突然で何なんだが、どんな大悪人だって、少しくらい善意というものが存在するわけで。
つまり何を言いたいかというと、俺のような、世間一般で言う《盗賊》も善意を持ち合わせている、ということだ。
まあ、何故こんなことを言ったかというと――
「――キョン、キョン。君はきちんと話を聞いていたのかい?」
ん、ああ、聞いてたさ。パッと行ってパッと盗めばいいんだろ。
「……はあ、君に期待した僕が馬鹿だったよ。もう一度だけ言う、今回の作戦は君が大きな比重を占めるているからね――」
佐々木の言うところによると、今回はある王国のお城から盗むらしい。
別に何を盗むかなんて明確に決めているわけじゃない。
こういうのは仕掛けというか何というか、その過程を楽しむものである。
「はあ、そんなこと考えてるのは君だけだよ」
何を言う。きっとルパンだって同じ考えさ。
「もういいよ。とにかく失敗だけはしないでくれ」
「キョンくん、頑張ってくださいね」
天使のようにキラキラした目で見つめてくる朝比奈さん。俺のミジンコ並みのハートが大きく揺さぶられてしまう。いやあ、罪なお方だね。
「わかりました。任せてください。朝比奈さんに似合う宝石でもかっぱらってきますよ」
朝比奈さんは顔を赤らめながら、「ええ、あ、ありがとうございますぅ」と、一言。本当に癒されるね。
「ずるいですよ。あたしと佐々木さんの分も盗ってくるんです」
とは橘。
はいはい、わかったから。
「んん……! もうっ! 非道いのです」
プイッと顔を背けた。
何だか妙に可愛らしく見える。疲れてんのかな、俺。
「悪かったよ。もちろんお前らの分も盗ってくる」
途端に橘の顔が明るくなる。
や、単純なやつだ。まあ、そこが唯一の長所であるがな。
チラッと隣を伺うと、佐々木も喜色満面といった表情。
やれやれ、お前はそういうキャラじゃないだろう。
「よし。今日は解散だ。それではまた、実行の日に」
――ここで、やっと前述に戻るが、今回の盗みから起きた事件でしみじみと思い知ったのさ、俺が筋金入りのお人好しだってな。
時は流れて作戦決行日。
今、俺の目の前には、人、人、人の山。
それもそのはず、今夜はお城で祭りが開かれる。
「じゃあ作戦通りいくよ。みんな、検討を祈る」
佐々木の一声でみんなが散り散りとなった。
正直、俺の出番は祭りが開かれないことにはどうしようもないので、この辺りは割愛させてもらう。
さて、夜。遂に祭りの開催だ。
俺は現在、お城の屋根にいる。
普段ならすぐにバレそうなもんだが、今日に限って言えばそれはない。
何故かって? そりゃあ、メインステージを見てもらったら分かるさ。
「やあ、えい」
佐々木と朝比奈さんによる剣技ショーの真っ最中。
あれを見ようとしない奴は、間違いなくゲイだろう。
現に、周りの男どもの鼻の下はこれ以上無いってくらい伸びきってやがる。まあ、俺にも言えることだが。
「さて、と」
俺もそろそろ動きますか。
予め、部屋を調べてあるため話は早い。
朝比奈さんたちに約束した宝石が眠っていそうな格好の場所、それはお姫様の部屋。
コンコン、と部屋の窓をノックする。
これも調査済みで、ここの姫様は寝るのがすこぶる早いらしく、さらに一度寝たらゴジラが来ても、朝まで起きないそうだ。
「失礼しますよ、と」
簡単に窓を破り、部屋に侵入する。
目的のものは何処にあるのだろうか。ま、じっくり探すとするかね。
……ふーむ、やはり女の子の部屋、いろいろと持て余してしまうものがあるな。
しかし、断じて言うが盗みはしないぞ。ただの変態には成り下がりたくない。
と、そのとき、
「誰?」
心臓が飛び上がりそうになった。
声がした方に首をギリギリと動かし、言葉を発した相手を確認する。顔は暗がりに隠れてよく見えない。
「あなた、誰なの?」
Q.ここはどこだ?
A.言わずもがなお城だ。
Q.誰の部屋にいる?
A.まあ、お姫様の部屋だな。
Q.俺は何をやっている?
A.どう考えても盗み。
Q.姫様は寝てるんじゃなかったのか?
A.知るか。俺が訊きたい。
畜生、ガセネタかよ。ばっちり起きてんじゃねえか。
俺が何か声を発そうとした、そのとき、
「わーーーー」
外から聞こえる大きな歓声。原因は花火。
そして、その花火に照らされて、お姫様の顔がはっきりと映し出される。
「――」
言葉を失う。
整った目鼻。腰まで伸びた長い髪。
全てが、完璧だった。
この世に、こんな美しいものがあるとは。
俺は何秒間彼女に気を取られていただろうか。
気が付いたら、お姫様の顔が目の前に迫っていた。
顔が赤くなってないか心配だ。
「あなた、盗賊ね。最近噂になってる」
嫌な汗が額を流れる。
ズバリ核心をついて来やがった。
「いや、あの」
なんとも情けないね。お姫様の圧力に負けてしどろもどろになる。
そして次の瞬間、俺は耳を疑うような台詞を聞いた。
「まあ、何でもいいわ。あんたにお願いがあるの。あたしを誘拐しなさい!」
と、一括。
お願いじゃなくて、もはや命令なのは気にしないでおくべきか。
しかしまあ、ここまでくると逆に清々しくなる。
それに、な。
今の俺が盗みたいものは、何より、彼女。
「かしこまりました、お姫様」
膝を突いて手を差し出す。
俺に出来る、最高の敬愛の印。
それに対してお姫様は、
「そんなのいいから。さっさとさらう!」
俺の頑張りは呆気なく崩れた。
確かに分不釣応な行動だったけどよ。少しはさあ……
「ほら!」
「え」
「ほーら! さっさとお姫様抱っこしなさい! 今回だけ、特別だからね」
なんとまあ、意地っ張りな姫だこと。しかし、嬉しい。
「分かりました。どうぞ俺の手に」
俺がお姫様を抱っこしたとき、何とタイミングがいいのだろうか、窓の外に見えるは我が飛行船。
『キョンさーん! 早く乗ってくださーい!』
うるせえ、馬鹿女。少し黙ってなさい。
俺はふーっと息を吐き出し、
「姫様、行きますよ。しっかり俺の首につかまっていてください」
窓から思い切って飛び出し、船に乗る。
無事に盗みには成功、かな。
さてま、これからどうなるんだろうね。
一つ言えるのは、まだこんなものは序章にしか過ぎなかった、ということさ。
「ああ、お姫様が……古泉! 」
「何ですか?」
「あんた、早く追いかけなさい」
「いやあ、さすがに無理かと」
「いいから、さっさと行く! あんたも護衛団でしょ」
「うわ、押さないでください。ちょっと、止めて……」
「ほら、そこで飛行船の足につかまる!」
「うわ」
「やれば出来るじゃない。じゃ無事姫様を連れて帰りなさいよ」
「高いです! 高いですって!」
「つべこべ言わない! じゃーねー」
俺が飛行船に入ると、三人の大きな目が俺を捉えた。
「ひええ、キョンくん。どうしてお姫様なんて連れて来ちゃったんですかー。もうだめー」
「むう、キョン。君がそんな大胆な男とは知らなかったよ」
「宝石はー、宝石はどうしたんですかー?」
と、三人娘のお言葉。
みんなそれ相応に見当違いではあるが、最後の奴に至っては論外である。
「何よあんた、なかなかハーレムじゃない。そんなにパッとしない顔なのにね」
姫君も言葉がオキツイ。
しかし、そんなとこもいいんですけどね、俺としては。
決してMではないが。
と、不意に橘が声を上げた。
「わ、わわ」
おい、どうした橘。
「あ、あのー」
さっさと言え。
「燃料切れです」
「は、じゃあお前」
「落ちちゃいますー」
ガコンッという音とともに、飛行船が揺れながら急速に落ち始めた。
「きゃあっ」
と、姫様の叫び声。
俺も叫びたいのは山々なんだが、体裁が保てんので止めるとする。
「俺にしっかりつかまって、絶対離しちゃだめですよ」
首が取れちゃうんじゃないかってくらい、首を振っている。こういうときは、素直で何より。
お姫様の頭を傷つけないようにしっかりと抱える。
飛行船が地面にぶつかった衝撃を感じた。
激しい音と一緒に、俺の意識は消失する――
「――――――」
誰だ。俺を呼ぶのは……
「――――いよ」
うるさいな。
「いい加減、起きなさいよ!!」
「うわ」
目を開けると、部屋で接近した以上にお姫様の顔が近くにあった。
う、やべ、顔が赤くなるのが自分でもわかる。
「どうしたの。顔、赤いわよ」
「いや、何でもないんです。本当に」
急いで離れる。
ミトコンドリア並みの意気地のなさ。
「やあキョン。やっとお目覚めか」
「みんな、無事なのか」
「そうだね。少々傷は負ったが、別に支障はないさ。森の上に不時着できたのも幸いだったよ」
そういや、森の中だからなのか、やけに暗い。
辺りをよく見渡すと、俺以外の面々は起きているようで……あれ、誰?
「ああ、彼か。彼は」
「古泉一樹です。以後お見知り置きを」
古泉と名乗る男は、随分とやつれた顔で俺に握手を求めてきた。
こいつはいったい何なんだろうか。
「古泉くんはね、うちの護衛団の一人なの凄腕の」
と、お姫様に教えてもらった。
何だ、つまり姫君を取り戻しにきたってのか。絶対に渡さねえぞ。
「ええ、初めはそのつもりだったんですが」
ですが?
「姫様の表情を見ていたら連れ戻す気も無くしてしまいましてね」
「姫様の表情、だと」
チラリとお姫様の方を見る。
うむ、可愛い……じゃなくて、むむ、あう、うわ、ああ。
「どうしたんですか? そんなに悶えて」
「……いや、何でもない」
一度落ち着きを取り戻し、改めて伺う。
もうみんなと仲良くなったようで、楽しそうだ。
確かにあんな楽しそうにしている姫を連れて帰るのは忍びないな。
「しかし」
「何だよ」
「あなたはどうして姫様を誘拐なされたんですか。さすがにベタに身の代金とかはないでしょうが」
「俺も知らんよ。頼まれただけだからな」
古泉は、「ほう」と残し思慮深げに考え込む体制へと移行した。
何を考えているかは知らんが、まだ手は出してないからな。
どのくらい時間がたっただろうか。
今日はここで野宿かな、なんて想いに馳っていると、
「最後に一つだけ、よろしいですか」
いい加減にしろ。俺だって疲れてんだ。
「それは失礼。ですがこれだけは訊かせてください。あなたは、どうして姫様の助頼をすんなりとお受けになったのですか? 別に、断っても良かったでしょう」
こいつは、わかってて訊いてやがるな。くそ、ニヤケ面が気持ち悪い。
このまま素直にぶちまけるのは癪に触る。
「拒否権を発動する。パス一だ」
俺の言葉を聞いて、一段とニヤニヤとする鎧兜を被ったキザ野郎。
「ほほう、それは僕の考え通り、ということでよろしいですか?」
「勝手にしろ」
ここまで話し終わったとき、太陽のごとき笑顔を振りまきながら、
「二人ともー、ご飯食べるわよー」
と、お姫様が手を振っていた。
「さて、行きましょうか」
俺が、ああ、と答える暇もなく、突然地面が揺れた。しかも、並みの振動ではない。
「みんな、固まれ!」
……地震か……いや、違う。これは――
耳をつぐみたくなるようなうなり声を上げ、奇怪な形の生物が姿を現した。
大きさは古泉の身長をもってしても三倍以上はある。無駄なでかさだ。
「……気持ち悪い」
全く持ってその通りです、お姫様。
朝比奈さんは既に気絶していらっしゃる。
その姿も麗しいが、今は微睡んでる場合ではないな。
「おい古泉、朝比奈さんを頼むぞ。佐々木と橘はお姫様を」
「何よ。あんたが運んでくれるんじゃないの」
ええ、そうしたいのは山々なんですが、
「俺は、あいつを食い止めなきゃなりませんから」
「あんた馬鹿じゃないの? あんなのにあんた一人で勝てるわけないじゃない!」
「やってみなきゃわかりませんよ。二人とも、早くお姫様を」
古泉は既に朝比奈さんを背負って準備ができている。
後は姫君だけだ。
俺が佐々木の方にアイコンタクトを送ると、佐々木は何かを決心したような目をして、
「橘さん、お姫様をお願い。僕もここに残る」
違う。そうじゃねえ、佐々木。
「馬鹿、それじゃあ俺がいる意味が」
「水くさいな、君と僕との仲だろう」
どうやら、佐々木には全てバレていたようだ。
実際、こんなやつに勝てる気なんかしない。死ぬ気だった。
「橘さん、早く」
「は、はい!」
橘に無理矢理お姫様を引っ張らせ、何とか逃げ出させる。
「あんたら、絶対死ぬんじゃないわよ!死んだら死刑だから!」
ドップラー効果を残しながら、姫様の矛盾だらけの声が伝わってきた。
大丈夫ですよ、佐々木まで残ったんだ。こうなりゃ何があっても死ぬわけにはいかない。
腰に差してあるダガーを引っこ抜く。
「キョン、いくよ」
佐々木の声を合図に、化け物に襲いかかる。
佐々木の的確な指示もあり、見る見るうちに相手から生えていた触手のようなものを切り落としていった。
なんだ、もう少しで倒せそうじゃないか。
「……駄目だ」
「佐々木?」
駄目だって? 今の状況を見て、駄目なんてネガティブななことを言う奴はいないと思うが。
「キョン、逃げよう。これだけ足止めできたらもう充分だ」
何言ってやがる。あとちょっとで倒せるだろ。
俺が佐々木の声を無視して、化け物の方へ走っていった、そのとき、
「う」
切り落としたはずの触手がいつの間にか生え替わっていた。
いや、それだけじゃない。
その触手が触れたところが、石化している。
「キョン、逃げろ!」
間一髪、佐々木が俺に飛びついてきた。
ギリギリのところでかわしたものの、一気に形勢逆転である。
「なあ、キョン」
佐々木が急に話しかけてきた。
緊張感など何もないような声で。
「君は逃げろ」
何言ってんのかね、こいつは。
「このままじゃ、二人ともやられるだけだ」
「論外だ。話にならん」
当たり前だ。
元々俺は死ぬ気でここにいる。
そんなことするくらいなら、佐々木だけ逃がした方がましだ。
「それは、無理と言うものだよ。右足がまともに言うことを聞いてくれないんだ」
見ると、佐々木の足からは出血多量になるんじゃないかと思うくらい、血が流れていた。
「お前、それさっき俺を助けたとき……」
不意に、頭がクラクラしてきた。
どうやら、佐々木が俺の頭を殴ったらしい。
めちゃくちゃ痛いぞ。
「キョン、ごめんね。でも、こうでもしないと君は聞かないだろう」
「……お前、何を……」
そこまで言葉を発し、俺は本日二回目となる意識の喪失をした。
――眩しい。
ここは、どこだ。
「キョンくん、やっと起きたんですね」
朝比奈さん?
気付くと、俺は森の外にいた。
太陽もすっかり昇っている。
「朝比奈さん……」
「あ、まだあんまり喋らないで。さっき血も止まったばっかりだから」
違うんだ、俺の血なんて関係ない。
「佐々木、佐々木はどうしたんですか!?」
途端に、朝比奈さんの顔が暗くなる。
血の気が引いた。
痛む体を無理に動かし、森の方へと走る。
「何だよ、これ……」
森の奥深く、昨日俺たちが戦った場所。
そこは、覆われるように石となっていた。
「くそ、佐々木!!」
石を何度も殴る。
殴った場所がどんどん変色していった。
あのとき、あのとき俺が佐々木の言葉に従っていれば、佐々木は、佐々木は……
「あんた何やってんのよ! 止めなさい!!」
誰かの声がする。
しかし殴るのを止めない。
「俺が、佐々木を殺したんだ……」
そう呟いたとき、森に小気味のよい音が鳴り響いた。
徐々に頬が熱くなってくる。
「泣き言ばっかり言うな! あんたがしっかりしないで、誰が佐々木さんを助けるのよ!!」
「佐々木を、助ける?」
「そうよ、佐々木さんは石にされただけ! まだ生きてるの!!」
佐々木が、生きてる……。
腰が抜けたように、その場にしゃがみ込んだ。
「じゃあ、石化を解いてくれる人を探さないと」
「みんな最初からそのつもりよ。そんなにテンパってるのはあんただけ。しゃんとしなさい、しゃんと!」
どうやら、俺は軽い醜態を演じていたらしい。
「ありがとうございます、お姫様」
思わず俺は、お姫様の手を握りながら、そう言ってしまった。
「な、何であたしにお礼言ってんのよ!」
「いや、何となくですかね」
お姫様は、むーっといった表情をして、手を出してきた。
はて、これはどういうことだろうか。
とりあえずつかんでみる。おお、柔らかい。
「つかむんじゃない! あんたの腰にぶら下がってる、それ、貸しなさい」
ダガーを? 一体何に使うんだろうか。
お姫様はダガーを受けとると、おもむろに腰まである長い毛を切り始めた。
「何やってるんですか」
「邪魔」
邪魔って、女の子は髪が命じゃないんですか。
「古くさい考えしてんじゃないわよ」
そう言うと同時に、髪を肩の長さにまで切り終えた。
口には出さないが、ちょっと残念だ。
「ありがと、これ返すわ」
「どういたしまして」
「それ!」
またしても、代名詞。
しかも俺を指さしている。
「今度は、俺がほしいんですか」
「ちがーう!」
「冗談です」
そんな夢のような展開あるはずがない。
あったら、思わず飛び跳ねるね。
「くーち」
「口?」
「き き か た」
「効き方?」
「どうして、そんなに他人行儀っぽいのよ」
そんなこと言ってもな。
お姫様相手に馴れ馴れしい口の効き方なんぞ出来ん。
「あたしが許可するからいいの」
姫様がキラキラした目で見つめてくる。
こんな目で見られると断れるはずもなく、
「…………わかったよ、姫」
「な ま え も」
「……ハルヒ」
「よろしい!」
ハルヒは太陽系を全部背負ったような笑顔を向けている。
正直、ハルヒに救われた。
ハルヒがいなかったら、佐々木のことで押しつぶされていただろうな。
「さ、行くわよ! 少しでも早く佐々木さんを助けなきゃ」
俺の腕をつかみ、無理矢理引っ張る。
その手を振り解き、改めてハルヒの手をギュッと握り締める。
今は、この手だけは、離したくない。
「な、あんた……もう、いいわ。好きにしなさい」
「ありがとな、ハルヒ」
佐々木、俺のせいでごめん。
でも、待っててくれ、すぐに元に戻してやるからな。