キョン『あ、鶴屋s…』
鶴屋さん『やーあキョンくんッ☆ 全ッ然変わってないねー!!』
 
…相変わらずなハイテンションだな。
高校を卒業して3年後、俺は同窓会に出席し、
とある居酒屋で旧友と杯を交わしている訳だが…
久しぶりに会った鶴屋さんの方こそ全く変わっていない。
 
キョン『卒業式の打ち上げ以来だから2年半ぶりってとこですかね。』
鶴屋さん『えーッ、もうそんなになるのかー!! その後どうにょろ??』
 
まだにょろにょろ言ってたんだ、この人。
まぁ高校時代、俺は密かにこの"にょろ"に萌えてた訳だが。
 
キョン『今は普通に大学に行ってますよ。、ハルヒと同じ大学にね…(苦笑』
鶴屋さん『あー、谷口くんから聞いたよソレー☆ まさに運命ッて感じだねーッ☆』
キョン『ははは……』
 
ハルヒ『ちょっとーキョンっ!? 今私の話しなかったー!?』
 
その時後ろでハルヒの声がしたが──えーい、聞こえないフリだ。
 
その後色々と旧友達と昔話に花を咲かせて俺もそれなりに
同窓会を楽しんでいたのだが、3時間ほどすると
流石に酔いが回って来、談笑から距離を置き、
水を貰って一服することにした。
 
…23時半か…電車がなくなるな…。
 
などと考えているとコツンと何かが肩に当たってきた。
 
キョン『ん?』
 
鶴屋さんの頭だ…。彼女が俺に寄り添うようにして寝息を立てている。
酒のせいであろうか、顔を薄い桃色に染めて。
 
…動けん。流石にあのハイテンションもエネルギー切れか。
起こすのも悪いし…動けん。
 
どうしようか考えていると、ある事に俺は気づいてしまった。
 
鶴屋さん…良い匂いだ…。
 
彼女の長い髪から発せられているのか、
はたまた彼女自身から発せられているのかははっきりしないが…
…とにかく良い匂いだ。
 
キョン『…よっ…と。』
 
俺は彼女を起こさないよう、細心の注意を払って体をずらし、
彼女の顔を覗き込んだ。
 
鶴屋さん『…すー…すー…うぅ~ん…』
 
一瞬起きるかと思い、慌てて体制を整えたが、
幸い起きる気配はなく、また規則的に寝息を立てはじめる。
 
…か…可愛い…
天使のような寝顔とはこのことを言うのだな。
 
まいったな…どうしよう。
15分ほどこの状態が続いている…。
あー…、この寝顔と魅惑の香りで…
…ヤバイ、下の方が元気になってきやがった…
 
その時だった。
 
鶴屋さん『ぅう~ん…キョン…くん…??』
 
鶴屋さんが目を覚ました!!
…ホッとしたというか…残念というか…人間の心理は面白い。
俺は慌てて2センチほど離れる。
 
キョン『あ…起こしてしまいましたか…すみません。』
鶴屋さん『ぇえ??…あー…全然いいよー。寧ろこっちのが迷惑かけたみたいでサッ。』
 
目をこすりながら鶴屋さんが喋る。
…か…可愛い。
 
鶴屋さん『そろそろお開きかなー…どうやって帰るっかなー…』
 
見ると、さっきまでは15人ほど居たのが、
俺が彼女に夢中になってる内に、4、5人までに減っている。
…静かになった訳だ。
 
ハルヒもさっさと帰ったようだ。挨拶もせずに…無愛想なヤツだ。
ま、どーせキャンパスで会うし、そのとk
 
鶴屋さん『ちょっとー?? 聞いてるーッ!? キョンくん!??』
キョン『えっ、あ、はい。』
鶴屋さん『皆もう帰るってサッ。あたしらも帰るにょろ☆』
 
すっかりお目覚めのようだ、喋り方が元にもどってる。
 
鶴屋さん『皆は家が近いらしいから良いケド…あたし電車で来たんだよねーッ…』
キョン『俺もですよ…』
鶴屋さん『そっかー、悪いね…あたしのせいでサッ…』
 
鶴屋さんが落ち込み気味でそう言う。
 
キョン『そんな事ないですって。寝顔可愛かったし、許しますよ。』
 
冗談気味に笑いながらそう言ってみた。
 
鶴屋さん『…あ…ありがと…///』
 
呆気に取られた。彼女のことだから、
『またまたー!! キョンくん上手いねッ☆』
とか言われ、背中を叩かれるのかと思っていたが…
顔を赤らめて言うそのセリフは反則だ…反則パーティだ…。
 
鶴屋さん『あー何か恥ずかしいねッ☆ あたし実は高校ン時キョンくん好きだったからサー///』
 
え!? まさかの告白に、俺はさらに呆気に取られる。
 
いまだかつてないドキドキ感だ…。
 
教室で朝倉に襲われた時よりも、閉鎖空間でハルヒの神人を見た時よりも…
…あ、ハルヒにキスした後のドキドキに似てるな…
 
思い切って言ってみる。
 
キョン『…今はどうなんですか…??』
鶴屋さん『…ええ!? 何なのサ、それ…///』
キョン『俺は昔も今も、鶴屋さんが好きですよ。』
 
あー、言ってしまった…。もういいや、行け、俺。
息子も相当怒ってます。
 
鶴屋さん『えー…っと…あの…』
キョン『もしよければ、休めるとこ、行きませんか??』
鶴屋さん『…それって、えーと、その、アレだよね…??///』
キョン『…その、アレです。』
 
鶴屋さんが恥かしいとこんなになるなんて、
誰が想像できようか、いや、誰も想像できない。
 
鶴屋さん『…あたし、そーゆートコ行ったこと無いからサッ、確りリードしてよねッ///』
キョン『…もちろんですよ。』
 
これがまさに"キター"といった感じなんだろう。
 
さっさと会計を済ませた俺たちは、まだ微妙に盛り上がっている
少数の旧友達に囃し立てられながら、店を後にした。
 
ホテル街に向かう途中の彼女は、
もはや今までの彼女とは全く別人のように下を向き、黙って歩いている。
 
鶴屋さん『あの…、手、繋いでもいいっかなー??///』
 
か…可愛い。俺、今日何回この人にトキメいただろう。
 
俺は黙って彼女の手をそっと握る。
彼女のドキドキが伝わってくるようだ。
 
目的の場所まではただ黙って歩くだけで、
会話は無かったが、俺も緊張していた。
言うまでもないが、俺ジュニアも。
 
週末ということもあって、やっとの思いで一つだけ
空き部屋を見つけ、フロントで鍵を受け取る。
鶴屋さんは相変わらず下を向いて黙りこくっている。
 
エレベータに乗り込み、五階へ。
この微妙な間隔が俺をさらに興奮させる。
 
部屋の前に着いた。
鍵を開け、部屋に入ると同時に俺は彼女を抱きしめた。
 
鶴屋さん『…!? キョンくん…待って、あたし汚いからサ…///』
キョン『いや、結構ですよ、シャワー。それより…鶴屋さん良い匂いです。』
 
彼女のうなじに鼻をつけ、息を吸い込む。
俺ジュニア(MAXver.)は彼女の下腹部に押し付けられている。
 
鶴屋さん『ぁぁあッ…。』
キョン『可愛いですよ…。はは。』
 
鶴屋さんをベッドまで運び、上から覆い被さる様にして
寝転ぶと、彼女は小さく声をあげる。
 
彼女のキャミソールをゆっくりと下ろすと、
豊満な胸を覆っている薄い緑色のブラが顔を出す。
 
それも剥ぎ取ると、綺麗な乳首がお目見え。
 
鶴屋さん『ぁぅう…はずかしいょ…///』
 
そういえば、大事なこと聞き忘れてた。
 
     『可愛いですよ、鶴屋さん…。で、結局今は俺のことどう思ってるんですか??』
 
     『…/// キョンくんのばかぁぁ…ぁぅぅ…す…好きに決まってるにょろッ…///』
 
あ~今夜は暑いな。
 
          Fine.

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最終更新:2020年06月17日 23:05