放課後の部室、そこにはいつものようなハルヒのうるさいわめき声はなかった。
今日はハルヒは柄にもなく体調を崩し、休みだった。
部室にはまさに静寂の象徴ともいえるような長門有希、ただその人だけがいた。
キョン「なあ、お前って放課後もよくひとりでここで本読んでるのか」
長門「たまに」
キョン「ふうん」
俺は窓の外を眺めた。野球部の練習風景がみえ、そこにはまさに高校にあるべき
金属バットで球を打ち返す音、オーライオーライという掛け声だけがこだましていた。
陽は暮れかけ電線が夕陽に重なる。
キョン「いつ帰るんだ?」
長門「決めていない。私が帰らないと迷惑?」
キョン「いや、そんなことはないけど。部室の鍵俺が掛けなきゃならんのだが、
別に盗られるようなものもないだろ」
長門「パソコン」
キョン「もともと奪ってきたものだしなぁ…むしろコンピュータ研が取り返してくれたほうが
気持ちよかったりもするんだが」
長門「そう」

キョン「お前、その本どういう内容なんだ?」
長門「説明するのに難解な表現を要する」
キョン「つまり、どうでもいいだろ、ってことか?やれやれ、お前と話すときは
通訳を通さないとわけがわからないぜ」
長門「そう」
俺は、別に家に帰ってすることもないから、本の世界に没頭している長門を
観察することにした。
呼吸が、またひとつ流れた。
俺は、気づくと彼女の唇、目、鼻、髪に見とれていた。まじまじと見たことは正直今までありそうでなかった。
普段はハルヒが起こすドタバタの中で、するどいツッコミ入れるだけの存在である長門有希を
きちんと見つめる機会はなかったのだ。
俺は頭の中で何を考えているんだ俺は、という突っ込みを軽くいれ、また窓に視線を映した。
既に陽は落ち、街灯の明かりと欠けた月が瞳に映る。

おもむろに長門が席を立った。その音に俺は振り返った。
長門「そろそろ、帰宅しようと思う」
キョン「ん、ああ、そうか。そうだよな・・うん、そうだよな」
ふと、自分がこの二人きりの時間が終わるということが惜しいと思っていることに気づいてしまった。
俺の中で何かが弾けた。


帰り支度をしようと、机においてあるバッグに本を入れようとしている長門に、
後ろから俺は抱きついた。
キョン「長門!!」
長門「・・・・」

キョン「俺・・俺・・・お前のことが・・・」
長門「私は感情を持たない。そのような行動本能が人間にあるという事実は知っている。
あなたはその行動本能に従っているだけ。今すぐその行為を中止すべき」
キョン「何を言ってるんだ・・・?俺のこの気持ちは本能の一言で片付けるっていうのかよ?」
長門「そう。一時的な気の迷い。性欲の怒張。あなたは私の異性としての肉体に触れたいという欲求を
満たしたいだけ。今すぐ中止すべき」
キョン「ふざけるな!そんな陳腐な言葉で、俺のこの気持ちを片付けようとするなよ!」
そう言って俺は長門の胸をまさぐった。

長門「やめて・・・」
キョン「いやだ」
俺は長門の胸を制服の上からもみしだくと、もっと触りたいという欲求に駆られ、
制服の襟元から手を入れた。
長門のブラジャーの内側に手を入れ、じかに肌に触れた。
長門「あ・・・」
直接的な刺激を受けた長門はこらえきれずに声を漏らした。
俺は、あまりにも柔らかい長門の乳房をもみしだき、指先で乳首に触れ、つまんだ。
長門「やだ・・やめて」




俺は、自分の息子がかつてないほどに充血し、反り返っている事実に気づいた。
また、背を向けている長門も、臀部に俺のモノを感じ、それがとても膨張していることに気づいた。

キョン「なあ・・長門、俺のこと嫌いか?」
長門「私は、そのような感情を持たない。あなたは涼宮ハルヒにとって必要な存在であり、それ以上でも
それ以下でもない」
キョン「お前自身俺のことをどう思ってるんだ、って聞いている」
長門「今言った通り」
キョン「そうか・・・でももう俺の気持ちはおさまらないよ」
長門「この行為を続けるというのなら私はそれなりの対応をとらざるを得ない」
キョン「うるせぇよ!」
そういうと俺は、長門の手首を掴み絞め、護身術にあるような形に手を持ち上げ、極めた。
長門「痛い!」

そういう長門のほほを残った手で引き寄せ、俺は強引に口づけをした。
長門「ん・・・んんん・・」
俺は、さらに舌を絡ませた。歯を食いしばり拒絶する長門の口を手で無理やりこじ開けたのだ。
長門は口を無理やりこじ開けられ、舌を絡ませられたことに唖然となったのか、
不思議に抵抗する力が弱まった。
しかし、すぐにその理由がわかった。長門は抵抗しても無駄だと悟ったのだ。
長門は情報思念体なんたらヒューマノイドであることは確かなのだが、その力が何故か今日は使えないようだった。
だから長門は口でハッタリをかましたのだ。俺の行動を抑制するために。
しかしもはや言葉は意味を持たなかった。
抵抗することをやめた長門の唇、舌を自分のそれで弄び、胸に入れた手は乳首をこね回していた。
唇を十分に堪能した俺は、長門の制服を剥ぎ取ろうとした。

すると、長門は潤んだ瞳で俺に懇願した。
「やめて・・・やめて・・・、わたしは、こんな行為は望まない・・」
その瞳は、涙がうっすらと滲んでいた。
しかし、その瞳を見た俺は自分の充血したモノへいっそう血液が巡ってしまったのを感じた。
その超人的な力を失っている長門はもはや、どこにでもいる普通の少女、
いやむしろ細見で小柄な長門はひよわで華奢で少し力を入れたら折れてしまうような、
壊れてしまうような儚い存在でしかなかった。

長門の胸はキメがこまかく、それでいて殺人的な柔らかさで俺の欲望を増長させた。
俺は、長門の上の制服を無理やり剥ぎ取った。
カーディガンとともにボタンが飛び散った。飛び散ったボタンのカツン、カツンという音が
誰もいない校舎の静寂の中では、すさまじい音であるかのように感じた。
制服を剥ぎ取られ、肩紐の解けた長門を見て、俺は息を呑んだ。

なんて白さだ・・・この世の美、というものを表現する全ての言葉が拙く感じてしまうかのような、
表現するのも憚られる、その神秘的な白さ。月光に照らされた彼女の素肌は、
今まで人類が続いてきたその理由を知っているのかのようですらあった。

長門「私は・・・私は・・」
また何か言葉を発しようとした長門だったが、俺にはよく聞き取れなかった。それよりも
早く長門の肩を掴んだ俺は、ブラジャーを後ろのホックで外し、剥ぎ取った。

長門の胸があらわになる。
綺麗な形であった。恐らくサイズはB程度だと思われたが、綺麗な形と、その柔らかさは
視覚的にも感じ取れるようですらあった。
その乳首は、わずかに立っているように見えた。
俺はこらえきれずに長門の乳首を口に含んだ。
長門「・・・っ・・」
長門は声にならない声を発した。
その乳首を舌で転がすと、長門はぴくっ、ぴくっと反応した。
声を出さないように我慢してるようであったが、やはり声にならない声が漏れていた。

俺は、そのままスカートのホックに手をやった。すると長門の手が俺の手を掴んだ。
長門「もう・・これで許して・・お願い・・お願い」

俺は言語を言語として理解するだけの理性がもう自分には残っていないと頭のどこかで察していた。
それは、単なる校舎の中の物が倒れる音、きしむ音、外の車のエンジン音、と同じように消えた。

俺は力を入れて長門の手を跳ね除けた。それは男の力にはまったく適わない、ひよわで儚げで消え入りそうな
指であった。
ホックがカチン、と外れた。俺は、一連の流れをスムーズにまるでその行為を何度も練習していたかのように、
経験していたかのようにスカートを脱がせた。勢い余って、押し倒してしまい、長門はしりもちをついた。
俺はそのうえに、馬乗りのようになった。
長門に残された衣服はもはや、あらわになったパンツだけであった。
そのパンツは水色のストライプ模様であった。
自分はその柄をみて、興奮の気持ちがさらに強まった。
心のどこかで、この女は自分をずっと誘惑してのではないかという疑念さえ沸いてきた。

俺は長門のパンツの中に手を入れた。女のそれはまた、溶けてしまいそうな柔らかさで、また
まだ乾ききっていない洗濯物のようにしっとりと濡れていた。
女性のそれに触れた時、長門は拒絶する言葉をやめた。
その言葉は、女性の性行為の際に発するそれに変わっていた。
長門の喘ぎ声を聞きながら俺はパンツを脱がせた。
既にびしょびしょになった女性器を指でこね回し、長門の反応を楽しんだ。
長門「・・あっ・・・・あっ・・・あぅ・・・あっ」
長門の手は俺のYシャツの袖を痛いほどに握り締めていた。

俺は長門の女性器を正面から見ようと股の間に顔をやった。
綺麗な形、ピンク色のそれは白い肌との対比もあいまって芸術的ですらあった。

俺は舌で長門のそれを刺激した。
長門「あぁぁあぁあぁ」
長門は今までに聞いたことのないような声を発した。それは生物学的に発してしまう抑え切れない
ものであるようであった。
舌を女性器の中、できる限り深くまで沈め、かき回した。長門の声は激しさを増した。


長門は俺の髪の毛を両手で掴み、拒絶しているようでもあった。
しかし、それは抑え切れない快感を沈めようとする行為であった。

キョン「長門・・・もう、いいだろ?」
長門「私は・・っ、 私は・・・・」
長門は言葉を選べないようであった。俺は返事を待たなかった。

怒張した自分の男根を彼女の美しく、綺麗なピンクの女性器に差し込んだ。
先端部分が彼女の中に沈む。
長門は、かつてない感覚に、脅えているかのようだった。長門の爪が
俺の背中に食い込む。
俺は、律動しようとした。するとそのとき、長門が言う。
長門「私は、あなたを一個体として認識したい。」
キョン「そうか。ありがとう」

俺は、長門の中で果てた。いまだかつてない量の精子が出たようで、長門の女性器からは
抜いたあとに大量の精液が逆流する。

見上げると、月が高く登り、その輝きは俺の瞳の奥に染みた。

あれから三日たった。
長門は部室に現れなかった。
俺は、かぐや姫という昔話を思い出した。かぐや姫は、大人になると月に還ってしまう。
彼女もまた、一瞬通じたあの心が、彼女を変え、その目的を達した彼女は自分の星に帰ってしまったのではないか、と。
そんなことを聞いてもいない授業中、窓の外を見ながら考えていた。

放課後、部室に行く気にもなれず、直帰しようとした俺をハルヒは無理やり部室に連れて行こうとした。
ハルヒ「今日はSOS団に相談したいって言う人が来るのよーーー!!あんた帰るなんて許さないわよ!
団員としての自覚を持ちなさーい!!」
相変わらずうるさいハルヒの罵声は、カラッポになった俺の心を少しだけゆすった。

そして、部室に行くと‐


いた。そこに、長門有希はいた。いつものように本をひざに置きながら。

ハルヒ「おう、有希じゃない!早いわね、感心感心!あんたも見習いなさいよーキョン!」
俺の考えは杞憂だった。安堵の気持ちで満たされた俺は変わらない日常の再開を心から喜んだ。

ふと、視線を落すと前と違う点がひとつだけあった。

キョン「長門、その髪止め、かわいいな。イメチェンか?」


 終わり

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最終更新:2020年05月26日 21:43