キョン「長門・・・なのか?」
他のメランコリオンよりも二周りほど小さな人型、純白のカラーに5つの目
おそらくは機動性を重視しているのだろう、軽装である
ハルヒ「有希なの?それ何!?」
長門「秋水、古泉一樹の機関が独自に開発したメランコリオン。
私専用にチューンされている」
そう言って両レバーをフルに押し込む。
二号機に向かって突進する。
朝倉「・・・・」
朝倉に意識は無いが、二号機は暴走を続ける。
迫り来る秋水を迎え撃つべく、ナイフを振りかざす。
金属音が響く

第三話「長門」

二号機のナイフは空を切る。秋水は二号機の懐に潜り、ラッシュを浴びせる。
キョン「お、おい長門!」
長門「二号機の仮適合者と言う立場で余りにも
身勝手な行動を取った朝倉涼子は、粛正しなければならない。
場合によっては生命の保証もしない」
言い切ると同時に回し蹴りを放ち、二号機を吹っ飛ばす。体格差をものともしない力だ。
鶴屋「そこは長門っちにまかせて、
ハルにゃんとキョン君は帰投するにょろ」
長門の変わりに情統室をまとめているのだろう鶴屋さんが言う。
ハルヒ「りょ、了解」
キョン「しかし・・」

リフトに足場を固定した零号機が、下がって行く。
キョン「仕方ない・・のか」
初号機の機首を傾け、向きを変えた。
長門「いけない!」
キョン「なっ・・・!」
轟音を轟かせ初号機が空中炸裂した。
二号機が苦し紛れに投げたナイフが、初号機の心臓部に直撃し、爆発したのである
鶴屋「キョン君!!!」
長門「・・やはり貴方は生かしてはおけない。フルスロットル、セーフティ解除、バラスト投棄」
機体の各部から発光する秋水、一際輝く右腕は、二号機を貫いた。
ハルヒ「キョン!キョン!」
鶴屋「落ち着くさ、落ち着くさ。」
ハルヒ「でもキョンがぁ!」
キョン「最近お前はうるさいな、ハルヒ」
え?

キョン「あんなんで俺が死ぬか、脱出したんだよ」
ハルヒ「キョン!」

数時間後
長門「あなたに話しておく事がある」
夜、キョンの部屋に長門が来た。パイロットスーツや制服でなく、Tシャツに半ズボンのラフな恰好
キョン「なんだ、話って」
長門「あなたのこれからについて」
長門は続けた。
長門「初号機は完全に消失した。しかし貴方にはまだ戦ってもらわなければならない」

長門「初号機のデータをそのままコンバートした機体、それに乗ってもらう。
少し勝手は違うが、すぐに慣れてもらう」

格納庫

キョン「これがそうか・・」人型の機体、翼らしき物体がある。目につくものは携えた大剣
長門「スレイプニル、初号機に二号機の要素を加味した」
キョン「そうだ・・二号機、朝倉は!?」
長門「不平分子として処罰した。懲罰室で冷凍睡眠中」
キョン「朝倉が悪い訳じゃないだろう?なぜそんな・・」
長門「朝倉涼子は故意に暴走させ、自らの情報処理能力で二号機自体をのっとろうとした。」
キョン「な・・・」
長門「下手をすると貴方も凉宮ハルヒも吸収された」
キョン「そうか、それでお前が出てきたのか」
長門「違う」
格納庫に広がる声
長門「うまくは言えないが、貴方を守りたかった」
キョン「長門?」
いつになくどもり気味な長門に問いかけた
長門「・・・体を休ませて、おやすみ」
そう言って、長門は走っていった


第三話 \(^o^)/


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最終更新:2007年01月15日 17:58