キョン「ハルヒ、髪にゴミが……」
ハルヒ「えっ……? どこ? キョン、とって。」
キョン「ああ……ってこれ毛虫じゃねえか!? 気持ちわりい!!」
ハルヒ「え!? うそちょっと! とってとってとってぇ!!」
キョン「気持ちわりい!! こっちくんな!!」
タダダッ
ハルヒ「ちょ待っ、う……イヤァ!! 早くとってバカァ!!」
タダダッ
キョン「こっちくんなよ!!」
ダダダッ
ハルヒ「ちょっとぉ……!! ……ってキョン!? 背中にいもむしついてる!!」
ダダダッ
キョン「えっうそ!? ハ、ハ、ハルヒとってくれ!」
ダダダッ
ハルヒ「い、いやよ……!! こっち来ないで!!」
ダダダッ
ダダダッ
ダダダッ
 
ハルヒ「ってことがあったのよ……走ってる内にキョンの背中からいもむし落ちたからよかったけど……
 全く、人騒がせよね……みくるちゃん……?」
みくる「はぁ……それで涼宮さんの頭についてた毛虫はどうしたんですかぁ?」
 
ハルヒ「えっ……?」
 



ハルヒ「今日はSOS団みんなでプールに来てるわよっ!!」
キョン「お前は誰に言ってるんだ?」
ハルヒ「うるさいわね、読者に対するシチュエーションの提供よ……まあいいわ」
つんつん
ハルヒ「……ん?」
長門「……」
ハルヒ「……有希? どうしたの?」
長門「……耳に水がはいった……」
ハルヒ「ああ、そう……もしかして取り方知らないの……?」
長門「……(コクリ)」
ハルヒ「じゃあとってあげるから頭出して……こうやって……フンッ……! 頭振るのよっ!!」
ブンブンッ
長門「あばばばばばばばばばば」
ハルヒ「へっ……!? なにその声!? 面白い!!」
ブンブンッ
長門「あばばばばばばばばばばばばばばば」

 

 



SOS団の乗ったクルーザーが難破したとき、メンバーを海に飛び込ませる方法
ハルヒには「海底人がいましたよ」と、
みくるには「既定事項で飛び込むことになっています」と、
長門には「あなたの本が海に落ちました」と
キョンには「飛び込まないとハルヒと二人きりですよ」と
古泉には「キョンたんはもう飛び込みましたよ」と言う。

こうですか?わかりません><

 

 

 

 



ここはいつもの部室、部屋には人影が二人。
ふと、一人が呟く。
長門「今日は10円カレーの日。」
キョン「10円カレー?なんだそりゃ。」
長門「興味がある?」
キョン「まあ聞いた事ないしなぁ…」
長門「なら説明する」

その瞬間、部室が歪み始める。
キョン「な…これは…」

長門「ばっくとぅー・ざ・ないんてぃーん・せぶんてぃーんわん(1971)。」

~~~~~~~~~~

キョン「こ…ここは?」
長門「1971年の東京・日比谷公園付近。この場所に、とあるレストランが建っていた。」
キョン「ここか。…松本楼?」
長門「そう。現日比谷松本楼は、当時銀座で小松食堂を経営していた
初代社長小坂梅吉が、日比谷公園の完成と同時期(明治36年6月1日)に開業した。
立地の良さや文芸運動の拠点となった事、更には初めて神前結婚式が行われたなど、
その名は昭和にまで轟く事になる。」
キョン「ふーん…で、それが10円カレーと何の繋がりがあるんだ?」
長門「10円カレー、それが生まれるきっかけとなったのは、この1971年11月19日。」

~~~~~~~~~~

キョン「ん…何か妙に明るいな…って燃えてる!?」
長門「1971年11月19日、学生の暴動によってこの館に火が放たれた。」
キョン「そ、そんな事のんきに言ってないでどうにかしろよ!」
長門「無理。これはあくまで当時の情報を寄せ集めた立体映像。介入は出来ない。」
キョン「そ、そうか…」
長門「放火は一夜にして建物を燃やし尽くした。犠牲者も出た。
しかしこのことを重く見た人たちによる多くの励まし、募金によって
1年後には再建できるほどにまでなった。それと同時期、ようやく犯人も捕まった。」

長門「全国規模の励ましと援助に感謝の意味を込め、事件から2年後の1973年、
当時の社長だった小坂光雄氏は新生開業記念として店の名物メニューであったカレーを
開業日の9月26日のみ一皿10円で販売するというイベントを行った。
実際には10円に客の思い思いの金額を上乗せしてもらい、
その剰余額は全て慈善団体に寄付する、というものであった。
それは現在も毎年続けられ、今年で33年目、これまでに寄付された金額は400万円を超える…」

気がつくと、2人はいつもの部室に戻っていた。
キョン「なるほど…感謝の10円、か。」
長門「そう。カレーが繋ぐ絆がある。」
キョン「ま、そうかもな…さて、そろそろ帰るか?」

その日の夕焼けは、まるでビーフカレーのような赤色だったそうな。

おしまい    以上、毎度おなじみ時事ネタでした。

 

 

 

 


 

 

 

イツキ「まだ未来人・宇宙人の誘いに惑わされ 目が覚めないのですか?
人は弱いものです 迷い傷つき そして死んでゆく・・・
いまのキョンくんは ただ迷い続けているだけです
未来でも宇宙でも日常でもない道を
探すのは幻を追っているのと 同じことです
あなたが心を開いてくれれば
すぐにでも目覚めさせて あげられたのに・・・
しかしあなたの目覚めを 待ってはいられません
神なき力は 力ある悪魔を産み出します
それがいまのあなたです
キョンくん・・・ 力ある悪魔を 生かしてはおけません」

イツキ「…こ これが神のおぼしめし…ですか…僕は再び死ぬのか…
僕は…神に選ばれしものでは…な なかったのか…神に捧げられし…
そうか…僕は生け贄に過ぎなかったのか…」
 

みくる「キョンくんがいつ改心するのか
ずっと待っていました!
それも無駄でした
調和バランスというものは
いいつか崩れれるためにあるのですぅ!
いきますよ!キョンくん!」

みくる「…私にも最後が来たようです…キョンくんには結局勝てませんでした
私は神をも凌ぐ力を手に入れたはずなのに…これは夢でしょうか…
悪い夢…いや…良い夢…でした…」
 

有希「古泉一樹………朝比奈みくる………二人とも死亡した………
あなたは…………
友達を殺して 平気なの…………?
……私は……長門有希…………」

有希「……新しいアダムとイヴに…………
………あなたと一緒に……
……観測対象との過度の接近は厳禁……
…だから 私はあなたの…
大事な人…ミヨキチを……奪おうと…
…でも 駄目だった…」
 

長門「眼鏡の再構成を忘れた」してないほうがかわいいぞ

ハルヒ「髪整えるの忘れた」ポニーテールが一番似合ってるぞ

みくる「制服に戻すの忘れてました」メイド服もきれいですよ

古泉「制服の再構成を忘れてました」アッー
 

『ドッキリ』

全く予想だにしないことが起きたら人はどうするのか?
その事実を漫然と受け止める者、何かの間違いだと認めない者、目を背ける者、様々ですが、
涼宮ハルヒは一体どういう動きを見せるのか?

いつもハルヒが乱暴に扱っているこの俺、キョンに異変が起きたら?

今回のドッキリの計画はこうです。
まず、ハルヒが俺をパシリに使いたくなるような状況を作ります。

当然ハルヒは俺をパシリに使おうとし、俺に命令を下します。

俺はそれを頑なに拒否

ハルヒ怒って俺を殴り、俺は渋々パシリにされる。
これがいつもの流れです。

ハルヒが俺を殴ったときに、俺が吐血をしたら・・・ハルヒはどんな行動を取るのでしょうか?

続く

元ネタ:ttp://www.youtube.com/watch?v=AGlQrL2xhFw
 

全「王様だーれだ?」
ハ「あたしよー!」
ハ「じゃあ2番の人、プリンスレに『落ちろー』って書き込んで!」
み「2番だーれ?」
有「……」スッ
カタカタ…YUKI.N> 『落ちろー』
ハ「あーっ、もう!そうじゃないのよ有希!もっとこう、感情を込めて!」
カタカタ…YUKI.N> 『落ちろー』
ハ「ちょっとキョン、あんたやってみて!」
キ「なんで俺が?」
ハ「いいから!団長命令よ!」
カタカタ…KY
ハ「やっぱいいわ」
 

今日も昨日と違う髪型で登校した。
あり得ないと判ってはいつつも、誰かが「その髪どうしたの?」
とか何とか聞いてくれるかもしれないという、淡い期待を捨てきれないからだ。
でももうやめようかと思っている、恥ずかしいし面倒くさくなって来た。
「毎日髪型変えるのは、宇宙人対策か?」
ああ、信じられない…私の前の席の彼が、またしてもあたしに話しかけてきた。
しかも、あたしの髪の事、ちゃんと見ていてくれたなんて…!
声が震えるのをぐっと堪える。
「…いつ気付いたの?」
「ちょっと前」
………あああ、ど、どうしよう、会話が、会話が続かないわ!えーと…何か、何か、何でもいいから話すのよあたし…!!
「……あたし思うんだけど、曜日によってそれぞれイメージする色が…」
ちょっと何それ、いきなり自分語りかよ……ああもうやだ…絶対に呆れられてるわ、自己中な電波女だと思われてるわ。
「何となく判る気がするな。俺はどっちかって言うと…」
その人はまともな返答をしてくれた。
「へ、へぇー…」とか、そんな感じの反応されるとばかり思ってた。
こ、これって会話が成立したって事なのよね…ちゃんとあたしの言葉を聞いてくれているんだわ…!
あたし、あたしは…。
「あんたの意見なんて誰も聞いてない!」
その人は呆れた様子でむこうを向いてしまった。

自分は二重人格なんじゃなかろうかとさえ思った。
その日は帰りに美容院に寄って、髪を短く切ってもらった。
あの人は明日、これに気付いてくれるだろうか…それでまた話しかけてきてくれるだろうか。
切ってもらう間、あの人に解けかかったリボンを結んでもらってイチャイチャする妄想が止まらなかった。
我ながらかなり重症だと思う。
 

古泉「そろそろ中華まんの季節ですね」
長門「……認めない」
古泉「ん?何をですか?」
長門「私はカレーまんなど認めない」
古泉「それは同意しますよ。ちなみに僕は餡まん派なんですが、長門さんは?」
長門「私はカレーまん派」
古泉「えっ?」
長門「カレーまん派」
 


ハルヒ「今日はみくるちゃんの為に色々買い揃えてきたわ!たまには私以外の人にコーディネートしてもらうからね!」
みくる「ふえぇ…><」
古泉「僕は遠慮させて頂きます(キョンたんのコーディネートなら引き受ける所ですが)」
キョン「俺も止めとくよ(我慢出来るか分からんからなフヒヒヒヒwww)」
ハルヒ「じゃあ有希、やりなさい」
長門「………コクリ」

数十分後
長門「…チガウ…イマイチ…ムムム」
キョン「なあ長門?そんな懲りに凝らなくてもいいんだぞ?」
ハルヒ「何言ってんの!SOS団の辞書に“妥協”の二文字はないのよ!!」
古泉「長門さん、以外と凝り性なんですね」
みくる「長門さん、あの~一生懸命になってくれるのは嬉しいですけど、そのぅ下校の時間が…」

長門「……出来た」
ハルヒ「へえ、なかなかいいじゃない」
キョン「ああ、時間をかけただけはあr」

プチン

長門「ブルアアァァァァァァァ!!」ドバキィ
みくる「ふぎゃあーーーー!」ドギャ
キョン「な!?何故いきなり朝比奈さんを殴る!?」

長門「くそったれ、萌えがイマイチ 駄作だぜ」
キョン・ハルヒ・古泉「だからってぶっ飛ばさんでも!!?」
 

なつやすみのにっき

August 17, 1998
今日、団長のハルヒと副の古泉、団員の長門、朝比奈さんと水泳大会をやった。
長門の奴、やたら速かったがきっと潜水にちがいねェ。
俺たちをばかにしやがって。

August 18, 1998
今日、SOS団のおえら方から盆踊り大会への参加を頼まれた。
グラウンドの中央にやぐらが組まれたような奴だ。
金魚すくいがいいってんで、屋台に連れて行ったら、奴ら、大漁になったり
お面を買ったり遊んだあげくやっと帰りやがる。

August 19, 1998
今朝5時頃、カエルみてえなきぐるみを着たハルヒに突然たたき起こされて俺もカエルを
着せられた。なんでも、スーパーでバイトがあるらしい。
店員の連中ときたら、夜も寝ないでセールばかりやってるからこんな事になるんだ。

朝からこのいまいましいカエルをつけたままなんで、背中がむれちまって妙にかゆい。
いらいらするんで、腹いせにあのハルヒの首から下を砂浜に埋めてやった。
妄想だが。

August 20, 1998
深夜に電話で呼び出されたんで駅前にいったら、朝比奈さんに未来に帰れないと言われた。
それから、夏休みが15498回ループしていると長門がいった。
おかげで今夜はよく眠れないぜ。
 

「み、み、みくるビーム!!」 俺の記憶が途切れたのはそのあたりだったかな。

「キョン!キョン! なんで!なんで!…ねえ、ねえ」

ビデオカメラを持った右手はあまりの高熱に一瞬にしては白蝋化し、
熱せられた右目は内部の液が急速に温められた時-殻付き生卵を温めたようなもの-で破裂したらしい。
頬骨と右耳の大半を失っていた。 傷口は高温で焼かれたためか出血はなかったようだ。
ぽっかりと空いた眼底で空を見上げていた。
…それでも俺は生きていた。

「おはよう」

目を覚ました俺が見たのは長門だった。
「…予定通り。 でも、あなたが起きないかと思ってドキドキした。」
長門は俺にしがみつくと嬉しそうな顔で言った。

…あれ、右目が見える??
「…問題ない、私が再生した」


そこは一度見たことのある場所…長門の家だった。

しかし目を凝らし見回すと以前と違っていた。パステルカラーの小物の上で子猫や可愛げな動物が笑い、
簡素でおしゃれなチェストの上に…額縁に入った俺の写真が。 …いったいいつ撮ったのだろうか。

「長門、なぜ俺はこの部屋に? …詳しく説明してもらえないか?」
「…わかった。 起きなくていい、まだ体力は落ちているから。」
そう言うと長門は俺の眠っているベッドに腰かけた。

「あなたはあの日、強力なレーザーを浴び体の一部を失った。 でも、わたしが再生したから問題はない。」
「ああ、それは感謝している。 いつもお前には助けられてばかりだしな。」
長門はてれ臭そうに笑うと少し視線を左下に逸らした。
「…お前もそんな表情をするようになったんだな。 …その、なんだ。 可愛いぞ。」
「…うれしい」

以前の長門から見ると激しい変化だ。
ポケモンで言うとコイキングからギャラドスになったようなものか?
「ここからが問題だ、ハルヒはどうなった? 閉鎖空間は発生していないのか?」

長門は俺の顔の両脇に手を置き、覆いかぶさった。
俺の頬に熱いものが滴る。 長門の表情を見ようにも逆光になり、よくは見えない。
「……涼宮さんの名前は出さないで。 」
長門の顔が近づく。 
「…長門。」

「涼宮ハルヒはあなたを見て気絶した。 朝比奈みくるはレーザーを出したのが自分と知って…自殺した。」
「なんだって!?」

「それじゃあ世界は…古泉も危険じゃないのか!?」
「涼宮ハルヒは傷のないあなたと、朝比奈みくるを再構成した。 …無意識にだけど。」
「じゃあ、俺は…。 もう帰る場所がないのか…。」
「…此処に帰ればいい。」


目を開けると俺の横には長門がいた。…どうやら夢じゃなかったんだな。

二週間ほどたち、俺はすっかり元気になった。
毎日長門から愛の言葉をささやかれるのも悪くないが、一度家族を見ておきたいものだな。


俺は長門が学校に行っている間、マンションを出ることにした。
…どうやっても玄関にたどり着けない。
ドアの前30センチほどに透明なぶよぶよした壁があり、どうやっても出られないようだ。
ベランダから抜けられないかと思ったが、窓は開けられるものの手すりより向こう側にはどうやっても出られない。

長門…何でなんだ?


ぼんやりとベッドの上で寝転がる。
カチ、カチという時計の音だけが時間の流れを俺に教えてくれる。

「バン!」 まるでこのマンションが爆撃を受けたかのような音をたてドアが開く。
…午後一時半。 まだ学校は終わっていないはずだが?

時計のある場所から視線を下にやる。
…そこには長門がいた。 大きく肩で息をしている。
「…無事? 障壁に何か触れた。」

「ああ、それは俺だ……!?」
むせるほどの衝撃を受ける。気が付くと俺は長門に組み敷かれていた。
「どこにも行かないで…。」
「…俺、戻れないことはわかっている。 でも、もう一度家族の顔を…ッ」
脳髄に響く衝撃。 何か固い石のようなものにより俺の前歯は軋み、根元から砕ける音がゴリゴリと響く。

「そんなこと言わないで! どこにも行かないで!!」
「こんなにもあなたを、キョンを好きなのに!!」
…俺は理解した。 長門がその拳を俺に打ち付けていることを。

「… え、ぇ ・・・なあと あ゛っ、 うっ ごぼっ」 顎が割れ、うまく発音できない。
折れた歯、血液がのどにつまってくるしい。
目がかすみ、涙がとめどなくあふれる。

衝撃が止んだ・・・。 気絶したいくらいだが痛みがそれを邪魔する。
「お願いだから逃げないで…。 大好きだから…。 だから。」
「家族ならわたしがなる、だから…。 学校にももう行かない、あなたと一緒にいる」


・・・ …

俺はしばらく意識を失っていたらしい。 割れた顎も元に戻っていた。
俺はもう逃げられない、この牢獄からは。
 

「ああ!!もう嫌だ、俺は限界だね!」
もう何もかもが嫌だった。学校も、親も、・・・SOS団でさえも

「ちょっとキョン!どうしたのよ急に、キョン・・・?」
「もう嫌だ・・・もう嫌なんだ・・・」

「どうしちゃったんですか・・キョン君・・・」
「嫌だ、嫌だ・・・もう何もかも嫌だ」
もう何もかもが嫌だった。こんなところ、今すぐにでも逃げ出したかった。

「・・・なら逃げればいい、」
「・・・え?」
「あなたも私もまだ若い。辛かったら、一度逃げてみるという選択肢だってある」


「私も行く」

こうして俺達は旅に出たのだ。
目的地も、計画もなく、ただ何かから逃げるためだけの旅に





というちょっと寂しい感じの展開でお送りする話を思いついたけど、眠いから寝る保守
 

みくる「皆さんきませぇんねー長門しゃん」
長門「そうでしゅねーみくる先輩」
みくる「長門さーんマネをしないでくださーい」
長門「そ、そんなこと言われてもぉー」
みくる「ふぇーん」
長門「ふぇーん」
 

「あああああああああ!!!!うわあああああああ!!!!」

朝起きると天井に長門が張り付いていた。顔だけ。

「なな長門なんだあれは!」
長門「あれって何?」
「天井に張り付いてるお前の顔だよ!」
長門「…」
受話器から4拍ほどの沈黙の後、長門は喋りだした。
長門「それは恐らく、知覚情報送信端末」
「視覚、聴覚などの情報を遠距離に居るインターフェースに送信する」
「普通は見えない。有機構造体を持たないから」

…つまり、普段は透明な宇宙人の監視カメラが突然見えるようになったらしい。

「何故見えるようになったかは分からない」
「インターフェースから情報総合思念体にアクセスできる超感覚能力があったように、
送信端末からインターフェースにアクセスできる超感覚能力が突然芽生えたのかもしれない」
「わたしの顔に見えるのは恐らく、
送信端末からアクセスしたインターフェースの情報を脳が感知したものと考えられる」

…頭が痛い。きっとハルヒの変態パワーのせいだろう。長門がなんとかしてくれる。
とりあえず学校に行かなければ・・・

外に出ると空に壁に相当な数の生首が浮かんでいた。
…予想はしていたが、かなり不気味だ。
これらは全て宇宙人の監視カメラなのだ。
奴らはこれでハルヒを、俺たちを常に監視しているのだろう。

…どこまで見られていたんだ?いつから観察されているんだ?
広域帯宇宙存在とかいう奴らも同じように観察しているんだろうか。
もしかしたら…宇宙人だけでじゃなくて他の奴らも…

微笑を浮かべた女性の生首がこちらを見る。
「あなたにそれを知る覚悟はありますか?」
 

「長門さん……呪文を唱えてるみたい」
「呪文?なんですかそれ」
「えっと……禁則事項です」
「呪文か……」

「私、属性情報をブースト変更」
「何それ?」
「駄々っ子モード」

「やだやだ~キョン君私とご本読んでくれなきゃや~だぁ~!」
「!?」
「今日は涼宮ハルヒじゃなくて私と一緒に帰るのー!」
「な、長門?」
「一緒にご本読むの!キョン君の膝の上で読むのっ!」
「……」
「いくらなんでもこれ以上やるとやばい……なにかこう、色々な意味で」
「?」
「長門。もう、十分だ」
「やだー!もっと甘えるのー!!」
なるほど駄々っ子モードね。やれやれ出鱈目にも程があるな……
 

みくる「でしゅ~ましゅ~」
長門「仮にも上級生であるあなたがでしゅましゅ口調なのは恥ずかしい。自覚するべき」

みくる「ふ~んだ!長門さんだって>>803じゃ駄々っ子じゃないでしゅか~!」
長門「私はまだ三歳、何も問題は無い。あなたの場合は年相応の対応が出来ていないので見苦しい」
みくる「にゃにを言ってゆんでしゅか、長門しゃんだって立派な高校一年しぇいでしゅよお~」
ギャアギャアギャア





キョン「あ、朝比奈さん…どんどん幼児退行している…?
    (((((((((;゜Д゜))))))))ガクガクブルブル」
 

魁!SOS塾
「お、お前は長門ーーーーー!!!!」
「し、知っているのか古泉ーーーーー!!!」
 

ハルヒ「ねえキョン」
キョン「ん?」
ハルヒ「私ね中学校の時に出会った恩人みたいな人がいるの」
キョン「ほー」
ハルヒ「でのその人の顔をふと思い出したわ」
キョン「何が言いたい?ハルヒ」
ハルヒ「キョン=スミスじゃね?」
 
みくる「………う…ん…はれ?わたし寝ちゃってたんでしゅか?」
長門「………」 コクリ
みくる「最近色々あったから疲れてるのかな?」
長門「…………」
みくる「で、長門さんは私の家で何を……!?そ、その手に持っているはTPDD!?」
長門「………」 ビクッ
みくる「うわぁ~ん!返して、返してください~!」
長門「ちょっと……ちょっと借りるだけだから…」
みくる「返して~!あっ、逃げるな~!」


長門「ちょっと借りるだけと言っているのに………しつこい」 ハァハァハァ
みくる「長門さん…あんたはアタイの触れてはならないものに触れてしまったのさ……!」 ハァハァハァ
長門「………そこを踏まえて私にTPDDを貸してと言っている」 イイジャンチョットCRY
みくる「あれ~!?コノヒトニホンゴツウジナイ!!?」
 


「長門しゃんのばかばか……呪文を唱えてるみたい」
「呪文?なんですかそれ」
「えっと……禁則事項でしゅ」
「呪文か……」

「私、属性情報をオーバーブースト変更」
「何それ?オーバー?」
「朝比奈みくるに対抗するため駄々っ子モードをさらに改良。ドジ駄々っ子兼メイドモード……」
>>803参照)
「……ドジ駄々っ子兼メイドモード?なんだそのデンジャラスな響きは。朝比奈さんにライバル意識を持つのは別に止めやしないが、そんなことしていいのか?」
「大丈夫、色々あるけど違反する事は無い。地球の現代技術レベルに乗っ取ってプログラムに修正を施したいと思う。条件を対等にするだけ」
「……」
「許可を」
「ひょっとして……勝ちたいのか?」
「ふー……よし、やっちまえ」
「……そう」

カチッ
 

「キョンは今度から有希のごしゅじんさまだからごしゅじんさまって呼ぶねー」
「あ、ああ……」
「ごしゅじんさま、おちゃ淹れてあげるからまっててね。淹れたらたくさんナデナデしてね」
「あ、ああ……」
あまりにも属性強化しすぎだ、もうわけがわからんぞ長門、、、
「有希しゃん!お茶を淹れるのは私の特権でしゅ。それだけはゆずらないでしゅ」
「有希はもうメイドになったからごしゅじんさまに出すお茶は以降有希がいれるのー」
「だめったらだめでしゅー」
「だめじゃないのーごしゅじんさまおちゃいれ、あ――」

ガシャーン……

「あーあーわーるいんだ悪いんだ」
「あ、ご、ごめんなさい、ごめんなさい。うぅ……うぇぇぇん」
「有希しゃんがキョンきゅんにお茶かけたー」
「びええええええ(号泣)」
帰っていいかなぁ……俺
ガチャ!
「チョットチョット、何よコレ。いつからSOS団は託児所になっちゃったの?」
「ハルヒ?」
「――――」
ああ!またしても長門が呪文を唱えちまったよ……
「涼宮ハルヒの属性を変更…希望は?」
「いや、弄らないでいつも通りのハルヒでお願いします……」
「わかった、ツンデレイヌにブースト変更!」
「ぜんぜんきいちゃいねぇー!?長門、絶対楽しんでるだろお前!!」
「――――」
「そんなことはない(ニヤニヤ)イヌキャラにすることによって彼女のツンデレは引き立つ」
「引き立てなくて結構だ」

「ちょっとキョン……さっきからなにわけわかんないこと言ってんのよ?」
パタパタ
「ハルヒ…尻尾生えてるぞ」
「何、生えちゃ悪いの?」
パタパタ
「悪かないが……なんでそんなに尻尾振るんだよ」
「別に、アンタには関係ないでしょ」
パタパタ
「ほら、ハルヒ。フリスビー」
「何?フリスビーがどうしたのよ」
「投げるぞー」
ヒューン
「何?アンタ、アタシにあれを取って来いっていうの?」
パタパタ
「バカじゃないの?団長をこき使うなんて言語道断なのよ」
テクテクテク、パシ、テクテクテク
「ほ、ほら、取ってきてあげたわよ」
パタパタ
「うれしいのか?」
「う、うれしくなんか無いわよ!……今日はもう帰る!」


「長門」
「なにー?ごしゅじんさまー」
「色々なことを踏まえて断言する。これはまずい」
「ゆにーくー」


もうなるようになれと勢いでやった、反省は(ry
 

古泉「それじゃちょっと死んできます」
ハルヒ「ゥオイ!何でだ!」
古泉「え…だって秋だし…」
ハルヒ「はぁ?」
古泉「自殺の秋!あき!あき竹城!あき竹城の秋!」
ハルヒ「どうした急に!」
長門「冬は?」
キョン「やっぱし?」
古泉「さみいなああああああああ」


道民にしかわからないネタ
 

キョン「おいすー」ガチャ
みくる「あ、キョン君。いみゃお茶を淹りぇましゅにぇ」
キョン「あ、朝比奈さん?今度は幼児プレイですか?」
みくる「あ~、わたちをばかにちてはいけまちぇんよお、しょんなことはいたちまちぇん」
キョン「ひらがなだけになってる!?最近でしゅましゅ口調に拍車がかかってきたと思ったら…」

ヌッ
長門「彼女は情報生命体に取り憑かれている、急な変化はそのせい」
キョン「いきなり出てきた!?って、またそれか。阪中ん時もだったな」

長門「また何かに移せば解決は可能」
キョン「いやいい」
長門「…何故?」
キョン「いやな…これはこれでいいかなって…ロリコンの本能がくすぐられるぜ」フヒヒヒヒwww

みくる「おちゃくみおちゃくみたのしいにゃあ~♪」オシャブリチュパチュパ

長門「…さすがにあれは幼すぎると思われる」
キョン「小学生以下ならALL☆OKだぜ!」ハアハアハア
長門「…………このド変態が」
 

古泉「長門さん、以前あなたが探していた、初期出荷版のドラクエ4が手に入りましたよ。これがそうです」
長門「これは…確かに…………ありがとう。でも、一体どこで見つけたの?」
古泉「『機関』の知人に話したら、譲ってもいいという方がいらっしゃったので」
長門「そう…………一つ、その人に……斉藤に伝えて欲しい事がある」
古泉「構いませんが、僕、譲ってくれた方の名前言いましたっけ?」
長門「言ってない。とにかく、伝えて欲しい事は一つ――――」

斉藤へ
『書くなよ』
 

「なぁ、古泉」
「なんです?アナタから声を掛けてくるなんて珍しいですね」
「お前の超能力を見て思ったんだが」
「はい」

「あれって界王拳だよな?」

「……」
「何倍なんだあれ?」
「……」
「……」
「……1.12倍です」
「ものすごく微妙だな……」
「ええ……」
 

 

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最終更新:2020年03月15日 03:23