ハルヒ「ちょっとキョン!? 私たちも1000取り合戦に参加するわよ!」

 

キョン「いきなり何を言い出すんだ。と言っても実は2スレだか3スレ前に1回やってるけどな」

 

 

ハルヒ「だからそれは失敗したでしょう? 取れたのは999だし、面白くも何ともないわ」

 

 

キョン「そうか? ぞろ目だしそこそこいいんじゃないのか」

 

 

ハルヒ「あんたって本当にばかねぇ… 狙ってたのは1000なんだから、それ以外は全部ハ・ズ・レ!
    たとえぞろ目だとしてもハズレならハエも寄り付きゃしないわよ!」

 

 

キョン「あー、お前の1000に向けているほとばしる情熱は分かったから、
    1000をとるための具体的な作戦とかはあるのか?
    前回失敗したように、中々1000を取るのは難しいんだぞ?」

 

 

ハルヒ「そんなのあるわけないじゃない」

 

 

キョン「即答かよっ
    しかしだなぁ…」

 

 

ハルヒ「強いて言えば根性かしらねぇ」

 

 

キョン「お前… 根性で1000取りがどうにかなるとでも」

 

 

ハルヒ「思ってるわよ!!」

 

 

キョン「…」

 

 

ハルヒ「と言うわけで張り切って参加しよー!!」

 

 


 

 

新川「ふむ、どうやら彼らも1000採りに参加するらしいですな」

 

 

森「どうするの? 古泉」

 

 

古泉「仕方ありません。こちらも機関の総力を尽くていきますよ。」

 

 


 

 

キョン「と、言うわけでだ」

 

 

ハルヒ「SOS団として1000を頂きにきたわ!! そこ! 道を空けなさい!」

 

 

キョン「ハルヒ、叫ぶだけで1000をもらえるならみんなそうしてるぞ?
    ただでさえ2ちゃんは絶叫系のAAが豊富なんだ。
    いくらお前の絶叫でもフリーザ様の絶叫とかにはあまり効かないんじゃないか」

 

 

ハルヒ「うっさいわねぇ。だから根性だって言ったでしょう。
    こういうのは気合を入れている人の元に幸運が転がり込むように出来ているのよ」

 

 

キョン「はぁ…
    まぁ、あれだ、時間が来たようだぞ」

 

 

ハルヒ「あ! キョン、早く!! 乗り遅れないようにしなさいよ!」

 

 

キョン「はいはい。さて、1000ゲッt」

 

 

ハルヒ「10000ゲットォォ!!」

 

 

 

 

 

キョン「おい、お前桁が一つ多くn」

 

 

 

 

 

ハルヒ「うっさい!! 気合よ! 気合なのよ! 桁が増えるほどの気合なのよ!!」

 

 

キョン「…」

 

 


 

 

ハルヒ「・・・」

 

 

キョン「・・・」

 

 

ハルヒ「・・・」

 

 

キョン「・・・」

 

 

 

 

 

 

ハルヒ「・・・・ちょっと、何か言いなさいよね」

 

 

 

 

 

 

キョン「・・・・トリップ忘れるわレス番間違えるわ1000は取れねぇわで散々だったな」

 

 

ハルヒ「そこまでぼろくそに言わなくてもいいじゃないの! このバカキョン!!」

 

 

キョン「いや、お前が言えって」

 

 

ハルヒ「うっさい! 罰金!! あんたは次回までにジュースをみんなにおごる事! いいわね!?」

 

 

キョン「結局そうなるのか・・・」

 

 


 

 

最近スレが加速していて、どうやら一日に一回ほど
この苦行を行わなければいけない状態になっているらしい。

 

 

そして苦労するのは俺なわけで、その苦労の元凶はと言うと…

 

 

 

ハルヒ「あー、 この!  んあ!? 何でそーなるの!?」

 

 

 

 

パソコンのゲームで遊んでいた。

 

 

 

ハルヒ… 携帯から1000を取れと?

 

 

 

ハルヒ「え? なに? 1000取り? んなもん後にしなさいよ! 今私は忙しいの!!」

 

 

 

 

ゲームで遊ぶ事のどこが忙しいんだ? そもそも1000は待っちゃくれないぞ?
という俺の突っ込みはいつも通りに綺麗さっぱり無視されて、またまたゲームに熱中しだしてしまった。

 

 

 

 

はぁ… 大丈夫かな。今回の1000は。

 

 

 


 

 

ハルヒ「あー、もう! だからなんでそうなるかな!」

 

 

……

 

 

ハルヒ「ちょっと有紀!? これやってみてよ! 絶対に無理なんだから!!」

 

 

長門「やってもかまわない。しかしあなたは後悔する事になる」

 

 

ハルヒ「後悔? ちょっとなによそれ。私は自分が出来ない事を他人がスパーンと簡単にやってのけても
    全然後ろめたい事も何も思わないさっぱりした性格だって有名なのよ?」

 

 

…それは嘘だな。

 

 

長門「そのことが問題なのではない。今はあなたが忘れている事項に問題がある」

 

 

ハルヒ「あたしが忘れている事・・・?」

 

 

うむ。ナイスだ長戸。いや、まぁ、俺としては1000取りなんてやらなくてもいいんだがな?
だがここで1000取りに参加できなかったとしたら後でハルヒに何を言われるかわからんからなぁ。

 

 

キョン「そうだぞハルヒ。お前は1000取りのことを忘れている」

 

 

ハルヒ「1000取り・・・? って、あぁ!! ちょっとあんた今までなんで黙ってたのよ!
    すっかりやり過ごすところだったじゃない!!」

 

 

キョン「いや、俺は言ったぞ。お前がゲームしてるときに何度もな」

 

 

ハルヒ「うっさいわね! 私が聞かなかったんだから言わなかったのと同じ事よ!!
    あぁ、もう時間が無いじゃない! とにかく1000!!」

 

 


 

 

あぁ、まさかこんなに早く1000取れてしまうとはなぁ。
この後の展開をいくつか考えてたのになぁ。

 

 

って、おいおい、古泉の「ハルヒを退屈させないイベント」じゃあるまいし、
ましてや俺はシナリオライターじゃない。何を言ってんだ俺は。

 

 

 

キョン「なぁハルヒ」

 

 

 

ハルヒ「なによ?」

 

 

キョン「1000取れちまったなぁ」

 

 

ハルヒ「そうね。って、なによあんた、もうちょっと喜びなさいよね」

 

 

キョン「そういうお前もあんまり喜んでいるようには見えないぞ?」

 

 

ハルヒ「うっ・・・  ま、まぁ、そうね・・・
    確かにもう1000取りをする必要が無くなって裏寂しくはあるわね・・・」

 

 

やっぱり1000取りは続けないのか。
一度取ったら二度目は意味がないよなぁ。ハルヒの基準で考えれば。

 

 

ハルヒ「ま、とにかく!」

 

 

って、何だその100ワットの笑顔は? さっきまでちょっぴり愁傷な顔じゃなかったか?

 

 

ハルヒ「1000を取ってしまったからには次の目標に進むまでよね!!」

 

 

…そういうことかよ。やれやれ。

 

 


 

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最終更新:2020年03月13日 01:04