俺は今日、一日中ハルヒをストーキングしていた。
 
初めてのストーキングで感じた事はストーカーというのも中々大変なんだな、という事だ。
 
ハルヒがトイレに行かなければ俺も行けないし、
ハルヒが何か食べなければ俺も食べる事が出来ない。
 
そこまで考えて気付いた。
なぜ俺はハルヒをストーキングなんかしているんだ?
 
馬鹿馬鹿しい。
 
もう帰ろう。そう思い振り返ると、遠くに誰かの影があった。
こそこそとこちらの様子を伺っている。
 
何だ? 目を凝らすとそれは…


 
長門だった。
 
彼女は物陰に隠れ、俺の様子をチラチラと見ている。
 
…何をやってるんだ?
 
だが、それよりも気になったのは、その長門の後ろの人物だ。
 
長門と同じようにこそこそと、長門の様子を伺っている。
 
…古泉だ。
 
その後ろには朝比奈さんらしき人物が。
 
その後ろに見えるのは鶴屋さんか?



 
俺は愕然とした。
この世界は常に誰かにストーキングされている。
 
俺が呆然としていると、ふと後ろから視線を感じた。
 
振り向くと、そこには俺と同じような表情をしているハルヒが居た。



 
終わる

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最終更新:2020年06月06日 10:53