校長「おめでとう、岡部くん。キミに昇級通知がきているよ」
岡部「ありがとうございます! ついに俺も、給与の号級が上がったか。長く苦しい道のりだった……」


校長「何かおいしい物でも食べて、英気を養いたまえ」
岡部「ええ。実はもうすぐ、結婚記念日なんですよ。だから、いっちょ妻と一緒にパーっとやろうかと思ってるんです」

 

岡部「あっはっはっは」

 

古泉「それは良いことを聞きました」
長門「………そう」


古泉「盛り上がり中、失礼いたしますよ」

岡部「なんだ、古泉と長門じゃないか。どうかしたのか?」

古泉「申し遅れました。僕には今、こういう肩書きがありまして」

岡部「お前名刺なんて持ってるのか。ん? 総合プランナー?」

古泉「はい。ただいま古泉一樹、長門有希は総合プランナーとして、様々な祝い事をトータルプロデュースさせていただいおります」


岡部「そうなのか。最近は、こういう遊びが流行っているのか」
長門「………遊びじゃない」

古泉「プランナー古泉とお呼びください」

 

 

古泉「岡部先生、まずは昇級おめでとうございます。これも日々のたゆまぬ努力と、汗と涙の結晶ですね」
岡部「ああ。ありがとう。そう言ってもらえると、嬉しいよ」
古泉「そして、結婚記念日も近いということで。併わせておめでとうございます。まことに結構なことかと」
岡部「照れるなぁ。まあ、俺ももうそういう年だってことだよ」

 

古泉「そこでですね。僕と長門有希、総合プランナーがですね。総力を挙げて岡部教諭の昇級&結婚記念をお祝いしたいと思っている所存なのです」
長門「………ゴーサインさえいただければ、後はもう坂道を転がり落ちるよりも簡単にことが進む手はずになっている」
岡部「そ、そうなのか? なんだ? クラスのみんなでお祝いでもしてくれるのか?」
古泉「そうですとも。ここで、我が総合プランナーより、このような企画を提案させていただきます」

 

古泉「岡部教諭昇給&結婚記念日を囲む会 ~熱血人情教師、全力で生き抜いた教壇と愛~」

 

岡部「凝った題名だな。で、なにをするんだ?」

古泉「市民体育館を借り切って、関係者を集めて大々的に祝いをするのです」
岡部「おいおい。それはちょっと大仰すぎないか? まあ、人生に一度くらいはそんな派手な結婚記念日があってもいいかも知れないが、この年でそれはちょっとな……」
長門「………まあそう言わず」

 

古泉「まず、岡部先生の昇給の発令通知書を拡大コピーした物を、垂れ幕と一緒に壇上に張り出します」
岡部「ちょwww公文書をなんと心得るwwww」
古泉「その後、先生が教職に就く前の、現在の奥様との出会いから再現VTRを使って流しつつ始めます」


長門「………まず二人の出会いから始める。二人の馴れ初めは……手元の資料によると、友人の結婚式の二次会で意気投合したから、とある」
岡部「ちょっと待て。なぜそんなことを知っている」

古泉「結婚式の二次会での縁ですか。年代を問わず、典型的な出会いの事例ですね」
長門「………その後、岡部教諭が奥さんを誘い、二人で店を変えて飲みなおし、近くのホテルへ直行、となっています」
岡部「なんの資料だよ、それ!?」

長門「………しかしホテルの部屋に入るなり一気に緊張した岡部教諭は、なにも出来ずにシャワーを浴びて家に帰った」
古泉「それはそれは。残念でしたね。ガチガチに緊張してゴーホームしてしまったのですか。別の場所もガチガチになっていたんでしょうに。はっはっは」
長門「………いざというところで及び腰」
岡部「だから何でそんなこと知ってるんだよ!?」

 

岡部「ちょっと待て。再現VTRでそこまで再現してるのか!?」
古泉「ハイクオリティが我々のモットーですから。当然、ハイレベルな映像をご用意させていただいておりますので、ご心配なく」
岡部「やめろよ、おい!」

 

古泉「大丈夫ですよ。誰に見せても心残りのないような、完璧な再現ぶりになっております」
岡部「映像のレベルとかクオリティじゃなくて、再現する内容が恥ずかしいからやめろって言ってるんだよ!」
古泉「まあまあ。若かりし日の過ちは、誰にでもあるものです。甘酸っぱい思い出として笑い飛ばしてください」
岡部「俺の半分しか生きていないお前からそんな説教をされるとは思わなかった」

古泉「岡部先生と奥さん役の田丸兄弟も、かなりノリノリで演技されてましたし。非の打ち所のない出来にしあがっておりますよ」
長門「………これは期待せざるをえない」
岡部「誰だよ、田丸兄弟って!? しかも妻役が男!?」

 

長門「………さらに資料によれば当時、岡部教諭はハンドボールのハの字も知らなかったが、現在の奥さんがハンドボール好きだった影響でハンドボールに目覚めることとなった」
古泉「おやおや。そうだったのですか。でもよくあることですよ。全然サッカーやバレーに興味のなかった女性がつきあい始めた男性の影響で大のスポーツファンになるということもあるじゃないですか」
岡部「やめろお! そんなことをVTRで流された日には、俺のハンドボール第一人者としての栄光に瑕がつくことに!」

古泉「ふむ。しかし、このままではありがちな、ただのつまらない三流ドラマみたいになってしまいますね」
長門「………つねに一流品のみを提供する我々にとっては、看過できないこと」
古泉「間男を登場させるというのはどうだろう」
長門「………いいね。物語に緊張感がうまれて、全体が引き締まると思われる」

 

古泉「当然、最後は岡部教諭と間男がハンドボールで対決し、勝利した後、奥さんとのゴールインでハッピーエンド」
長門「………素晴らしい。いただきです。殴った蹴ったで女性を賭けるなど、前世紀の暴力的な展開が苦手な視聴者にも安心してお勧めできる爽やかな内容」
古泉「早速、新川さんに連絡しておきます」

岡部「お前ら、再現VTRで事実を再現する気がまったくないだろう」

 

古泉「そして最後には、再現VTRに出演した役者たちが舞台袖から出てきて、紙ふぶきをまきながら 『給料UP! 結婚記念日! SAY,YO!』 と連発しながら会場内をところ狭しと駆け回ります」
長門「………キャンディーのつかみ取りも定番イベント。外せないかと」
古泉「では、キャンディーのぶつけあいを行いましょう。ジョークパーティーではよくパイを投げあったりするものですが、飴というのは新しいでしょう。そして年の数だけ飴を食べるのです」
長門「………斬新なイベントを節分という年中行事と融合させることにより、誰にでも馴染ませることを可能にしようという狙い。さすがはプランナー」

 

岡部「もういいから帰れ」
古泉「はっはっは。なにをおっしゃられます」
長門「………全ての準備は完了済み。あとは岡部教諭とその妻が会場に移動するのみ」
古泉「ささ。どうぞこちらへ」

岡部「ちょ、ひっぱるなよ。なんだよ、どこへ行くんだよ!?」
古泉「どこって。イヤだなあ。言ったじゃないですか。市民体育館ですよ。すでに会場準備もギャラリー来賓も収容済みですよ」
岡部「待て! 待てよ! 本気なのか!?」
長門「………我々は、冗談など言わない」

古泉「ささ。参りましょう、岡部先生。あなたのかわいい教え子たちも、首を長くして待っていますよ」


岡部「や、やめろ! 待て! 離せ!」

 

岡部「離せええええ! 俺を帰してくれええええええ!!」

 

 

~~~~~

 

 

 

みくる「や、やった……。ついにやりました!」


みくる「ボトルキャップフィギュアの超々レアアイテム、シークレットフィギュアが出ました!」


みくる「やったあ、やったあ! うふふ。これでコレクションのお経フィギュア全8種類がコンプリートできました!」

 

みくる「今日はいい日になりそう。うふふふふ」

 

古泉「お経フィギュアコンプリート、まことにおめでとうございます」
長門「………おめでたいこと」

みくる「あ、古泉くんに長門さん。こんにちは」


古泉「人気のボトルキャップフィギュア、お経シリーズの中でもシークレットである 「大般涅槃経」 はレア中のレアですからね。今日の朝比奈さんは非常にラッキーだといえるでしょう」
長門「………今日と言う日は、記念に残る一日となるはず」
みくる「ですよね~。早く帰って、8種のお経を並べて飾ろうっと!」

古泉「実はですね。今日はそんな朝比奈さんに、更にラッキーなお知らせがあるのですよ」
みくる「ラッキーなお話?」


古泉「はい。まずは、これをお受け取りください」
みくる「これって、名刺? 古泉くん、名刺とか持ってるんだ」

みくる「総合プランナー……?」
古泉「はい。実は僕と長門さんはトータルプランナーを生業としておりまして」
長門「………冠婚葬祭から年中行事、家族の記念日にいたるまで様々な祝い事を祝福するため、企画立案を提供する。それが我々、総合プランナー」
みくる「……はあ。そうなんですか」

 

古泉「本日は朝比奈さんが超レアな人気ボトルキャップフィギュアを当てられたと聞き及び、祝福に参上いたしました」
長門「………ボトルのふたを開いた瞬間に出遭ったこの感動。素晴らしい思い出としてあなたの心に刻んでみませんか」
みくる「何のことかよく分かりませんが、そこまで大げさなことじゃないと思うのですけど……」


古泉「甘い! 甘いですよ、朝比奈さん!」
みくる「ひぅ!? あ、あまいんですか?」

古泉「生き馬の目を抜くこの今のご時勢。毎日のあわただしさの中で疲弊し、大した刺激も感慨なく日々を怠惰に、そして平々凡々と送り無気力になっていく人のなんと多いことか」
長門「………そんな無気力社会に溶け込まない方法はただ一つ。一人ひとりが日々の出来事に対し、意識して喜怒哀楽を表現すること。つまり、生を積極的に実感すること」
古泉「しかし一口にそう言っても、それは容易なことではない。人は皆、同じことを繰り返すだけの毎日に毒され盲目的になってしまうもの」

古泉「だからこそ! そんな現代人に生きていることの喜び、大切さを実感するお手伝いをしてあげる必要があるのです!」
長門「………人が人として、人らしく生きていける方策を提供する。それが我々の理念であり、ポリシー」
みくる「な、なんだかよく分かりませんが、分かったような気がします。つまり、小さな喜びを大きく盛り上げちゃおう、ということですか?」
古泉「端的に申し上げればそういうことです」

 

みくる「ふーん。そう考えると、ちょっと面白そうですね。それで、古泉くんたちは私にどんな企画を提供してくれるんですか?」
古泉「よくぞ聞いてくれました。今回我々がご提供させていただくプランは、こちらでございます。予定表をどうぞご覧ください」

 


みくる「ええと。まず、○×ホテルのホールを借り切ってお経フィギュアコンプリートパーティを開催……って、ええ!? パパ、パーティ!?」
古泉「そうです。パーティです」

 

古泉「お客様は皆さん最初驚かれるのですが、パーティは基本ですよ。大仰と思われるかも知れませんが、一人の喜びを大勢で共有すること、が退屈な日々に彩を添える大きな手段となるのですよ」
みくる「そうじゃなくて! ○×ホテルって言ったら、皇族も宿泊されるという、あの超一流ホテルですか!?」
古泉「ご不満ですか? すいません、移動可能な範囲で今回のパーティを執り行える、それ相応のレベルの会場はこのホテルだけだったのですよ。本当はもっと豪華な会場をおさえたかったのですが……。力及ばず、申し訳ありません」
みくる「たかがお経フィギュアのためにそんな……」

 

みくる「次は……朝比奈みくるの紹介? わ、私の紹介ですか!?」
古泉「朝比奈さんが主役のパーティなのですから、当然ではありませんか。来賓の皆様に朝比奈みくるという人物を深く理解していただき、よりシンパシーを感じてもらうために重要なイベントです」
みくる「なんだか恥ずかしいな……。私が自己紹介するんですか? 名前とか、通っている学校とか」
古泉「表層的な話をしても共感は得られません。もっと深い部分にある、朝比奈さんの人となりを感じてもらえるエピソードなどを紹介していきたいと思っております」


みくる「私のエピソード? ま、まさか未来からきた未来人だなんて言いませんよね?」
古泉「はっはっは。そこまで率直な紹介はしませんよ。あくまで、朝比奈さんの人物に関するような話だけです。長門さん、どのようなエピソードが用意できていますか?」


長門「………手元も資料によれば、朝比奈みくるは某ゲームセンターにて、3日前にクレーンキャッチャーでピカチュウのぬいぐるみを獲得したとある」
みくる「それが私の人となりを表すエピソードなんですか?」
長門「………そのぬいぐるみにネズミつながりでミッキーと名前をつけようとするが、著作権問題等で夢の国から告発されたら怖いと怯え、しぶしぶミッチーと命名した」
古泉「なるほど。朝比奈さんのしょうs……いえ、奥ゆかしい性格が垣間見える大変ほほえましいエピソードですね」
みくる「なな、なんでそんなこと知ってるんですかぁ!?」

 

長門「………さらに手元の資料によれば、ミッチーって朝比奈みちるのニックネームみたい、と笑い話でSOS団の雑用係の彼に話すも、80年代ロボットアニメのヒロインみたいな名前ですねと切り返され軽くへこんだ、ともある」
古泉「なるほど。未来人のセンスは、歴史が一周回って80年代テイストになってしまっていたのですね」
みくる「だから、なんでそんなことまで知ってるんですか!?」

 

 

古泉「その後、朝比奈さんの紹介が終わりましたら、次はいよいよお経フィギュアシリーズに関する朝比奈さんの紹介です」
長門「………プロジェクターで感動の映像を次々と映し出し、朝比奈みくるのお経シリーズに対する愛情の深さをアピールするコーナー」


古泉「まず、これが最初に紹介する写真です。朝比奈さんが大般涅槃経を当てた瞬間の写真です」
長門「………朝比奈みくるがいい年してボトルキャップを片手に喜び勇んでいる1コマ。コレクションコンプリートが完成した瞬間」
みくる「きゃあああ! 目が半開きじゃないですか! 薄目の私がフィギュア持って笑ってるって、自分で言うのもなんですがかなり怖いですよ!」
古泉「あいたたた。すいません。どうやらシャッターミスのようですね。失礼しました」
長門「………しかし決定的瞬間の写真はこれ1枚しかないから、これで行かざるをえない」
みくる「ややややめてくださいよ! こんなの堂々とプロジェクターで映し出された日には、私もう表通りを歩けません!」
古泉「しかしこの写真は使いたいですね。うーむ……。じゃあ、こうしましょう。1秒だけ映すということで」
みくる「余計に怖いですよぅ!」

 

長門「………次に、朝比奈みくるの自室に飾ってある7種のお経フィギュアの写真。後はシークレットさえ揃えばコンプリート、ということをアピールする写真」
古泉「朝比奈さんの部屋は乙女チックで、どこか西洋的なフロアルームなんですね」
みくる「いつの間に私の部屋に……」
長門「………こんな欧風な一室にお経フィギュアが並べられていては違和感がある。今すぐ和風に改修するべき」
みくる「無茶言わないでくださいよ。お経フィギュアのためだけに部屋の改修なんてできるわけないじゃないですか」
古泉「心配無用ですよ。機関のCG技術で、後ろの壁に空海とその弟子が読経している墨絵を合成しますから」
長門「………さすがプランナー。その案、いただきます」
みくる「私の部屋を勝手に仏教チックに改変しないでくださぁい!」

 


みくる「もういいです! もう結構ですから、帰ってください! パーティなんか開かなくても、私はひとりでコレクションを並べて満足してますから!」
古泉「まあまあ。そう言わず」
みくる「さっきから聞いていれば、最初から最後まで私が恥をさらすためだけに催すイベントみたいじゃないですか」
長門「………そんなことはない。あなたにとってこれは、損にはならない話だと思う。このパーティに成功すればあなたの知名度はウナギ昇り」
みくる「そんな知名度いりませぇん!!」

 

古泉「まあまあそう言わず。確かにここまでは朝比奈さんが照れてしまうような部分もあったかもしれません」
みくる「照れてしまう部分があったかもというか、恥部100%じゃないですか」
古泉「しかしですね。こういうコメディな部分があった方が来賓からの受けは良いのですよ。笑いがとれれば、みんな朝比奈さんに好印象を持ってくれますから」
みくる「だから、どうして長門さんも古泉くんも私にそっち方面の名声を与えようとしてるんですか!?」
古泉「まあまあまあ、しばし。しばし落ち着いてください。確かに冷静に考えてみれば、恥ずかしがりやの朝比奈さんにとっては赤面してしまうような部分も、一部あるやもしれませんね」
みくる「だから一部分じゃなくて、全部ダメなんですよ」


古泉「でもですね。最後にはちゃんと、感動のシリアスシーンをご用意しているんですよ。このイベントひとつで、全てのマイナス面もプラスに転じてしまうという奇跡のハイクオリティな演出が待っているんです」
みくる「……あまり聞きたくありませんが……何なんですか?」

 

古泉「僕の知人の住職に来てもらい、実物のお経を朝比奈さんに贈呈するという涙涙の感動の授与式です。どうです? すごいでしょう」
みくる「いりませんよ! お経は小さいボトルキャップのサイズだからかわいくていいんじゃないですか! 本物のお経をもらってどうしろと!?」
長門「………そこは元書道部員の腕の見せ所。心を落ち着け写経すれば、精神修養にもなって心豊かになれること請け合い」
みくる「そこまで頑張り屋さんを強調しなくてもいいですよ!」

 

古泉「そして最後には朝比奈さんを中心に、来客全員が集まって記念撮影を行います」
長門「………背後の壁に、人の顔に見えるシミをCGで合成して完成。サービス満点。きっと最高の思い出になる」
みくる「なりませんよ! 最初からワケ分からないことばかりだったけど、最後の合成写真が一番ワケ分かりませんよ! なんでわざわざ心霊写真を偽造する必要があるんですか!?」
古泉「だから、一生ものの思い出のためですよ」
みくる「一生消えない心の傷になっちゃいますよ! もういいですから、本当に帰ってください! さようなら!」

 

 

 

 

長門「…………」
古泉「…………」
長門「………追い返されてしまった」
古泉「……売り込みは失敗でしたね。非常に残念です」


古泉「プランナー古泉では、あなたからのご依頼を大募集中! 僕、古泉一樹と長門有希に祝福してもらいたい方は、是非ご連絡ください」
長門「………あて先はこちら」

 

古泉「それでは、またお会いしましょう!」
長門「………よいお年を」

 

 

 ~おしまい~

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最終更新:2020年03月11日 00:37