長門「鯛を買ってきた、格安10円」
ハルヒ「へえスゴイお得じゃないの!さすが有希ね!」
長門「照れ、照れ///」

キョン「ちょっと待て、鯛が10円ておかしいだろ」
古泉「きっと値切ったんでしょう、そう考えるとうなずけます」
キョン「アホ、うなずけるか!」
みくる「えっ鰻の漬物がどうしましゅた?」
キョン・古泉「(;^ω^)」

長門「私が刺身にする」
ハルヒ「楽しみね」
キョン「良く見りゃ腐ってるぞ、腹壊しそうだな…」

長門「切った」
ハルヒ「上手ね!さすが有希ッ!」
みくる「私達に出来ないことを平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!」
古泉「実に美味しそうですね」
長門「照れ、照れ///」

キョン「こ、これはァ!!腐っていたはずの鯛なのに、なんだこの最高級的な輝きッ!!?」
長門「我が包丁さばきは、腐食した鯛でさえも最高級のそれに魅せることが出来るっ!これで大儲けじゃーwww」
 



キョン「俺は肉が食べたいんだ。めがっさ食いたいんだ!もっさ食いたいんだ
察しろ古泉、お前が言うんだ。頼む!300円あげるから!!」
古泉「誰か察してください。僕は肉が食べたいんです。ホントは肉なんて半年近く食べてないんですよ。
皆さん同じ筈です。皆さん心は一つのはずです!」
ぐぅ~
キョン「あれぇハルヒィ?何、お前腹減ってんの?」
ハルヒ「減ってんないもん。屁だもん」

 

 



長門「わたしのゆめはかくやすでおいしいりょうりがたべられるやたいをひらくこと」
キョン「昔そんな読み切り漫画を読んだ気がするなあ…」

 

 

 

 



長門「/(^д^)\」

ハルヒ「あの子どうしたの?」
キョン「個人情報をネットに流出しちゃったらしい…」
ハルヒ「えっ、マジで?」
キョン「俺達の…」

ハルヒ「/(^д^)\」
キョン「/(^д^)\」
長門「/(^д^)\」

 

 

 

 



「ハルヒ、ロリコン取ってくれ」
「はぁ? ロリコン?? あんた何言ってんの???」
「リモコンだった、すまん。リモコン取ってくれ」
「あんたなんかやましいことあるんじゃないの? 言いなさい、言わないと死刑よ!」
「ただの言い間違いだって。俺も恥ずかしいんだからあんまり追及しないでくれよ」
「もうっ、あんたなんかロリキョンだわロリキョン! 知らないっ」
「ロリキョンでもロリ巨乳でもいいから、リモコン取ってくれ」

 

 

 

 



ttp://2chart.fc2web.com/2chart/2006kurisumasuchuushi.html

ハ「ちょっとキョン!大変よ!これを見なさい!」
キ「なんだ?クリスマス中止のお知らせ?(また今年も懲りずに……良くやるね)」
ハ「今すぐサンタを救出作戦を開始するわ!古泉君今すぐ飛行機をチャーターして!」
キ「ちょっと待てハルヒ!サンタなんてのは実在しないぜ。
  仮に居たとしてもサンタが逮捕されたからってクリスマスが中止に……」
ハ「バカ言いなさいサンタはちゃんと実在するわ!
  毎年NORADがサンタを追跡しているのをあんたは知らないの?
  それにサンタが居ないクリスマスなんておでんにたまごが入っていないのおでんと同じよ!
  サンタが居ないんならあたしが全世界にクリスマス中止命令を出すわ!
  さー行くわよ!グリーンランドの最果てまで!」
キ「やれやれ、FBIやICPOに喧嘩売るようなマネだけはやめてくれよ」

こうしてSOS団によるサンタ救出作戦が開始されたのだが、
はたして12月24日までに俺たちは日本に帰ってこれるのかね?

 

 

 

 



『ハルにゃんが団長』

「自己紹介」

ハルヒ「ただの人間に興味ありません。
宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたらあたしのところに来なさい、以上!」

キョン「高校生にもなって何を求めてるんだ、お前は?」

ハルヒ「!!」

ハルヒ「高校生が不思議を求めちゃ駄目ですか・・・・・・?」ポロポロ

キョン「いや、不思議上等!大人になっても忘れたくないよな、そんな気持ち!だから泣くな!な!?」

 

 

 

 



キョン、ハルヒ3年の秋。

「世界史って必修だったのか。初めて知ったぞ」
「まぁいいじゃない。私たちはちゃんとやってるんだし」
「それもそうだな」
「それにしても文科省も頭悪いわねぇ。世界史を必修にしたいならさぁ・・・」


次の日の新聞の一面には
『大学入試センター試験今年から世界史を全員受験で実施』の文字が躍った。

 

 

 

 



1年5組、そこではキョンとハルヒが喧嘩をしていた。
どの喧嘩も同じように、この喧嘩も些細な事から始まったようだ。

「なんだと!?」
「だから言ってるのよ!役立たず!馬鹿!アホキョン!」
完全に2人とも暴言を吐きまくっている。

「だいたい、いつも雑用をしてんのは、俺ばっかじゃねえか!!」
「うるさいわねぇ!あんたは下っ端なんだからしょうがないでしょ!」
どうやら2人は、SOS団について喧嘩をしているようだ。

しかし、喧嘩はハルヒの一言で終わりを告げた。
「うるさいうるさいうるさい!あんたなんか死んじゃいなさい!」
「死・・・?」
「そうよ!あんたみたいに何の役にも立たない馬鹿は、とっとと死んじゃいなさい!」

少し言い過ぎたかな・・・とハルヒが考えた時には遅かった。
キョンは目を驚いたように見開くと、悲しそうに目を伏せ、前を向いた。

その日、この喧嘩以来キョンとハルヒが喋る事は無かった。
何よ・・・キョンが悪いんだ。そうよ。あいつが今日はどんなくだらないことをするんんだ?
なんていうから・・・。

放課後、ハルヒは帰ろうとするキョンに部活にきなさいと声をかけたかったが、
かけられなかった。
部室に入ると、みくるちゃんと古泉君と有希が来ていた。


「あれ?今日はキョン君、来てないんですかぁ?」
みくるちゃんが不思議そうに問いかけてくる。
「ええ、ちょっと用事があるって言ってたわ。」

「そうですか・・・」
みくるちゃんは納得しているけど、古泉君と有希は、探りを入れるような目で私を見ていた。
部活が終わると、古泉君に声をかけられた。
「涼宮さん、ちょっといいですか?」
「何?」

すでに部室にはみくるちゃんも有希もいない。
「キョン君がいないようですが、何かありましたね?」
何も無いわ。と嘘を言いかけたが、思いとどまって、本当の事を話した。
「ええ、実は・・・ちょっと喧嘩しちゃって・・・。」

「喧嘩ですか・・・。でもそれぐらいで彼が部活を休むとは思えないのですがね・・・。
「・・・私が、酷いこといっちゃったから・・・。」

何故だろう、とても悲しい。
気付くと、私の目からは涙が溢れていた。
そんな私を黙って古泉君は見守ってくれた。
「・・・じゃぁ、私も帰るね。」

鞄を持って、私は帰った。
あやまろうという気持ちで溢れてるけど、今更謝れない・・・どうしよう・・・。
そんなことを考えていると、家に着く。
いつもどおりに過ごしてるうちに、次の日になっていた。

通学路を通ると、だんだん不安になってくる。
そんな不安を持ちつつ、私は教室に入った。

キョンは既に私の前の席に座っている。
私は自分の席に座ると、キョンに話しかけた。
「ねぇ、キョ「悪かった。」
「・・・え?」
間抜けな声をあげてしまう。
「昨日は悪かった、言いすぎたよ・・・ゴメンな。」

「・・・何よ・・・何で、何であんたがあやまるのよ・・・。」
私の目からは、昨日と同じく、涙が溢れていた。
キョンは私の涙を見て、あたふたしている。
その姿が妙に面白かった。

「私の方こそ・・・ごめん、きつい事言っちゃって・・・。」
「あ、ああ・・・。」
「それより!今日は部活きなさいよね!」
私は満面の笑顔で言った。
「ああ、分かったよ。」

もう謝るのを恐れていた私はいない。
キョンと仲直りしたから。
これからは、他の団員皆にも、優しく接しよう。

 

 

 

 



キョン「三年間どこかで暮らせばいいんですよ!二人ならどうにでもなります!(朝比奈さんと二人暮し……うはっwww鼻血がww)」
みくる「……するんですか?」
キョン「え?(す、するってまさかセセセセックry)」
みくる「お金はどうするんですか?住む場所は?
わたしたちは自分の身を証明するものがないから働くことも部屋を借りることもできないんですよ!
わたしにサバイバルな生活をしろとでも言うんですか?
しかも、キョン君みたいないつ襲ってくるかわからないTHEエロ猿と?
冗談は顔だけにしてください!」

 

 

 

 



キョン「…………」
みくる「あっ 今変顔したでしょ? しましたよね? このドエロ!!」
キョン「(。∀゚)」

 

 

 

 



キョン「おーとっ!我等が南蛮ムキトスの御登場だぁ!!」古泉「南蛮!ムキトス!」
みくる「南蛮!ムキトス!」
長門「南蛮!ムキトス!助けてムキトス!」

 

 

 

 



キョン「皆ムキトスムキトスって過剰に反応しすぎだな」
ハルヒ「だって前のムキトスのインパクトが強かったんだからしかたないでしょ!」
キョン「そんなムキにならなくても……ムキトスだけに」
ハルヒ「……失望したわ」
そして世界は消滅した

 

 

 

 



キョン「よう、って長門だけか?」
長門「…………おかえりなさい、ご飯にする?それともお風呂? そ・れ・と・も…‥・(はぁと)」
キョン「……………………」
長門「うわっ すっごい間抜け面w」

 

 

 

 



『堕ちた翼』

なあ、ハルヒ見てるか?
お前が求めてた不思議、見つけたよ。空飛ぶ人間さ。
今まで普通の人間だと思ってた俺は、空を飛べる人間だったんだよ。
今からこの翼をお前に見せに行くよ。





3日前、ハルヒが死んだ。原因は交通事故。
ハルヒの能力が無くなった先の不運なのか。それともハルヒ自らが望んだことなのか。
ハルヒは死にたいなんて思う素振りを見せて無かったし、古泉からハルヒの能力が消えたとは聞かされてない。
長門の敵勢力の仕業か?なんて考えてもみたが、今になってはどうでもいい。
もう、ハルヒはいない。残された結果はただ、それだけ。
ハルヒがいないという色褪せた世界。俺の目の前に突きつけられたのはそんな現実。


葬式は早急に行われた。古泉が所属する組織の支援があったそうだ。
葬式にはたくさんの人が来ていたらしい。そしてたくさんの人の涙が流れたらしい。
らしい、というのは俺が葬式に行かなかったから。ハルヒの死と改めて向き合うなんて出来ない。

振り返ってみるとお前との思い出ばかりだよ。いつもお前と一緒にいた気がする。
いつもお前が横にいると思ってたのになあ。これからもずっと俺を振り回してくれるとおもってたのになあ。
なんで俺の先に行くんだよ?俺の横にいてくれよ?追いかける俺の身にもなってくれよ?
お前は歩くのが早いから追いつくの大変なんだぜ?
お前のいない世界なんて退屈でどうしようもないって事が目に見えてるよ。

葬式の翌日。ハルヒが火葬される日。俺は外に出た。
ハルヒを見送るためって訳じゃない。ハルヒに会いに行く為だ。
そして街で一番高いビルの屋上に俺は立っている。
この場所は、街が一望できる。俺たちが出会ってしまった北校も、見つからない不思議を探した探索コースも。
この場所はハルヒとの思い出の場所すべてが見える。

なあハルヒ、そっちは退屈か?お前の事だから走り回って不思議探ししてるのか?
こっちの世界は退屈だぜ?俺をお前の不思議探しに連れてってくれよ。二人なら効率も上がるだろ?

いま会いに行くよ。すぐ行くから待っててくれよ?もう俺を置いて行くのはやめてくれよ?

そして、俺はビルの屋上から飛んだ。

 

 

 

 



コーヒーを煎れるキョン一人しか居ない部室。
だか牛乳が無い。
そこにやってくる人影。その人は……
[ア 朝比奈さんだった
  古泉だった
  長門だった

朝比奈さんだった。
「すいません朝比奈さん。牛乳ありませんか?」
朝比奈さんなぜ脱ぐんですか?
「みくるミルクです」

古泉だった
「古泉、牛乳どこかに無いか?」
古泉、なぜベルトを緩める。
「コイズミルクですよ」

長門だった
「なぁ…「ある」
なんだその白い紙パックは。
「……有希印」

 

 

 

 



キョン「なぁ、さっきのアレどこまで本気だったんだ?」
ハルヒ「何アンタ、宇宙人なの?」
キョン「質問を質問で返すなァァァッ!!質問を質問で返せと東中では教えているのか?」

 

 

 

 



ガチャ
キョン「積年のうらみ!!はらさせてもらうぞおおおお。くらえ!ヘッドロック!!!!」
グキグキ
ハルヒ「いた!いたいいたいたい!!!ちょ、ロープロープ!」

 

 

 

 



長門「ミネストローネ!」
長門はミネストローネを唱えた!
ミスッ
店員には効かなかった…
店員の攻撃!
店員「本日は閉店いたしました。」
店員は店を閉めた!
ミスッ
長門「アーアー(∩゚д゚)キコエナーイ」
長門には通用しなかった!
キョン「何してんだ長門?」
長門の保護者が現れた!
長門は混乱した!
店員は油断した!
キョンの攻撃!
キョン「スマイル7コくださいwww」
店員は混乱した!
店員は店長を呼んだ。しかし何もおこらなかった。

to be コンティニュー

 

 

 

 



長門「私はワープロ53万段です」
キョン「そんなにねーよ」

 

 

 

 



みくる「私は書道は級すら取得してないバブ」
長門「元書道部のくせにw」

 

 

 

 



長門「ふう……久しぶりの買い物……疲れた」
――ドサ
 
長門「……お風呂……わかさなきゃ」
 ――トテトテ ガチャ
 ――ジャー
 
長門「……」
長門「あ……買ったアイス溶ける……」
 ――ガチャ トテトテ
 ――ガサガサ
 
長門「……アイス……アイス……」
 ――ドボボボ(風呂溢れてる音)
 
長門「あっ……お風呂溢れてる……」
 ――トテトテ
 ――ガチャ
 
長門「お風呂……あっ……アイス溶ける……」
 ――トテトテ
 ――ガサガサ
 
長門「……アイス……アイス……」
 ――ドボボボ
 
長門「あっ……お風呂溢れてるんだった……」
 ――トテトテ
 
ハルヒ「か……かわいい……」

 

 

 

 



キョン「テスト前になると部屋の片づけしたくなって勉強できないし、テストが終わると解放感のあまりに勉強しないし、いつ勉強すればいいんだよ?」
長門「あなたの成績が悪い理由がわかった」

 

 

 

 



もしハルヒが占領したのが文芸部じゃなくてアニ&漫&パソ研だったら……

ハルヒ「ふぁ~あ……」
キョン「ようハルヒ、眠そうだな?」
ハルヒ「うん……昨日久しぶりに君望の水月編クリアしちゃって……あれ泣いちゃうわよね……? あんなの反則よ……」
キョン「そういや、ずっと貸しっぱなしだったなアレ。絵本出てくる話だろ、あれは泣くよな」
みくる「君望なんて鬱ゲー懐かしいですねぇ、絵本と一緒にエンディングテーマとスタッフ流れるやつですよねぇ?」
長門「あの曲はアニメ版とPC版で歌ってる人が違う。アニメは栗林、正直糞以下」
古泉「まあまあ、長門さん、そういきりたたずに。原作重視は認めますが……」
ハルヒ「有希って本当、原作重視よね……この前かした東鳩のPS版もやってないんでしょ?」
長門「無論。ボイスどうこう以前に原作の18禁ストーリーを消してまで大衆化させようというのが気にくわない」
みくる「まあまあ……でも私は来栖川芹香さんのセリフがボイスありだったの好きでしたけど」
キョン「たまにしか喋らないとこがまたいいですよね」
ハルヒ「でも2の18禁化はあり得ないわよね? いくらなんでもそこまでする? ってのが」
長門「……18禁化は別に構わない、もとあったはずのストーリーをたすだけだから」
ハルヒ「……もしかして有希、18禁じゃないとダメなの~? うわぁ~意外~」
長門「そういうことじゃない……!」
キョン「まあまあ二人とも……そうだ、そろそろ部活しようぜ! みんなでお題だしあって絵かくやつとか」
みんな「賛成~!」

 

 

 

 



長門「すいじょうきばくはつ をくらえ」
キョン「ボカン!ボカン!ボカンボカボカボカボカズバゴーン!!」

 

 

 

 



俺たちSOS団は一足先に卒業した朝比奈さんを除いて三年生になった。
そして大学受験。

予期せぬ結果だった。
まさかああなるとは思ってなかった。

SOS団からの電話が鳴り止まない。もちろん無視している。

俺は今、狭い部屋でひたすら自分を慰める行為に没頭している。
五人で楽しくやっていた頃が懐かしい。

現状を言おう。
俺は受験に落ち、引き込もっている。

落ちたときは仲間達を疑った。
俺が落ちてもよかったのか?
ハルヒが世界をおかしくしたらどうするつもりなんだ?

大きな変化はおこらなかったが、それでもハルヒに与えたショックは大きかったらしい。
古泉達は閉鎖空間の対応に追われたそうだ。

「はぁっ、はぁっ…ハルヒ、ハルヒ…!」
現実はどうかわからないが、俺の頭の中では優しく接してくれる団長。
不意に涙が流れた。
「何をしてるんだ、俺はよ…」
溢れる涙を拭って、何となく朝から閉じっぱなしだったカーテンを開けた。

少なくとも頭の中では優しい団長をはじめとする、俺を除いたSOS団が、家の前にいた。

キョンが受験に落ちてから元気がないみたい。
しかも引き込もってるらしいじゃない!元SOS団が情けないわ…。

だから私達はまた集まってキョンをしょっぴきに来てあげたの。
これで出て来なかったら許さないんだから…。

「アレ?鍵閉まってる…。全く本格的に引き込もってるわね…」
いくらガチャガチャやっても出てこない。
いっそのことぶち破ろうかと思った時、有希が言った。

「部屋の内部から生命体の存在を確認できない」

ハルヒ達が来たときは正直焦った。
こんな惨めな自分を見せたくなかったからだ。
俺はあいつらが階段を上ってくる間に急いで窓から外に出た。

ゆっくりと窓から降りる…その時だった。

「ちょっとキョン!!まさか自殺なんて……!!」
部屋にハルヒ達が入ってきた。気のせいか声が震えていた。

俺はあまりの動揺に手を滑らせ、頭から落ちた。
大した距離ではなかったが、頭を打ち付けたので俺は動けなかった。

窓からハルヒ達が見下ろしている。
俺が最後に見たのはそんな景色だった。

と、そこで目が覚めた。
今日は合格発表の日。
…あまりの緊張であんな夢を見てしまったのか…。
ま、失敗したらハルヒや長門や古泉が何とかしてくれるだろ、と軽い気持ちで家を出た。
SOS団全員で発表を見に行く予定で駅で待ち合わせだ。
朝比奈さんも来てくれるらしい。
俺は何か嫌な予感を感じながらも駅へ向かった。


「やった!私…私受かったわ!皆は!?」
「僕も受かりました、また一緒に過ごせるとは嬉しいですね」
「…受かった」
「よかったですね、皆さん!…あれ、キョン君どうかしたんですか?」

今朝見た夢がフラッシュバックした。

おしま

 

 

 

 



 最近毎日同じ夢を見続けている、終わらない悪夢を。
そこはとても暗いところ。そこにわたしは一人で立っている。
その夢は私を酷く攻める。そこでわたしを攻める声が私に突き刺さる。

「ねぇ何であなたは存在し続けているの?」
「どうして?」
「私は消されたのに、何故?」
「黙ってないでさ、答えてよ!」

そう、この声の主は朝倉涼子、四方八方から彼女の声が聞こえる。
わたしは彼女からこのような事を言われても仕方がない事をした。
だから彼女から何を言われても言い返せない。

「なんであなただけ特別なの?」
「あなたはあれだけの事をしたのに、何故?」
「何であなただけが………ずるいずるいずるいずるいずるい!!私だってまだ生きていたかったのに。」
「あなたは卑怯よ!!」

 わたしは耐えられなくなり両手で耳を塞いだ、しかしその声は頭の中に直接響いてくる。
その呪う様な、妬む様な悲痛な叫び声がわたしの心を抉る。分かっているわたしは卑怯者だ。
(お願いもうやめて)心の中で呟く。

「どうしてどうしてどうしてどうして!?」
「ねぇ! 何とか言いなさいよ!!!」

目が覚めた、そしてわたしは布団にうずくまり呟いた。
「もう……許して…」

 

 

 

 


 

 

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最終更新:2022年01月05日 14:22