宇宙人と呼称される私でも存在意義があると思ってた・・・
最初は感情のない私だけどSOS団の活動の中で存在を見出した。
感情も増えた、表情も増えた、なによりその日々が楽しかった。
私も会話に入りたかった。涼宮ハルヒや朝比奈みくると話がしたかった
古泉一樹とももっと交流を深めたかった。そしてあの人とも・・・
でもSOS団は私のことを重視してなかった。
ある日いわれた。
「本を読むだけだったらでてってくれない?」
答えられない・・・私はその日のうちにSOS団の部室を出た。
次の日の昼休み、部室の鍵は閉まっていた。
放課後に開けるのは涼宮ハルヒだ・・・
「なにやっているの?出ていってくれない?」
私はその場を動かなかった。古泉一樹にどかされた、あの人に蹴られた。
そのとき私は涙というものを流した。暖かいと聞いたもの・・・
でも私の涙はとても冷たくとても悲しかった。なぜ?
私に感情があれば、もっと話が出来たのに、もっと交流できたのに、
どうしてだろう。冷たい部屋の中で涙を流しながら私は一人考える・・・

学校に行く足取りが重い。でもこれが命令だ
情報操作を受けていないのに重い。これが感情なのだろうか?
読書しかしない私は当然クラスから疎外されてる。
唯一私が少しでも話を出来たりしたのはSOS団だった。
毎日のように暴言を吐かれ、靴などを隠される。机にも落書きされる。
私は放課後、私以外のメンバーがいるSOS団の部室のドアの前で
メンバーの楽しそうな声を聞きながら一人たたずむ。
涙が出る。有機生命体の悲しいという感情はこれで表すと聞いた
悲しい、苦しい、胸が焦げるように熱い。私は人間になれたのだろうか?
でもその代償が今の私なら人間にはなりたくなかった。
私は帰った。家に帰った。家に帰り声を出して泣く、泣き叫ぶ
有機生命体が悲しい時はこんなに涙を流すのだろうか?
限界・・・言葉通り今の現状が限界・・・もう耐え切れない。
本屋で本を買った。なんとなく目に付いたのは「完全自殺マニュアル」
店員の驚愕の視線を受けながら私はこれを買う。
家で読んでみた。有機生命体は耐え切れない時このようにするのだろうか?
私は一本のロープを取り出した。本の通りに吊るし、私の首を入れる
30分ぐらいたっただろうか・・・死ねない。宇宙人だからだろうか・・・
次の日私はまた命令通りに学校に行く・・・重い足を踏み込んで・・・

学校にいくと喜緑江美里に呼び出された
「あなたはもう用済みだから解除しますね」
思念体全部の決定事項なのだろう。私には逆らえない・・・けど
私はどうして?と尋ねる。以前の私なら普通に受け止めただろう。
理由は分かっている。涼宮ハルヒが私を必要としていないからだ・・・
涙が自然に零れ落ちる。少しの日にちでここまで涙もろくなる
喜緑江美里は不思議な表情を浮かべていた。その後解除が実行される。
その時、屋上にあの人が現れた。私の体は半分もない
「あっ・・・あのっ・・・」
うまく言葉が出てこない。もう少しで消えちゃう。それは嫌
「バーカ!早く消えろよ」
涙が途切れた。何も言葉が出てこない。感情も沸いてこない
そうか・・・この人の言葉で私の感情がリセットされたのか
よかった・・・これで普通にもd・・・・・・・・・・・・シュウ



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最終更新:2007年01月28日 13:11