おいハルヒ、いい加減にゲームをやめろ、ゲームは一日一時間までと某名人もいってるだろ?
同じ所に就職も決まったし卒論もでっち上げた俺達は卒業するまでの間をダラダラと二人きりで過ごしている。
そこ、爛れたバカップルとかいうなよ、それにしてもハルヒは怠惰すぎるが……。
「うるさいわね、いまやめるわよ、いま……そうだキョンあれとって頂戴」
またか? あれは昨日も食べたじゃないかジャンクフードは体に毒だぞ。それにもうすぐ晩飯だろ?
あれだけで会話が成立してしまう俺とハルヒの仲な訳だが……、ハルヒが俺のアパートに入り浸っているんだから当然かね。

「いいじゃない、それにこういうのは別腹よ、別腹!」
おまえなぁ……、そんなんで来週大丈夫なのか? あとで慌ててもしらないぞ。
「来週って? 何かあったけ?」
なんだ覚えてないのか、来週は俺達内定者の健康診断だろ。バクバク食べてると泣きをみるぞ。
「ちょっとスナック菓子を食べたくらいで健康診断にはひっかからないわよ。キョンは心配症ね。」
……ホントに気付いてないんだな、そっちじゃなくてさ、身体検査もあるんだろ?
身長、体重なんかも測るんだよな?
「それがどうしたのよ、いくらでも測らせてあげるわよ」
……ハルヒ、おまえ自覚がないんだな。
「一体なんのこと? 勿体ぶらないではっきり言いなさいよ!」
今はいてるGパンきつくないか?
「えっ……それって……うそっ!」
嘘じゃない、すくなくとも3キロは増えてるな。
「いつ…いつわかったの…」
昨夜かな、ひさしぶりにお前が上だったろ、その時実感したんだ。
まぁあの最中に『お前太ったろ』などというなんざ野暮の極みだから黙ってた、それにちょっと肉感的なハルヒもそれはそれで悪くは無かったしな。
10代の頃とは違い今は代謝が落ちてるんだ、それなのに今まで通りにバクバク食べてりゃ当然の結果だ。

「嘘よ…嘘に決まってるわ……、あたしはいつだってベストウェイト、ベストプロポーション……、ナイスバディでみんなの注目の的……」
ハルヒは壊れたラジカセのように呟いている。
嘘だと思うんならヘルスメーターで測ってこい、数字は正直だ嘘はつかないぜ。
「そ、そうよ測れば、測ればはっきりするわ、きっと…キョンの勘違いよ……」
そうかヘルスメーターは冷蔵庫の脇だ、いってこい。

 
「嘘っ! ……これは…携帯が重いからよね、重いものはこっちに置いて………!、ふ、服の重さのせいよ、………脱いでもう一度測ってみれば……!、……ハ、ハルヒ落ち着いて……そうよカチューシャが……」
落ち着けハルヒ、カチューシャの重さなんか関係ないだろ、現実を直視しろ現実を。
「そ、そうよ、このヘルスメーターが……壊れてるのよ、きっとそうよ、そうに違いないわ!」
だからハルヒ現実逃避はやめろってば。
「ちゃんとした……、ちゃんとしたヘルスメーターで測れば……」
おいっ! ハルヒどこへ行くしっかりしろ。
「離して今から壊れていないヘルスメーターを買いに……」
まてまて、マズ服を着ろ服を! そのままの格好で外に出たら確実に警察に通報されるぞ。いい加減に落ち着け。

仕方ない、はっきりと現実を見せてやるか……。
ハルヒ服を着ろ服をこの服だ、ほら、と俺は以前ハルヒが置いていったリクスー一式を差し出す。
「えっ、キョンどういうこと?、……もうキョンたら好きなんだから……、あれでしょあたしにリクスーを着せたいからってこんな茶番を……、そうよねベストプロポーションでナイスバディなあたしにキョンはメロメロだもん……きっとヘルスメーターだってキョンが細工を……」
いいからさっさと着ろ……、うん終わったようだな、……うーん微妙にピチピチだ、でもハルヒは絶対に認めないだろうな。
「どう? ばっちりでしょ?」
自信たっぷりにハルヒは言い放つ。
あぁ、サイコーだ、惚れ直したよ、そうだくるっとまわって後ろも見せてくれ。
「こう? あたしにリクスー着せたいんならはっきり言いなさいよ、こんな回りくどいことしないで……」
あぁそうだなハルヒ、といって俺はハルヒを背後から抱きしめる。
「ちょっとまだ夕方よ早くない? それにこういうことはムードだって…キョンたら素直じゃないんだから……」
誰かさんの妄言に構わず俺は続けた。ハルヒ覚えてるか? 夏ごろにこの服を着たお前をこうやって後ろから抱きしめた。
「……覚えてるわ、キョンたら強引で……痴漢プレイとかいって……」
あぁそうだったな……、そう…こうやってお前を後ろから抱きしめて……手を下に降ろして……、次はどうしたか覚えてるか?
「たしか……胸をタッチしたあと下へ移動してウエストの方からスカートの中に手を入れてきて……、って今度は言葉責め?」
そうだ良く覚えてるな、でもな今はスカートの中に手が入らないんだ、ほら? ハルヒの腹にスカートがぴったりくっついてるだろ?
夏は腹とスカートの間にちゃんと余裕があった、だから手も入った、でも今は無理、これが現実だ、確実にウエストが太くなってるぞ。

「…………嘘、……」
なんだったらメジャーで測ってみるか? 
「……自分でも……自分でも……なんとなく気が付いてはいたの…でも認めたくなくて…」
やっとハルヒは現実を直視する気になったらしい、長かった……。
「……キョン、あたしをみないでベストプロポーションでナイスバディじゃないあたしを見ないで……いや…」
すっかり自信喪失というか錯乱状態らしい、へたり込んだハルヒを俺は優しく抱きしめる。
あぁハルヒ、別に俺は今のぷにっとしたハルヒでも問題ないぞ、こうやってても抱き甲斐があるしさ。
ただこれ以上増えるとマズイからちゃんと節制して今の状態をキープ…っておいどうした?
「キョン……、でも…ぷには嫌、ぷには……、そうよダイエットよ! 来週までに元の体重に戻してベストウェイトでベストプロポーション、ナイスバディなあたしをとり戻すのよ!」
おいっ来週までって、無理なダイエットは体に悪いしに効果だって出ないぞ、もっと落ち着いてだな……。
駄目だきいちゃいねぇ……。
「そうと決まったら早速はじめましょう、キョンも協力してもらうわよ! 確かこの雑誌にダイエット特集が……、これよ『SEXでダイエット!』」
だからハルヒ人の話を聞けって……、おいハルヒ!
「ほらキョン、服を脱いでダイエットに協力してもらうわよ、このあたしがリクスー着てるんだし五回は頑張ってもらうわよ!」

 

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……なんだ、もう朝か……、確か昨夜は晩飯も食わずにあのまま……。
風呂場の方からシャワーの音がする、どうやらハルヒはシャワーを浴びてるらしい。
昨夜の俺達がしたコトを考えるとシャワーは当然だな。
おっとハルヒのシャワーが終わったらしい、俺もそろそろ起きるとするか。

昨夜の錯乱ぶりとは打って変わって上機嫌な、鼻歌混じりで体を拭くハルヒとご対面だ。
「おはよキョン、あんたもシャワー浴びてきなさいよ」
あぁ、随分上機嫌だな、何かいいことがあったのか?
「聞いてよキョン、一晩で一キロも減ったのよ、この調子なら一日一キロで来週までに5,6キロはいけるわね、ダイエットなんてチョロイチョロイちょろろんよ」
あぁわかった、と生返事をした俺はシャワーでざっと汗を流すべく風呂場へと入った。
しかしハルヒは何を勘違いしてるんだ、もう一回現実を直視させないと駄目だな。

「ねぇキョン、見てこんなに減ったのよ」
よほど嬉しいのかハルヒは素っ裸のままヘルスメーターに乗り俺に針を見るように呼びかける。
あぁ……その…なんだ、俺達昨日晩飯を食べてないし、今朝の朝飯もまだだよな?
「えぇそうよ、ちょっとおなかがすいて来たわね」
それでハルヒ、お前は今朝トイレにいったんだよな?
「な、なに変なコト聞いてるのよ……」

ハルヒは俺の話に不審そうな顔をする、まぁ当然の反応かな、しかし俺は心を鬼にして話を続けた。
あのなハルヒ落ち着いて聞いて欲しいんだが……人間の体重ってのは常に一定じゃないんだ。
一日の生活のうちでだと1,2キロくらいの幅でいつも上下してるんだ。
だから夜と朝で体重がちょっと減るくらいは……つまり『日常生活で発生しうる変動の範囲内』ってことなんだ。
おまけにお前は晩飯も朝飯も食ってないだろ?
食うもの食わないで出すもの出してれば1,2キロくらいはすぐに落ちるんだ。
でもそれは本当の体重とは関係ない。

 
「う、嘘よ……、あたし…あたし……ダイエット……」
嘘じゃない、体重が減ったのはダイエットとは無関係だ、食事をすればお前の体重は直ぐに元に戻る。

大体あんな与太記事なんかに信憑性なんかあるわけないだろ。

ハルヒはかなりショックを受けたようだ、しかし無理なダイエットは危険だ、ここは厳しい現実をみせて思いとどまらせるしかない。

「そ、そうだ、あたし……あたし…来週までゴハン食べないで我慢する、そうすれば…そうすれば……」
やめろ、そんなことしても体を壊すのがオチだ、それに絶食で体重を減らしても無意味だぞ。
腹廻りとか減って欲しいところの贅肉は落ちない、そのかわりに胸とかの減って欲しくないところが落ちるんだ。
絶食で体重は減るかも知れんがナイスバディとは正反対、本末顛倒だぞ。

「……じゃぁ…じゃぁ…ダイエット……沢山運動して……」
まだ諦め切れないらしい、まぁ無理もないか?
ハルヒ『ダイエットに王道無し』だ、数日で5,6キロは無理だ、元々お前は太ってるわけでもないし、それだけ落とすのは結構難しいぞ。
「それじゃ…来週までに元の体重に戻すのは……」
無理、というか不可能だな。
「そんな……、あたしは…ベストウェイト…ベストプロポーション…ナイスバディ……、あたし……」
かなりのショックなようだが無理なダイエットでハルヒが体を壊すよりはマシだな。
しかし、ホントにショックみたいだ、ハルヒはまだぶつぶついっている。

おいハルヒ、いい加減に朝飯でも食べようぜ、ダイエットには規則正しい生活、適度な食事、適度な運動が不可欠だぞ。
「…ナイスバディなあたしはみんなの憧れ注目の的……、そんなあたしにキョンもメロメロ……」
……ハルヒ? さん……。
「キョン…キョンはあたしのコト好き? あたしナイスバディじゃないけど……」
ハルヒ……朝からなに莫迦な…、というかさっきからお互い風呂上りの素っ裸で一体何やってんだろうな俺達は。
「莫迦なって…キョン……あたしのコト嫌いなの? キョンに嫌われたら……あたし……あたし…一生一人ぼっち…」
だから違うって最後まで聞けってば。
「そういえば…昨夜は五回っていったのにキョンは四回しか……、いつもはリクスーだったら五回でも六回でも軽いのに……これってあたしがナイスバディじゃなくったから……キョンがあたしのこと……嫌いに…」
おいハルヒ? どうした? 大体その前の晩だって『ポニーでポニー』で五回もしたんだから昨夜が四回でも頑張った方だと思うぞ、ってハ
ルヒ聞いてるのか?


「キョン…キョンの大好きな『体操着に紺ブル』でも『スク水に水泳帽』でもなんでもする…から、キョンは好きなトコにかけていいから…キョンはかけるの大好きでしょ、だから……あたしを…あたしを嫌いにならないで……」
ハルヒの目に生気がない。あれっ……ひょっとして……俺…地雷踏んだ?
「…『猫耳メイド』の時だってちゃんとキョンのコト『御主人様』って呼ぶし、語尾には必ず『にゃん』ってつけるし……朝はちゃんと『メイドのご奉仕』でキョンを起こすから……」
お、おいハルヒ一体なにを……しっかりしろ、落ち着け。
俺がハルヒを嫌いになるわけがないだろ、俺の目を見ろ…って駄目だハルヒの目が死んでる……orz。

「『ごっくん』だってちゃんとする、この間はあたしが嫌がったから『只の妄言だ、忘れてくれ』とかキョンは誤魔化してたけどホントはあたしにやって欲しかったんでしょ、今度は…今度はちゃんとするから……いつもそうするから……だからあたしのコト……」
確かに俺はそう言った……、だがむしろお前の方こそ妄言だろと思うがハルヒの暴走はまだとまらない。

「……中学の時……あたしに言い寄ってくるヤツは一杯いた……けれど、みんなあたしの外側しか見てなかった……、だから…みんなこっちから振ってやったの……。
でも…でもキョンは違った…あたしの内側までちゃんと見てくれて……それであたしのコト好きって言ってくれた……、あたしのコトちゃんと見てくれるのはキョンだけ……だからキョンにだけは嫌われたくない……」
……だったら……わかるだろ? お前がどんなだろうが俺はお前を……。…おい、ひとの話をきけって……駄目だ聞いちゃいねぇ……。

「……そうだ! 『ビリビリ』だって沢山していいから、ストッキング一杯買うから、あたし毎晩履くからキョンは履かせたまま破くの大好きでしょ、…キョンのしたいコト好きなだけしていいから……」
おいハルヒ落ち着け、俺は別そんなコトして欲しいわけじゃ無い…コトも無いわけで……むしろ…その…なんだ…。
って違う! そうじゃない、つまり……こういうことだ! 行動あるのみと俺はハルヒを抱き上げた。
「……えっ、何? キョン、一体どうしたの?」
見てわからんか? 『お姫様ダッコ』だ。
抱きかかえたハルヒを俺はベットに降ろし腰掛けさせる。
やっと落ち着いたのかハルヒの目には生気が戻ってきた。

「あのなハルヒも言ったとおり俺はお前の内面も含めて好きなんだ、だから外見が多少変わろうがお前を嫌いになるわけがないだろ?」
「ホントにホント? 嘘じゃない?」
あぁ嘘を言っても始まらない、今も言ったとおりだ。
「だったら……だったら、証拠を見せて…キョン」
えっ証拠って……。
「莫迦ねぇ、お姫様ダッコで女の子をベットまで連れて来たのよ。次にするコトなんてきまってるじゃない、来なさい…キョン、ちゃんと証拠を見せて……」
……わかった、そうだ…猫耳メイド…してくれるんだっけか?
「莫迦!……御主人様がしたいのなら……してもいいのにゃん…」

 

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……結局あのまま朝から三回戦だ……試合の結果は俺の三連敗、というかいままで勝ったためしがないな。
連敗の証拠は…こっちはパサパサのカサカサ、一方のハルヒはツヤツヤのテカテカだ……。
俺はハルヒに覚られないようにゆっくり体を起こした、ちらと確認するとハルヒは満ち足りた表情で二度寝を続けている。
……別に俺はハルヒは今のままでもいいんだがな、さっきだってぷにっとしたハルヒの抱き心地は中々の……
そして俺はタオルケットからはみ出ている、ハルヒの左手の二の腕の辺りを軽く撫でる、ぷにっとした感触が心地よい。と思ったらハルヒが軽く身動ぎする、起こしてしまったか?

「……zzz…今度は『ワキ』なの? 相変わらずキョンはマニアックね……zzz、…『クンクン』はいいけど『ペロペロ』は程々にしてよ……zzz、キョンは加減を知らないから…zzz…」
……ハルヒの夢の中じゃ俺はどんだけ変態なんだ? なんだかなー、とんだ寝言だ……orz。
くさった気持ちを一新させるべく俺はシャワーを浴びることにした。

 

「おはよキョン」
シャワーから上がるとハルヒの声がかかる、どうやら目覚めたらしい。
「あたしもシャワー使うからバスタオル出しといて」
朝昼晩といつでもシャワーだな、お陰でバスタオルはフル回転だ。
「なに言ってんのあたしがシャワーしなきゃいけないのも全部エロキョン、アンタの所為でしょ。このスケベ……」
……確かにそうだな、すまん一言もない……。

 

「キョン大変よ、着られるお洋服がないわ!」
シャワーを終わったハルヒがいきなり叫ぶ。
……なんでだ? 洗濯なら昨日しただろ。
「なんでじゃないわよ、全部キョンの責任よ。もう一回洗濯しないと…、凄く匂うしこんな状態の着れるわけないでしょ。」
あぁ……そう…たしか昨日から今朝に色々ハルヒに着せて……、って全滅なのか?
「そうよ、キョンはホントに加減を知らないわね…」
だってハルヒ、……お前だってかけていいっていったじゃないか。
「ものには限度ってものがあるでしょ、いくらなんでも着られる服がなくなるなんて論外よ」

……いつまでも裸でいるのもなんだろ、俺のシャツでも着とけ、ほらコレ。
とりあえずクローゼットにあるものを適当に渡す。
「ありがとキョン、…ってキョンこれYシャツじゃない、…全くキョンはマニアなんだから……」

はぁ……一体なんの話だ?
「ほらみなさいよ、上は男物のYシャツで下半身は何も履かない、これって『ブカブカ』っていうんでしょ?」
…………。
「こういうのに男は萌えるって週刊誌の『彼を萌えさせる必殺シチュエーション!』って記事に書いてあったわよ、ホントにキョンはあたしにHな格好させることしか頭にないのかしら、このエロキョン!」

 

…あぁ…見えそで見えないチラリズムはサイコーだな……(棒読み)
この生き物はロクでもない記事しか読まないのか……。
「ま、まぁキョンがあたしにどうしてもって頼むんだったら、こういう格好でしてもいいけど……、四回目したいの?」
確かにハルヒの今の格好は……その…なんだ…、だ、駄目だ四回目なんて俺を殺す気か…。
…そ、そこに昨夜お前が脱いだGパンがあるだろ? それは無事な筈だからさっさと履け。

「そう……じゃぁ『ブカブカ』はまた今度ね。」
あぁ……今度…な。

 

「そうだ、キョンはなんでダイエットに詳しいの? 今までそんな話してなかったじゃない。」
どうでもいいだろ、そんなこと。
「よくないわよ、キョン! ちゃんといいなさい! でないと…かけるの禁止よ、もうかけさせてあげないから…」

わ、わかった話すけど、笑うなよ、……俺だってな…、お前にベタ惚れなんだよ、お前に嫌われないかって心配なんだ……。
だから、…お前みたいな美人の彼氏に相応しいようにってダイエットとか色々と……
「…そうだったの、…無理に聞き出してごめんなさい」
いや、いいんだ。それでハルヒはどうしたいんだ?
ダイエットするのか?
「……うん、キョンと一緒にダイエット頑張ってみる、だからダイエットのやり方とか教えて」

そうか、さっきも言ったとおりダイエットで大事なのは規則正しい生活だ、規則正しい生活のなかには食事や運動が含まれる。
規則正しい時間に適量の食事を摂り、適度に運動するこれがポイントだ。ジャンクフードで間食なんて論外だ。
そして重要なのは継続することだ、ダイエットの効果は数日とかでは出てこない、数ヶ月のスパンで実施することが基本だ。
あとはきっかけだな、『明日から頑張る』とか『これを食べてから』とかそういうのは一番駄目だ。
思い立ったらすぐに始める、そして『今日だけ』、『今だけ』を頑張ってそれを積み重ねていくこどで継続したダイエットが出来るんだ。

「ありがとキョン、あたしダイエット頑張ってみる。……ほっとしたらなんだかお腹がすいてきちゃったわね」
そうだな、朝飯でもつくるか? 勿論ダイエット仕様の朝ごはんだ、ってかもう昼飯の時間か?
「キョンお願いね、今度あたしにもレシピ教えて、そうだ時間はどれくらいかかるの? なんだかお腹がすいちゃって…」
あー、あと30分くらいかな。そういや昨夜も食べてなかったよな。
「そう、あと30分もかかるの……お腹がすいて…そうだキョンあれとって、一緒に食べましょ」

だーかーらー! 

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最終更新:2020年03月13日 01:21