しかしこの映画のような視点が受け継がれることはありませんでしたし、当時もこれを学校で教育するようなことはありませんでした。
我々もこのようなことを知らずに育ちました。知っていたかもしれない親達は何も言いませんでした。
知らなかったのかもしれませんが。
世の中は電力会社、国をあげての原発推進、国家成長の為なら多少の犠牲は仕方がないという風に洗脳され、原発が全国に乱立することになりました。
【mono注】
単位資料 動画では、キューリー(Ci)が放射能単位として出てくるのでベクレル(Bq)へ換算してみた。
- 1Ci =3.7×1010Bq = 37,000,000,000Bq = 370億ベクレル
- 1μμCi(10-12Ci=0.000,000,000,001Ci) = 1pCi = 3.7×1010Bq×10-12 = 3.7×1010-12Bq = 3.7×10-2Bq = 0.037Bq
- 1Bq = 27.03pCi =27.03μμCi = 0.000,000,000,02703Ci
- マイクロマイクロキューリーとは、ピコキューリーに同じ ⇒ 1μμCi=1pCi=10-12Ci=0.037Bq
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動画の中で、平塚の土壌1キログラムから62μμCi(マイクロマイクロキューリー)検出、北多摩で214μμCi(マイクロマイクロキューリー)検出と出てくる。それらをベクレルに直すと、それぞれ2.294Bq/kg , 7.918Bq/kg となる。
・1) 発生率の顕著な上昇は0.2(Gr)以上である様に見える
・2) 一人の先天的異常が統計データに与える影響が大きい
・「LNT仮説」採用の経緯を鑑みても、この時代のアメリカは、核兵器の影響力を過大に見せる為に、放射線の影響を過大評価していた疑いがあります。
結果的にそれが「核の抑止力」と「核の不拡散」を生み出したので、悪い面だけではありませんが、現状、福島を苦しめているのは、「放射線の影響に対す過大評価」です。
一般の方の目から見れば、「放影研」のデータは、放射線の影響を隠している様に見えるでしょうが、私には、全く逆の事を行っている様に見えます。
・ICRPに線量率の単位時間は長すぎる
・事故時の基準値の単位時間を(/週)や(/月)にすべき
何故ICRPが(Sv/年)という放射線率の単位を用いるかというと、
放射線労働に従事したり、原子炉の周辺住民の健康を管理するのに
1年という単位が実質的だからです。
ところが、科学者達が実験室で行っている実験に多くは、
せいぜい(Sv/日)程度のオーダーで放射線を照射している様です。
ですからこ間には最大で365倍の放射線強度の差が生じています。
・100(mSv/月)でも十分に安全と主張するアリソン教授
オックスフォード大学のウェート・アリソン教授は、物理学の先生ですが、
「放射能と理性」という本の中で、様々な被曝事例を検証し、
被曝による健康被害の閾値は、考えられているよりもずっと高いと主張しています。
現在のICRPの安全基準は、1000倍以上の安全率があると主張しています。
そして放射線のダメージが1カ月でキャンセルされるなら、
100(mSv/月)というのが、防護基準としては妥当で無いかと言います。
・800倍の安全率
福島原発周辺で現在問題になっている汚染レベルは20(mSv/年)程度です。
安全を見込んで50(mSv/年)の被曝をするとすれば、
5.7(μSv/時間)の被曝線量率となりうます。
実験室での照射実験で100(mSv/日)程度の放射線量が閾値だと主張する人が多いので、
これは4.6(mSv/時間)という放射線量率になります。
この二つを比較すると、福島の現実的な被曝量は閾値とされる値の約1/800になります。
あくまでも外部被曝を中心とした話ですが、
800倍の安全率が掛っているので、
福島の原発周辺の方々も、過度に怯える必要は無いのではないでしょうか?
・高田教授は事故後の4月8、9日、同県内の避難所で、18歳~60歳代の浪江町民計40人の甲状腺被曝量を測定した。結果は3・6~7・8ミリ・シーベルトで、平均は約5ミリ・シーベルトだった。一方、チェルノブイリの周辺住民は、数シーベルトから50シーベルトとされている。
・福島の実態がチェルノブイリと明らかに違うからです。政府の言うような「高い放射線放出量」「レベル7」「メルトダウン・メルトスルー」が嘘まみれだからです。事故は最初から仕組まれていた偽装であり、事故を演出した卑しい黒幕が事態を深刻に見せ掛けているだけです。
・いま危ない危ないと騒いでいる人達には、その言動がストレスを与えること、そして、それで他人を傷つけていることに敏感であって欲しいと思います。でなければ、誰かを助けようとして傷つけてしまう事になりかねません。
・安全レベルとは、深刻なリスクなしにどこまで高い放射線が許されるかということである。
人間の放射能被害を修復する機能の最新研究からすると、100ミリシーベルト/月、1200ミリシーベルト/年というあたりは、安全と考える。
福島の人々は全員帰宅させるべきである。
・ミリじゃないですよ、みなさん。1.2シーベルト(1200ミリシーベルト、1200000マイクロシーベルト)の被曝でもまったく大丈夫、とおっしゃるのは、オクスフォード大学名誉教授(粒子物理学専門)のウェード・アリソン博士。
・教授は福島でチェルノブイリの教訓が生かされていない、とし、その例として、次のようにおっしゃっています。(スライド12ページ):
『避難すること(および放射線による健康被害のリスクがあると住民に知らせること)のほうが、放射線自体よりはるかに大きな害を住民の健康に及ぼす[国連(2011年)およびIAEA(2006年)の報告書]。福島ではこの報告書が読まれていないのだろうか? 教訓が生かされず、過ちが繰り返されている。』
しかしなんといっても驚くのは17ページ目。博士が提案するのは、「比較的安全な最大レベル」の被曝量の設定。その数字は、
1回の被ばく限度 100mSv
1か月の被ばく限度 100mSv
生涯の被ばく限度 5,000mSV
・福島県郡山市の橘小学校の取り組みが面白い。
ペットボトルに水をいれて積み上げて、放射線を遮断するという取り組みだ。
高さ70cmで計ると
窓側1m 0.31 → 0.12
中央 0.17 → 0.09
廊下側1m 0.13 → 0.10 (単位:マイクロシーベルト)
と平均で50%の放射線量削減に成功している。
・国会の科学技術委員会に招かれて「1(mSv/年)が危険という前提で原発は作られている。これが100(mSv/年)でも安全というのなら、原発は他の科学プラントと何ら変わらない。原発は1(mSv/年)も危険だから、通常の5倍の値段の部品を使って建設され、重工各社はそれによって儲けてきた・・・」とおっしゃっています。
・武田先生は、「20(mSv/年)は安全」という政府の嘘を責める振りをしていますが、彼が一番許せないのは、「LNT仮説」という嘘では無いかと疑っています。
・原子力関係者の間では知られているが、高レベル放射性廃棄物を安全に処理するための先進的な研究として、1989年にスタートしたもの。
文部科学省が主管庁となり、わが国の原子力研究機関が英知を結集して半減期の長い放射性物質を素早く安全に処理する技術を開発してきたはず。
このところ話題のセシウムやヨウ素などを核反応を利用して短寿命に変え、放射能を消滅させることを目指してきた。
実は、この日本発の研究がきっかけとなり、フランス、ロシア、アメリカでも放射性物質の分離、消滅処理に関する研究が進むようになったほど。
たとえば、「半減期が30年といわれるセシウムを45分で処理できるようになる」とまで言われた。
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文科省はこれ早く探せよ 「nikaidou.com(2011.5.24)」より
・投稿者 tanbo 日時 2007 年 4 月 02 日 から転載します。
・すすまないヒバク研究
・ヒロシマの被爆
・放射線の健康被害
・ひろがる「ぶらぶら病」
・外部被爆と内部被曝
・内部被曝のメカニズム
・低線量の問題
・チェルノブイリ事故の被災・被害は、ほとんどが内部被曝でおきていると言って過言ではない。外部被爆の被害はあまりなかったのです。
米国では、内部被曝の被害は、核兵器関連だけでなく、スリーマイル島の原発事故でもおきました。
・ペトカウの発見
・重要なのはアブラハム・ペトカウ(カナダ)の1972年の発見です。ペトカウは放射線で、細胞膜が破壊できるのかを実験していました。牛の脳細胞で実験していましたが、高線量を瞬時に照射するのでは、なかなか細胞膜は破壊されないのです。
ところが誤って、試料を低線量の溶液に落としたところ、細胞膜は低線量で破壊されました。微量の放射線、低線量なら細胞膜は容易に破壊できるのです。しかも、照射が長時間になればなるほど、細胞膜には穴があきやすくなります。
・放射線の安全値の問題
・発電所所長は、医学には素人です。8~30年の潜伏期間を無視してよく「人体への影響はない」などと、翌日に言えたものだと思います。
・劣化ウラン弾
・ハンフォードの健康被害
・乳ガンはなぜ増えたか
・原発そのものへの疑問
・やがて日本は核武装か
・次世代のために学んで欲しい
・でもわたくしは、放射線と人体の関係を「研究する」という意味では、専門家ではありません。わたくしはあくまでも原子力関係の専門家であり、その仕事をするに必要なものとして放射線取扱主任者の試験を受けたのです。
・放射線医学もしくは放射線防護の学会や研究会は多くあります。
できるだけ早く臨時大会を開き、「確率論的に患者が出るということを否定する」のか、もしくは「従来の立場を貫く」のか、その理由は何か、それを社会に発信しなければなりません。
● monoコメ:このデータから単純計算で推測すると、100ミリシーベルトを上限とする被爆によるガンの発症数は、1万人に対しては、40年間の内に29人にガンが発症するということになる。
宮城県235万人・茨城県297万人・福島県203万人で、計735万人として、
29×735=21315人
これに千葉県622万人を加えると、計1357万人
29×1357=39353人
さらに埼玉県719万人を加えると、計2076万人
29×2076=60204人
そして東京都1316万人を加えると、計3392万人
29×3392=98368人
これはすべての人が100ミリシーベルトを上限として被爆した場合の単純計算です。
さて、これを全く安全な数字とみるかどうか、それはあなたの判断に任せます。
放射線被爆に関して、これ以下の被爆なら絶対安全(ガンリスクはゼロ%)という閾値(しいきち)はなく、少量の被爆でもリスクは直線的に比例する(1Sv当たり4%とか5%とか言われている)、といういうのが国際的なコンセンサスだと、私は認識している。
テレビ学者たちの、100ミリシーベルトがいかにも(リスクゼロ%の)閾値であるかのようなもの言いは欺瞞である。
必読!
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放射線による内部被ばくについて:津田敏秀・岡山大教授(2011.3.21) 「サイエンス・メディア・センター(SMC-japan)」より
記事保護
・Q. 「内部被ばく」とは何ですか?
・Q. いま「ただちに影響がない」とされている放射線量でも、放出された放射性物質で汚染された水や食べ物を摂取したら、内部被ばくするのではないかと思います。大丈夫なのでしょうか?
・Q. 報道されているのは放射線量ばかりです。しかし例え放射線量は低くても、少量でも放射性物質を吸い込めば、内部被ばくしてしまうのではないでしょうか?
・Q. 福島では連日150 μSv/hなどという数字が報道されています。これですと、数時間で一般人の年間許容量とされている1mSvを超えてしまうのではないでしょうか。たとえばこの数値は、がんなどのリスクをどの程度高めるのでしょうか。
・Q. 内部被ばくすると、がんなどの病気になる確率はどのようなものでしょうか?これまでの疫学研究の成果を教えて下さい。
・Q. このままの状態が続けば、あるいはさらに状況が悪くなれば、将来、関東一円ではがんになる人が増えるなどの長期的な影響が予想されますが、そうした人々の健康を国が補償していくことはできるのでしょうか?(がんになっても、因果関係が認められないのではないでしょうか)
必読!
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放射能漏れに対する個人対策() 「山内正敏@キルナ/スウェーデン 北極圏の自然と生活とオーロラ」より
記事保護
・少々荒っぽいですが、 放射能と風向きの観測値 に基づく行動指針を概算してみました。科学的に厳密な予測は気象シミュレーションや拡散条件など多分野に渡る計算を必要として、短い時間にはとても出来ないので、多少の間違いもあるかも知れませんが、
緊急時ですので概算をここに公表します(3月22日現在)。
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最終更新:2018年09月24日 08:51