今、俺達SOS団の面子は全員俺の部屋にいる。
 
ハルヒ「ちょっとキョン!?あんたマジでTVゲーム機を64とスーファミしか持ってないわけ!?」
 
キョン「しょーがねえだろ。金ねえし」
 
ハルヒ「ゲームキューブ…ましてやプレステすらないなんて…あんたセンスなさすぎ、ってかダサいわよ!!」
 
こいつは今の俺の金がないという言葉を聞かなかったのか
 
キョン「お前にいっつも奢られてるせいで金がないんだ。それ以上でもそれ以下でもない」
 
ハルヒ「あんた私のせいにするつもり!?責任転嫁もいいとこね。あんたが早く来ればいいだけのことなのに」
 
それができねえから苦労してんだよハルヒさん
 
ハルヒ「まあいいわ、64で我慢してあげる。カセットはどこにあるの?」
 
キョン「そこのタンスの中にある」
 
それを聞くと、早速ハルヒはプレイするカセットを探し始めた。
そんな中、古泉はいつものニヤニヤ顔で、朝比奈さんはいつもの微笑ましい笑顔で、長門はいつもの無表情で
俺とハルヒのやり取りを見守っていた。なぜこんな状況になっているかは昨日の放課後に遡ることになる。
 
その日は金曜であった。俺と古泉が部室で平和にオセロをしていて、朝比奈さんがお茶を入れてて、
長門が本を読んでいて、そこに勢い良くドアを蹴飛ばして入ってくるハルヒ。いつも通りの光景である。
 
ハルヒ「土曜の不思議探索どうしよっか?!?」
 
古泉「涼宮さん、そのことなんですが、明日土曜は雨のようですよ。」
 
ハルヒ「え?そうなの?それは困ったわね」
 
正直に言おう。ここで俺はひそかに不思議探索が中止になることを祈っていた。
そりゃそうだ、月~金と学校があって土日は休むための日である。この休むはずである日に毎週俺は
労働しているわけだ。である故に、せめて雨の日くらいは家でゆっくり休みたいと思ったしだいである。
しかし、ここでハルヒは俺の期待を180度裏切る発言をするのだ
 
ハルヒ「じゃあキョンの家に行きましょう!」
 
はあ??なんじゃそりゃ。休むも何もあったもんじゃない。だが、ここでハルヒに反対しても無意味だということを
俺は今までの経験で学習している。だからもはや悪あがきする気も起きない…潔くあきらめるってのは気持ちいいな。
仕方ねえ、明日も今まで同様、お前に俺の1日を捧げてやるよハルヒ
 
そんなわけで今に至る。もちろん休日であるからみんな私服である。長門は相変わらず制服であるが。
土曜の午後、外では雨がしきりに降っている。
 
ハルヒ「みんな、このゲームやってみない!?」
 
ハルヒが手にしているのは64でオナジミの大乱闘スマッシュブラザーズである。
 
キョン「それはいいが、何でスマブラなんだ?」
 
ハルヒ「こういうみんなでバトルするゲームって盛り上がるじゃない?それにスマブラって任天堂ゲームのキャラが
勢ぞろいでしょ?一つ一つのシリーズのゲームやるより、全部のシリーズのキャラが集合って何かお得じゃない!
それに私このゲーム持ってるし」
 
そうかそうか。ハルヒらしい考えだ、特に否定はしない。だが問題は…
 
キョン「朝比奈さん、スマブラをやったことありますか?」
 
そう、問題は今までスマブラをやった経験があるかどうかなのである。初心者同士ならともかく、
ハルヒが参加するとなると未経験者は悲惨なことになるのは安易に想像できるであろう。だからといってハルヒは
ハンデを受け入れるような柔和な性格でもないことを俺は知っている。長門は機械マスターであるからいいとして
問題は古泉と朝比奈さん…特に朝比奈さんは未来人である。スマブラの存在を知っているかどうか怪しい。
いや、90%を超える確率で知らないと思うが。しかし朝比奈さんは驚くべき言葉を口にした。
 
みくる「(小声で)ええっと…実は未来においてもスマブラは流行ってるんです」
 
何ですと?!
 
みくる「(小声で)もう何本もシリーズが出てます…私の世界ではゲームの代表格的存在です。」
 
聞いたか任天堂社員!?お前らは数10年後の未来までも安泰だそうだ、よかったな。
 
キョン「(小声で)それは驚きです…しかしそんなことしゃべっていいんですか?いわゆる禁則事項ってやつでは?」
 
みくる「(小声で)そうですね。でも、後でこのゲームをやって私がやれたとき、キョン君は未来である程度これが
知られているということに必然的に気付くでしょう?だから黙っておく必要もないと思ったの」
 
キョン「(小声で)なるほど、確かにそうですね。って朝比奈さんこれやったことあるんですか!?
未来では何本かシリーズ出てるらしいですが、これは1ですよ?」
 
みくる「(小声で)昔のゲームも未来では新しい機械を使って…あ、これ以上は禁則事項です、すみません」
 
少なくとも、未来では昔のから最新までのゲームをできるような環境にあるってことか。なんとも面白そうだ。
 
キョン「(小声で)しかし、朝比奈さんがTVゲームをやったことがあるとは驚きです」
 
みくる「(小声で)ふふふ、私も子供なんだからするときだってありますよ♪」
 
なんだかんだで朝比奈さんは大丈夫のようだな。しかし凄い事実を知ったな…スマブラ凄いぜ。さて、次は古泉だ。
 
キョン「古泉、お前はやったことあるのか?」
 
古泉「ええ、ここに来る前は学校の友達とよくスマブラをして遊んだものです。」
 
キョン「お前もゲームをしてたのか。ちょっと驚きだな」
 
古泉「(小声で)僕だって涼宮さんに力を与えられて超能力者になるまではごく普通の学生でしたからね、当然でしょう。
といっても、今でもたまにすることはあります」
 
なるほどね。これで全員がスマブラをできる条件を満たしていることは確認できた。
キョン「しかしだなハルヒ、64は4人でしかできないから一人抜けないといけなくなるぞ」
 
ハルヒ「確かにそうね、どうしようかしら」
 
長門「私が抜ける」
 
今まで黙っていた長門が突然口を開いた。
 
キョン「い、いいのか長門?」
 
長門「いい」
 
そう言うと長門は本を取り出して読み始めた……確かに、機械にめちゃくちゃ強い長門のことだから
やったら長門が1位になるのは間違いなさそうだ、故に長門はハルヒを気遣ってるのかもしれないな。
 
ハルヒ「よ~し!じゃあやるわよ!有希、後であんたにもやらせてあげるからね!」
 
こうして俺、古泉、朝比奈さん、そしてハルヒの4人の大乱闘が始まったのである。
 
設定は3分の時間制バトルということになった。どうやらハルヒは短期戦がお好みのようである。
 
ハルヒ「さあ、一気にあんたたちを片付けるわよ!!」
 
本当に片付けそうだから怖い。ってかこいつはやったことがあるらしいが、一体どれくらい強いのであろうか。
気になるところである。古泉は…たぶん弱いな、根拠は今までのあらゆるゲームにおけるこいつの連敗記録である。
朝比奈さんは…うーむ、予測がつかないな。一見あまり強そうには見えないが、
もしかしたらダークホースになる可能性も…いや、いくらなんでもそれはないか。
 
使うキャラは次のようになった。
 
ハルヒ(1P)=ドンキーコング、キョン(2P)=ルイージ、朝比奈さん(3P)=ネス、古泉(4P)=フォックス


 
ハルヒはドンキーできたのか。パワー系で一気に片付けるってか、なるほどハルヒらしい。古泉は…まあ妥当だな。
そして俺が一番驚いたのは朝比奈さんだ。何?ネスだって!?大抵の人は彼女の使うキャラはプリンやピカチュウと
思い浮かべるはず。まあネスも子供だから彼女らしいと言えばそうかもしれないが…ファルコンとかよりはマシか。
 
だが問題はネスは上級者向けのキャラということである。いや、そうでもないのか?
まあ何が言いたいかというと、油断はできないということである。…ハルヒは言わずもがなであるが。
 
え?自分?ルイージだが何か文句あるか?確かに、スマブラにおいてルイージを使うやつなんてのは
あんま耳にしない。しかし自分は使いやすいんだから他人にどうこう言われる筋合いはない。
頼むぜ緑のヒゲオヤジ、お前にかかってるぞ。
 
試合が始まった。場所はフォックスの本拠地セクターZである。
さて、まずは様子を見るとしようか…というわけにもいかない。
ドンキーハルヒが始まって早々ルイージに突撃してきたのである!!
 
ハルヒ「キョン!あんたは私の最初のえじきよ!光栄に思いなさい!!」
 
思わねーよ!ネス朝比奈はそんなハルヒを恐れたのか右端に逃げたようである。
フォックス古泉はというと、Bボタン連打でブラスターショットをピュンピュン俺とハルヒにぶつけてくる!卑怯だぞ古泉。
 
古泉「いつも僕はゲームであなたに連敗でしたからね。今こそその雪辱をはらすときです」
 
何が雪辱だ。Bボタン連打してるだけじゃねーかこの卑怯者。
そんな俺はドンキーハルヒの先制にやられ、後ろに投げられる。起き上がってハルヒに立ち向かうが、ドンキーハルヒの
↓+Bのハンドスラップで中へ浮かされてしまう!!そこに追い討ちをかけるかのように空中+前+Aのハンマーナックル
がルイージに直撃する。何だこれは、ハルヒめちゃくちゃ強いじゃねーか!!!?これはやばい、頑張れヒゲオヤジ!
 
ピュン!ピュン!ピュン!ピュン!ピュン!ピュン!ピュン!ピュン!ピュン!
 
これは世に言うウザいというやつである。呆れたことに古泉は10秒以上もブラスターショットを
戦ってる俺達に撃ちつづけているのである。特にハルヒの被害は甚大である。
体の大きいドンキーハルヒはルイージよりも攻撃に当たりやすいからだ。
 
ハルヒ「チッ」
 
ハルヒは古泉を睨んでいる。その様子に爽やかスマイルの古泉は気付いていないようだ。
古泉よ、俺に復讐したい気持ちもわかるがそのへんにしとけ、お前の明日はないぞ。
ってそういえばネス朝比奈は何してるんだ?見ると、右端でタルを壊していた。なるほどアイテム調達か。
 
って今は目の前の敵に集中しなければ。ルイージは悲惨なことにドンキーハルヒの↑+Aの連続攻撃に苦しんでいた。
このまま%がたまって↑+A+スマッシュのドンキー必殺のジャンボプレスを食らえば
間違いなくヒゲオヤジは星になっちまう!!!!
 
ピュン!
 
ドンキー「うっ」
 
お!身動きの取れない俺であったが、フォックス古泉のブラスターショットによりドンキーハルヒの動きが一瞬止まった!
礼を言うぜ古泉!!
 
ハルヒ「…」
 
古泉を睨むハルヒ。古泉、お前の明日はもうオシマイだ。そして動きが止まったその一瞬を俺は逃さなかった。
 
ルイージ「Yahoo!!」
 
空中左斜め上からドンキーに↓+Bでルイージサイクロンをかます!ドンキーは右斜めに吹っ飛んだ。
フォックス古泉の方向である。
 
ハルヒ「キョン、あんた命拾いしたわね」
 
そう言うと、ハルヒは攻撃対象を変えた。言わずもがな、フォックス古泉である。俺はおとなしくそれを観戦するとするよ。
 
ドンキーハルヒの空中+後ろ+Aのゴリラキックがフォックス古泉に炸裂する。
 
フォックス「うーッファイヤー!!」
 
負けずに↑+Bのファイヤーフォックスで抵抗する古泉。
アホかこいつは
 
フォックス「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」キラーン
 
思ったとおり、ハルヒの↑+Aの連続コンボを食らい続け
とどめは↑+A+スマッシュでフォックス古泉は星になった。
さらば古泉フォーエバー♪


 
ファイヤーフォックスとブラスターショットを食らい続けたせいかドンキーハルヒの%がかなりたまっている。
ハルヒを仕留めるには今しかない!ドンキーに向かってダッシュするヒゲオヤジ。よし、これでハルヒを
 
PKボム!!
 
!?
 
ネス「Wow!!!!!!!!」
 
ルイージ「あひゃひゃひゃひゃひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」キラーン
 
あ、ありのまま起ったことを話すぜ…ハルヒを倒そうとしたらいつのまにか俺は星になっていた。
何を言ってるのか理解できねーと思うが俺にも理解できなかった。何か、恐ろしい片鱗を味わったぜ…
 
…つまりだ、先ほどタルを壊してスターロッドをゲットしたネス朝比奈が俺とハルヒと古泉の戦いの様子を見ていて
俺達の%がたまったところで突然俺達の目の前(右)に姿を現し↑+BのPKサンダーをつかってきたのである。
大胆すぎます朝比奈さん。一体何があなたをここまで変えたというのですか!?
 
みくる「ゴメンねキョン君♪」
 
というわけで俺とハルヒはそのエジキに…ではなかった。なんとハルヒはそれを避けていた!
やはりこいつ、かなりの上級者である。ってやばい、朝比奈さん逃げてええええぇぇぇぇぇぇぇ
 
ハルヒ「いい度胸ね?みくるちゃん?私をフッ飛ばそうとするなんて♪」
 
ハルヒのキレ具合に急に顔が真っ青になる朝比奈さん。いかにも、私調子に乗りすぎちゃいましたって顔をしてる。
 
みくる「!」
 
ネス朝比奈は危険を感じ取ったのか、反射的に手に持っていたスターロッドをドンキーハルヒに投げつけた!
 
しかし避けられてしまった!朝比奈さんの運命はいかに!?
 
蘇ったフォックス古泉は左端にあったタルを壊していた。続いて蘇った俺、ことルイージはそんな古泉へと突撃した。
そりゃそうだ、今無理にハルヒVS朝比奈さんの戦いに突っ込めばそれこそ自殺行為であろう。であるからして
対象は必然的に古泉となる。まあ俺がこいつと戦ってみたかってのもあるが。
 
すると突然フォックス古泉は上半身と下半身を激しく振りだしたではないか
 
新手のアピールのつもりか。見てるこっちは不快だぞ
 
古泉「ふふふ、ハンマーには勝てませんよね。痛めつけてあげます」
 
やめろ古泉。ただでさえ今、お前のキャラが腰を激しく振ってんだ。言動がSっぽく聞こえる
 
そして逃げるヒゲオヤジ。くそ!もしサムスを使ってたらハンマーにも対処できたというのに
ヒゲオヤジでは何も対処することができない!!今は逃げ回るしか…
 
お、レイガン発見


 
一方、ネス朝比奈は案の定ドンキーハルヒに右端でボコボコにされていた。
後ろ投げ、ダイレクトスルーの連続攻撃である。これは痛い、痛すぎる。
 
ハルヒ「どう?みくるちゃん?これがハルヒ流ドンキー奥義よ!!」
 
みくる「ぴええぇぇぇぇぇん」
 
ゴリラにぶちのめされる少年…あまりよろしくない光景である。しかしネス朝比奈にも反撃の糸口ができた。
受身をとりドンキーハルヒのつかみを回避することに成功した。そして奇跡的に空からモンスターボールが
降ってきたではないか!ネス朝比奈はそれを手に取りボールを開く。
もしこれがイワークやカビゴンなら彼女の逆転は可能だ。さあ何が出てくるか


 
ラッキー「ラッキー!!!!!!」



 
おお、なんとラッキーが現れたではないか。
 
ハルヒ「そうはさせないわ!!!!!!!!!」
 
これはラッキーだった…………ドンキーハルヒに。
やつはラッキーが生んだ卵を取ろうとするネス朝比奈に↑+Bの回転スピンで妨害し全ての卵を強奪したのだ。
そしてその卵からモンスターボールが再び現れ、ドンキーハルヒはそれを投げた。
 
バン!バン!バン!バン!
 
その頃、ヒゲオヤジはレイガンで発狂したハンマーフォックス古泉を撃ちまくってた。古泉は手も足もでない。
完全に立場は逆転した。よし、このままフォックス古泉を左端までもっていけば…
 
フォックス「うぉう!」


 
ルイージ「Oh!」


 
ネス「うわああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」キラーン
 
い き な り 蜂 が と ん で き た
 
つまりである、先ほどドンキーハルヒが出したモンスターボールからスピアーが現れたのである。
この影響でヒゲオヤジとキツネは上空へと叩きあがられ、%がたまっていたネス朝比奈は星になった。
幸いなことにまだ俺は星になるほどは吹っ飛ばなかった。まだあんま%がたまってなかったからな。
古泉も然りだ。さて、またレイガンでやつを
 
ビュン!
 
ルイージ「Oh!」
 
ビュン!
 
ルイージ「Ah!」
 
!?
 
ヒゲオヤジは左端へ吹っ飛ばされ死亡した
 
おいアーウィン、俺に何か恨みでもあるのか?
 
やれやれ、スピアーの次はアーウィンか。古泉との戦いに夢中で右背後にアーウィンが接近してたなんて
全然気付かなかった。俺も運が悪い




 
フォックス「ううん…ううん…ううん…」




 
おいおい今度は何だ?フォックス古泉が顔を真っ赤にして両手で頭を抱えてるぞ?
さっきの激しい腰振りといいお前は一体何がしたいんだ古泉
 
ええっと、何事かというとフォックスはさっきのアーウィンのビーム攻撃にシールドでガードをしたが故に
シールドクラッシュを起こしてしまったというわけだ。
 
動けないフォックス古泉。よし、蘇った俺がとどめを…と思ったらそうはいかなかった。
なんといつのまにか蘇ったネス朝比奈がフォックスの前に立っているではないか。
 
古泉「あ、朝比奈さん一体何を…?」




 
みくる「ごめんね古泉君♪」


 
なんと、あの朝比奈さんがスマッシュバットでフォックス古泉をフッ飛ばしたではないか!!!!もちろんやつは死亡した
 
…………なんかSな朝比奈さんが怖くなってきた。ってかさっきからとばしすぎじゃないっすか朝比奈さん!?
 
みくる「私は面白いです♪」
 
おお、極上満点な笑顔!それが見られればSだろうがMだろうが俺は気にしませんとも、ええ。



 
古泉「チッ」
 
あ、朝比奈さんを睨んでやがる……そんなに悔しかったのか。復讐心丸だしの顔じゃねーか。
 
さて、未だにハルヒは1回も死んでいない。ということは逆に言えばやつはかなりの%がたまっているのである。
今度こそやつを仕留める!うむ、まるで織田信長になった気分だ。ってことはドンキーハルヒは今川義元か。
もっとも、この信長はすでに2回死んでるが。潔く先陣をきって今川を仕留めんとせんヒゲオヤジこと織田信長
…ん?待てよ、ルイージはどっちかっつうとヒゲナマズの石田光成に例えたほうがいいのか?


 
とかあまりにもくだらんことを考えていた俺にスキが生じたのであろうか、
ルイージはドンキーにつかまれ、背中にのせられる。ドンキーは俺を抱えたまま移動する。
 
キョン「おいハルヒ!ル
イージをどこへ連れていくつもりだ!?」
 
ハルヒ「わかってるくせにッ」
 
ハルヒがニヤリと返答する。


 
ルイージはドンキーと道連れに奈落の底へと落ちていったのであった……つまりルイージ&ドンキー死亡
なぜハルヒがこんな道連れ行為をとったか俺にはわかる。ドンキーの%が高かったことから、いつかは
吹っ飛ばされると考えていたんだろうな。そこで%を0にするためにいっそのこと道連れを図ったというわけか。
なるほどね。






 
その頃、左端ではネス朝比奈が蘇ったフォックス古泉の報復を受けていた……………
 
古泉「…」
 
と思ったのだが、逆であった。なんとフォックスがネス朝比奈の↑+Aのトス連続攻撃で血祭り状態だったのである!!
ここで二つわかったことがある。一つは、いくら古泉が復讐心に燃えようが本気になろうが、
所詮ゲームでは誰にも勝てないほどやつは弱いってことがな。まあ落ちこむなよ古泉。お前のその闘志は認めてやるよ
 
二つ目は言わずもがな、朝比奈さんはやはりSだ。Mなのは相手がハルヒのときだけだというのか……orz
 
みくる「何か言いました?♪」
 
キョン「いえ、何でもありません♪」


 
そんなやられっぱなしのフォックス古泉が、ネス朝比奈の空中+Aの空中キックで
こちらヒゲオヤジの方向へ飛ばされてきた
 
古泉「…」
 
古泉「僕に秘策があります。僕はまた今から朝比奈さんに報復しますんでどうか僕に攻撃しないでください」
 
キョン「古泉、お前 必 死 だなw」
 
ルイージ「Wahoo!」↑+A+スマッシュ
 
バシ
 
フォックス「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」キラーン
 
古泉「………もうやだ…」





 
だが、休息は訪れず
 
ハルヒ「さあ、私にひれ伏すのよ!!!」
 
げえ、ハルヒ!こいつスターとって無敵になってやがる。そ、そうか、さっきの朝比奈さんVS古泉の戦いに絡んでこない
と思ったら、俺と道連れに死んだ後、右端でアイテムを物色してたのか。く、これ以上死ぬわけにはいかねえ
まともに勝負しても勝てないだろうから俺は逃げる!



 
うむ、見事に逃げることに成功した。その代わり、ネス朝比奈がドンキーハルヒにまたしてもボコられたが。
すまん朝比奈さん、見捨てたりして。だけどこれはゲームだし、別にいいよな?
案の定、ネスは無敵状態のドンキーにぶっ飛ばされ星になった。
と同時に3分たって、喜怒哀楽まみれたドロドロの試合は幕を閉じた………疲れた
 
結果はこうだ↓


 
1位ドンキーハルヒ=2(倒した回数3、落下数1)
 
2位ネス朝比奈=0(倒した回数2、落下数2)
 
3位キョンルイージ=-2(倒した回数1、落下数3)
 
4位フォックス古泉=-3(倒した回数0、落下数3)


 
ハルヒ「どう!これが私の偉大なる力よ!」
 
みくる「ふう…ハードな試合でした。でも楽しかったですよ♪」


 
古泉「チッ」
 
たったの3分ではあるが随分長かった感じがする。もう一度言うが、疲れた。
ってか何みんな本気になってんだよ。ハルヒはともかくとして、何で古泉や朝比奈さんまで本気になってんだよ!?
…そういう俺も本気だったかもしれないが。おかしい、スマブラってこんなに体力使うゲームだったか?
 
違う!この面子だからだ!
 
ピンポーン


 
ハルヒ「ん?誰かしら?」
 
キョン「ちょっと行ってくるわ」
 
一体誰だ?
 
こんな大雨の中来るなんて変人以外の何者でもないぞ?






 
ガチャ
谷口「うぃーっす!DODODO、土曜日~だから遊びにきたぜ!」
 
国木田「あれ?靴がたくさんあるね。SOS団のみんなも来てるのかな?」
 
鶴屋「こんにちは~にょろ!休日にまで君に会えて嬉しいよお姉さんは!うんうん!」




 
今後、スマブラにおける地獄絵がますます加速するであろうことを察知し
俺は目の前が真っ暗になった……
 
Fin(第2試合へ続く…かもしれない)

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最終更新:2020年08月17日 08:10