長門 「ジョブチェンジする?」
キョン 「長門いきなりなんだ?」
長門 「あなたが今ジョブチェンジできる職業は↓」
・アナル使い
・アナル召還魔導師
・古泉使われ

長門 「ちなみに今の三つをマスターするとけつだけ星人になれる。」
キョン 「そうか・・・おれは別に【長門】「じょぶちぇーーーーんじ!!」
キョン 「ぐわわわわわ」



古泉 「きょんたーーーん?どこにいるの?」
キョン(弟)「古泉おにいちゃん!一緒に遊ぼう!」
古泉 「アナルいっきまーーーす!」

古泉 「あれ?キョンたんがアナルだけは!!って騒がない!むしろうれしそうにしてる!!」



マンコは中だしがある分つかいやすいし
素人から玄人まで幅広く使われている武士の基本武器
対してアナルは見た目なんかはマンコとほとんど変わらねぇが
あえて痔になりやすいように鋭くてぷにぷにがない分
硬度と重量をかなり増加させて
子作りより快感を目的とした
玄人好みのあつかいにくすぎる武器
使いこなせねぇとカップラーメンよりキモイ
ただの鉄クみてぇなもんだってのに
何であのキョンっていうガキは?



「古泉」
「何でしょうか」
「お前世間でガチホモ扱いされてるの知ってるか」
「事実じゃないですか」
「いや…羞恥心とかないのか」
「僕は日頃多くの秘密を抱えていますからね。
その辺はオープンにいかないと」
「ほんとお前あんこだぞ」
「あんこ?あの和菓子の?」
「あぁごめん、うんこだった。普通に間違えた」



この森林地帯にはマニューラとニューラの群れがあってね・・・

古泉 「つまりそいつらのアナルにつっこめばいいのですか?わかりました!」



ハルヒ「あんたのアナルきったないわね…ちゃんと洗ってるの?」
古泉「僕がいっぱい掘ったから…でしょうか」
ハルヒ「あんたのアナル画像をサイトにUPしてホモ野郎を釣ってやるわ!」
キョン「おい、正気か?俺が特定されたらどうなる?頼むからやめてくれ!」
ハルヒ「これは団長の命令よ!穴のひとつやふたつなんてことないでしょ!」
古泉「…」
ハルヒ「さあ撮るわよ!古泉くんそっちをおさえて
古泉「かかったな小物め!!」
ハルヒ「!?動けない!こら!やめなさい!」
古泉「ホモを馬鹿にするとは…許しません」
キョン「さて、これからお仕置きするとしよう」
ハルヒ「今すぐやめなさい!こっちこそ許さないわよ!!」
キョン「穴のひとつやふたつはなんてことないんだろ?遠慮なくいくぜ」
ハルヒ「アナルだけは!!アナルだけは!!」
古泉「もう息子が収まりません…いきますよキョンたん」
ハルヒ・キョン・古泉「アッー!」


~~古泉転校時~~
古泉「さらば、アナルの都、僕は旅立つ」

アナル教徒A「待ってください、教祖様。最後に…最後に一発、アナリズムをしてください」
アナル教徒達『お願いします』

古泉「よかろう、マッガーレ!!」

アナル教徒B「どうかお元気でー!」

古泉「ふふっ、布教活動にいざゆかん!!!」



「さぁキョンたん、もうすぐアナルの時間ですよ」
「そんなことより 保 守 ら な い か 」



キョン「運転手さん、そのバスに俺も乗っけてくれないか、行き先ならどこでもいい」

運転手「すいません、これから幼稚園行くんで…」


キョン「運転手さん、そのタクシーに俺も乗っけてくれないか、行き先ならどこでもいい」

運転手「承知しました」


古泉「待ってたよ、キョンタン」

キョン「ああ、どうやらここにしか俺の居場所はないらしい…」

古泉「ふふふ、ではいきますよ」

キョン「アナルだけに!!アナルだけに!!」



キョン「古泉も部室で昼飯か? まあ俺一人で食べるよりましか。」

古泉「そう言って頂けると嬉しいですね。遠慮なくご一緒させていただきます。」


キョン「古泉、梅干し食わないならくれよ。」

古泉「どうぞどうぞ、僕は酸味が苦手でして。」
――ヒョイ パク
キョン「うお……酸っぺ~!!」(口をすぼめる)

古泉「あああああぁ!! キョン君の口にアナルがぁぁ!!」

――ジィィィ ババッ!!

キョン「ヒイィィ!? なんてもん出してんだテメェ!! イヤァやめて……!! 口だけは!!」

古泉「ハァハァ……!! キョンたんのアナルがこんな近くに……!!」
――ガチャ

長門「……!?」

キョン「あ……」

古泉「あ……」

…………。

長門「病気」


ハルヒ「……」
キョン「なあハルヒ……今日はなにしてるんだ?」
ハルヒ「チャットよチャット、こういうとこからSOS団の事広めないとダメよ」
キョン「ふーん……あ、おまえ……顔文字使う派なんだ……以外だな……」
ハルヒ「ああ、これ?→(*゜∀゜)かわいいでしょ!? オリジナルよオリジナル!」
キョン「オリジナルって……まあたしかにハルヒっぽいってのはあるな……」

古泉「おや、今日は二人でインターネットで……はっ!? 顔文字の横に……アナルがアアアァァァ!?」

――ジィィィ ババッ!! ズリズリ

ハルヒ「あ、古いz……って……ちょ! ちょっとなにしてんのよ!? や、やだ……そんなの出さないで古泉君!!」
キョン「ちょ、おま……なんでチ○ポを画面の顔文字に擦りつけてるをだよ! やめろ正気か!?」
古泉「ハァハァ……おかしいなぁ……このアナル開かないよぅ……ハァハァ……」



長門「病気」



長門「属性情報をブーストに変更」

キョン「なにそれ?」

長門「ホーミングモード」

古泉「キョンたんのアナルに引き寄せられる~!」

キョン「そっちかよ!長門なんでこんな事を…」

長門「…ユニーク」

キョン「そんな…」

古泉「さぁ、突き上げますよ。どうやらブーストのおかげでいつもより激しくできそうですよ」

キョン「アナルだけは!アナルだけは!」

長門「……ユニーク」



古泉「キョンさん…貴方に今だかつてない重大な話しが有る…聞いて頂けませんか?」
キョン「*」
古泉「!?…んっでもぉ~そんな事は今どうでもいいのぉ!!!!!」
キョン「*」
古泉「あひゃぁん…アナルいっきまーす!!!!!」


長門「*」

古泉「貴方に興味など有りません」



ジャニー「You!! やっちゃいなYO!!!」

古泉「ではお言葉に甘えて」

キョン「アナルだけは! アナルだけは!」



「古泉!帰ってきたか!まじごめんな適当な思いつきで消しちゃって」
「いえいえ、僕はSOS団の副団長ですから。ちょっとやそっとじゃ怒りません」
「わーい古泉だー古泉だー」
「さてさっそくですが」
「なな何をするんだ!」

「折角なので再構成時に○○○属性をブースト変更」

「んなことせんでも!あぁっ!あ、あ」
「さぁ、久々に言いたくなってきたでしょう?」
「アナルだけは!アナルだけは!」

「…平和」



「さぁ盛り上がってきたじゃないですか色々な意味で」
「何誤解されるようなこと言ってんだ!んあ、どこさわっ、はぁっ」
「気持ちいいですか?」
「ほわぁ~、えぇよ古泉」

「折角なのでマッサージライセンスを付加」



「ほ~らベタベタですよ色々な意味で」
「もう何でもいいです、古泉らめぇ~」

「おっはー!って、キョンと古泉君何やってんの!?」

「涼宮さんもどうですか?」
「なかなかおいしいぜ」

「ハチミツはあたしも大好きなのよー!」

「…べた」



谷口「昨日の平成教育委員会おもしろかったよな」
キョン「おおそうだよな ガダルクゲホッゲホッァナル・タカがおもしろかったぜ」
ガラララララ 古泉「誰かアナルと言いませんでしたか?」
谷口・国木田「キョンです」
古泉「そうですか やっと僕に興味をもってくれましたか では行きましょう果てしなき愛の道へ」
キョン「アナルだけはアナルだけはアナルd(ry」



キョン「お前か……」
古泉「そ、意外でしょうね?」
キョン「用事は何だ?」
古泉「用事があるのは確かなんですが。テドドンの事、どう思いますか?」
キョン「やれやれ、またアナルか」
古泉「人間は、よくやらなくて後悔するよりやって後悔した方がいいって言いますが、これはどう思います?」
キョン「よく言うかどうかは知らないが、言葉通りの意味だろう」
古泉「じゃあ、例え話なんですが、穴に入りたいんじゃなくて穴に入られたい時、あなたならどうします?」
キョン「何だそりゃ……」
古泉「とりあえず何でもいいから、身近な人間に頼みますよね? どうせ今のままでは何も変わりませんし」
キョン「……いや、しないだろ」
キョン「でも上の方にいる人たちは頭が堅くて付いて行けないんです。このまま手を拱いていたらどんどん悪くなるでしょう。だったら現場の独断で強行に処分方法を決めても良いですよね?」
キョン「何を言おうとしてるんだ……?」
古泉「だから、あなたに発射して、あなたを虜にする!」
キョン「っ!? 冗談は止めろ! マジ危ないって! それが男だろうが女だろうが悲惨な事になる!」
古泉「受けは嫌ですか? そんなに怖いものですか? 僕には受け側の気持ちが分からないんですが」
キョン「いや、もうそれ超能力とか関係ないから! いいからそのテドドンしまえ!」
古泉「それ無理。だって僕はもうあなたにふんもっふ!!」
キョン「ちょ、やめっ、やめろ……アナルだけは!!アナルだけは!!」



キョン「長門、今日は何読んでるんだ?」
長門「これ」
キョン「くそみそテクニック…?」
長門「…」
古泉「やあ、遅れ…アッー!くそみそテクニック!ついにあなたも…では始めましょうか!!」
キョン「何!?おい!やめろ!アナル処女だけは!!アナル処女だけは!!」
古泉「実は僕も……処女なんですよ☆」
キョン「あぁーーー!やめてくれ!助けて!」
長門「狙いどうり…ユニーク」



キョン(このままではアナル処女が……そうだ!!)
キョン「実は今日は下痢気味で…」
古泉「ますますくそみそじゃないですか!!GJキョンたん」

長門「これは想定外…wktk倍増」



ハルヒ「エヴァンゲリオンごっこやるわよー!」
キョン「そうか、じゃあ俺はカヲル役だな。」
ハルヒ「何言ってるのよ!あんたはシンジ役!」
キョン「・・・それはある意味侮辱だぞぉ~ハルヒ~」
長門「・・・ゲンドウ?」
ミクル「なんで私が冬月役なんですかぁ~!」
ハルヒ「うるさい!設定どおりじゃあ楽しくないのよ!んで私は葛城役よ!」
古泉「おやおや、やっぱり私はカオルくんですか。」

キョン「アナルだけは!アナルだけは!」



「ちぃーす」 いつもどうり部室に入るとなぜか誰もいなかった。仕方がない皆が来るまで待つか。
いや・・・このパターンは、前にもあったような気がする。まぁいいか。
いつもの場所に腰掛けるとロッカーからちいさく歌が聞こえてきた。

「・・るる・・るんるん」

この天使のような歌声はどこかで聴いたことがある。しかもちょっと落ち着いた声だ。
忘れもしない朝比奈(大)の声だと。しかも歌声はだんだん大きくなってくる。又、非常事態なのか?

ガチャ!唐突にロッカーが開いた。
「あ・あ・あなるる・あなるんるん」
「へ?」
「キョン君のアナルいただきに来ちゃいました~」
「帰って下さい!うをっ!古泉いつの間にお前までいるんだ!」
「…ユニーク」
「な・長門まで何処から出てきたんだ!いや・・・ぁん・だぁめぇ‥あ・あなるだけは・・ぁん」



みくる「みくるビィィィィィィィィィィィィム」
長門「ぐふっ」
キョン「ながとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
みくる「みくるカッタァァァァァァァァァァァァァァァ」
キョン「ぐふっ ここまでか・・・・」
???「そろそろ僕の登場ですか」
キョン「お前は・・・古泉・・・」
古泉「お痛がすぎてますよ みくるさん」
みくる「うるさい!!みくるビィィィィィィィム」
古泉「マッガーレ」
キョン「ぐふっ こっちに飛ばすな!!」
古泉「先手は打ってあります さぁキョンくん一つになりましょう」
キョン「くそっ!服を剥ぎ取るためにわざと・・・ アナルd(ry」



ハルヒ「キョン!バイトしてきなさい!」
キョン「バイト?何を突然。」
ハルヒ「sos団の活動には資金が必要なのよ。明日までに5万円稼いで来なさい!」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
古泉「すごいじゃないですか。1日で5万円も。」
ハルヒ「凄いわね。本当に1日で稼いでくるとは思わなかったわ」
キョン「・・・お尻痛い・・・男の人怖い・・・・ブルブル」
ハルヒ「!?すでに察しの良いお兄さんは気付きそうだ!」
長門「分からないあなたはそのままのあなたでいて頂きたい。」
古泉「(悔しい・・・でも・・・萌えちゃう・・・ビクビクッ)」



古泉「ハァハァ、キョンたんのアナル臭い♪これ昨日のうんち?きゃあー!」
キョン「アナルだけは!!アナルだけは!!」
古泉「ハァハァ!嫌がられるとますます興奮します!もちろん処女だよね!」
キョン「この野郎!ハルにゃんにあげるために大事にしてたのに!悔しいっ!」
古泉「ヒイヒイ!もうたまりません!僕は我慢しません!!」
キョン「誰か!俺のアナル処女を守ってくれ!!」
みくる「おい古泉!お前の早漏チ○コひねり潰してやろうか!?」
古泉「こんなところに強敵が…しかし僕は負けませんよ!!」
キョン「負けてくれ!頼むから負けて…」
みくる「くらえ!千年殺し!!!」
古泉「アッー!!アッー!!これは耐えられない!!!」バタン…
みくる「キョンくぅん、だいじょうぶですかぁ☆」
キョン「…誰か助けて…」



古泉「キョンタン、アナルギアをしましょう」
キョン「いいぜ」




古泉「アッー!アッー!」
キョン「どうだ古泉?アナルギアの感想を聞かせてくれよ」
古泉「お願い・・・・やめて・・・・止めて」
キョン「ハハハハハ!じゃあ止めてやるよ!」
古泉「ありがとう」
キョン「どういたしまして」



古泉「バンバンバンバン」

ハルヒ「古泉くん、なにやってるの」

古泉「キョンタンのアナルにテドドンを差し込んでいまして」

ハルヒ「あんまり強くすると壊れるわよ」

古泉「御親切にどうも・・・・」

キョン「オチは?」

ハルヒ「ないみたいね」



キョン「おまえ最近生意気になったよな」
ハルヒ「なによ、団長なんだから当たり前でしょ!あんたこそ変よ!」
キョン「そういう所が生意気なんだよ!」ガタン!!
ハルヒ(ビクッ!)
キョン「もうお前には付き合いきれん!!帰る!!」
ハルヒ「待ち…待ってよ…あたし、あんたしか友達いないのに…」
キョン「…」
ハルヒ「今度から真面目にするから…帰らないでよ…」
キョン「わかってくれればいいんだ…俺も怒りすぎた」
ハルヒ「よかった…許してく
キョン「かかったな小物め!」
ハルヒ「この!騙したわね!もう
キョン「罰としてアナルいただきます!!」
ハルヒ「アナル処女だけは!!アナル処女だけは!!」



や……やっちまった……遂に……やっちまった……

確かに俺だって若いから性欲はある……しかしまさかここまでとは……思っていなかった

俺は……いつもウザイあいつを、睡眠薬で眠らせて……今日はだれもいない俺の家まで運んだ……

ベッドに下ろした体はなまめかしく見え、俺の性欲を誘う……俺はハサミでゆっくりとあいつの服を切っていく……

いつになく息がみだれて興奮する……とうとうハサミはパンツにまで及んだ……

切り裂かれた服が散乱するベッドの上、そこにある美しい裸体は俺の息子をいやがおうにも勃起させる……

「さあ、楽しい夜のはじまりだ」俺は呟く……そして俺は俺の息子を古泉のケツにあてがった



「さぁキョンたん巫女服をどうぞ。あぁ大丈夫。犯しはしませんから。キョンくんのためなんですからはやく」

「な、何をいきなり、ふざけてるのか」

「ふざけてはいません。僕は至極真面目です」

「だが──女装なんて──そんな不謹慎なこと」

「不謹慎ではありませんよキョンたん。本邦の歴史に於て女装は何も珍しいことではありません。まず歌舞伎があるでしょう」

「あれが伝統芸能だろう。特殊な例だ。俺はそんなものには興味はない」

「おやおや──」

古泉は呆れたような顔をした

「──キョンたんともあろう人がそのような台詞を言うとは」

「お前のような趣味はないからな」

「ここは部室で今は誰もいません。一般論をいって周りの目を意識する必要はありませんよ」

「な、何をいっている」

古泉は笑った。

「またまた惚けて。キョンたんも人が悪いなあ。キョンたんが日本の文化を知らないなんて思えないですよ。」

何を企んでいるのか──まさか日本文化の説教をしようなんてわけじゃないだろうな。俺だって一日本男児だ。古泉に説教されるまでもない。

「日本の文化ぐらいしってるが──それがどうした」

「そうでしょう──」

古泉はやや身を低くした。

細やかな動作も話法のうちなのだろう。

「雄雄しい男のお手本のごとき戦国乱世の武将達が殊の外男色を好んだことは一般にも善く知られているでしょう。知識階級の先端に位置するような僧侶達もまた破戒と知りつつも稚児美童を大いにこのんだ。
本邦の文化は──少なくとも西欧をはじめとする諸外国と比較するに、驚くほど同性愛に対して寛容でございましょう」

「そ、そうだが俺には関係ない」

こいつは何が云いたいというのだ。これはきっと女装させようとする作戦のうちだろう。

「──た、武田信玄も織田信長もな。そ、そうだったからな」

今更知らないとも違うとも云えないがとにかく自分には関係ない。

何しろ相手の最終的な意図──は掴めるのだが否定したところで相手は例を出してくるのだろう。しかし俺のためとはどういうことだ?

「仰る通りです。さすがはキョンたんだ。一方で、本邦に於いては女装あるいは男装の浸透度も著しく高い。それは芸能に留まらず、宗教礼儀に於いても同じことです。民間信仰でも、いわゆる田遊び御田植神事で男は一様に女装します。
男性が女性に、女性が男性もトランスフォームしてしまう例をわれわれの歴史はたくさん抱え込んでいる」

「歌舞伎もな。宝塚の歌劇団か?あれもそうだしな」

あべこべだが。──気づけばいつのまにか古泉の口車に乗せられている。

古泉は大げさにうなずく。

「ああ──そうですね。いやまさにそうです。異性を演じる歌舞演劇は他国ではなかなか受け入れられないそうです。もっとはるかに抵抗があるようですよ。あれも、思想的にどうであろうと根本的に許容できる土壌があったからこその歌劇団なのでしょう。
あれだけながく続いているということは民衆が欲しているということですね」

さて話の続きですと古泉は云った。

「同性愛と異性装は必ずしも等号で結ばれるものではありませんが、内在する性と身体との間に差異が生じてしまうという意味では無関係とも思えないんです。いずれにしろこの日本という国はそうした人人に対して抵抗の少ない国だったことは間違いない。
勿論日常的なものではないのですが、まぁ僕とキョンたんは別ですね、たとえば他国のように、同性愛者だから排除される、あるいは異性装趣味者だから蔑視さえるということは、少なくとも最近まではなかったのです。
最近ではむしろ海外のほうが同性結婚などが盛んで寛大なように思えますが歴史的にみると日本のほうが深いのですよ」

「日本に差別はなかったのか?」

「そうではないんです。残念ながら本邦に於いても差別のなかった時代というのはない。ただ本邦の場合、装いにおける性の交換に寛容だったというだけのことです。
だから、逆に被差別階層にいたものが社会に組み込んでもらうために異性装をする──ということならあったかもしれない。
キョンたんもSOS団にうまく組み込んでもらうためにはいいかもしれませんね」

「余計なお世話だ」

「まぁ気にせず。そもそも巫女の女装というのは釜祓いという──」

本当なのか。やけに詳しい出典つきでつらつらと語られる。これ以上放っておいたら古泉の口は止まらないだろう。

「分かったわかった。お前はふざけてはいなかったんだろう」

「当然ですよキョンたん」

古泉はあくまでキョンたんとよぶ。

「僕がもしふざけていて、軽い気持ちでいったのであればその場合は面白半分で谷口くんにでも女装してもらったでしょうね。しかし彼では意味がない。SOS団とは関係が浅いんですからね」

そうだとは一概にいえないが被害がまだ軽いほうとはいえるだろう。とりあえず──日本の文化であれば恥じることはないのだろう。どうせ着物だ。男物も女物も大差はない。それで納得させるるしかこの饒舌を止める手はないのだろう。

「とりあえずわかったからその巫女服とやらをだせ」
「さすがキョンたん。理解してくれたんですね」
「話が長すぎるんだよ」
さあこれが例の巫女服です。そういいながら古泉が手渡してきたそれは──
巫女服としての原型はもはやとどめてはいない。ぎりぎりのラインだ。袴など──形容するのもおそろしい。
「な、なんだこれは」
「日本文化ですから」
「アナルだけは!アナルだけは!」


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最終更新:2007年01月12日 01:23