古泉「お久しぶりです。あなたが僕の夢に現れるのは久しぶりですね」
???「定時連絡だ、今回は私の任務内容中心だから連絡係に任命された」
古泉「あなたの任務ですか?あなたの任務とは鍵の監視ではないのですか?」
???「それは副次的な任務だ、今回は最優先任務についてだ」
古泉「それにしても、あなたと現実世界で偶然とはいえ会った時は驚きましたよ
  この夢の中や閉鎖空間でのあなたしか知りませんでしたからね」
???「ふんっ、あれは世を忍ぶ仮の姿という奴だ」
古泉「しかし、小学5年生にしては振る舞いが幼すぎるとおもうのですが?」
キョン妹「仕方ないだろう、3年前にいきなり精神だけ大人になったのだ
    私の知る子供の振る舞いは小学2年で止まっているのだ」
古泉「ふふっ、であなたの最優先任務とは何なのですか?」
キョン妹「今から伝える精神を私に同調させろ」
古泉「分かりました」



涼宮ハルヒに異能力を与えられた集団『機関』、私はその最年少構成員だ。
最年少構成員とは言ったものの、それは肉体年齢においてである。
能力に目覚めた時は小学2年の時だが、能力に目覚めると同時に私の心は大人になった。
具体的に精神年齢が幾つなのかは分からないが、一気に成長したのは確かだ。
さて、『機関』の構成員はそれぞれに任務を与えられて活動している。
私に与えられた任務は『未来人に対する優位性の確保』である。
涼宮ハルヒを取り巻く超能力者集団・宇宙人・未来人にも各々数グループある事は
随分前から確認されていた。現状では互いに牽制しあうという所である。
だが、半年前『機関』は未来人数グループの動向から『現在における未来人の重要人物』
の特定に成功している。未来人も行動には注意してるものの2年も活動を
していればボロを出す事もあるのだろう。
私はその重要人物への接触を半年前から行っている。

キョン妹「あっー、ハカセ君みっけ」
眼鏡少年「また君か、ハカセ君は辞めてくれって言っただろ」
キョン妹「ハカセ君で良いじゃん、メガネ似合ってるしさ」
眼鏡少年「じゃあ、眼鏡が似合う人は全員ハカセ君なのか?」
キョン妹「ハカセ君はハカセ君だからハカセ君なの」
眼鏡少年「意味わかんないよ、僕は塾に行くからもう行くよ」
キョン妹「えぇー、ちょっと位遊ぼうよー」
眼鏡少年「ダメダメ遅刻しちゃうからね」
キョン妹「もぅ~ケチィー!!」


とこんな事を何度繰り返しただろう、
この少年が本当に重要人物か?と疑う時もあったがとにかく頑張った。


キョン妹「じゃぁ~、次はカクレンボしよっ」
眼鏡少年「もう二人カクレンボも二人鬼ごっこも疲れたよ」
キョン妹「う~ん、じゃあ何して遊ぶ?」
眼鏡少年「やれやれ、君はどうして違う校区の僕を遊びに誘うんだ?
    同じ学校の友達がいるだろ?」
キョン妹「もぉ~、鈍いなぁ~。ハカセ君だからだよ」
眼鏡少年「えぇ、それって…つまり♯♯」
キョン妹「うっそー、顔赤くしちゃってハカセ君は面白いなぁー」
眼鏡少年「はぁ~、何なんだよ君は?」


本当に何なんだろう私は?
しかし、徐々に努力が功を奏してきた。

眼鏡少年「今日は僕の家でゲームでもしようよ、対戦ゲーム買ったんだ」
キョン妹「へぇ~、女の子を部屋に誘うなんて、やるねぇハカセ君」
眼鏡少年「なっ、二人で外で遊ぶのはそろそろ飽きたからと思っただけだよ
    嫌なら別にいいよ。外で遊ぼう」
キョン妹「嫌とは言ってないよ、積極的なアプローチと思っただけだよ」
眼鏡少年「だから、違うって言ってるだろう。もう良いよ
    外で遊ぼう。外で」
キョン妹「ウソウソ、私もゲームしたいし、ハカセ君の部屋も見たいし」
眼鏡少年「別に無理しなくていいよ」
キョン妹「もー、拗ねないでよ。早く行こ行こ」


遂に少年の部屋に上げてもらえる程仲良くなれたのだ。
そして、彼の夢は「歴史に残る発明をする」事らしいという事まできけた。
『現代における未来人の重要人物』である眼鏡少年は
タイムマシンの開発者ではないかと予測できる。
報告はここまでだ。任務は継続し、変化があれば報告する。

古泉「なるほど、重要人物とはタイムマシン開発者でしたか」
キョン妹「まだ確定ではないがおそらくそうであろう」
古泉「それで彼とはまだ仲良くしているんですか?」
キョン妹「当たり前だ、任務だからな。明日など夕食にも呼ばれている」
古泉「そうですか、あなたは本当に任務の為のみで仲良くしているのですか?」
キョン妹「何が言いたい?」
古泉「いえ、身近に任務と恋に悩んでいそうな未来人などがいましてね」
キョン妹「それは自分もではないのか?」
古泉「どうでしょうね」




キョン「あれ、今日はいつものうるさいのがいねぇな」
キ母「あの子はお友達の家でスキヤキご馳走になるそうよ」
キョン「ふ~ん」
キ母「男の子らしいわよ、私に似て罪作りな女に成長するわね」
キョン「小学生だろ、ただの友達さ」
キ母「あらっ、分からないわよ。あなたもさっさと恋人作りなさい」
キョン「ほっとけ」
キ母「お父さん、おかわりは良いんですか?」
キ父「…」
キョン「親父?」
キ父「お父さんは…お父さんは認めんぞぉぉぉっっ!!」
キョン・キ母「……バカ親父」


 終わり

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最終更新:2007年01月15日 01:14